【完結】王女様の暇つぶしに私を巻き込まないでください

むとうみつき

文字の大きさ
83 / 135
夏休み

83 声

しおりを挟む

「今日はパジャマパーティーをしましょう!」

この前作ったつるつるピカピカの泥団子を、ディアナ王女とオリビア様に見せびらかしていたアマーリエ様が突然そう言った。

「「「え?」」」

いきなり何を言い出すんだ、この人。

「アマーリエ様、パジャマとは何ですの?」

「はっ!えぇと…寝衣!寝衣のことですわ!」

オリビア様の質問に慌てて答えるアマーリエ様。

「寝衣パーティーとは何でしょう?」

ディアナ王女も首を傾げている。

「え、えぇぇと…女の子同士で夜に寝衣で集まっておしゃべりをすることですわ!」

アマーリエ様が目をきらめかせながら答える。

パジャマ…そうだ、この世界ではパジャマをパジャマとは言わない。
つまりパジャマパーティーという名称はない。

危なかった。
普通に夜は寝たいから嫌ですとか言っちゃうところだった。

「寝衣でなくてはいけませんの?」

ディアナ王女が不思議そうに聞いた。

「そうですわ!みんな寝衣でベッドの上に寝転がってお菓子を食べながら、夜通し恋バナをするんです!」

「恋バナ…」

は、この世界にもある言葉なんだろうか。

「恋のお話しのことですわ!」

すかさずアマーリエ様が説明を加える。

…慣れてる。
さてはアマーリエ様、しょっちゅうこの世界にはない言葉を出しては説明しているな。

「ベッドに寝転がってというのはお行儀が悪くありませんこと?」

ディアナ王女が咎めるように言う。
ディアナ王女は、意外としっかり者でお行儀に煩い。
そんな所がマチルダ様に似ている。

いや、マチルダ様はお行儀には煩いけどあんまりしっかり者ではなかった。
しっかり者に見せかけたうっかり者だった。

アルノー先輩と番だという重要なことを私に言わないなんて、とんだうっかり者だ。

「だからいいんじゃないの!」

アマーリエ様が焦れたように声を上げた。

私達は顔を見合わせる。

「わたくしは参加したいですわ。ディアナ様とシェリルお姉様はどうなさいますか?」

オリビア様がそう言ってニコリと笑う。

ついこの間まで人が怖くて引きこもっていたオリビア様は、マクウェン領に来てからすっかり元気になっていた。
もともと回復の兆しが見えていたけど、ここに来て大きく環境が変わったことが良い方へ働いたようだ。

ディアナ王女と一緒にお義姉様の赤ちゃんをお風呂に入れたり、醸造所を見に行って調子の悪い魔道具を直したり、それを見ていた領民達が壊れた魔道具を直して欲しいと持って来たり…。

一応オリビア様は魔道具の修理屋さんではないとみんなに言ったんだけど、オリビア様自身が、庶民が使う魔道具を沢山見れて嬉しいと言っているから、もう好きなようにしてもらっている。

魔法学園の入学試験に無事合格したオリビア様は、宣言通り魔道具師になるため、暇さえあれば魔道具の研究をしている。

何より魔道具をいじっている時のオリビア様の恍惚とした表情を見たら、何も言えなくなってしまった。

「わたくしは…そうですわね。たまにはそういった変わった集いに参加してみるのも良いでしょう」

ディアナ王女もなんだか少しソワソワしながら同意する。

「では皆様、今夜は寝衣を着たらシェリルの部屋に集合ですわ!」

アマーリエ様が嬉しそうに話しを纏める。

「私の意見は聞いてくれないんですか?」

「駄目なの?」

アマーリエ様の紅い瞳が懇願するように私を見る。
さらにオリビア様とディアナ王女からも熱い視線を感じた。

この人達は王族と高位貴族のご令嬢だ。
普段は常に、頭の先から足先まで人に見られることを意識して暮らしている。
お行儀の悪いことなんて出来ないだろう。

それに恋バナなんて気軽に出来る立場でもない。

つまり……

「やりたいんですね」

アマーリエ様が大きく頷き、オリビア様が嬉しそうに微笑み、ディアナ王女が恥ずかしそうに横を向いた。

「もう、仕方ないなぁ」

私が溜息を吐きながらそう言うと、女子三人から歓喜の声が上がった。




そして、私の部屋の私のベッドの上。
ピクニックで使うような敷布をひいて、その上にお菓子やトレーに乗せたお茶を置き、みんな寝衣姿で思い思いに寛いでいる。

寝衣パーティー開催である。

侍女達が下がってすぐに、これが本題とばかりにディアナ王女が口を開いた。


「シェリル様はウィルフレッド様と魔力の相性がとてもいいと聞きましたけれど、やはり本命はウィルフレッド様ですの?」

「ぐはっ!!!」

いきなりのディアナ王女の先制攻撃に、口に入れたタルトを噴いてしまった。

「キャア!」
「何するのよ!シェリル!」

「な…何故それを…」

「レオナルド様が教えてくれました」

「くっ…!」

レオナルド殿下といいアントレーネ様といい、王族は口が軽いのか?

「シェリルお姉様は、ウィル兄様と魔力の相性が…とてもいいんですの?」

噴いたタルトを片付けていたら、心持ち赤い顔のオリビア様が聞いてきた。

「そうらしいわよ。でもシェリルったら魔力の相性がいいと体の相性がいいことを知らなくて、ウィルを翻弄していたのよ」

「してません!翻弄なんて!」

アマーリエ様にとんでもない疑いをかけられていた。

しかも久しぶりにウィルフレッド様の名前を聞いてあの藍色の髪と黒い瞳を思い出してしまい、何故か心臓がキュッと痛くなった。

「まあ、それはウィル兄様お気の毒に…。では、シェリルお姉様の本命はウィル兄様ですの?」

「ぶはっ!!!」

オリビア様の邪気のない言葉に、気持ちを落ち着かせようと口に含んだお茶を噴いた。

「キャア!」
「もう!汚い!シェリル!」

ベッドの上に敷布をひいておいて良かった。

「な、なんですか本命って」

困惑する私を他所にディアナ王女がグイッと身を乗り出す。

「シェリル様の本命については、わたくしの学年で大変話題になっていますわ」

話題ってナニ?

さらにアマーリエ様まで話しに乗ってきた。

「王宮の侍女達も気にしていたわ。宰相の後妻に推す声もあるのよ」

「え?!シェリルお姉様がお母様になりますの?!」

オリビア様が目を見開く。

「ならない!なりません!何ですかソレ!!!」

「シェリルはしっかりしてそうに見えるけど、けっこう抜けている所があるから、宰相のような大人の男性の方がいいんじゃないかって言ってたわ」

大変だ!
マチルダ様をしっかり者に見せかけたうっかり者なんて思った罰が当たったのか?!
まんま自分に返って来た!

「わたくしはお父様でもいいですけど、出来ればお兄様のほうに来て頂けたら嬉しいですわ。そうしたらシェリルお姉様が本当のお姉様になりますもの」

オリビア様が頬に手を当てて私を伺うように見た。

そんなどっちでもいいように言わないで!

「むむむ無理です!大体ユラン様が…」

私のことなんて…と言いかけて、サマーパーティーのダンスの後の、ユラン様の熱い瞳を思い出す。

「…っ」

思わず顔が熱くなった。

「シェリルは魔法の研究を続けたいのでしょう?だったらやっぱりウィルがいいんじゃないかしら。ウィルは三男だから公爵家を継がなくてもいいし、多分将来はメーデイア家が持つ子爵位あたりを貰うことになるから、爵位的にも問題ないわ。
ユランや宰相に嫁いで公爵家を切り盛りする立場になったら、魔法の研究なんて出来ないもの」

アマーリエ様が自論を展開し始めた。

「いえ、そもそも私、結婚は考えていないって言いましたよね」

そうだ、私は結婚なんて考えていないんだ。
いつの間にか私のお相手探しみたいになっているけど、そんなのいらないんだ。

「あら、結婚しなくても恋人ならいてもいいでしょう?」

アマーリエ様がめげない。

「こ、恋人?」

「そうですわ!その点ウィルなら無理して後継ぎを作らなくてもいいし、ストーカーするくらいシェリルのことが好きだから何でも言うこと聞いてくれそうだし、一番良さそうですわね」

アマーリエ様がひとりでうんうんと頷く。
待って、今、聞き捨てならない言葉があった。

「ストーカー?」

「ストーカーというのは、好意を持つ相手に一方的に付き纏う輩のことですわ」

手慣れた様子でストーカーの説明をするアマーリエ様。
いや、ストーカーは知っているけど。

「ウィルったらシェリルへの好意を拗らせて、バイト帰りのシェリルを見守りとか言ってストーカーしてましたのよ」

「ええ?!」

衝撃の事実!

「メネティス王国の方は…魔族の血を引くだけあって、粘着質な方が多いですわね」

ディアナ王女がポソリと呟いた。

そういえば、星祭りの時絶妙なタイミングで助けてくれたっけ。
あれはストーキングの結果なのか。

ん?

「あれ?好意…?」

今、ウィルフレッド様が私に好意を持ってるって…


「まあ、やっぱり気付いて無かったのね。ウィルはシェリルのことが好きなんですわ!」



好き……

ウィルフレッド様が私のことを好き……

それは……






フッと、目の前が暗くなる



ー 好きだよ


頭の中に声が響く


ー 大好き


懐かしい


ー ずっと側にいて


いまだに私を苦しめる声


ー 結婚しよう


やめて


ー 絶対幸せにする


嘘つき


ー 愛してるよ




もうやめて!
これ以上私を傷つけないで!



信じられない

信じない


もう、裏切られて、傷付くのはイヤダ……
しおりを挟む
感想 123

あなたにおすすめの小説

精霊の森に捨てられた少女が、精霊さんと一緒に人の街へ帰ってきた

アイイロモンペ
ファンタジー
 2020.9.6.完結いたしました。  2020.9.28. 追補を入れました。  2021.4. 2. 追補を追加しました。  人が精霊と袂を分かった世界。  魔力なしの忌子として瘴気の森に捨てられた幼子は、精霊が好む姿かたちをしていた。  幼子は、ターニャという名を精霊から貰い、精霊の森で精霊に愛されて育った。  ある日、ターニャは人間ある以上は、人間の世界を知るべきだと、育ての親である大精霊に言われる。  人の世の常識を知らないターニャの行動は、周囲の人々を困惑させる。  そして、魔力の強い者が人々を支配すると言う世界で、ターニャは既存の価値観を意識せずにぶち壊していく。  オーソドックスなファンタジーを心がけようと思います。読んでいただけたら嬉しいです。

婚約者を姉に奪われ、婚約破棄されたエリーゼは、王子殿下に国外追放されて捨てられた先は、なんと魔獣がいる森。そこから大逆転するしかない?怒りの

山田 バルス
ファンタジー
王宮の広間は、冷え切った空気に満ちていた。  玉座の前にひとり、少女が|跪い《ひざまず》ていた。  エリーゼ=アルセリア。  目の前に立つのは、王国第一王子、シャルル=レインハルト。 「─エリーゼ=アルセリア。貴様との婚約は、ここに破棄する」 「……なぜ、ですか……?」  声が震える。  彼女の問いに、王子は冷然と答えた。 「貴様が、カリーナ嬢をいじめたからだ」 「そ、そんな……! 私が、姉様を、いじめた……?」 「カリーナ嬢からすべて聞いている。お前は陰湿な手段で彼女を苦しめ、王家の威信をも|貶めた《おとし》さらに、王家に対する謀反を企てているとか」  広間にざわめきが広がる。  ──すべて、仕組まれていたのだ。 「私は、姉様にも王家にも……そんなこと……していません……!」  必死に訴えるエリーゼの声は、虚しく広間に消えた。 「黙れ!」  シャルルの一喝が、広間に響き渡る。 「貴様のような下劣な女を、王家に迎え入れるわけにはいかぬ」  広間は、再び深い静寂に沈んだ。 「よって、貴様との婚約は破棄。さらに──」  王子は、無慈悲に言葉を重ねた。 「国外追放を命じる」  その宣告に、エリーゼの膝が崩れた。 「そ、そんな……!」  桃色の髪が広間に広がる。  必死にすがろうとするも、誰も助けようとはしなかった。 「王の不在時に|謀反《むほん》を企てる不届き者など不要。王国のためにもな」  シャルルの隣で、カリーナがくすりと笑った。  まるで、エリーゼの絶望を甘美な蜜のように味わうかのように。  なぜ。  なぜ、こんなことに──。  エリーゼは、震える指で自らの胸を掴む。  彼女はただ、幼い頃から姉に憧れ、姉に尽くし、姉を支えようとしていただけだったのに。  それが裏切りで返され、今、すべてを失おうとしている。 兵士たちが進み出る。  無骨な手で、エリーゼの両手を後ろ手に縛り上げた。 「離して、ください……っ」  必死に抵抗するも、力は弱い。。  誰も助けない。エリーゼは、見た。  カリーナが、微笑みながらシャルルに腕を絡め、勝者の顔でこちらを見下ろしているのを。  ──すべては、最初から、こうなるよう仕組まれていたのだ。  重い扉が開かれる。

侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!

珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。 3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。 高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。 これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!! 転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。

八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。 パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。 攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。 ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。 一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。 これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。 ※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。 ※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。 ※表紙はAIイラストを使用。

白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます

時岡継美
ファンタジー
 初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。  侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。  しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?  他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。  誤字脱字報告ありがとうございます!

【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした

きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。 全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。 その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。 失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。

【完結】 悪役令嬢が死ぬまでにしたい10のこと

淡麗 マナ
恋愛
2022/04/07 小説ホットランキング女性向け1位に入ることができました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。 第3回 一二三書房WEB小説大賞の最終選考作品です。(5,668作品のなかで45作品) ※コメント欄でネタバレしています。私のミスです。ネタバレしたくない方は読み終わったあとにコメントをご覧ください。 原因不明の病により、余命3ヶ月と診断された公爵令嬢のフェイト・アシュフォード。 よりによって今日は、王太子殿下とフェイトの婚約が発表されるパーティの日。 王太子殿下のことを考えれば、わたくしは身を引いたほうが良い。 どうやって婚約をお断りしようかと考えていると、王太子殿下の横には容姿端麗の女性が。逆に婚約破棄されて傷心するフェイト。 家に帰り、一冊の本をとりだす。それはフェイトが敬愛する、悪役令嬢とよばれた公爵令嬢ヴァイオレットが活躍する物語。そのなかに、【死ぬまでにしたい10のこと】を決める描写があり、フェイトはそれを真似してリストを作り、生きる指針とする。 1.余命のことは絶対にだれにも知られないこと。 2.悪役令嬢ヴァイオレットになりきる。あえて人から嫌われることで、自分が死んだ時の悲しみを減らす。(これは実行できなくて、後で変更することになる) 3.必ず病気の原因を突き止め、治療法を見つけだし、他の人が病気にならないようにする。 4.ノブレス・オブリージュ 公爵令嬢としての責務をいつもどおり果たす。 5.お父様と弟の問題を解決する。 それと、目に入れても痛くない、白蛇のイタムの新しい飼い主を探さねばなりませんし、恋……というものもしてみたいし、矛盾していますけれど、友達も欲しい。etc. リストに従い、持ち前の執務能力、するどい観察眼を持って、人々の問題や悩みを解決していくフェイト。 ただし、悪役令嬢の振りをして、人から嫌われることは上手くいかない。逆に好かれてしまう! では、リストを変更しよう。わたくしの身代わりを立て、遠くに嫁いでもらうのはどうでしょう? たとえ失敗しても10のリストを修正し、最善を尽くすフェイト。 これはフェイトが、余命3ヶ月で10のしたいことを実行する物語。皆を自らの死によって悲しませない為に足掻き、運命に立ち向かう、逆転劇。 【注意点】 恋愛要素は弱め。 設定はかなりゆるめに作っています。 1人か、2人、苛立つキャラクターが出てくると思いますが、爽快なざまぁはありません。 2章以降だいぶ殺伐として、不穏な感じになりますので、合わないと思ったら辞めることをお勧めします。

【完結】立場を弁えぬモブ令嬢Aは、ヒロインをぶっ潰し、ついでに恋も叶えちゃいます!

MEIKO
ファンタジー
最近まで死の病に冒されていたランドン伯爵家令嬢のアリシア。十六歳になったのを機に、胸をときめかせながら帝都学園にやって来た。「病も克服したし、今日からドキドキワクワクの学園生活が始まるんだわ!」そう思いながら一歩踏み入れた瞬間浮かれ過ぎてコケた。その時、突然奇妙な記憶が呼び醒まされる。見たこともない子爵家の令嬢ルーシーが、学園に通う見目麗しい男性達との恋模様を繰り広げる乙女ゲームの場面が、次から次へと思い浮かぶ。この記憶って、もしかして前世?かつての自分は、日本人の女子高生だったことを思い出す。そして目の前で転んでしまった私を心配そうに見つめる美しい令嬢キャロラインは、断罪される側の人間なのだと気付く…。「こんな見た目も心も綺麗な方が、そんな目に遭っていいいわけ!?」おまけに婚約者までもがヒロインに懸想していて、自分に見向きもしない。そう愕然としたアリシアは、自らキャロライン嬢の取り巻きAとなり、断罪を阻止し婚約者の目を覚まさせようと暗躍することを決める。ヒロインのヤロウ…赦すまじ!  笑って泣けるコメディです。この作品のアイデアが浮かんだ時、男女の恋愛以外には考えられず、BLじゃない物語は初挑戦です。貴族的表現を取り入れていますが、あくまで違う世界です。おかしいところもあるかと思いますが、ご了承下さいね。

処理中です...