【猫画像あり】島猫たちのエピソード

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【猛猫リンネの物語】2024.4.15〜

第32話:猫用オヤツと犬用オヤツ

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「ん~、味変わんないな」
「ウゥゥ~、シャーッ! (ちょっと、なんでアンタが食べてんのよ)」

 リンネにジーッと見られる。
 何を食べたかって?

 ペット用のオヤツ【蒸しささみ】

 


 リンネの気を引くための嗜好品。
 前に買ったプチサイズはリンネがアッという間に食べ切るので、もっと大きいのを買ってきた。
 早速あげてみようと封を開けてふと見たら犬用っぽい文字に気付いた。

 まあいいか、犬用オヤツは猫にもあげられるし。
 でも、犬用と猫用ってどのくらい味が違うの?

 袋から出してみたら、犬用は2本ずつパックされている。
 猫用は犬用の3分の1サイズのものが1つだけ。
 犬と猫の身体の大きさが違うから、オヤツの大きさもそれに合わせているっぽい。
 どちらも開封して匂いを嗅いでみると、ボイルされたささみっぽい匂いは同じだった。

 よし、食べてみよう(←よくやる)

 それぞれほんのちょっと手でちぎって、食べてみた。

 感想は、冒頭の通り。
 茹でたささみに似た味だった。

 原材料を見ると、猫用の方が海産物系エキスの種類が多い。
 しかし、匂いも味も違いが感じられなかった。

「シャーッ! ウアーオゥ~! (こらーっ! つまみ食いすんな!)」
「キュー、キュー! (早くちょうだい!)」

 猛猫ファミリー大騒ぎ。
 味見を済ませた蒸しささみはすぐにケージの奥へポトンと落とした。

「キュ~ウゥゥ~! (これはボクのでち!)」

 まさかのマイクル、蒸しささみをリンネから強奪!
 大きなささみを抱き枕みたいに抱え込んで、ガブガブ齧って食べ始めた。
 猛猫リンネが、その勢いに圧倒されてオヤツを譲っているぞ。

 お~すごいな~と感動したけど、それはリンネを釣るための物なんだ。
 しょうがない、オヤツを更に投下しよう。

 マイクルが奪ってしまったので、追加で蒸しささみ落としてみた。
 追加ささみに他の子が寄ってきたけど、今度はリンネがゲット!
 仔猫たちにクルリと背を向けて、隅っこでガツガツ食べ始める。

 今がチャンス!

 と急いでケージの扉を開けて、トイレ容器を掴んだら猛猫パンチが飛んできた。

「カッ! (甘い!)」
「こっちに構わないで食べてていいんだよ?」

 リンネのパンチは年中無休か?!
 どうにか回避して、トイレ容器の取り出し成功。
 この攻防、いつまで続くの?

 仔猫たちもちゃんとトイレを使うようになった。
 自分の体高より高いトイレの縁を、ピョンと飛び越えて用を足している。
 猫砂はそれほど散らばらないのは、トイレ容器をなるべく深い物にしてるからかな。

 掃除を終えて猫砂を足したトイレ容器をケージに戻すと、早速入るチビッコ3匹。
 うちの飼い猫たちもそうだけど、猫は何故掃除直後のトイレに入りたがるのだろうか?
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