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第2章:猫文明とフォース
第17話:人間のフォース
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俺はルネの治療を終えた後、順番待ちをしている他の猫たちの治療を続けた。
「ねえタマ、ずっとフォースを使いっぱなしだけど疲れない?」
「治癒系のフォースは精神力の消耗が激しいから、医者は1日に3~4回くらいで休憩するらしいぞ」
ハチロウとイナリはちょっと心配になったようだ。
でも、俺は全然疲れを感じない。
むしろ、患者(猫)と触れ合うことで、精神力が回復している感じだ。
「疲れるどころか、癒されてる感じだよ」
「えっ? そうなの?」
「人間のフォースって謎だな」
フォースは所謂「超能力」なので、基本的に精神力を消費するらしい。
精神力はリラックスしたり眠ったり美味しいものを食べたり、嬉しいことがあったり応援されたりすると回復するという。
「あ、もしかしたら、俺もみんなのモフモフに癒されてるのかも」
「モフモフ?」
「毛皮のことか?」
何匹目かの治療で、俺は気づいた。
猫たちに触れていると、精神が満たされるのを感じる。
そういや誰かが「モフモフは癒し」と言っていたような?
二千年以上前だけど。
「多分、俺は猫の体に触れることで、精神力が満たされるみたいだよ」
「え? そうなの?」
「人間の手には癒し効果があるとは聞いたが、それは初耳だな」
そんな話をしていたら、暇そうにしていた仔猫たちが顔を見合わせる。
チビたちは何か思いついたように、一斉に駆け寄り、足や肩の上に乗ってきた。
「もしもし坊やたち、俺は乗り物じゃないよ?」
「お手伝いだよ~」
「ぼくたちに触ると回復するんでしょ?」
どうやらチビたちは、精神力回復に協力するつもりのようだ。
回復効果は間違いなかった。
小さいモフモフが足や肩の上でゴロゴロ言い始めたら、精神力がフル回復した気がする。
なにこれ? かわいいは最強か?!
「どお~?」
「う、うん、回復MAXだよ」
「よかった~」
「でも頭の上は落としそうで動きづらいからやめてね」
「え~残念」
そんなやりとりを見ていたら、成猫たちが興味津々で歩み寄ってきた。
彼らも何か手伝いたかったのかもしれない。
乗るスペースは無さそうだからか、成猫たちは俺を取り囲み、グループスリゴロを始める。
猫カフェでもここまで大量の猫にスリゴロされないだろう。
なにこれ? モフモフの楽園か?!
もしも俺の精神力ゲージがあったなら、きっとMAX超えて必殺技とか出せる状態だったのかもしれない。
「あ~もう、みんなまとめて健康になれ~」
って言った途端、俺の体から光が湧き出た。
それはまるで木漏れ日のような、安らぎに満ちた光だったらしい。
その光は室内にいた猫たち全員を包み、病や怪我を完治し、病を寄せ付けず怪我もしない健康体に変化させた。
【第17話の裏話】
仔猫が群がって肩や膝に乗るのはよくあること。
作者も2017年に保護した仔猫3匹に毎日肩乗り膝乗りされました。
画像のキジトラはその1匹です(肩乗り3秒前)
「ねえタマ、ずっとフォースを使いっぱなしだけど疲れない?」
「治癒系のフォースは精神力の消耗が激しいから、医者は1日に3~4回くらいで休憩するらしいぞ」
ハチロウとイナリはちょっと心配になったようだ。
でも、俺は全然疲れを感じない。
むしろ、患者(猫)と触れ合うことで、精神力が回復している感じだ。
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「えっ? そうなの?」
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フォースは所謂「超能力」なので、基本的に精神力を消費するらしい。
精神力はリラックスしたり眠ったり美味しいものを食べたり、嬉しいことがあったり応援されたりすると回復するという。
「あ、もしかしたら、俺もみんなのモフモフに癒されてるのかも」
「モフモフ?」
「毛皮のことか?」
何匹目かの治療で、俺は気づいた。
猫たちに触れていると、精神が満たされるのを感じる。
そういや誰かが「モフモフは癒し」と言っていたような?
二千年以上前だけど。
「多分、俺は猫の体に触れることで、精神力が満たされるみたいだよ」
「え? そうなの?」
「人間の手には癒し効果があるとは聞いたが、それは初耳だな」
そんな話をしていたら、暇そうにしていた仔猫たちが顔を見合わせる。
チビたちは何か思いついたように、一斉に駆け寄り、足や肩の上に乗ってきた。
「もしもし坊やたち、俺は乗り物じゃないよ?」
「お手伝いだよ~」
「ぼくたちに触ると回復するんでしょ?」
どうやらチビたちは、精神力回復に協力するつもりのようだ。
回復効果は間違いなかった。
小さいモフモフが足や肩の上でゴロゴロ言い始めたら、精神力がフル回復した気がする。
なにこれ? かわいいは最強か?!
「どお~?」
「う、うん、回復MAXだよ」
「よかった~」
「でも頭の上は落としそうで動きづらいからやめてね」
「え~残念」
そんなやりとりを見ていたら、成猫たちが興味津々で歩み寄ってきた。
彼らも何か手伝いたかったのかもしれない。
乗るスペースは無さそうだからか、成猫たちは俺を取り囲み、グループスリゴロを始める。
猫カフェでもここまで大量の猫にスリゴロされないだろう。
なにこれ? モフモフの楽園か?!
もしも俺の精神力ゲージがあったなら、きっとMAX超えて必殺技とか出せる状態だったのかもしれない。
「あ~もう、みんなまとめて健康になれ~」
って言った途端、俺の体から光が湧き出た。
それはまるで木漏れ日のような、安らぎに満ちた光だったらしい。
その光は室内にいた猫たち全員を包み、病や怪我を完治し、病を寄せ付けず怪我もしない健康体に変化させた。
【第17話の裏話】
仔猫が群がって肩や膝に乗るのはよくあること。
作者も2017年に保護した仔猫3匹に毎日肩乗り膝乗りされました。
画像のキジトラはその1匹です(肩乗り3秒前)
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