305 / 428
夢の内容を元に書いたイオ視点の話
第48話:モチの火魔法
しおりを挟む
深緑の森の中、二足歩行の黒い牛みたいな魔物たちに、スタスタと歩み寄る俺。
「「ブモッ?」」
なんだお前は? と言いたそうな声でハモる2頭は、ミノタウロスと呼ばれる魔物。
その肉は、日本の黒毛和牛に似てるらしい。
「「ブモォ~?」」
怪訝そうなミノタウロスたち。
俺は片手に剣を持ってるんだけど、身体強化は使ってない。
大柄で力も強い魔物に、ほとんど無防備で歩いて来る子供を見て、彼等は少し困惑してるっぽい。
左右からジリジリ近付いて来る、巨大黒毛和牛もといミノタウロスたち。
鼻息がかかるくらい至近距離まで接近した2頭。
はい、いらっしゃいませ。
「上位火魔法!」
モチがデッカイ火球を飛ばした。
火球は俺の間近まで来ていた2頭を直撃!
ミノタウロスたちは一気に猛火に包まれた後、地響きを立ててその場に倒れた。
「さすが異世界人、上位魔法が最上位並の火力だね」
モチの後ろで感心してるのはチッチ。
抽選会で最上位魔法セットを手に入れたチッチは、魔法学部の授業を受けに来ている。
今日は野外授業で、夏の森でミノタウロス狩りをしているところ。
モチは覚えたばかりの火魔法を使ってみたら、属性適正値が高く、普通の人より高火力になってるらしい。
そんなモチの右手、人差し指には赤いリングが嵌まっている。
「モチは前世で、不死鳥と契約してたみたいだよ」
ロッサ先生からタマゴの説明を受けた後、教えてくれたのは不死鳥の主のイツキ。
俺が前世で福音鳥と契約していたからピピルと話せるように、モチはイツキの召喚獣ホムラと話せるという。
つまり、モチの前世は不死鳥の契約者。
それなら、俺よりモチの方がいいかもと思い、赤いタマゴとリングをモチにあげた。
不死鳥は老衰死以外なら死者を蘇らせる事が可能との事なので、爆死対策にモチの召喚獣になってもらおう。
モチの前世、爆裂の勇者が不死鳥と契約していたのも、自爆魔法対策だったのかな。
「火魔法が使えるなら、それを使ってると孵化に必要な魔力が早く貯まるよ」
ロッサ先生から教わったモチは今、張り切って火魔法を使いまくってるところだ。
「上位魔法をこんなに使い続けてへっちゃらなんて、モチの魔力どうなってるんだろうね」
チッチが苦笑してる。
そういや、モチの魔力切れなんて見た事ないな。
「転移者や転生者は魔力が桁違いなのは聞いてるけど、両方の効果がついてるのかな?」
俺たちのグループの目標数を狩り終えて、木イチゴに似た赤い実を採集している時、チッチがモチに聞いた。
異世界転移も異世界転生も、能力の大幅な上昇があるって話は先生から聞いた。
で、こっちの世界から日本に転生して、日本からこちらへ転移した場合はダブル効果がつくのでは?というのがチッチの予想。
確かにモチの火力は飛び抜けて高いし、ダブル効果はありそうな気がする。
「イオもダブル効果ついてるのかな?」
チッチが話をこちらに振ってくる。
「え、俺? どうだろ?」
俺はよく分からない。
だって、倒したのは黒オーク1頭だけだからね。
「「ブモッ?」」
なんだお前は? と言いたそうな声でハモる2頭は、ミノタウロスと呼ばれる魔物。
その肉は、日本の黒毛和牛に似てるらしい。
「「ブモォ~?」」
怪訝そうなミノタウロスたち。
俺は片手に剣を持ってるんだけど、身体強化は使ってない。
大柄で力も強い魔物に、ほとんど無防備で歩いて来る子供を見て、彼等は少し困惑してるっぽい。
左右からジリジリ近付いて来る、巨大黒毛和牛もといミノタウロスたち。
鼻息がかかるくらい至近距離まで接近した2頭。
はい、いらっしゃいませ。
「上位火魔法!」
モチがデッカイ火球を飛ばした。
火球は俺の間近まで来ていた2頭を直撃!
ミノタウロスたちは一気に猛火に包まれた後、地響きを立ててその場に倒れた。
「さすが異世界人、上位魔法が最上位並の火力だね」
モチの後ろで感心してるのはチッチ。
抽選会で最上位魔法セットを手に入れたチッチは、魔法学部の授業を受けに来ている。
今日は野外授業で、夏の森でミノタウロス狩りをしているところ。
モチは覚えたばかりの火魔法を使ってみたら、属性適正値が高く、普通の人より高火力になってるらしい。
そんなモチの右手、人差し指には赤いリングが嵌まっている。
「モチは前世で、不死鳥と契約してたみたいだよ」
ロッサ先生からタマゴの説明を受けた後、教えてくれたのは不死鳥の主のイツキ。
俺が前世で福音鳥と契約していたからピピルと話せるように、モチはイツキの召喚獣ホムラと話せるという。
つまり、モチの前世は不死鳥の契約者。
それなら、俺よりモチの方がいいかもと思い、赤いタマゴとリングをモチにあげた。
不死鳥は老衰死以外なら死者を蘇らせる事が可能との事なので、爆死対策にモチの召喚獣になってもらおう。
モチの前世、爆裂の勇者が不死鳥と契約していたのも、自爆魔法対策だったのかな。
「火魔法が使えるなら、それを使ってると孵化に必要な魔力が早く貯まるよ」
ロッサ先生から教わったモチは今、張り切って火魔法を使いまくってるところだ。
「上位魔法をこんなに使い続けてへっちゃらなんて、モチの魔力どうなってるんだろうね」
チッチが苦笑してる。
そういや、モチの魔力切れなんて見た事ないな。
「転移者や転生者は魔力が桁違いなのは聞いてるけど、両方の効果がついてるのかな?」
俺たちのグループの目標数を狩り終えて、木イチゴに似た赤い実を採集している時、チッチがモチに聞いた。
異世界転移も異世界転生も、能力の大幅な上昇があるって話は先生から聞いた。
で、こっちの世界から日本に転生して、日本からこちらへ転移した場合はダブル効果がつくのでは?というのがチッチの予想。
確かにモチの火力は飛び抜けて高いし、ダブル効果はありそうな気がする。
「イオもダブル効果ついてるのかな?」
チッチが話をこちらに振ってくる。
「え、俺? どうだろ?」
俺はよく分からない。
だって、倒したのは黒オーク1頭だけだからね。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
トレジャーキッズ
著:剣 恵真/絵・編集:猫宮 りぃ
ファンタジー
だらだらと自堕落な生活から抜け出すきっかけをどこかで望んでいた。
ただ、それだけだったのに……
自分の存在は何のため?
何のために生きているのか?
世界はどうしてこんなにも理不尽にあふれているのか?
苦悩する子どもと親の物語です。
非日常を体験した、命のやり取りをした、乗り越える困難の中で築かれてゆくのは友情と絆。
まだ見えない『何か』が大切なものだと気づけた。
※更新は週一・日曜日公開を目標
何かございましたら、Twitterにて問い合わせください。
【1】のみ自費出版販売をしております。
追加で修正しているため、全く同じではありません。
できるだけ剣恵真さんの原文と世界観を崩さないように直しておりますが、もう少しうまいやり方があるようでしたら教えていただけるとありがたいです。(担当:猫宮りぃ)
悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪
naturalsoft
ファンタジー
シオン・アクエリアス公爵令嬢は転生者であった。そして、同じく転生者であるヒロインに負けて、北方にある辺境の国内で1番厳しいと呼ばれる修道院へ送られる事となった。
「きぃーーーー!!!!!私は負けておりませんわ!イベントの強制力に負けたのですわ!覚えてらっしゃいーーーー!!!!!」
そして、目的地まで運ばれて着いてみると………
「はて?修道院がありませんわ?」
why!?
えっ、領主が修道院や孤児院が無いのにあると言って、不正に補助金を着服しているって?
どこの現代社会でもある不正をしてんのよーーーーー!!!!!!
※ジャンルをファンタジーに変更しました。

魔神として転生した~身にかかる火の粉は容赦なく叩き潰す~
あめり
ファンタジー
ある日、相沢智司(アイザワサトシ)は自らに秘められていた力を開放し、魔神として異世界へ転生を果たすことになった。強大な力で大抵の願望は成就させることが可能だ。
彼が望んだものは……順風満帆な学園生活を送りたいというもの。15歳であり、これから高校に入る予定であった彼にとっては至極自然な願望だった。平凡過ぎるが。
だが、彼の考えとは裏腹に異世界の各組織は魔神討伐としての牙を剥き出しにしていた。身にかかる火の粉は、自分自身で払わなければならない。智司の望む、楽しい学園生活を脅かす存在はどんな者であろうと容赦はしない!
強大過ぎる力の使い方をある意味で間違えている転生魔神、相沢智司。その能力に魅了された女性陣や仲間たちとの交流を大切にし、また、住処を襲う輩は排除しつつ、人間世界へ繰り出します!
※番外編の「地球帰還の魔神~地球へと帰った智司くんはそこでも自由に楽しみます~」というのも書いています。よろしければそちらもお楽しみください。本編60話くらいまでのネタバレがあるかも。

領地育成ゲームの弱小貴族 ~底辺から前世の知識で国強くしてたらハーレムできてた~
黒おーじ
ファンタジー
16歳で弱小領地を継いだ俺には前世の記憶があった。ここは剣と魔法の領地育成系シュミレーションゲームに似た世界。700人の領民へ『ジョブ』を与え、掘削や建設の指令を出し、魔境や隣の領土を攻めたり、王都警護の女騎士やエルフの長を妻にしたりと領地繁栄に努めた。成長していく産業、兵力、魔法、資源……やがて弱小とバカにされていた辺境ダダリは王国の一大勢力へと上り詰めていく。
※ハーレム要素は無自覚とかヌルいことせずにガチ。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる