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夢の内容を元に書いたイオ視点の話
第70話:ダンジョンと校内の調査
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「前回ボスを倒した卒業生に確認したが、その時は特に変わった事は無かったそうだ」
街から帰って来た松本先生は、残念ながら異変に関する情報は得られなかったらしい。
「彼等が狩って以降は、そもそもあそこまで進める生徒はいなかったニャ」
「氷雪の洞窟は、そう簡単に終点ボスまで行けるダンジョンじゃないからねぇ」
学園長と占いオババが言う。
四季の森の中でも特に強い魔物が存在する冬の森。
ダンジョン内の魔物は外にいる魔物より強い。
氷雪の洞窟の終点ボスに至っては、Sランクを含めた冒険者が複数人協力して狩るような魔物だ。
それを狩った卒業生たちは学園のレジェンドだそうで、現在は揃ってSランク冒険者になっている。
「他の終点ボスも、確認する必要がありそうだねぇ」
と言いながらジャミさんが俺を見るので、何か頼まれそうな予感。
「イオ、あんたなら最速でダンジョン最奥まで行って帰って来れる。ちょっと全ダンジョン全ルートの終点ボスがいるか見てきてもらえるかい?」
「OK」
……やっぱりね。
風神の息吹を使って魔物全スルーして走れば、大して時間がかからずに全ダンジョン見て回れる。
最初は制限時間に戸惑ったけど、大鶏との対戦でコツが掴めた。
この支援魔法、実は制限時間制ではなく、使用者の意志でON/OFFの切り替えが可能なパッシブスキルに似たものだったよ。
「連絡用にこれ持って行きなさ~い」
詩川先生が、スマホっぽい魔導具を貸してくれた。
「それでマップも見れるから、自分がダンジョンのどの辺りまで来たか分かるわよ」
「ありがとうございます。お借りします」
アサケ学園では、先生方には通信魔導具が配布されているけど、生徒には無い。
渡されたのは、上級生が引率の先生無しでダンジョンに入る時に貸し出される通信魔導具だ。
一方ジャミさんは、先生方や各クラスから代表で来ている生徒たちを見渡して、指示を出してる。
「他の生徒・教師たちは2人1組で校内を隅々まで調べておくれ。不審な物を見つけたら、触らずにアタシに報せるんだよ」
俺以外の人々は総出で不審者・不審物探しだ。
「ではみんな、行動開始ニャ!」
「「「「「はい!」」」」」
みんな一斉に駈け出して行った。
「じゃあ俺も行ってきます。…風神の息吹!」
起動言語に応じて現れた目視出来ない存在が、ヒュンッと俺の周囲を回って体内に入る。
音が消え、俺以外の全てがその動きを止めた。
この現象は、時間魔法によるものではない。
時間は止まったわけではなく、止まって見えるほど流れが遅くなっただけ。
正しくは、強化魔法で音速の域まで加速された俺の目に、普通の速度のものが止まって見えるだけ。
人や物に接触しないように気を付けつつ、俺は学園を出てダンジョン偵察に向かった。
街から帰って来た松本先生は、残念ながら異変に関する情報は得られなかったらしい。
「彼等が狩って以降は、そもそもあそこまで進める生徒はいなかったニャ」
「氷雪の洞窟は、そう簡単に終点ボスまで行けるダンジョンじゃないからねぇ」
学園長と占いオババが言う。
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ダンジョン内の魔物は外にいる魔物より強い。
氷雪の洞窟の終点ボスに至っては、Sランクを含めた冒険者が複数人協力して狩るような魔物だ。
それを狩った卒業生たちは学園のレジェンドだそうで、現在は揃ってSランク冒険者になっている。
「他の終点ボスも、確認する必要がありそうだねぇ」
と言いながらジャミさんが俺を見るので、何か頼まれそうな予感。
「イオ、あんたなら最速でダンジョン最奥まで行って帰って来れる。ちょっと全ダンジョン全ルートの終点ボスがいるか見てきてもらえるかい?」
「OK」
……やっぱりね。
風神の息吹を使って魔物全スルーして走れば、大して時間がかからずに全ダンジョン見て回れる。
最初は制限時間に戸惑ったけど、大鶏との対戦でコツが掴めた。
この支援魔法、実は制限時間制ではなく、使用者の意志でON/OFFの切り替えが可能なパッシブスキルに似たものだったよ。
「連絡用にこれ持って行きなさ~い」
詩川先生が、スマホっぽい魔導具を貸してくれた。
「それでマップも見れるから、自分がダンジョンのどの辺りまで来たか分かるわよ」
「ありがとうございます。お借りします」
アサケ学園では、先生方には通信魔導具が配布されているけど、生徒には無い。
渡されたのは、上級生が引率の先生無しでダンジョンに入る時に貸し出される通信魔導具だ。
一方ジャミさんは、先生方や各クラスから代表で来ている生徒たちを見渡して、指示を出してる。
「他の生徒・教師たちは2人1組で校内を隅々まで調べておくれ。不審な物を見つけたら、触らずにアタシに報せるんだよ」
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「ではみんな、行動開始ニャ!」
「「「「「はい!」」」」」
みんな一斉に駈け出して行った。
「じゃあ俺も行ってきます。…風神の息吹!」
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音が消え、俺以外の全てがその動きを止めた。
この現象は、時間魔法によるものではない。
時間は止まったわけではなく、止まって見えるほど流れが遅くなっただけ。
正しくは、強化魔法で音速の域まで加速された俺の目に、普通の速度のものが止まって見えるだけ。
人や物に接触しないように気を付けつつ、俺は学園を出てダンジョン偵察に向かった。
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