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転生者モチ編
第2話:765名の異世界転移(画像あり)
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「カジュちゃん、いつからここに?」
「来たのは2人とそんなに変わらないよ。昨日の朝起きたら異世界転移しちゃってたの」
イオとカジュちゃんの会話から、カジュちゃんも最近ここへ来たらしいことが分かった。
しかし一体いつ? どうやって異世界に来たんだろう?
原稿を仕上げて送って寝たのが夜明け頃だから、その直後に異世界へ飛ばされたのなら早朝だろうか?
カジュちゃんも寝ている間に転移していたそうで、詳しい時刻は分からないという。
「っていうか、ATP事業部の人たち、みんな異世界へ来てるよ」
「「マジっスか」」
イオと俺の何度目かのハモリ。
ATP事業部の人たち、プルミエタウン内で【NPC】と呼ばれる人々は765名いる筈。
みんな来ちゃって、パーク運営はどうしているんだろうか?
開館時刻前の一斉転移(転生?)なら、いつまで経ってもオープンしなくてお客様たちが不審に思ってるかもしれない。
「みんな部屋にいるよ。ついて来て」
と言って、軽やかに駆け出すカジュちゃん。
廊下の端の階段から、上の階へと上がっていく。
その後に続いて2階へ行くと、カジュちゃんは廊下を進みながら、両側のドアを交互にコンコンと叩いている。
扉が次々に開いて、室内から次々に出てくる人々。
部屋から出て来るのは男子ばかり。
俺とイオが寝ていた部屋もこの階だから、男子寮かもしれない。
……って、みんな若返ってる?!
面影があるから誰か分かるものの、みんな子供の姿だ。
体格差はあるけど、大体6歳前後の年頃に見える。
「じゃ、後は男の子同士でお話してね」
そう言うと、カジュちゃんは階段を上がって3階へ去ってしまった。
後で聞いたら、3階は女子エリアだそうだ。
「お、モチとイオも目が覚めたのか」
「これで全員起きたな」
子供に姿を変えられた男性陣が言う。
この世界へ来る前の状況は様々だけど、移動時はみんな意識が無かったらしい。
目覚めた時刻はまちまちで、俺とイオが最後だった。
徹夜明けの爆睡だったからな。夜勤明けの人よりも長く寝ていたようだ。
俺たちが今いる場所は、ナーゴという異世界にある、アサケ王立学園。
この世界の人々の学びの場であり、異世界転移者を保護する施設でもある。
とりあえず危険は無さそうだから異世界へ来ちゃったのはいいとして、容姿の変化は何なんだろう?
美化200%(多分)洋風な顔の子供になっているのは俺とイオとカジュちゃんだけで、今ここにいる男性陣は単に若返っただけのような容姿だ。
別人のように容姿が変化するなら異世界転生かと思うところだけど、若返りは何が起きたのか?
「お前ら、なんでステージ用の髪色なんだ?」
「なんで外人顔になってんの?」
「「知らないよ、転生させたヤツに聞いてくれ」」
若返った仕事仲間たちに聞かれ、俺とイオがハモッて答えた。
何が起きたのか分からないのは、みんな同じっぽい。
「転生にしては、みんな日本人顔なのはなんで?」
「タイムリープみたいに子供の頃に戻ってない?」
今度は俺とイオが訊いてみる。
黒髪メンバーの子供の頃の姿は知らない。
元の姿と顔立ちが似てるから、若返りかなぁという感じだ。
「若返りかと思ったんだけど、ホクロとか、子供の頃にもある筈のものが無いんだよ」
「俺はもっと小さい頃に怪我をして傷痕になってたのに、それが無い」
男子寮エリアの談話室に集合した俺たちは、互いに情報を提供し合う。
談話室にはティーカップや茶葉の類、菓子やパンが置いてあり、自由に飲食できると教えてもらった。
起きてから何も食べてなくて空腹の俺とイオは、そこにあるパンを食べて腹を満たした。
パンはブリオッシュのようにふわふわの柔らかい口当たりと、バターたっぷりのリッチな風味で美味しかった。
飲み物はいろいろ用意されていて、ココアっぽいものがあったので、それを選んで飲んだ。
飲み食いしながら話を聞くと、黒髪メンバーは、元の姿に似せられつつも、単なる若返りではないらしい。
「あれ? そういや社員さんたちは?」
俺はふと気付いて訊いてみた。
今ここにいるのは、契約社員とアルバイトばかりで、正社員がいない。
「それがさ、松本係長とか福島主任とか、社員さんたちは元の姿のままなんだ」
「えっ? 社員さんたちは転生じゃなく転移?」
「どうだろ? 起きた翌日は学園見学があるから、教師になってる社員さんたちを見れるよ」
「「社員さんが教師?!」」
またもやハモる、俺とイオ。
教員免許なんか持ってない、濃いキャラの社員さんたちが教師とか。
この学園、大丈夫か?
とりあえずもう夜だから、シャワーでも浴びて寝るといいよって言われたので、イオと一緒に部屋へ戻った。
寮は各部屋にシャワー室とトイレがある。
ユニットバスではなく、風呂トイレ別になっているのは、プルミエタウンの社員寮と同じだ。
俺とイオはジャンケンでシャワーを浴びる順番を決めて、俺が勝ったので先に浴びさせてもらった。
「おいおい、また寝落ちかよ」
シャワーを浴びてバスローブに着替えて出ると、ソファに座ったイオが残業疲れのリーマンみたいに寝落ちてる。
こいつ、あんなに寝たのに、この短時間に寝落ちるんかい。
「おーい起きろ~、シャワー空いたぞ」
イオを揺すってみたら、微妙に保っていたバランスが崩れて、ソファにパタンと倒れ込んだ。
でも寝てる。爆睡かよ。
まあ、床じゃないし。このまま掛布団被せとくか。
と思っているのに、何か心の奥にチリッと痛む感覚。
それは、「ナーゴ」という世界名を聞いた時と似ているようで、少し違う。
この外人子役みたいな美少年顔のイオなんて、今日見るのが初めてなのに、懐かしいと感じる。
目を閉じて横たわる姿を見て、何故か不安になる。
「……うん、生きてるな」
って、イオの胸に耳を当てて心音を確認する俺。
寝落ちただけの奴に、何を確認してるんだか。
ソファに寝かせておいてもいいのに、何故か俺はイオの上半身を抱え上げるようにしながらベッドまで引きずっていき、布団の中に寝かせた。
そこでやっと心の奥底にある不安な感覚が薄れて、ホッとしたところで自分もベッドに潜り込む。
なんだったんだ? さっきの焦燥感にも似た感覚は?
分からないまま、俺は訪れた睡魔に身を任せた。
「来たのは2人とそんなに変わらないよ。昨日の朝起きたら異世界転移しちゃってたの」
イオとカジュちゃんの会話から、カジュちゃんも最近ここへ来たらしいことが分かった。
しかし一体いつ? どうやって異世界に来たんだろう?
原稿を仕上げて送って寝たのが夜明け頃だから、その直後に異世界へ飛ばされたのなら早朝だろうか?
カジュちゃんも寝ている間に転移していたそうで、詳しい時刻は分からないという。
「っていうか、ATP事業部の人たち、みんな異世界へ来てるよ」
「「マジっスか」」
イオと俺の何度目かのハモリ。
ATP事業部の人たち、プルミエタウン内で【NPC】と呼ばれる人々は765名いる筈。
みんな来ちゃって、パーク運営はどうしているんだろうか?
開館時刻前の一斉転移(転生?)なら、いつまで経ってもオープンしなくてお客様たちが不審に思ってるかもしれない。
「みんな部屋にいるよ。ついて来て」
と言って、軽やかに駆け出すカジュちゃん。
廊下の端の階段から、上の階へと上がっていく。
その後に続いて2階へ行くと、カジュちゃんは廊下を進みながら、両側のドアを交互にコンコンと叩いている。
扉が次々に開いて、室内から次々に出てくる人々。
部屋から出て来るのは男子ばかり。
俺とイオが寝ていた部屋もこの階だから、男子寮かもしれない。
……って、みんな若返ってる?!
面影があるから誰か分かるものの、みんな子供の姿だ。
体格差はあるけど、大体6歳前後の年頃に見える。
「じゃ、後は男の子同士でお話してね」
そう言うと、カジュちゃんは階段を上がって3階へ去ってしまった。
後で聞いたら、3階は女子エリアだそうだ。
「お、モチとイオも目が覚めたのか」
「これで全員起きたな」
子供に姿を変えられた男性陣が言う。
この世界へ来る前の状況は様々だけど、移動時はみんな意識が無かったらしい。
目覚めた時刻はまちまちで、俺とイオが最後だった。
徹夜明けの爆睡だったからな。夜勤明けの人よりも長く寝ていたようだ。
俺たちが今いる場所は、ナーゴという異世界にある、アサケ王立学園。
この世界の人々の学びの場であり、異世界転移者を保護する施設でもある。
とりあえず危険は無さそうだから異世界へ来ちゃったのはいいとして、容姿の変化は何なんだろう?
美化200%(多分)洋風な顔の子供になっているのは俺とイオとカジュちゃんだけで、今ここにいる男性陣は単に若返っただけのような容姿だ。
別人のように容姿が変化するなら異世界転生かと思うところだけど、若返りは何が起きたのか?
「お前ら、なんでステージ用の髪色なんだ?」
「なんで外人顔になってんの?」
「「知らないよ、転生させたヤツに聞いてくれ」」
若返った仕事仲間たちに聞かれ、俺とイオがハモッて答えた。
何が起きたのか分からないのは、みんな同じっぽい。
「転生にしては、みんな日本人顔なのはなんで?」
「タイムリープみたいに子供の頃に戻ってない?」
今度は俺とイオが訊いてみる。
黒髪メンバーの子供の頃の姿は知らない。
元の姿と顔立ちが似てるから、若返りかなぁという感じだ。
「若返りかと思ったんだけど、ホクロとか、子供の頃にもある筈のものが無いんだよ」
「俺はもっと小さい頃に怪我をして傷痕になってたのに、それが無い」
男子寮エリアの談話室に集合した俺たちは、互いに情報を提供し合う。
談話室にはティーカップや茶葉の類、菓子やパンが置いてあり、自由に飲食できると教えてもらった。
起きてから何も食べてなくて空腹の俺とイオは、そこにあるパンを食べて腹を満たした。
パンはブリオッシュのようにふわふわの柔らかい口当たりと、バターたっぷりのリッチな風味で美味しかった。
飲み物はいろいろ用意されていて、ココアっぽいものがあったので、それを選んで飲んだ。
飲み食いしながら話を聞くと、黒髪メンバーは、元の姿に似せられつつも、単なる若返りではないらしい。
「あれ? そういや社員さんたちは?」
俺はふと気付いて訊いてみた。
今ここにいるのは、契約社員とアルバイトばかりで、正社員がいない。
「それがさ、松本係長とか福島主任とか、社員さんたちは元の姿のままなんだ」
「えっ? 社員さんたちは転生じゃなく転移?」
「どうだろ? 起きた翌日は学園見学があるから、教師になってる社員さんたちを見れるよ」
「「社員さんが教師?!」」
またもやハモる、俺とイオ。
教員免許なんか持ってない、濃いキャラの社員さんたちが教師とか。
この学園、大丈夫か?
とりあえずもう夜だから、シャワーでも浴びて寝るといいよって言われたので、イオと一緒に部屋へ戻った。
寮は各部屋にシャワー室とトイレがある。
ユニットバスではなく、風呂トイレ別になっているのは、プルミエタウンの社員寮と同じだ。
俺とイオはジャンケンでシャワーを浴びる順番を決めて、俺が勝ったので先に浴びさせてもらった。
「おいおい、また寝落ちかよ」
シャワーを浴びてバスローブに着替えて出ると、ソファに座ったイオが残業疲れのリーマンみたいに寝落ちてる。
こいつ、あんなに寝たのに、この短時間に寝落ちるんかい。
「おーい起きろ~、シャワー空いたぞ」
イオを揺すってみたら、微妙に保っていたバランスが崩れて、ソファにパタンと倒れ込んだ。
でも寝てる。爆睡かよ。
まあ、床じゃないし。このまま掛布団被せとくか。
と思っているのに、何か心の奥にチリッと痛む感覚。
それは、「ナーゴ」という世界名を聞いた時と似ているようで、少し違う。
この外人子役みたいな美少年顔のイオなんて、今日見るのが初めてなのに、懐かしいと感じる。
目を閉じて横たわる姿を見て、何故か不安になる。
「……うん、生きてるな」
って、イオの胸に耳を当てて心音を確認する俺。
寝落ちただけの奴に、何を確認してるんだか。
ソファに寝かせておいてもいいのに、何故か俺はイオの上半身を抱え上げるようにしながらベッドまで引きずっていき、布団の中に寝かせた。
そこでやっと心の奥底にある不安な感覚が薄れて、ホッとしたところで自分もベッドに潜り込む。
なんだったんだ? さっきの焦燥感にも似た感覚は?
分からないまま、俺は訪れた睡魔に身を任せた。
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