20 / 68
20 求婚
しおりを挟む
合意もせずにキスをしてしまった穂叶さんの頬は羞恥で染まり赤くなっている。両手で隠しているのだろうが隠し切れていない。
耳や首筋まで赤く染めている様は匂い立つようにそそられるものがあった。
セオドールは始めて交わしたキスの感触を思いだした。有無を言わせず押し倒したい気持ちを持ったがなんとか抑え、視線を逸らす事が出来た。
キスがあんなに気持ちのいいものだとは・・・。
甘くて蕩けてしまいそうなほど気持ち良さを、もっと、もっと味わいたい。マートルさえ邪魔をしなければきっとその先も・・・。
そう考えてはっとした。
合意なく襲いかかるような事は絶対にしませんと言っておきながら、俺は何をしたんだと激しく自省の念が起きた。
しかし、目を閉じ疾しい気持ちを宥めようとすればする程、妖艶とすら思えた穂叶さんの姿が浮かび上がり喚きたくなった。
必死に抱きしめたい衝動を何度も何度もやり過ごしてようやく気持ちを落ち着かせた。長いため息を吐いてから、今度は深呼吸をしたのだった。
場所はベッド、服装は簡易な寝間着、部屋には二人きり。抱き合って寝ただけとは言え一晩一緒に過ごしたのは間違いない。数日前まで女性と握手することすら苦手としていた事が嘘のようだ。出来る事ならこのままずっと二人きりで過ごしてみたい。そんな夢想まで考えた。
夢想?はたしてそうだろうか。
こうして一緒に朝を迎えるのは無理な事だろうか。
まだ籍を入れたわけでもなく付き合っているだけとは言え、同じ家に過ごしている。これからゆっくりとお互いの事を知りあってゆく事も出来るし、穂叶さんを十分養っていける蓄えと収入もある。
そこではたと気が付いた。明日から数日仕事で離れ離れにならなければならない事実に。
明日からたった数日とはいえ、離れて任務に就く事がこんなに歯がゆく思うことがあるなんて信じられない。とてもじゃないけれど任務遂行に影響が出そうだった。その考えを振り這う為に頭を軽く振った。
穂叶さんと恋人として付き合う事になったとはいえ、出会ったのは一昨日。そう、まだたった2日前の事だ。
出会って間もないから、お互い相手の事をまだ良く理解していないのは当たり前。それを十分に分かってはいても心は貪欲に穂叶さんを求めてやまない。
だから性急なのは分かっているがどうしても今言いたくなった。無謀だと分かっていても止められなかった。
「穂叶さん」
怖がらせることがないよう、優しく柔らかく愛しい人の名前を呼んだ。
そんなたった名前を呼ぶという些細なことにも喜びを感じる。それを恋の重傷と他人から笑われたとしても大いに結構。大切な人の名前を呼んで、幸せを感じ、お互い笑っていられるのならそんな事は気にならない。
名前を呼ばれた穂叶さんはまだ手で顔を覆っていた。
肩が揺れてゆっくりと手が外れていくと、こちらに背ける様にしていた体を少し捻らせこちらに向き、照れくさそうに顔を見せてくれた。
目元にはまだ微かに赤みが残っていて、少し潤んだ漆黒の瞳は黒曜石の宝石より輝いている。鼓動が跳ねた。
何度も心を奪われたその瞳に、また新たに自分が囚われたのを自覚した。
「は、はい。何ですか?」
早くなった鼓動を持て余してしまう前に行動に出た。
「あの、右手を出してもらえますか?」
急なお願いに理由が分からないながらも、彼女は素直に右手の甲を上にしておずおずと差し出してくれた。
その手を下から掬いあげ自分の右手の上に乗せると、小さくて白いほっそりとした指先に自分の唇を押しあてた。
「えっ!?」
いきなり指にそんな事をされて驚いたらしく、彼女は零れんばかりに目を見開いていた。驚きから手が離れるのを見越していた俺は逃がしはしなかった。
彼女は驚きはしたようだが、指先にキスをされたこと自体に嫌悪は無かったみたいだ。またも赤みを帯びている頬を見て、まだ早いと考えていた一世一代の覚悟を告げることを決意した。
そう、結婚を申し込むと言う事を。
「今度の任務が終わったら、――――――俺と結婚してもらえませんか?」
只でさえ見開いていた彼女の目は更に大きくなって、反応が返ってくるまでに時間がかかった。
実際は瞬きが有るか無いかという時間だったかもしれないが、自分にはとても長く感じられた。鼓動は今まで感じた事が無い程に力強くドクリドクリと音を立てている。
「えっ?えええっ?けっこんって、結婚ですよね?セオドールさんと、私が?」
穂叶さんは結婚という言葉に驚いている。
まあ、当たり前だろう。自分で申し込んでおいて自分も驚いている感じなのだから。だからと言って適当に思い付きで言った訳ではない。
「もちろん帰ってきて直ぐに式をあげると言う訳ではないですけど。いえ、穂叶さんさえ良ければ直ぐにでも挙げたいと言うのが本音ですけど。帰ってきたら、穂叶さんの返事を聞かせてもらえませんか?」
突然の事にどう答えていいのか分からないのだろう、不安げに揺れる瞳が困っている事を雄弁に表している。
それでも直ぐに拒絶されなかったという事は、少なくとも望みが有ると言う事だと信じて自分の気持ちを伝えた。
まだ手にしたままの彼女の右手を裏返して、今度は自分と同じ痣のクローバーへと唇を落した。
本気だということを分かってもらうために互いの視線の高さを合わせた。
「知り合って間もない事も分かっています。それでも俺は穂叶さんの事が大切で、好きです。他の誰にも渡したくありません。こうして貴方に触れる事が出来る資格を有するのは俺だけのものにしたい。貴方の事を必ず幸せにします。このクローバーに誓います」
前世がどうとか関係なく、穂叶さんを必ず幸せにするんだ、と心が既に定まっている。会った瞬間にこの人だとそう直感が告げた。
その直感とこの2日の間過ごした時間で感じた彼女への想いは、気の迷いなんかじゃ絶対にない。断言できる。
今も潤んだ目で見つめてくる姿が可愛くて、寝間着を着て小さくほっそりとしている体を抱きしめたいと思うのを我慢した。
穂叶さんは俺の右手を自分の白くて柔らかな頬に当てると、潤んでいた瞳からは一滴涙が零れ出た。
「・・・嬉しい、です。こんな私でも良かったら、お願いします」
「!」
まさかその場で了解が貰えるとは思っていなかった。
俺は表しようがない嬉しさと、彼女の綺麗なはにかむ笑顔を見て、抱きしめたいと我慢していた気持ちはあっという間に霧散してしまった。
抱きしめた強さに我慢出来ないと訴えられるまでずっと愛しい人を胸に抱き続けたのだった。
耳や首筋まで赤く染めている様は匂い立つようにそそられるものがあった。
セオドールは始めて交わしたキスの感触を思いだした。有無を言わせず押し倒したい気持ちを持ったがなんとか抑え、視線を逸らす事が出来た。
キスがあんなに気持ちのいいものだとは・・・。
甘くて蕩けてしまいそうなほど気持ち良さを、もっと、もっと味わいたい。マートルさえ邪魔をしなければきっとその先も・・・。
そう考えてはっとした。
合意なく襲いかかるような事は絶対にしませんと言っておきながら、俺は何をしたんだと激しく自省の念が起きた。
しかし、目を閉じ疾しい気持ちを宥めようとすればする程、妖艶とすら思えた穂叶さんの姿が浮かび上がり喚きたくなった。
必死に抱きしめたい衝動を何度も何度もやり過ごしてようやく気持ちを落ち着かせた。長いため息を吐いてから、今度は深呼吸をしたのだった。
場所はベッド、服装は簡易な寝間着、部屋には二人きり。抱き合って寝ただけとは言え一晩一緒に過ごしたのは間違いない。数日前まで女性と握手することすら苦手としていた事が嘘のようだ。出来る事ならこのままずっと二人きりで過ごしてみたい。そんな夢想まで考えた。
夢想?はたしてそうだろうか。
こうして一緒に朝を迎えるのは無理な事だろうか。
まだ籍を入れたわけでもなく付き合っているだけとは言え、同じ家に過ごしている。これからゆっくりとお互いの事を知りあってゆく事も出来るし、穂叶さんを十分養っていける蓄えと収入もある。
そこではたと気が付いた。明日から数日仕事で離れ離れにならなければならない事実に。
明日からたった数日とはいえ、離れて任務に就く事がこんなに歯がゆく思うことがあるなんて信じられない。とてもじゃないけれど任務遂行に影響が出そうだった。その考えを振り這う為に頭を軽く振った。
穂叶さんと恋人として付き合う事になったとはいえ、出会ったのは一昨日。そう、まだたった2日前の事だ。
出会って間もないから、お互い相手の事をまだ良く理解していないのは当たり前。それを十分に分かってはいても心は貪欲に穂叶さんを求めてやまない。
だから性急なのは分かっているがどうしても今言いたくなった。無謀だと分かっていても止められなかった。
「穂叶さん」
怖がらせることがないよう、優しく柔らかく愛しい人の名前を呼んだ。
そんなたった名前を呼ぶという些細なことにも喜びを感じる。それを恋の重傷と他人から笑われたとしても大いに結構。大切な人の名前を呼んで、幸せを感じ、お互い笑っていられるのならそんな事は気にならない。
名前を呼ばれた穂叶さんはまだ手で顔を覆っていた。
肩が揺れてゆっくりと手が外れていくと、こちらに背ける様にしていた体を少し捻らせこちらに向き、照れくさそうに顔を見せてくれた。
目元にはまだ微かに赤みが残っていて、少し潤んだ漆黒の瞳は黒曜石の宝石より輝いている。鼓動が跳ねた。
何度も心を奪われたその瞳に、また新たに自分が囚われたのを自覚した。
「は、はい。何ですか?」
早くなった鼓動を持て余してしまう前に行動に出た。
「あの、右手を出してもらえますか?」
急なお願いに理由が分からないながらも、彼女は素直に右手の甲を上にしておずおずと差し出してくれた。
その手を下から掬いあげ自分の右手の上に乗せると、小さくて白いほっそりとした指先に自分の唇を押しあてた。
「えっ!?」
いきなり指にそんな事をされて驚いたらしく、彼女は零れんばかりに目を見開いていた。驚きから手が離れるのを見越していた俺は逃がしはしなかった。
彼女は驚きはしたようだが、指先にキスをされたこと自体に嫌悪は無かったみたいだ。またも赤みを帯びている頬を見て、まだ早いと考えていた一世一代の覚悟を告げることを決意した。
そう、結婚を申し込むと言う事を。
「今度の任務が終わったら、――――――俺と結婚してもらえませんか?」
只でさえ見開いていた彼女の目は更に大きくなって、反応が返ってくるまでに時間がかかった。
実際は瞬きが有るか無いかという時間だったかもしれないが、自分にはとても長く感じられた。鼓動は今まで感じた事が無い程に力強くドクリドクリと音を立てている。
「えっ?えええっ?けっこんって、結婚ですよね?セオドールさんと、私が?」
穂叶さんは結婚という言葉に驚いている。
まあ、当たり前だろう。自分で申し込んでおいて自分も驚いている感じなのだから。だからと言って適当に思い付きで言った訳ではない。
「もちろん帰ってきて直ぐに式をあげると言う訳ではないですけど。いえ、穂叶さんさえ良ければ直ぐにでも挙げたいと言うのが本音ですけど。帰ってきたら、穂叶さんの返事を聞かせてもらえませんか?」
突然の事にどう答えていいのか分からないのだろう、不安げに揺れる瞳が困っている事を雄弁に表している。
それでも直ぐに拒絶されなかったという事は、少なくとも望みが有ると言う事だと信じて自分の気持ちを伝えた。
まだ手にしたままの彼女の右手を裏返して、今度は自分と同じ痣のクローバーへと唇を落した。
本気だということを分かってもらうために互いの視線の高さを合わせた。
「知り合って間もない事も分かっています。それでも俺は穂叶さんの事が大切で、好きです。他の誰にも渡したくありません。こうして貴方に触れる事が出来る資格を有するのは俺だけのものにしたい。貴方の事を必ず幸せにします。このクローバーに誓います」
前世がどうとか関係なく、穂叶さんを必ず幸せにするんだ、と心が既に定まっている。会った瞬間にこの人だとそう直感が告げた。
その直感とこの2日の間過ごした時間で感じた彼女への想いは、気の迷いなんかじゃ絶対にない。断言できる。
今も潤んだ目で見つめてくる姿が可愛くて、寝間着を着て小さくほっそりとしている体を抱きしめたいと思うのを我慢した。
穂叶さんは俺の右手を自分の白くて柔らかな頬に当てると、潤んでいた瞳からは一滴涙が零れ出た。
「・・・嬉しい、です。こんな私でも良かったら、お願いします」
「!」
まさかその場で了解が貰えるとは思っていなかった。
俺は表しようがない嬉しさと、彼女の綺麗なはにかむ笑顔を見て、抱きしめたいと我慢していた気持ちはあっという間に霧散してしまった。
抱きしめた強さに我慢出来ないと訴えられるまでずっと愛しい人を胸に抱き続けたのだった。
0
お気に入りに追加
416
あなたにおすすめの小説
ANGRAECUM-Genuine
清杉悠樹
恋愛
エマ・マクリーンは城で開催される新年の祝賀行事に参加することになった。
同時に舞踏会も開催されるその行事に、若い娘なら誰もが成人となって初めて参加するなら期待でわくわくするはずが、エマは失望と絶望しか感じていなかった。
何故なら父からは今日会わせる相手と結婚するように言われたからだ。
昔から父から愛情も受けた記憶が無ければ、母が亡くなり、継母が出来たが醜い子と言われ続け、本邸の離れに年老いた侍女と2人暮らしている。
そんな父からの突然の命令だったが背けるわけがなく、どんな相手だろうが受け入れてただ大人しくすることしか出来ない。
そんな祝賀行事で、運命を変える出会いが待っていた。魔法を扱う部署のマギ課室長レナート・シルヴィオと、その義妹、ホノカ・シルヴィオと出会って。
私、こんな幸せになってもいいんですか?
聖獣というもふもふが沢山出て来て、魔法もある世界です。最初は暗いですが、途中からはほのぼのとする予定です。最後はハッピーエンドです。
関連作品として、CLOVER-Genuine(注:R18指定)があります。
ANGRAECUM-Genuineは、CLOVER-Genuineのその後という感じの流れになっています。
出来ればCLOVER-Genuineを読んだ後にこちらを読んで頂いた方が分かり易いかと思います。
アルファポリス、小説家になろう、pixivに同時公開しています。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。
命を狙われたお飾り妃の最後の願い
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】
重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。
イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。
短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。
『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです

婚約破棄なんてどうでもいい脇役だし。この肉うめぇ
ゼロ
恋愛
婚約破棄を傍観する主人公の話。傍観出来てないが。
42話の“私の婚約者”を“俺の婚約者”に変更いたしました。
43話のセオの発言に一部追加しました。
40話のメイド長の名前をメリアに直します。
ご迷惑おかけしてすみません。
牢屋と思い出、順番間違え間違えて公開にしていたので一旦さげます。代わりに明日公開する予定だった101話を公開させてもらいます。ご迷惑をおかけしてすいませんでした。
説明1と2を追加しました。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる