【完結】王女様の暇つぶしに私を巻き込まないでください

むとうみつき

文字の大きさ
97 / 135
夏休み

97 王宮からの緊急通信

しおりを挟む

「マチルダ様ごめんなさい!」


七月も終わりに近づいた今日。
私は我が家の玄関ホールでスライディング土下座を披露していた。

私なりに考えた、誠心誠意心のこもった謝罪である。

「シェ、シェリル?!」

懐かしい鳶色の瞳をまん丸に見開いて私を見下ろすのはマチルダ様。

「マチルダ様の手紙届いてなかったんです。マチルダ様があんなに気にして傷付いてしまうなんて考えていなかったんです。浅はかなのは私のほうです。本当にごめんなさい!」

「シェリル…」

平伏する私にマチルダ様が近付き、肩に手を置いて頭を上げさせる。
マチルダ様の栗色の髪にペタリと伏せた猫耳が見えた。

「じゃあ、怒っていませんの?まだ私のことを友達だと思ってくれていますの?」

「怒ってません!ごめんなさいマチルダ様!」

「シェリル…ああ、良かった…」

マチルダ様が私をそっと抱きしめる。
私もマチルダ様の背中に手を回してキュッと力を込めた。

「誤解が解けて良かったですわ」
「シェリルお姉様、ずっと気にかけていましたものね」
「スライディング土下座ってこの世界にもあるのね。初めて見たわ」

ディアナ王女達も安心したように声をかけてくれる。
いや、アマーリエ様だけちょっと違うな。


この二週間辛かった。
毎日マチルダ様のことを考えてはへこんでいた。

悪気が無かったとはいえ、大切な友達を傷付けて放置していたんだから。

しかもリーバイ領はスタンピード真っ最中だった。
そんな緊迫した状況の中、私のせいでマチルダ様を悲しませていたのかと思うと居た堪れなかった。

「良かったわねぇ、マチルダちゃん」
「だから大丈夫だって言っただろ」

友情を確かめ合う私達に聞き慣れた声聞こえた。

「アンさん!セイラさん!」

菫色の髪のスレンダー美女のアンさんと、逞しい体つきの熊獣人のセイラさんがいた。

「よ!シェリル!」

ガバリと私達の上からセイラさんが覆い被さる。

「会いたかったぜ!」

「うぐっ」

くっ、苦しい!

「セイラったら、シェリルちゃんに会えて嬉しいのは分かるけど、それじゃ潰れちゃうわよ」

「おっと、ごめんごめん」

そう言って離れて行くセイラさん。
死ぬかと思った。

「アンさんとセイラさんには、道中の護衛をお願いしたんですわ」

マチルダ様が笑いながら言った。

「マチルダは魔法学園に復学するし、あたしらも王都に帰るしな。ついでにマクウェン領に寄り道したんだよ」

リーバイ領からマクウェン領だと、だいぶ遠回りだけど。

「マチルダ様、復学出来るんですか?」

「ええ。スタンピードの終息宣言があった頃に、学園から連絡が来ましたの」

そう言って微笑むマチルダ様。

「じゃあ、これから一年間は同級生ですね」

嬉しい。
マチルダ様は優秀だから多分Aクラスになる。
そうしたらクラスメイトだ。

これで新学年から王宮での保護が解けて、前のように寮に戻ってバイトが出来たらいうことなしなのに。

「ねえ、シェリルちゃん。あそこにいるのはアマーリエ王女様とディアナ王女様じゃないの?なんでマクウェン領にいるの?」

アンさんが困ったような顔で聞いてきた。

ですよね。
やっぱり気になりますよね。

「夏休み、南の離宮に避難する予定だったのに、何でかうちに来ちゃったんですよ」

「お友達なの?」

「あんな身分の高すぎる人達、畏れ多くて友達だなんて……面倒臭い」

「シェリル!聞こえてるわよ!」

アマーリエ様が突っ込んできた。



玄関ホールから場所を居間に移して、アマーリエ様達に私とマチルダ様の出会いからマチルダ様の家出と、王宮で行われた裁定の話しを簡単に説明した。

アンさんとセイラさんはマクウェン領を見て来ると言って、どっかに行ってしまった。

アマーリエ様達の護衛がいるからマチルダちゃんの護衛は必要ないでしょとか言ってたけど、王女様や公爵家のお嬢様に囲まれるのが嫌だったんだと思う。

「実は、アルノーがリーバイ領まで来てプロポーズしてくれた時、番であることをお義母様やお義兄様に話してしまいましたの。それで…その、喜んでくれたのはいいのですが…こ、子供が沢山生まれるだろうからと、子供達の婿入り先や嫁入り先の候補を一覧表にしたりして…」

私は思わず遠い目になってしまった。

まだ結婚した訳じゃないのにもう子供って…。

フローラ様、先走り過ぎじゃないですか?


「ま、まだ婚約が決まっただけなのに、子供とか、は、恥ずかしくて……」

うん。
そうですね。

気持ちは分かります。

私だってついこの間自分の気持ちを自覚したばかりで、ウィルフレッド様に気持ちを伝えたわけでも付き合っているわけでもないのに、体の相性がいいとか困惑するしかないもの。

「シェリルは番だと知っても揶揄ったりしないと信じていたけど、どうしても恥ずかしくて言えなかったんですわ」

顔を真っ赤にしてそう言うマチルダ様に、穏やかに微笑んだオリビア様が言った。

「マチルダ様、シェリルお姉様は番のことを揶揄うなんて出来ませんわ。そちら方面の知識が全くないんですもの」

「あります!オリビア様、余計なこと言わないでください!」

ある!
あるんだ!そういう知識!

あれからちゃんと勉強したんだ!

そう、確かに私にはそういった知識が足りなかった。
今世では必要ないし、性的知識は前世で学んでいるからとちゃんと勉強しなかった。

だから知らなかったのだ。

『魔力』が体に与える影響を。

だって前世の世界に魔力なんて無かったし。

そこで、お兄ちゃんによる性教育講座改め、お義姉様による性教育講座を開催してもらった。

まさか来年には成人を迎える十五歳にもなって、おしべとめしべの話しを聞かされるとは思わなかったけど、どこに魔力が絡んでくるのか分からなかったから最初のところから教えて頂いた。

魔力の相性が良い人同士や獣人族の番が子沢山なのは、体の相性が良いだけじゃなくて性行為によって排卵が誘発されるから、なんて知るかーーー!って叫んだ。

世界が変われば体の仕組みも変わるものなんだとしみじみ思った。
もっと早く気づいていれば良かった。

「あの後ちゃんと勉強したんです」

「まあ、それは残念…いえ、良かったですわ」

オリビア様、今、残念って言った?

「では、シェリルお姉様はウィル兄様のことをどうお考えなんでしょうか?魔力の相性が良いのでしょう?」

「ええ?!」

オリビア様の言葉にマチルダ様が驚いた声を上げる。

「そ、それ今は関係ないですよね」

降って湧いたウィルフレッド様の名前に思わず動揺してしまう。

「シェリルお姉様、ウィル兄様でもいいですけど、一度わたくしのお兄様とも魔力交換をして頂けませんかしら。もしかしたらウィル兄様より相性が良いかもしれませんもの。…お父様でも構いませんわ」

いやだから、どっちでも良さそうに言わないで!

「オ、オリビア様、こういったことは相性云々以前に、お互いの気持ちが大切だと思いますわ。政略結婚ならお互いの魔力に不快感がないことが重要な条件になりますけど、そうではないのですよね?」

マチルダ様、ありがとう!

「ウィルはシェリルのことが好きよ」

アマーリエ様は余計なこと言わないで!

「まあまあ皆様、そんな風にシェリル様に詰め寄っては可哀想ですわ。ちなみにわたくしのお勧めは宰相ですわ」

ディアナ王女、なんで宰相閣下をオススメしてくるの?

「わ、私、結婚は…考えていません」

ウィルフレッド様のことは好き…だけど、だからどうしようとかは考えていないし、そもそも結婚は考えていないんだ。

「私は王宮魔術師になりたいんです」

そう。
私は女性初の王宮魔術師になるんだ。

だから結婚なんてしないんだ。

「別に結婚しても仕事が出来る環境を作ることは出来るでしょう?たとえ結婚しなくても、恋人を作ることだって出来るでしょう?」

アマーリエ様が焦れたように声を上げた。

「シェリルはどうして、恋愛や結婚の話しになると頑なに拒否するの?」



ズキンッ

と、心臓が痛みをともなって縮む音がした。


どうして?
そんなのわかってる。



私は

私は、怖いんだ。



誰かを好きになって

誰かを心から信じて



また

裏切られるのが

傷付けられるのが



怖い……



「シェリル?」 

アマーリエ様が私の顔を覗き込むように見ている。

「あ…私……」




リンローン!リンローン!リンローン!

突然、すべてをぶった斬る大音量の鐘の音が鳴り響いた。


「「「!!!」」」

みんな一斉に顔を上げる。

「王宮からの緊急通信ですわね」

ディアナ王女が落ち着いた声で言った。

この前スタンピードの終息宣言があったばかりなのに、何事だろう。

「これより、中央議会から重要な報告をおこなう」

「お父様の声ですわ!」

通信魔道具から聞こえてきた声に、オリビア様が反応する。

「魔法学園の春祭りにて、国の保護対象者であるシェリル・マクウェン男爵令嬢に危害を加え、学園の研究棟を倒壊させたとして一部貴族家に処罰が下った。詳しい家名や処罰については後日書面にて知らせる」


え?

今、私、フルネームで呼ばれていませんでした?

あと、学園の研究棟を壊したのはウィルフレッド様とレオナルド殿下だった筈ですが、それもシュトレ強硬派のせいにしちゃったの?


「さらにシェリル・マクウェン男爵令嬢を誘拐しようと企てていた小国群のアズバン王国を、レオナルド王太子殿下を始めとするメネティス王国騎士団が制圧した。報復の可能性は少ないが、小国群と国境を接する地域は注意するように。以上」



……制圧?

アズバン王国を?

ええぇ…と、


え?なに?

どういうこと?

何がどうなっているの?!
しおりを挟む
感想 123

あなたにおすすめの小説

精霊の森に捨てられた少女が、精霊さんと一緒に人の街へ帰ってきた

アイイロモンペ
ファンタジー
 2020.9.6.完結いたしました。  2020.9.28. 追補を入れました。  2021.4. 2. 追補を追加しました。  人が精霊と袂を分かった世界。  魔力なしの忌子として瘴気の森に捨てられた幼子は、精霊が好む姿かたちをしていた。  幼子は、ターニャという名を精霊から貰い、精霊の森で精霊に愛されて育った。  ある日、ターニャは人間ある以上は、人間の世界を知るべきだと、育ての親である大精霊に言われる。  人の世の常識を知らないターニャの行動は、周囲の人々を困惑させる。  そして、魔力の強い者が人々を支配すると言う世界で、ターニャは既存の価値観を意識せずにぶち壊していく。  オーソドックスなファンタジーを心がけようと思います。読んでいただけたら嬉しいです。

婚約者を姉に奪われ、婚約破棄されたエリーゼは、王子殿下に国外追放されて捨てられた先は、なんと魔獣がいる森。そこから大逆転するしかない?怒りの

山田 バルス
ファンタジー
王宮の広間は、冷え切った空気に満ちていた。  玉座の前にひとり、少女が|跪い《ひざまず》ていた。  エリーゼ=アルセリア。  目の前に立つのは、王国第一王子、シャルル=レインハルト。 「─エリーゼ=アルセリア。貴様との婚約は、ここに破棄する」 「……なぜ、ですか……?」  声が震える。  彼女の問いに、王子は冷然と答えた。 「貴様が、カリーナ嬢をいじめたからだ」 「そ、そんな……! 私が、姉様を、いじめた……?」 「カリーナ嬢からすべて聞いている。お前は陰湿な手段で彼女を苦しめ、王家の威信をも|貶めた《おとし》さらに、王家に対する謀反を企てているとか」  広間にざわめきが広がる。  ──すべて、仕組まれていたのだ。 「私は、姉様にも王家にも……そんなこと……していません……!」  必死に訴えるエリーゼの声は、虚しく広間に消えた。 「黙れ!」  シャルルの一喝が、広間に響き渡る。 「貴様のような下劣な女を、王家に迎え入れるわけにはいかぬ」  広間は、再び深い静寂に沈んだ。 「よって、貴様との婚約は破棄。さらに──」  王子は、無慈悲に言葉を重ねた。 「国外追放を命じる」  その宣告に、エリーゼの膝が崩れた。 「そ、そんな……!」  桃色の髪が広間に広がる。  必死にすがろうとするも、誰も助けようとはしなかった。 「王の不在時に|謀反《むほん》を企てる不届き者など不要。王国のためにもな」  シャルルの隣で、カリーナがくすりと笑った。  まるで、エリーゼの絶望を甘美な蜜のように味わうかのように。  なぜ。  なぜ、こんなことに──。  エリーゼは、震える指で自らの胸を掴む。  彼女はただ、幼い頃から姉に憧れ、姉に尽くし、姉を支えようとしていただけだったのに。  それが裏切りで返され、今、すべてを失おうとしている。 兵士たちが進み出る。  無骨な手で、エリーゼの両手を後ろ手に縛り上げた。 「離して、ください……っ」  必死に抵抗するも、力は弱い。。  誰も助けない。エリーゼは、見た。  カリーナが、微笑みながらシャルルに腕を絡め、勝者の顔でこちらを見下ろしているのを。  ──すべては、最初から、こうなるよう仕組まれていたのだ。  重い扉が開かれる。

侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!

珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。 3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。 高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。 これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!! 転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。

八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。 パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。 攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。 ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。 一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。 これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。 ※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。 ※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。 ※表紙はAIイラストを使用。

白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます

時岡継美
ファンタジー
 初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。  侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。  しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?  他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。  誤字脱字報告ありがとうございます!

【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした

きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。 全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。 その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。 失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。

【完結】 悪役令嬢が死ぬまでにしたい10のこと

淡麗 マナ
恋愛
2022/04/07 小説ホットランキング女性向け1位に入ることができました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。 第3回 一二三書房WEB小説大賞の最終選考作品です。(5,668作品のなかで45作品) ※コメント欄でネタバレしています。私のミスです。ネタバレしたくない方は読み終わったあとにコメントをご覧ください。 原因不明の病により、余命3ヶ月と診断された公爵令嬢のフェイト・アシュフォード。 よりによって今日は、王太子殿下とフェイトの婚約が発表されるパーティの日。 王太子殿下のことを考えれば、わたくしは身を引いたほうが良い。 どうやって婚約をお断りしようかと考えていると、王太子殿下の横には容姿端麗の女性が。逆に婚約破棄されて傷心するフェイト。 家に帰り、一冊の本をとりだす。それはフェイトが敬愛する、悪役令嬢とよばれた公爵令嬢ヴァイオレットが活躍する物語。そのなかに、【死ぬまでにしたい10のこと】を決める描写があり、フェイトはそれを真似してリストを作り、生きる指針とする。 1.余命のことは絶対にだれにも知られないこと。 2.悪役令嬢ヴァイオレットになりきる。あえて人から嫌われることで、自分が死んだ時の悲しみを減らす。(これは実行できなくて、後で変更することになる) 3.必ず病気の原因を突き止め、治療法を見つけだし、他の人が病気にならないようにする。 4.ノブレス・オブリージュ 公爵令嬢としての責務をいつもどおり果たす。 5.お父様と弟の問題を解決する。 それと、目に入れても痛くない、白蛇のイタムの新しい飼い主を探さねばなりませんし、恋……というものもしてみたいし、矛盾していますけれど、友達も欲しい。etc. リストに従い、持ち前の執務能力、するどい観察眼を持って、人々の問題や悩みを解決していくフェイト。 ただし、悪役令嬢の振りをして、人から嫌われることは上手くいかない。逆に好かれてしまう! では、リストを変更しよう。わたくしの身代わりを立て、遠くに嫁いでもらうのはどうでしょう? たとえ失敗しても10のリストを修正し、最善を尽くすフェイト。 これはフェイトが、余命3ヶ月で10のしたいことを実行する物語。皆を自らの死によって悲しませない為に足掻き、運命に立ち向かう、逆転劇。 【注意点】 恋愛要素は弱め。 設定はかなりゆるめに作っています。 1人か、2人、苛立つキャラクターが出てくると思いますが、爽快なざまぁはありません。 2章以降だいぶ殺伐として、不穏な感じになりますので、合わないと思ったら辞めることをお勧めします。

【完結】立場を弁えぬモブ令嬢Aは、ヒロインをぶっ潰し、ついでに恋も叶えちゃいます!

MEIKO
ファンタジー
最近まで死の病に冒されていたランドン伯爵家令嬢のアリシア。十六歳になったのを機に、胸をときめかせながら帝都学園にやって来た。「病も克服したし、今日からドキドキワクワクの学園生活が始まるんだわ!」そう思いながら一歩踏み入れた瞬間浮かれ過ぎてコケた。その時、突然奇妙な記憶が呼び醒まされる。見たこともない子爵家の令嬢ルーシーが、学園に通う見目麗しい男性達との恋模様を繰り広げる乙女ゲームの場面が、次から次へと思い浮かぶ。この記憶って、もしかして前世?かつての自分は、日本人の女子高生だったことを思い出す。そして目の前で転んでしまった私を心配そうに見つめる美しい令嬢キャロラインは、断罪される側の人間なのだと気付く…。「こんな見た目も心も綺麗な方が、そんな目に遭っていいいわけ!?」おまけに婚約者までもがヒロインに懸想していて、自分に見向きもしない。そう愕然としたアリシアは、自らキャロライン嬢の取り巻きAとなり、断罪を阻止し婚約者の目を覚まさせようと暗躍することを決める。ヒロインのヤロウ…赦すまじ!  笑って泣けるコメディです。この作品のアイデアが浮かんだ時、男女の恋愛以外には考えられず、BLじゃない物語は初挑戦です。貴族的表現を取り入れていますが、あくまで違う世界です。おかしいところもあるかと思いますが、ご了承下さいね。

処理中です...