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夢の内容を元に書いたイオ視点の話
第81話:蛇に耳栓
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「気絶っていえば詩川先生にアイテム貰ったけど、ヘビの姿だと耳が無いから使えないよね?」
「うん」
巨大白蛇は普通のヘビと同じで耳が無い。
ヘビは耳は無いけど聴力はある生き物だ。
トゥッティ捕獲用アイテムは2種類ある。
1つは、さっき異空間倉庫から出したセーターっぽい物。
詩川先生に頼まれてリユが編んだ物で、モチが恐れている様子から、何かヤバイ効果があるのかもしれない。
効果が出るまで、対象を大人しくさせておく必要がある。
もう1つは、詩川先生が江藤に組み上げさせた超小型魔導具。
トゥッティの耳に突っ込めと言われたけど、多分人間の姿の時に使うんだろう。
どちらも、今すぐは使えない。
となれば、物理と魔法で弱らせるしかないよね。
「む?」
「上位火魔法!」
尻尾を切り落とされた事にトゥッティが気付くと同時、モチが放つ火球が直撃する。
「ふん、効かんな」
白蛇はパリパリと脱皮して、焦げた身体を回復させた。
一緒に再生した尻尾がモチを襲おうとするのを、俺が斬撃を入れて再び切断!
「このクソガキ! さっきもお前か!」
今回は斬撃直後に加速魔法をOFFったので、誰にやられたか白蛇は理解したらしい。
至近距離にいる子供を丸飲みしようと、大きく口を開けるトゥッティ。
「白き翼!」
「爆裂魔法!」
その口の中へ、俺が鋭いナイフのような羽根を大量に撃ち込んだところへ、モチが被せて爆裂魔法を放つ。
「!!!」
脳に近い口内に、物理と魔法の連続攻撃を食らった巨大白蛇は、一瞬意識が飛んだのか地響きを立てて倒れる。
「「気絶した?!」」
チャンス!と思って捕獲用セーターを被せたけど、残念ながらすぐに意識が戻ったトゥッティに、振り払われてしまった。
「甘い!」
またも脱皮で回復した白蛇が、今度は俺に巻き付き攻撃を仕掛けてくる。
俺は巻き付かれても回避出来るので、その場で白き翼を自分の周囲に撃ち込み、蛇の動きが止まったところで身体を駆け上がり、脳天に剣を深々と突き刺した。
「聖なる雷!」
刺さった剣に、モチが最近覚えたばかりの雷魔法を撃ち込む。
これはかなり効いたらしい。
脳に電極刺して、高圧電流を流したみたいなもんだからね。
脳に大ダメージを食らった白蛇が、倒れた直後に変化が起き始める。
巨大なヘビの身体は縮んでいって、最初に見た白髪の生徒の姿に戻った。
「今だ!」
モチが持ってた耳栓魔導具を投げてよこし、俺はそれを受け取って白髪の学生の両耳に突っ込んだ。
超小型の魔導具は、突っ込まれた耳の奥へと入り込んでゆく。
「なっ?! ……ギャアァァァ!!!」
白髪の学生がハッと意識を取り戻した直後に、絶叫し泡を吹き、また気絶してしまった。
それっきり、トゥッティは静かになり、ピクッとも動かなくなる。
「よし、今のうちだ」
モチが、部屋の隅からセーターを拾って来た。
2人がかりでトゥッティにセーターを着せ終え、少し離れて様子を見ていたら変化が起きた。
セーターに使われている糸が、生き物のようにウネウネと動き出す。
それから、ブワッと伸びて、トゥッティの全身を縛り上げてグルグル巻きにしてしまった。
特に首の辺りがギュウギュウ締められてるけど、大丈夫なのか?
「怖っ!」
「だから首には近付けるなって言ったのさ」
軽く引いた俺に、モチが青ざめた顔で言った。
「うん」
巨大白蛇は普通のヘビと同じで耳が無い。
ヘビは耳は無いけど聴力はある生き物だ。
トゥッティ捕獲用アイテムは2種類ある。
1つは、さっき異空間倉庫から出したセーターっぽい物。
詩川先生に頼まれてリユが編んだ物で、モチが恐れている様子から、何かヤバイ効果があるのかもしれない。
効果が出るまで、対象を大人しくさせておく必要がある。
もう1つは、詩川先生が江藤に組み上げさせた超小型魔導具。
トゥッティの耳に突っ込めと言われたけど、多分人間の姿の時に使うんだろう。
どちらも、今すぐは使えない。
となれば、物理と魔法で弱らせるしかないよね。
「む?」
「上位火魔法!」
尻尾を切り落とされた事にトゥッティが気付くと同時、モチが放つ火球が直撃する。
「ふん、効かんな」
白蛇はパリパリと脱皮して、焦げた身体を回復させた。
一緒に再生した尻尾がモチを襲おうとするのを、俺が斬撃を入れて再び切断!
「このクソガキ! さっきもお前か!」
今回は斬撃直後に加速魔法をOFFったので、誰にやられたか白蛇は理解したらしい。
至近距離にいる子供を丸飲みしようと、大きく口を開けるトゥッティ。
「白き翼!」
「爆裂魔法!」
その口の中へ、俺が鋭いナイフのような羽根を大量に撃ち込んだところへ、モチが被せて爆裂魔法を放つ。
「!!!」
脳に近い口内に、物理と魔法の連続攻撃を食らった巨大白蛇は、一瞬意識が飛んだのか地響きを立てて倒れる。
「「気絶した?!」」
チャンス!と思って捕獲用セーターを被せたけど、残念ながらすぐに意識が戻ったトゥッティに、振り払われてしまった。
「甘い!」
またも脱皮で回復した白蛇が、今度は俺に巻き付き攻撃を仕掛けてくる。
俺は巻き付かれても回避出来るので、その場で白き翼を自分の周囲に撃ち込み、蛇の動きが止まったところで身体を駆け上がり、脳天に剣を深々と突き刺した。
「聖なる雷!」
刺さった剣に、モチが最近覚えたばかりの雷魔法を撃ち込む。
これはかなり効いたらしい。
脳に電極刺して、高圧電流を流したみたいなもんだからね。
脳に大ダメージを食らった白蛇が、倒れた直後に変化が起き始める。
巨大なヘビの身体は縮んでいって、最初に見た白髪の生徒の姿に戻った。
「今だ!」
モチが持ってた耳栓魔導具を投げてよこし、俺はそれを受け取って白髪の学生の両耳に突っ込んだ。
超小型の魔導具は、突っ込まれた耳の奥へと入り込んでゆく。
「なっ?! ……ギャアァァァ!!!」
白髪の学生がハッと意識を取り戻した直後に、絶叫し泡を吹き、また気絶してしまった。
それっきり、トゥッティは静かになり、ピクッとも動かなくなる。
「よし、今のうちだ」
モチが、部屋の隅からセーターを拾って来た。
2人がかりでトゥッティにセーターを着せ終え、少し離れて様子を見ていたら変化が起きた。
セーターに使われている糸が、生き物のようにウネウネと動き出す。
それから、ブワッと伸びて、トゥッティの全身を縛り上げてグルグル巻きにしてしまった。
特に首の辺りがギュウギュウ締められてるけど、大丈夫なのか?
「怖っ!」
「だから首には近付けるなって言ったのさ」
軽く引いた俺に、モチが青ざめた顔で言った。
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