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新しい企画が始まりました。
2 ハロウィンイベントはどうですか?
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「へえ、クレマチスで西島のハロウィンイベントすることが決定したんだ?」
仕事を終えて帰宅したばかりの宗司さんを玄関でお迎えをして、リビングに行くまで待ってられなくていち早く今日の嬉しい出来事を報告した。
「課長も、賛成してくれてね。早速明日に私と荻野さんでクレマチスに訪問して話し合う予定になってるんだー」
2日前、環菜の提案したハロウィンイベントが企画部内で決まると、次の日に頑張って企画書を寺崎さんに相談しながらどうにか作成し上層部に出したところ、早くも今日許可が下りたのだ。勿論、クレマチスの店長の浩介さん、彩ちゃん、オーナーの巧さんとも連絡を取り許可は貰っている。
玄関から廊下を宗司さんの後ろを付いて歩き寝室へと移動しながらも会話は続いた。
「楽しみだなー、早く当日にならないかなー」
8月現在ではまだまだ先の話だが、実際に自分の企画したイベントが催されるのってどういう気分になるんだろうと今からわくわくそわそわしてるのだ。
「まあ、荻野さんなら一緒でも大丈夫か」
「何が大丈夫?」
夕食の準備をしなくてはならないのだが、なんとなく話の流れで環菜はそのまま寝室にまで一緒についてきてしまった。
「ん?荻野さんは社内でも愛妻家で有名だし、お子さんもいることだから俺としては安心していられるってこと」
「ええ?その心配?だって、宗司さんとは入籍も済ませたのに」
式はまだだけれど、戸籍上でも正式な夫婦となったのに相変わらず宗司さんは明後日な心配をしていると思う。
「そんな心配しなくても大丈夫だよ」
ほんとに何を心配してるんだか。私の事を言葉と態度で好きだと毎日示してくれている宗司さんの事は、私も負けないくらい大好きなのに。あ、でも言葉は完全に負けてるな。あんな甘い台詞を私が言おうものなら後でとんでもない目に遭ってしまうのは確実だもん。
宗司さんはスーツから部屋着に着替える為にネクタイに指をかけ緩めていた。実はその仕草を環菜は大好きだったりする。
男らしい指で喉元を緩めながら一日の仕事が終わった気だるげな表情がこう、乙女心をくすぐられるっていうか(自分で乙女とか言うなっ!)、男の色気全開っていうか。ネクタイを結ぶよりは絶対に外す時が大好きだ。
スーツの衣擦れとネクタイのシュッと外す音が聞こえ、その間只々環菜は見惚れて一連の流れをぼおっとして眺めていた。
ワイシャツのボタンを外している途中で宗司は自分に注がれている視線にようやく気が付いた。そのまま気が付かないふりをして残りのボタンを外そうとしている仕草をして、不意に環菜の腰に手を回してすぐ横にあるダブルベッドに押し倒した。
「きゃっ」
スプリングが二人分の重みを受けて軋む音を立てた。宗司はにやりと笑って環菜に覆いかぶさってきた。
「妻から熱心に誘われて応えないわけにはいかないな。あつらえ向きにベッドもあることだし。それと、俺が心配してるのはその反対。環菜が他の奴らに言い寄られないかを心配してるつーの」
「ええっ!?ちょっ、なにそれっ、だから私の事を好きだなんて言うのはっ、むーっっ」
宗司さんしかいないと言いたかったのだが、途中で相手の口によって塞がれ、夏場の為に薄着をしているTシャツの裾からはするりと手を忍ばせれてしまった。
あっという間にブラを上へとずらされ、環菜が気にしているささやかな乳房を下から救い上げる様に持ち上げられたかと思うと、指と指の間にきゅっと頂を挟まれた。その刺激に体は跳ねた。
口腔内を息継ぎも出来ない程に貪られ、ようやく離れて行ったと安心する間もなく新たな刺激を与えられた。
「あんっ、やぁんっ。まだ、あっ、ちょっっ、夕食っ、食べてないっ、ああんっ」
容赦なく服を捲りあげられ、煌々と照らされる蛍光灯の明かりの中、固くなり始めた胸の頂を躊躇いなく宗司さんに口に含まれて喋ることさえもままならない。一頻り舌で転がされたり吸い上げられたりされるのと同時に、反対側は指先で捏ねられ続けられた。
自分から出る喘ぐ声に恥ずかしく思いながらも、環菜は必死に夕食の為に作った料理名を上げて行った。
「今日はっ、宗司さんの好きなっ茄子のおろし南蛮漬けとっ、鳥のっっ、あんっ、照り焼き作ったのにっ!」
宗司はまだ口に乳房の先を含んだままだったが、ぴたりと動きを止めた。この時を逃してはならないと環菜はまだ告げてない料理を上げて言った。
「冷ややっこもあるし、私の企画が初めて通ったお祝いも兼ねて冷酒も用意したのにっ」
普段からそんなにアルコールは飲まない二人だが飲めないわけではない。こういう時くらいは良いだろうと思って小さな冷酒を買ってきておいたのだ。
ちゅっぽっと微かな音を立てようやく胸の先が解放された。
「・・・仕方ない。お楽しみは後に取っておくか」
環菜は横になったまま捲られた服と下着をばっと元へと戻した。
「環菜。夕食食べ終わってから、俺からの祝いの気持ちを遠慮なく受けてくれるよな?勿論。大盤振る舞いさせて貰うから」
「ええっ!?」
明日も仕事なのに。
宗司さんからの妖艶な笑みと告げられた告知に環菜は顔を引きつらせたのだった。
仕事を終えて帰宅したばかりの宗司さんを玄関でお迎えをして、リビングに行くまで待ってられなくていち早く今日の嬉しい出来事を報告した。
「課長も、賛成してくれてね。早速明日に私と荻野さんでクレマチスに訪問して話し合う予定になってるんだー」
2日前、環菜の提案したハロウィンイベントが企画部内で決まると、次の日に頑張って企画書を寺崎さんに相談しながらどうにか作成し上層部に出したところ、早くも今日許可が下りたのだ。勿論、クレマチスの店長の浩介さん、彩ちゃん、オーナーの巧さんとも連絡を取り許可は貰っている。
玄関から廊下を宗司さんの後ろを付いて歩き寝室へと移動しながらも会話は続いた。
「楽しみだなー、早く当日にならないかなー」
8月現在ではまだまだ先の話だが、実際に自分の企画したイベントが催されるのってどういう気分になるんだろうと今からわくわくそわそわしてるのだ。
「まあ、荻野さんなら一緒でも大丈夫か」
「何が大丈夫?」
夕食の準備をしなくてはならないのだが、なんとなく話の流れで環菜はそのまま寝室にまで一緒についてきてしまった。
「ん?荻野さんは社内でも愛妻家で有名だし、お子さんもいることだから俺としては安心していられるってこと」
「ええ?その心配?だって、宗司さんとは入籍も済ませたのに」
式はまだだけれど、戸籍上でも正式な夫婦となったのに相変わらず宗司さんは明後日な心配をしていると思う。
「そんな心配しなくても大丈夫だよ」
ほんとに何を心配してるんだか。私の事を言葉と態度で好きだと毎日示してくれている宗司さんの事は、私も負けないくらい大好きなのに。あ、でも言葉は完全に負けてるな。あんな甘い台詞を私が言おうものなら後でとんでもない目に遭ってしまうのは確実だもん。
宗司さんはスーツから部屋着に着替える為にネクタイに指をかけ緩めていた。実はその仕草を環菜は大好きだったりする。
男らしい指で喉元を緩めながら一日の仕事が終わった気だるげな表情がこう、乙女心をくすぐられるっていうか(自分で乙女とか言うなっ!)、男の色気全開っていうか。ネクタイを結ぶよりは絶対に外す時が大好きだ。
スーツの衣擦れとネクタイのシュッと外す音が聞こえ、その間只々環菜は見惚れて一連の流れをぼおっとして眺めていた。
ワイシャツのボタンを外している途中で宗司は自分に注がれている視線にようやく気が付いた。そのまま気が付かないふりをして残りのボタンを外そうとしている仕草をして、不意に環菜の腰に手を回してすぐ横にあるダブルベッドに押し倒した。
「きゃっ」
スプリングが二人分の重みを受けて軋む音を立てた。宗司はにやりと笑って環菜に覆いかぶさってきた。
「妻から熱心に誘われて応えないわけにはいかないな。あつらえ向きにベッドもあることだし。それと、俺が心配してるのはその反対。環菜が他の奴らに言い寄られないかを心配してるつーの」
「ええっ!?ちょっ、なにそれっ、だから私の事を好きだなんて言うのはっ、むーっっ」
宗司さんしかいないと言いたかったのだが、途中で相手の口によって塞がれ、夏場の為に薄着をしているTシャツの裾からはするりと手を忍ばせれてしまった。
あっという間にブラを上へとずらされ、環菜が気にしているささやかな乳房を下から救い上げる様に持ち上げられたかと思うと、指と指の間にきゅっと頂を挟まれた。その刺激に体は跳ねた。
口腔内を息継ぎも出来ない程に貪られ、ようやく離れて行ったと安心する間もなく新たな刺激を与えられた。
「あんっ、やぁんっ。まだ、あっ、ちょっっ、夕食っ、食べてないっ、ああんっ」
容赦なく服を捲りあげられ、煌々と照らされる蛍光灯の明かりの中、固くなり始めた胸の頂を躊躇いなく宗司さんに口に含まれて喋ることさえもままならない。一頻り舌で転がされたり吸い上げられたりされるのと同時に、反対側は指先で捏ねられ続けられた。
自分から出る喘ぐ声に恥ずかしく思いながらも、環菜は必死に夕食の為に作った料理名を上げて行った。
「今日はっ、宗司さんの好きなっ茄子のおろし南蛮漬けとっ、鳥のっっ、あんっ、照り焼き作ったのにっ!」
宗司はまだ口に乳房の先を含んだままだったが、ぴたりと動きを止めた。この時を逃してはならないと環菜はまだ告げてない料理を上げて言った。
「冷ややっこもあるし、私の企画が初めて通ったお祝いも兼ねて冷酒も用意したのにっ」
普段からそんなにアルコールは飲まない二人だが飲めないわけではない。こういう時くらいは良いだろうと思って小さな冷酒を買ってきておいたのだ。
ちゅっぽっと微かな音を立てようやく胸の先が解放された。
「・・・仕方ない。お楽しみは後に取っておくか」
環菜は横になったまま捲られた服と下着をばっと元へと戻した。
「環菜。夕食食べ終わってから、俺からの祝いの気持ちを遠慮なく受けてくれるよな?勿論。大盤振る舞いさせて貰うから」
「ええっ!?」
明日も仕事なのに。
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