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前世編
第16話:魔法学部攻撃魔法科
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「エカルラート・セレストです。よろしくお願いします」
新入生クラスの挨拶で、エカはセカンドネームとファミリーネームを告げる。
フルネームを名乗らないのは、ファーストネー厶は普段使わないからというのもあるけど、猫人は名前と名字だけだからだ。
セカンドネームがあるのは一部の異世界人か、世界樹の民くらいだそうだよ。
「魔法協会から聞いてるわ。最上位魔法セットを引き当てたそうね」
クラス担任の女性教師は、個人面談の際にエカにコッソリ告げる。
「初等部のコがいきなり最上位は危ないから、まずは授業で初歩から学びましょうね」
「はい」
担任の提案に、エカは素直に頷いた。
生後間もない頃の素質鑑定で、爆裂魔法の素質があると分かっているエカは、魔法の扱いは慎重にやらないと命に関わると言い聞かされて育っている。
まあ、もしもエカの命に係わる事故が起きたら、ボクが何とかするけどね!
「魔法はどんな現象が起きるかのイメージと、それを解放する起動言語で発動します」
最初の授業で先生は言った。
イメージかぁ…
あれ?
エテルの街で水神様から魔法を貰ったアズは、効果はそんなにハッキリイメージしてなかったような?
「ちなみに、抽選会などで貰える魔法は既にイメージを与えられているので、起動言語を言うだけで発動します」
不思議に思ってたら先生の説明で納得。
「攻撃魔法は使用者の魔力の影響が大きいので、抽選会の同じカードの魔法でも使用者によって差が出ます」
魔力の影響かぁ…
そういえば、エカは魔力が高い世界樹の民の中でも、飛び抜けて高いと言われてたな。
そんなエカが最上位の攻撃魔法を使ったらどんな威力になるのやら…
…うん、エカにはしっかり魔法制御を勉強してもらった方がいいかも。
攻撃魔法科の授業は、座学半分・実技半分の構成だ。
教室で1時間授業の後、休憩を挟んで練習場に移動しての実技になった。
先生は生徒たちを連れてゾロゾロと廊下を歩いてゆく。
建物の外に出ると、丸い的を並べた広場があった。
「では、あの的を攻撃目標にイメージしてみましょう」
そう言うと先生はイメージ見本として、小さめの火の玉を作って飛ばして見せてくれた。
「最初は出来なくて当たり前なので、気にしないで練習しましょう」
って先生は言ったんだけど…
「先生、これでいいですか~?」
「え?!」
…出来ちゃったのがエカだ。
エカは初日から、先生と同じ大きさから少し大きくしたものまで、自在に火の玉を操ってみせた。
新入生クラスの挨拶で、エカはセカンドネームとファミリーネームを告げる。
フルネームを名乗らないのは、ファーストネー厶は普段使わないからというのもあるけど、猫人は名前と名字だけだからだ。
セカンドネームがあるのは一部の異世界人か、世界樹の民くらいだそうだよ。
「魔法協会から聞いてるわ。最上位魔法セットを引き当てたそうね」
クラス担任の女性教師は、個人面談の際にエカにコッソリ告げる。
「初等部のコがいきなり最上位は危ないから、まずは授業で初歩から学びましょうね」
「はい」
担任の提案に、エカは素直に頷いた。
生後間もない頃の素質鑑定で、爆裂魔法の素質があると分かっているエカは、魔法の扱いは慎重にやらないと命に関わると言い聞かされて育っている。
まあ、もしもエカの命に係わる事故が起きたら、ボクが何とかするけどね!
「魔法はどんな現象が起きるかのイメージと、それを解放する起動言語で発動します」
最初の授業で先生は言った。
イメージかぁ…
あれ?
エテルの街で水神様から魔法を貰ったアズは、効果はそんなにハッキリイメージしてなかったような?
「ちなみに、抽選会などで貰える魔法は既にイメージを与えられているので、起動言語を言うだけで発動します」
不思議に思ってたら先生の説明で納得。
「攻撃魔法は使用者の魔力の影響が大きいので、抽選会の同じカードの魔法でも使用者によって差が出ます」
魔力の影響かぁ…
そういえば、エカは魔力が高い世界樹の民の中でも、飛び抜けて高いと言われてたな。
そんなエカが最上位の攻撃魔法を使ったらどんな威力になるのやら…
…うん、エカにはしっかり魔法制御を勉強してもらった方がいいかも。
攻撃魔法科の授業は、座学半分・実技半分の構成だ。
教室で1時間授業の後、休憩を挟んで練習場に移動しての実技になった。
先生は生徒たちを連れてゾロゾロと廊下を歩いてゆく。
建物の外に出ると、丸い的を並べた広場があった。
「では、あの的を攻撃目標にイメージしてみましょう」
そう言うと先生はイメージ見本として、小さめの火の玉を作って飛ばして見せてくれた。
「最初は出来なくて当たり前なので、気にしないで練習しましょう」
って先生は言ったんだけど…
「先生、これでいいですか~?」
「え?!」
…出来ちゃったのがエカだ。
エカは初日から、先生と同じ大きさから少し大きくしたものまで、自在に火の玉を操ってみせた。
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