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【猛猫リンネの物語】2024.4.15〜
第42話:猛猫も好む犬用オヤツ
しおりを挟む我が家の猫たちは何故か犬用オヤツが好きな子が多い。
犬用オヤツの中には猫用と見分けがつきにくい物もあり、蒸しササミなんか全然気付かずに猫用だと思い込んで買っちゃったくらいだ(32話参照)。
そんな保護主に合わせてくれるのか、うちの子たちはみんな犬用オヤツを美味しそうに食べる。
人間嫌いのリンネも、食べることに関しては付き合いがいい。
「リンネ~、新しいオヤツを買ってきたから食べてみて」
「ウアォウ~、シャーッ (なんでもいいから早くよこしなさい)」
「はいどうぞ。美味しい?」
「アウアウア…… (あら美味しいじゃない)」
最近のリンネは、たまに食べながら何か喋るようになった。
夢中で食べているときに声が出るので、多分美味しいんだろう。
あげてみたのは、犬用オヤツでソフトタイプのササミジャーキー。
人間でも美味しそうって感じる匂いがするし、薄味だけど割と美味い。
リンネにあげる前に隠れてコッソリ味見したのは内緒だ。
「キュー! キュー! (僕も! 僕も!)」
「あ~、ジョイにはちょっと硬いんじゃない?」
リンネが食べているのを横から食いつくジョイ、しかし噛み千切るには至らず。
もっと大きくなったらササミジャーキーを食べるようになるかな?
犬用オヤツは、猫にあげても特に問題は無い。
但し、猫に犬用の食べ物だけを与えていると、栄養が足りなくなるので気を付けよう。
猫に必要な栄養素「タウリン」が、ドッグフードや犬用オヤツには入っていない。
タウリンとは、生体内で重要な働きを示す分子で、別名アミノエチルスルホン酸。
生体中のほとんど全ての組織に存在するが、植物に含まれている量はわずか。
動物の中でも、特にイカ、タコ、貝類、甲殻類、魚類(血合肉)など魚介類に豊富に含まれる。
哺乳類では心臓や骨格筋、肝臓、脳、網膜など各組織や、胆汁、母乳などの体液に広く分布。
タウリンは、魚介類や肉(心臓 、腎臓、肝臓などに多い)を食べれば体内に取り込むことができる。
猫はタウリンを合成する能力が極端に低く、タウリンを再利用する仕組みが弱いため、必要量が多い。
自己製造量では十分ではなく、食事からの摂取が必要となる。
これが、キャットフードにタウリンが入れられている理由。
犬は自己製造量で足りるので、食事でタウリンを摂取する必要は無く、ドッグフードにはタウリンは入っていない。
犬用オヤツをあげてもいいけど、主食は必ずキャットフードにしよう。
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