284 / 428
夢の内容を元に書いたイオ視点の話
第27話;かき氷を作る魔導具
しおりを挟む
「料理学部からかき氷機を借りて来てくれ」
ダンジョンから帰った後、松本先生に頼まれた。
運搬手伝いを引き受けてくれた数人を連れて、モチと俺は調理実習室へ向かう。
調理実習室には、アルバイト講師のリユがいた。
「リユ~、かき氷機貸して」
「はぁい」
「あと、これはリユたちの分だよ」
「ありがとう~」
調理室のガラス窓を開けて声をかけると、リユたちはすぐ気付いてくれた。
道具を貸してもらうお礼に、冷凍スライムを渡すのも忘れない。
「はいコレ。文化祭で使う業務用の大きいのもあるけど、運ぶのが大変だから家庭用を何台か使う方がいいよ」
と言ってリユが貸し出してくれたのは、日本の家電屋でもよく見かける大きさの家庭用かき氷機だ。
日本にあるのは電気で動くけど、異世界のかき氷機には電源コードが無い。
「これ、電池式?」
「ううん、魔石式」
なんとなく予想はしてた。
異世界の家電は、電気じゃなくて魔力で動くんだ。
その魔力を供給するのが、魔石。
魔石は電池やバッテリーみたいに使われる。
受け取ったかき氷機を1人1台ずつ抱えて、俺たちは教室へ戻った。
「あ、これ作ったの詩川さんなのか」
教室に着いて、かき氷機を長机の上に置く時に、製造元プレートを見たモチ。
そこに書かれていた、知ってる名前。
魔工学部で教師になった詩川さんあらため詩川先生は、日本の家電をモデルにした新型魔導具を開発しているらしい。
「呼んだぁ?」
って声がしたと思ったら、開発者本人が来たよ。
「お、来たか」
「かき氷ごちそうするって聞いたから、うちの子たち連れて来たわよ」
来るのが分かってたみたいだから、呼んだのは松本先生かな。
日本にいた頃は松本係長がリーダーのイベントチー厶と、詩川さんがリーダーのメンテナンスチームが協力する事が多かったから、2人は仲が良い。
スライムはかなりたくさん獲れたから、おすそ分けする話をしたんだろうね。
魔工学部も来たところで、かき氷作りが始まった。
ダンジョンから帰った後、松本先生に頼まれた。
運搬手伝いを引き受けてくれた数人を連れて、モチと俺は調理実習室へ向かう。
調理実習室には、アルバイト講師のリユがいた。
「リユ~、かき氷機貸して」
「はぁい」
「あと、これはリユたちの分だよ」
「ありがとう~」
調理室のガラス窓を開けて声をかけると、リユたちはすぐ気付いてくれた。
道具を貸してもらうお礼に、冷凍スライムを渡すのも忘れない。
「はいコレ。文化祭で使う業務用の大きいのもあるけど、運ぶのが大変だから家庭用を何台か使う方がいいよ」
と言ってリユが貸し出してくれたのは、日本の家電屋でもよく見かける大きさの家庭用かき氷機だ。
日本にあるのは電気で動くけど、異世界のかき氷機には電源コードが無い。
「これ、電池式?」
「ううん、魔石式」
なんとなく予想はしてた。
異世界の家電は、電気じゃなくて魔力で動くんだ。
その魔力を供給するのが、魔石。
魔石は電池やバッテリーみたいに使われる。
受け取ったかき氷機を1人1台ずつ抱えて、俺たちは教室へ戻った。
「あ、これ作ったの詩川さんなのか」
教室に着いて、かき氷機を長机の上に置く時に、製造元プレートを見たモチ。
そこに書かれていた、知ってる名前。
魔工学部で教師になった詩川さんあらため詩川先生は、日本の家電をモデルにした新型魔導具を開発しているらしい。
「呼んだぁ?」
って声がしたと思ったら、開発者本人が来たよ。
「お、来たか」
「かき氷ごちそうするって聞いたから、うちの子たち連れて来たわよ」
来るのが分かってたみたいだから、呼んだのは松本先生かな。
日本にいた頃は松本係長がリーダーのイベントチー厶と、詩川さんがリーダーのメンテナンスチームが協力する事が多かったから、2人は仲が良い。
スライムはかなりたくさん獲れたから、おすそ分けする話をしたんだろうね。
魔工学部も来たところで、かき氷作りが始まった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中

俺だけが持つユニークスキル《完全記憶能力》で無双する
シア07
ファンタジー
主人公、レン・クロニクスと幼馴染である、サクヤが一緒に買い物へ行っている時だった。
『ユニークスキル《完全記憶能力》の封印が解除されました』
という機械のような声が聞こえ、突如頭が痛みだす。
その後すぐ周りが急に暗くなり、頭の中に数々の映像が見せられた。
男女の怪しげな会話。
サクヤとの子供時代の会話。
つい最近出来事など様々だった。
そしてレンはそれをみて気づく。
――これがレン自身の記憶であることを。
さらにその記憶は。
「なんで、全部覚えてるんだ……」
忘れることがなかった。
ずっと覚えている。
行動も時間もなにもかもすべて。
これがレンだけが持つ、最強のユニークスキル《完全記憶能力》の能力だった。
※他サイトでも連載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる