345 / 428
夢の内容を元に書いたイオ視点の話
第88話:選ぶ道
しおりを挟む
話を聞いた後、モチと俺は【両親】に連れられて、森の中心にある世界樹の根元へ向かう。
そこに創世神がいて、話す事が出来るらしい。
世界樹の根元にはカジュちゃん、リユ、江原が、王様と2組の夫婦らしき人々と一緒に来ていた。
世界樹と呼ばれる木は、まさにその名にふさわしい巨大さで、横へ伸びている枝がどこまで続いてるのか分からない長さだ。
よく見れば枝は、近くの木に繋がってる。
その構造は、沖縄の植物として知られるガジュマルに似ていた。
ガジュマルは枝をどんどん伸ばして、枝から気根を伸ばして地面と繋げ、新たな幹を増やして森を形成する植物だ。
『…おかえり、世界樹の子らよ…』
俺たちが根元に歩み寄ると、大木から声が聞こえた。
脳に直接言葉を送り込んでくる、召喚獣が使う念話に似た【声】が響く。
『私がお前たちに組み込んだ運命とは違った形になってしまったが、白き蛇が異世界を荒らさずに済んだ結果は、良いものと言えるだろう』
もしも魔王が集団転移させなかったら、社内で蛇将軍VS勇者パーティの対決になってたんだろうか。
ゲーム会社としては、そんな事態になったら、間違いなくネタにしてゲームを作るだろうな。
俺はぼんやりとそんな事を考えていた。
『蛇が捕らえられた事で、今のお前たちには自由がある。そこで問おう、お前たちはどちらに根を下ろしたい?』
「それは、この世界に残るか、日本に戻るか、どちらか選べるという事ですか?」
モチが問い返した。
「僕はこちらの神殿に就職して、日本にはたまに里帰り出来ればいいんですが、それは可能ですか?」
江原も聞いた。
『先に日本からの転移者たちについて説明しておこう。魔王の力で送られて来た人々は、魔王に頼めばこちらと日本とを行き来出来るだろう』
「じゃあ僕は予定通りこちらの世界を活動拠点にします」
江原は決断が早かった。
『続いて世界樹の子らについてだ。お前たちは元々この世界の人間ゆえ、状況は異なる』
「もしかして、私たちはもう日本には住めないの?」
今度はカジュちゃんが聞いた。
『今のお前たちは転生前、世界樹の民の身体に戻されている。そのまま転移すると地球の毒によって命を失うだろう』
神の言葉に、転生者の俺たちは一瞬言葉を失くした。
『地球人がこちらで生存する事は出来るが、世界樹の民が地球で生存する事が出来ない理由は、地球の大気がこちらの生物にとっては猛毒になるからだ』
「転生後の状態にして日本に転移は出来ますか?」
リユが、しばし考えてから聞く。
『出来るが、代わりにこちらでの記憶は全て失う。今こうしてここで話している事も含めて』
再び俺たちは言葉を失くした。
『地球での記憶は残る。名前は今は忘れているようだが、向こうへ移動すればこちらでの名前を失う代わりに思い出すだろう。』
「つまり、異世界転移した事とか、みんなで過ごした事とかは思い出せなくなるんですね?」
最後は俺が聞いてみた。
『そういう事だ』
俺たちはしばらく考えた。
ふと視線を向けると、心配そうにこちらを見ている【両親】と目が合った。
我が子たちの転生は、2人にとっては死別と同じ筈。
千年の時を生きる世界樹の民は、滅多に子供に恵まれないと禁書には書かれていた。
「…俺は、こちらに残ります」
最初に答えたのは、モチだった。
「!!!」
【両親】が、ぱぁっと明るい表情に変わる。
モチは2人の方へ歩いて行き、それぞれの手を握って微笑んだ。
「日本にはもう親はいないから。こちらの両親を大切にしたいです」
日本でのモチに父親がいない事は聞いていた。
母親についてはこの時は聞いてなかったけど、再婚して疎遠になったと後から聞いた。
「あたしは日本に帰るわ」
不意に声がして、振り向いて見たら山根さんが来ていた。
そういえば、山根さんは何故日本での名前の記憶を失わなかったんだろう?
「あたしはこちらに親いないし。こっちにいたらシリーズ最新刊が買えないもの」
世界樹の民としての山根さんの両親は亡くなっているらしい。
あのシリーズを買う為に帰る辺りは、山根さんらしいというかなんというか。
後で聞いたら、日本名を忘れなかった理由は日本に帰りたいという意志が強かったからだった。
「私は残ります。物価が上がってばかりで給料ちっとも上がらない日本より、こっちの生活の方がいいから」
リユも答えた。
765人の異世界転移の中で、早くから仕事を見つけたリユは、経済重視な考えを持っていた。
「私も残ります。日本の両親は弟に任せとけばいいし、こっちの両親の方が長生きだし」
カジュちゃんも居残り組だ。
後から話を聞いたら、カジュちゃんは里長夫妻の一人娘だった。
『イオ・アズール・セレストよ、そなたはどちらを選ぶ?』
創世神にフルネームで呼ばれた。
気が付けば、まだどちらか選択していないのは俺1人になっていた。
俺は、日本での生活を思い返す。
朝は通勤ラッシュに揉まれ、夜は日付が変わってからの帰宅。
ゲーム会社は、休日出勤や残業は日常茶飯事だ。
母は人嫌いで俺の成人前から別居していて、俺は妹と2人暮らしだった。
父は物心ついた頃には母と離婚していて、顔も覚えてない。
───…あんたは、あんたの好きな道を行きなさい…───
いつだったか、母に言われた事を思い出した。
また視線を感じて振り向くと、モチを抱き締めている【母】と、それに寄り添う【父】が、心配そうにこちらを見ていた。
日本での母は独りで気ままに生きる事を望み、父は離婚時に「子供? そんなもんいらん」と言ったと聞いた。
俺もリユも、日本では要らない子だ。
それなら、帰らなくてもいいよね?
気持ちは、定まった。
「俺は、この世界に残ります」
記憶が無いなら、これから増やしてゆけばいいよね?
そこに創世神がいて、話す事が出来るらしい。
世界樹の根元にはカジュちゃん、リユ、江原が、王様と2組の夫婦らしき人々と一緒に来ていた。
世界樹と呼ばれる木は、まさにその名にふさわしい巨大さで、横へ伸びている枝がどこまで続いてるのか分からない長さだ。
よく見れば枝は、近くの木に繋がってる。
その構造は、沖縄の植物として知られるガジュマルに似ていた。
ガジュマルは枝をどんどん伸ばして、枝から気根を伸ばして地面と繋げ、新たな幹を増やして森を形成する植物だ。
『…おかえり、世界樹の子らよ…』
俺たちが根元に歩み寄ると、大木から声が聞こえた。
脳に直接言葉を送り込んでくる、召喚獣が使う念話に似た【声】が響く。
『私がお前たちに組み込んだ運命とは違った形になってしまったが、白き蛇が異世界を荒らさずに済んだ結果は、良いものと言えるだろう』
もしも魔王が集団転移させなかったら、社内で蛇将軍VS勇者パーティの対決になってたんだろうか。
ゲーム会社としては、そんな事態になったら、間違いなくネタにしてゲームを作るだろうな。
俺はぼんやりとそんな事を考えていた。
『蛇が捕らえられた事で、今のお前たちには自由がある。そこで問おう、お前たちはどちらに根を下ろしたい?』
「それは、この世界に残るか、日本に戻るか、どちらか選べるという事ですか?」
モチが問い返した。
「僕はこちらの神殿に就職して、日本にはたまに里帰り出来ればいいんですが、それは可能ですか?」
江原も聞いた。
『先に日本からの転移者たちについて説明しておこう。魔王の力で送られて来た人々は、魔王に頼めばこちらと日本とを行き来出来るだろう』
「じゃあ僕は予定通りこちらの世界を活動拠点にします」
江原は決断が早かった。
『続いて世界樹の子らについてだ。お前たちは元々この世界の人間ゆえ、状況は異なる』
「もしかして、私たちはもう日本には住めないの?」
今度はカジュちゃんが聞いた。
『今のお前たちは転生前、世界樹の民の身体に戻されている。そのまま転移すると地球の毒によって命を失うだろう』
神の言葉に、転生者の俺たちは一瞬言葉を失くした。
『地球人がこちらで生存する事は出来るが、世界樹の民が地球で生存する事が出来ない理由は、地球の大気がこちらの生物にとっては猛毒になるからだ』
「転生後の状態にして日本に転移は出来ますか?」
リユが、しばし考えてから聞く。
『出来るが、代わりにこちらでの記憶は全て失う。今こうしてここで話している事も含めて』
再び俺たちは言葉を失くした。
『地球での記憶は残る。名前は今は忘れているようだが、向こうへ移動すればこちらでの名前を失う代わりに思い出すだろう。』
「つまり、異世界転移した事とか、みんなで過ごした事とかは思い出せなくなるんですね?」
最後は俺が聞いてみた。
『そういう事だ』
俺たちはしばらく考えた。
ふと視線を向けると、心配そうにこちらを見ている【両親】と目が合った。
我が子たちの転生は、2人にとっては死別と同じ筈。
千年の時を生きる世界樹の民は、滅多に子供に恵まれないと禁書には書かれていた。
「…俺は、こちらに残ります」
最初に答えたのは、モチだった。
「!!!」
【両親】が、ぱぁっと明るい表情に変わる。
モチは2人の方へ歩いて行き、それぞれの手を握って微笑んだ。
「日本にはもう親はいないから。こちらの両親を大切にしたいです」
日本でのモチに父親がいない事は聞いていた。
母親についてはこの時は聞いてなかったけど、再婚して疎遠になったと後から聞いた。
「あたしは日本に帰るわ」
不意に声がして、振り向いて見たら山根さんが来ていた。
そういえば、山根さんは何故日本での名前の記憶を失わなかったんだろう?
「あたしはこちらに親いないし。こっちにいたらシリーズ最新刊が買えないもの」
世界樹の民としての山根さんの両親は亡くなっているらしい。
あのシリーズを買う為に帰る辺りは、山根さんらしいというかなんというか。
後で聞いたら、日本名を忘れなかった理由は日本に帰りたいという意志が強かったからだった。
「私は残ります。物価が上がってばかりで給料ちっとも上がらない日本より、こっちの生活の方がいいから」
リユも答えた。
765人の異世界転移の中で、早くから仕事を見つけたリユは、経済重視な考えを持っていた。
「私も残ります。日本の両親は弟に任せとけばいいし、こっちの両親の方が長生きだし」
カジュちゃんも居残り組だ。
後から話を聞いたら、カジュちゃんは里長夫妻の一人娘だった。
『イオ・アズール・セレストよ、そなたはどちらを選ぶ?』
創世神にフルネームで呼ばれた。
気が付けば、まだどちらか選択していないのは俺1人になっていた。
俺は、日本での生活を思い返す。
朝は通勤ラッシュに揉まれ、夜は日付が変わってからの帰宅。
ゲーム会社は、休日出勤や残業は日常茶飯事だ。
母は人嫌いで俺の成人前から別居していて、俺は妹と2人暮らしだった。
父は物心ついた頃には母と離婚していて、顔も覚えてない。
───…あんたは、あんたの好きな道を行きなさい…───
いつだったか、母に言われた事を思い出した。
また視線を感じて振り向くと、モチを抱き締めている【母】と、それに寄り添う【父】が、心配そうにこちらを見ていた。
日本での母は独りで気ままに生きる事を望み、父は離婚時に「子供? そんなもんいらん」と言ったと聞いた。
俺もリユも、日本では要らない子だ。
それなら、帰らなくてもいいよね?
気持ちは、定まった。
「俺は、この世界に残ります」
記憶が無いなら、これから増やしてゆけばいいよね?
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
トレジャーキッズ
著:剣 恵真/絵・編集:猫宮 りぃ
ファンタジー
だらだらと自堕落な生活から抜け出すきっかけをどこかで望んでいた。
ただ、それだけだったのに……
自分の存在は何のため?
何のために生きているのか?
世界はどうしてこんなにも理不尽にあふれているのか?
苦悩する子どもと親の物語です。
非日常を体験した、命のやり取りをした、乗り越える困難の中で築かれてゆくのは友情と絆。
まだ見えない『何か』が大切なものだと気づけた。
※更新は週一・日曜日公開を目標
何かございましたら、Twitterにて問い合わせください。
【1】のみ自費出版販売をしております。
追加で修正しているため、全く同じではありません。
できるだけ剣恵真さんの原文と世界観を崩さないように直しておりますが、もう少しうまいやり方があるようでしたら教えていただけるとありがたいです。(担当:猫宮りぃ)

魔神として転生した~身にかかる火の粉は容赦なく叩き潰す~
あめり
ファンタジー
ある日、相沢智司(アイザワサトシ)は自らに秘められていた力を開放し、魔神として異世界へ転生を果たすことになった。強大な力で大抵の願望は成就させることが可能だ。
彼が望んだものは……順風満帆な学園生活を送りたいというもの。15歳であり、これから高校に入る予定であった彼にとっては至極自然な願望だった。平凡過ぎるが。
だが、彼の考えとは裏腹に異世界の各組織は魔神討伐としての牙を剥き出しにしていた。身にかかる火の粉は、自分自身で払わなければならない。智司の望む、楽しい学園生活を脅かす存在はどんな者であろうと容赦はしない!
強大過ぎる力の使い方をある意味で間違えている転生魔神、相沢智司。その能力に魅了された女性陣や仲間たちとの交流を大切にし、また、住処を襲う輩は排除しつつ、人間世界へ繰り出します!
※番外編の「地球帰還の魔神~地球へと帰った智司くんはそこでも自由に楽しみます~」というのも書いています。よろしければそちらもお楽しみください。本編60話くらいまでのネタバレがあるかも。

領地育成ゲームの弱小貴族 ~底辺から前世の知識で国強くしてたらハーレムできてた~
黒おーじ
ファンタジー
16歳で弱小領地を継いだ俺には前世の記憶があった。ここは剣と魔法の領地育成系シュミレーションゲームに似た世界。700人の領民へ『ジョブ』を与え、掘削や建設の指令を出し、魔境や隣の領土を攻めたり、王都警護の女騎士やエルフの長を妻にしたりと領地繁栄に努めた。成長していく産業、兵力、魔法、資源……やがて弱小とバカにされていた辺境ダダリは王国の一大勢力へと上り詰めていく。
※ハーレム要素は無自覚とかヌルいことせずにガチ。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる