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婚約話3
しおりを挟む外では風が強く吹き始めているのか、ゴウゴウと鳴っている。
窓もカタカタと揺らし始める。
ユーリと視線が絡む。目の前のユーリを、俺はどうしたら幸せに出来るのだろう?
俺は上着を脱ぐと、ユーリの上に跨った。そして耳の下あたりに息を吹きかけながらキスをした。
「ぁ……」
目を細め甘い声を漏らすユーリ。俺はその声がもっと聞きたくて、少しずつ鎖骨までキスをつなげていく。
「ユーリ、脱いで……」
今日はユーリの全部が見たかった。
俺が言うと、彼女は起き上がり、座ったまま服を脱ぐ。恥ずかしそうに、まだ見られたくなさそうにも見える。
服を脱ぐと、下着だけになった。
両手をクロスして、見えなくなるように胸を隠している。
俺はユーリに柔らかくキスをしながらゆっくり押し倒していく。俺の足とユーリの足が絡みあい、そこに熱を感じた。
「ユーリの全部、見せて」
「……ゃ……ッ」
俺の言葉に反応して、目をつぶり真っ赤になる。
ユーリの胸を俺の胸に押し付けると、布越しのところもあるが、しっとりとした感触が気持ちよくもっと味わいたくなる。
「あ……あんッ、ア……」
硬くなった股間をユーリのショーツに押し付けると、頬を染めて、体を反らせて逃げようとする。
俺は下に下がり、触れるか触れないかの力で足全体を両手で不規則に触ると、ユーリは堪えられないように声を漏らした。
「ん……やっ」
太ももにちゅ、ちゅっとキスをしながら胸の膨らみを撫でると、そのまま先端を下着から引き出しつまみぐにゃりといじり回す。ユーリはたまらなくなって俺の髪の毛を掴む。
「や……ンッ」
「ユーリのここ、柔らかくしてやるよ」
もう一方の手で重みのある乳房をひとしきり揉んだ後、いやらしくちゅぱちゅぱと音を出して吸い上げた。しつこくしつこく耳でいやらしい音を聞かせると、ユーリは感じやすくなるようだ。
「硬くなってるよ、ユーリ。力を抜いて」
「ひぁ……」
声を出さないように我慢するユーリ。
目はうつろになり、桜色に染まっている。
「アリオス様……」
甘い潤んだ声で名前を呼ばれると、俺は呼吸が激しくなる。
俺はすっとユーリのショーツのひもを引っ張った。シュルシュルと簡単に解けてしまう。
露わになったそれを、指でさわさわと撫でつけるのだが、すでにヌルッと濡れていて先端を撫でながら蜜壺にも入り込んで行く。ぬるりぬるりと繰り返し往復させると、段々と激しい息遣いになってゆく。
「く……ふッ」
グチョグチョと蜜壺からいやらしい音が出始め、さらにユーリの息遣いが激しくなっていく。
指で撫でていた所を舌に変え、レロレロと右、左、上、下と舐め続ける。時折溢れてくる蜜をジュルッと吸い、更に舌を激しく動かす。
「あっ、あぁ……!」
もっと激しく、舐めて舐めて舐めたまま指ですぐ上の突起をクリクリクニクニといじる。
「アッ、イヤ!! アッ、ああッアン!!」
激しい快感がユーリの中に流れ、恍惚の表情、今までにない我慢できないはっきりした声をあげた。
クイ、と腰を跳ねさせ、プルプルと震える。
ユーリのいつもと違う激しい快感を感じている様子に、自身が押さえられないほどそそり立っていた。
「アリ……オス……アッ」
ハァハァハァッ、と、ユーリは息苦しそうに呼吸をしている。
「あの……私……」
俺の視線に、くったりとしたまま頷く。どうやら果てたらしい。
俺はユーリの頬にキスをすると、愛おしくて可愛くて抱きしめた。
いつもは俺が一方的に気持ちよくなってしまっているが、今日はユーリを気持ちよくさせることが出来た。
俺はユーリの顔のあちらこちらにキスを落とした。潤んだ瞳を見つめながら。
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