31 / 54
マルガリータになった犬「白竜」
しおりを挟む2020年、街の中を放浪していた白い犬。
青い首輪を着けていたけれど、毎度おなじみで飼い主は迎えに来なかった。
念のため2~3ヶ月待ち、ボランティア譲渡申請書を提出してレスキューした。
2020年は例のあのウイルスが猛威を振るっていた年。
人々は家に引きこもり、不要不急の外出を避けていた時期。
保健所の犬の毛並みを整えてくれるシャンプーボランティアも滅多に来られないので、犬達はみんな薄汚れていた。
9月に引き出した白犬の毛並みも薄汚れて、表面が黄ばんでいる。
引き出し前にボランティアがシャンプーしてくれたけど、その黄ばみは落ちなかった。
さて、どうしよう?
洗っても落ちないこの黄ばみ。
懇意にしていたトリマーさんに相談した結果、丸刈りすることに。
【マルガリータ】
犬や猫の毛を丸刈りにすること。
トリミングの腕が重要で、素人がやると段差ができて残念な見た目になってしまう。
石垣島の犬ボラが使っていた用語だけど、都会でも使っているかも?
というわけで、前エピソードのモクレンもお世話になった、当時まだ営業していたトリミングサロンで毛を刈ってもらい、黄ばんだ白犬は真っ白ベリーショート(?)犬に変身!
……なんか違う種類の犬みたいになった?!
9月の石垣島は真夏の気候、スッキリサッパリ涼しくなって快適そう。
毛の根元に熱がこもってムレたら皮膚トラブルになりやすいみたいだから、これはいいかもしれない。
その後、犬は預かりボランティアのもとへ。
1ヶ月ほど預かった後、ボランティアからそのまま里親になってくれた。
預かり&里親はモクレンの飼い主にもなった人。
白犬は「白竜」という名前をもらった。
でもその正式名はほとんど呼ばれず「ハクちゃん」の愛称で呼ばれることが多い。
むしろ白竜と呼ばれているところを聞いたことがないかも。
あまりにも聞かない正式名で、今回このエピソードを書くまで忘れていたよ(笑)
ハクちゃんこと白竜は、2024年7月現在も完全室内飼いでノンビリ生活中。
マルガリータは定期的にやっていて、何ヶ月かに1回「君だれ?」ってくらいのイメチェンがされている。
41
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。


サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
島猫たちのエピソード2025
BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。
石垣島は野良猫がとても多い島。
2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。
「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。
でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。
もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。
本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。
スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる