【猫画像あり】島猫たちのエピソード

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【猛猫リンネの物語】2024.4.15〜

第14話:シャーパン対策のケージ配置

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「シャーッ! ウゥゥ~ (まぁた撮ってる)」
「いいじゃないか、減るもんじゃなし」
「ウアーオ! (魂とられるだろ)」
「そりゃ昭和の迷信だよ。リンネ意外と古いな」
「カッ! (うっさい!)」

 本日もリンネの声を勝手に日本語変換しつつ御世話する。
 こちらが話しかけると返事するように威嚇するので、なんとなく会話してる気分になったり。

 リンネ用のケージは、いろいろな物が全部入口側に寄せてある。
 そうしないとリンネが暴れて作業できないので。
 この配置でも、水のボトルの付け外しの際にリンネがケージの中からパンチを飛ばしてくる。
 トイレの掃除が一番の難関で、皮手袋をしてプラスチック容器を素早く取り出し、人間用トイレに持って行って排泄物を取り除き、猫砂の補充をしたら、また素早くケージの中に戻す。
 この猫トイレ容器の出し入れの際に、リンネは必ずパンチを放つので、1回の御世話で2発のパンチを回避または防御することになる。
 今のところリンネのパンチを回避しそこねたのは1回だけで、他は全て猫トイレのプラ容器でブロックするか回避している。
 僕は一体なんの修行をさせられているのだろうか?(笑)
 おかげで何か物が飛んできても、無意識に避けられるようになってきた。

「シャーッ! ウアーオ! (人間め、とっとと失せろ)」
「はいはい、御世話が済んだら去るからね」

 リンネは今日も怒っている。
 かれこれ半月になるが、全く慣れる気配が無い。
 まあ、我が家には人慣れせず3年になる元野犬がいるので、半月くらい大したことはない。

「シャーッ! ウ~ッ(それはちゅーるじゃない)」
「ふりかけだよ、ふりかけ。ちゅーるもあげるから待って」

 今朝からちゅーるを要求するようになったリンネ。
 小袋を持っているとちゅーるだと思うらしく、歩み寄る。
 小袋は2種類あり、ふりかけにしている三ツ星グルメの小袋だと分かると怒っている。
 君、ふりかけないとドライフード食べないでしょ?
 リンネの好みに合うようにトッピングしてあげてるのに、怒られるとは理不尽だ。

「ウアーウゥ~アウアウアウ(早くちゅーるをよこせ)」
「はいはい、今あげるよ」

 アウアウ怒りながらドライフードを食べるリンネが、こちらをチラチラ見てくるのは、ちゅーる待ちのサインだ。
 先週までは滅多に目の前でカリカリを食べ始めたりしなかったけど、今朝から目の前で食べるようになった。
 カリカリを食べているところへちゅーるを差し出すと、無言になって液状オヤツを舐め始める。

 かわいく舐めちゃうちゅーる?
 いいえ、ガン飛ばしながら舐めてます(苦笑)
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