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二年生 後期
53 魔力の濃度
しおりを挟む「シェリル・マクウェン男爵令嬢、お会い出来て光栄です」
そう言って頬を赤らめ瞳を輝かせる丸顔のおじさんは、メネティス王国中央神殿の神殿長様。
休日の今日、いつものように朝から魔術師の塔で魔法の研究をしていたんだけど、レオナルド殿下に呼ばれて応接室に連れて来られた。
白いローブを身に纏ったその人は、私を見るなり平伏して祈り始めた。
本気でどうしようかと思った。
レオナルド殿下が声をかけて立ち上がらせてくれたけど、出来れば今すぐ魔術師の塔に戻りたい。
「闇の神のお力を、正しく現してくださった貴女に、私共は感謝しているのです」
「えええ…っと」
中央神殿の神殿長様は我が国の教会のトップにあたる。こんな偉い人と会うんなら事前に教えておいて欲しかった。
しかも何故か私に祈りを捧げたり感謝したり、どうにもご様子がおかしい。
困惑して周りを見ると、レオナルド殿下はそっぽを向いているし、ユラン様は私の反応を面白そうに見ているし、何故か同席している宰相閣下は冷たい無表情のままピクリとも動かないし、何をどうしたらいいのか全くわからない。
「私共聖職者にとって、闇魔法として使われている危険な魔術は長年の悩みの種だったのです。闇の神は安寧と癒しを司る神でいらっしゃるのに、そのお力は忌避され、闇の力を持つものは迫害を受けることすらあるのですから」
神殿長は話し続ける。
「ですが、やっと本来の闇の神のお力を民衆に知らしめることが出来るのです。神々もお喜びになられることでしょう」
「はあ」
「ルーベル王国の聖神殿に癒しの魔術について報告いたしましたところ、シェリル・マクウェン男爵令嬢に聖女の称号を授与してはどうかとのお話しがありました」
「え?!何それ!いりません!」
「ええ?!」
速攻で断ったら、神殿長が固まってしまった。
「うぐっ」
変な音がしたので見てみると、そっぽを向いたままのレオナルド殿下の肩が震えている。
絶対笑ってる。
ユラン様も横を向いてしまい、宰相閣下だけが変わらない無表情で立っていた。
聖女というのは、ルーベル王国にあるこの世界の教会の総本山、聖神殿が認定した聖なる女性のことだ。
主に聖魔法を使い人々の怪我や病気を治したり、祈りを捧げ奇跡を起こす人のことをいう。
「私は聖魔法を持っているわけではありませんし、奇跡もおこせません」
「闇の神のお力を顕現させたことが奇跡なのです!」
神殿長はそう言うと、また私の前に跪き祈りを捧げ始めた。
「やめてください!」
「神殿長、マクウェン嬢が困っている」
「はっ!…ああ、申し訳ありません」
宰相閣下の言葉に祈りを止める神殿長。
良かった。
本気で走って逃げる寸前だった。
「マクウェン嬢、聖女になればその身は王族と同等の身分になる。教会と国から生活は保障されるし、保護されることになるので安全だ」
宰相閣下が言葉を続ける。
「ただし、聖女は教会の所有物になる。貴女の功績は教会の功績になり、貴女の婚姻や将来については教会が決定することになる」
「絶対嫌です」
さすが宰相様。
メリット、デメリットを大変わかりやすく説明してくれて助かった。
私の答えを聞いた神殿長が項垂れる。
「だから言っただろう。シェリル嬢は聖女になって教会に飼われることは望まない」
レオナルド殿下が真面目な声で言ってるけど、ニヤニヤ笑いが隠せていない。
「王宮で飼われることも望んでいません」
私がそう言うと、レオナルド殿下はさらに嬉しそうにニヤニヤした。
神殿長はフラつきながら力なく立ち上がると私を見て言った。
「考えが変わったら、いつでも教会にお越しください」
「祈りを捧げに教会に行くことはあっても、聖女になるために行くことはありません」
「ぐぐっ」
またレオナルド殿下から変な音が聞こえた。
何がそんなにおかしいんだろう。
レオナルド殿下の震える背中を見ながら、ユラン様が言う。
「聖女の件は終わりですね。では、魔力の測定に移りましょう」
「魔力の測定?」
困惑する私を他所にユラン様がドアを開けると、大きな水晶をはめ込んだ魔道具を抱えたカルロス魔術師団長が入ってきた。
「こんにちは、シェリル嬢」
ウィルフレッド様と同じ藍色の髪と黒い瞳の魔術師団長は、私を見て満面の笑みを浮かべる。
カラダノアイショウ発言から、何となく気まずくて、なるべく会いたくないと思っているのに、何故かしょっちゅう顔を合わせている。
暇なのか?
魔術師団長って暇なのかな?
「魔力の測定って、私の魔力を測るんですか?」
メネティス王国の国民は貴族でも平民でも、六歳と十三歳の二回、教会で魔力の属性と量を測定する。
もちろん私も測定済みだ。
「この測定器は、魔力の属性と量だけじゃなくて、濃度も測れるんだよ」
カルロス様が嬉しそうに測定器をテーブルの上に置いた。
「これは普段中央神殿で管理されているんだ。今回シェリル嬢の魔力濃度を見たいから貸してって言ったら、会わせてくれないと貸さないってごねられてね~」
カルロス様の言葉に神殿長が小さくなった。
「魔力の濃度を測る魔道具があるなんて、知りませんでした」
魔力に濃い薄いがあることは知っていたけど、測ることもしないから、重要ではないのだろうと思っていた。
「あまり一般には知られていないからな。魔力濃度の測定器はメネティスの初代国王が作ったもので、現存するのは我が国にひとつとルーベル王国にひとつの合計ふたつだけだ」
レオナルド殿下が測定器を眺めながら言った。
メネティスの初代国王陛下が作ったということは、千年近く前の遺物だ。
メネティスの初代国王陛下が作った魔道具は、原理や魔術式が解明されていないものが多く、複製を作れるものと作れないものがあると聞いている。
この測定器は作れないものなのだろう。
レオナルド殿下が続けて言う。
「君は十三歳の測定の時、魔法学園入学に必要な魔力量より少し多いくらいしかなかったのに、ヒュドラの尾を風魔法で切っただろう」
「その後魔力不足で倒れましたけど」
「それでも、魔力の量だけで考えると威力が強すぎる」
「つまり魔力の濃度が濃いから、魔力量が少ないのに強力な魔法が使えるんじゃないかと考えているんだよ」
レオナルド殿下に続けてカルロス様が説明してくれた。
「わざわざ測定する必要はあるんですか?」
「報告書を書くのに必要なんだ!」
私の素朴な疑問にレオナルド殿下がキレた。
「ヒュドラの件も癒しの魔術も雷の魔術も、君の魔力量では説明がつかないと報告書が返ってきたんだ!四の五の言わずに測定しろ!」
レオナルド殿下の紅い眼がチラチラと瞬き、魔力がぶわりと流れてくる。
私の脳裏に、レオナルド殿下の魔力に押し潰されそうになりながら、ウィルフレッド様を避けていた恥ずかしい理由を吐かされた記憶が蘇る。
これはヤバい。
「今すぐ測ります!」
「神殿長、計測器を作動させてください」
ユラン様が静かな声で言った。
レオナルド殿下のキレっぷりに驚いていた神殿長が、ユラン様の声で我に返って計測器を作動させる。
測定器の中央に設置された水晶玉が、色とりどりの光を放つ。
「マクウェン嬢、水晶に手を置いて、魔力を流してください」
神殿長の言葉に従い、水晶に手を置いて魔力を流す。
水晶が闇の魔力の紫色と風の魔力の緑色に染まる。
「おお!これは…」
「濃いな」
カルロス様が驚嘆の声を上げ、宰相閣下も驚いたような声を出す。
「魔力の濃度だけなら、公爵家と同等かそれ以上あるかもしれませんね」
神殿長が測定器に手を当てながら言った。
「それでウィルと相性がいい…」
「わあああ!!!」
カルロス様の言葉を思いっきり遮る。
「マクウェン嬢、慌てなくても此処にいるものは知っている。安心しなさい」
宰相閣下が穏やかな声で言った。
いや何それ、全然安心出来ない。
「ヒューゴも魔力量の割に威力が強かった。濃度が濃かったのか」
「ヒューゴ…お父様?」
宰相閣下の独り言が聞こえてしまい反応してしまった。
「ああ、歳は同じだが魔法学園ではニ学年先輩だった」
「私と妻と、フローラ・リーバイ男爵夫人はヒューゴと同じ学年だったんだ。ヒューゴと君の母親のキャリーをくっつけたのは私の妻とフローラだよ。知らなかった?」
カルロス様も話しに加わってきた。
全然知らなかった。
カルロス様の妻ってことは王姉様だ。
フローラ様も教えてくれたら良かったのに。
「仲を取り持ってもらったせいで、しょっちゅうこき使われていたよ」
カルロス様が懐かしそうに目を細めて言った。
お父様……。
こき使われていたんだ。
父娘揃って王族や高位貴族に振り回されているとは…残念な事実だ。
「さて、記録も取れたし、シェリル嬢はもういいぞ。ご苦労だった」
レオナルド殿下に言われて、追い払われるように部屋を出された。
魔術師の塔に戻ろうかと思ったけど、なんだか疲れたので部屋に戻り、お父様とお母様に宛てて手紙を書いた。
二年生になってから、冬休みも研究とバイトに明け暮れて領地に帰っていない。
久しぶりにお父様とお母様の名前を聞いて、無性に会いたくなった。
以前は前世を思い出すと郷愁を感じていたけど、最近は今の家族や領地を思い出しても郷愁を感じるようになった。
こうやって少しずつ変わっていくのかもしれないなと、手紙に封をしながら思った。
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