【完結】王女様の暇つぶしに私を巻き込まないでください

むとうみつき

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二年生 前期

21 秋の並木道

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「どういうことですの?」

「どういうことって言われても~」

アマーリエ様達が教室を去ったあと、マチルダ様にがっつり捕まってしまった。
まあ逃げようもなかったけど。

「良かった、まだ居たな」

ドアが開き、ライリー様が入ってきた。

「トリスタン様」

「キャンベル嬢も一緒だったんだな。まあ、仕方ないか」

ライリー様は悪びれもせずマチルダ様に話しかける。

「アマーリエのよく分からない我儘で、シェリル嬢に迷惑をかけてしまっているんだ。しばらく付き合ってやれば落ち着くと思っていたんだが、今回はやけにこだわっててな」

ライリー様が私を見て言う。

「まあ、お前も上手いことかわしてくれ。行くのはエルダーくらいだし」

「そのエルダー様がしつこくて大変なんですよ」

「あと、俺のことを名前で呼んでくれ。アマーリエに何もしてないって怒られて困ってるんだ。何かしか成果を見せないと納得してくれなくてな」

「いやです」

「頼むよ、シェリル嬢!アマーリエが怒り始めると面倒…大変なんだよ」

今、面倒って言った。

「明日までに名前呼びをしてもらえてなかったら、アマーリエの目の前でお前に膝をついて薔薇の花束を差し出しながら、どうかライリーと呼んでくださいと言えと言われてる」

「ライリー様とお呼びします!」

「助かる」

なんて恐ろしい!
たしかに面倒だ!

「あの、トリスタン様。つまり、エルダー様が最近シェリルに構っているのは、アマーリエ様の我儘のせいということなんですの?」

「そういうことだ」

マチルダ様は頭を抱えてしまった。

「ユランはもともと乗り気じゃないが、今回アマーリエが脅しをかけたから動くかもしれない。降嫁の話しを持ち出されたら、アイツもどうにもならないからな」

ええー!
エルダー様だけで手一杯なのに。

「じゃ、よろしくな」

言うだけ言って教室を出て行くライリー様。
マチルダ様はまだ頭を抱えているし、私ももう勉強する気分にはなれない。

「行きましょう」

声をかけるとマチルダ様が困惑した顔を上げた。
空き教室を出て廊下を歩く。

今日は試験前でバイトもないから、このまま寮に帰って頭の中を整理しよう。

「大変でしたのね。シェリル…」

はい。

「私、何も知らなかったとはいえ、貴女に酷いことをしてしまいましたわ」

「それはもういいです」

「これから、どうしますの?」

「寮に帰ります」

「アマーリエ様達のことですわ」

そっちか。

「どうするも何も、相手は王族と高位貴族です。私からは何も出来ません」

マチルダ様は黙ってしまった。
学園内では身分に関係なく平等と謳っているけど、実際は貴族社会の縮図だ。

「マチルダ様を巻き込んでしまって、申し訳ありません」

高位貴族のお遊びに、下位貴族が巻き込まれることは良くある。
身分の差があればあるほど、巻き込まれた方は泣き寝入りするしかない。

今回の首謀者は王族であるアマーリエ様。
私がどこかに訴え出たり反抗的な態度に出たら、マクウェン男爵家なんてひとたまりもないだろう。

王女様の暇つぶしに気付かないふりをして、やり過ごすしかない。

「貴女に謝罪をさせたい訳ではありませんわ」

マチルダ様は伯爵家の令嬢だ。
貴族間の上下関係はよく分かっているだろう。

「でも、知ってしまったからには、何もしないわけにはいきませんわ」

マチルダ様はそう言って、細くて艶やかな尻尾をピンと伸ばした。

マチルダ様、やっぱりいい人だな。
どうしよう。
ちょっとだけ、ちょっとだけ頼ってみてもいいかな。

「じゃあ、愚痴を聞いてもらえますか?」

「愚痴?」

「エルダー様、本当にしつこいんです。アマーリエ様に言われて私に言い寄って来てるのは分かるんですけど、何かあるごとにシェリルは僕のこと嫌いなの?って聞いてきて。嫌いだ!って言ってやりたくて堪らないんです」

「そんなこと言ったら泣き落としが入りますわよ」

「一回やられました」

そしてもう二度と御免だと深く深く後悔した。
めちゃくちゃ面倒くさかった。

マチルダ様はふふっと小さく笑った。

「エルダー様も複雑なお立場なんですわ。シェリルにとっては嫌な人かもしれませんが、とても繊細で寂しがりやな方なんですのよ」

そういえば、マチルダ様はエルダー様親衛隊なんだった。

「マチルダ様は、エルダー様の親衛隊なんですよね」

「ええ、そうですわ」

マチルダ様によると、親衛隊の活動は学園公認の公式なもので、エルダー様の他にレオナルド殿下、ユラン様、ウィルフレッド様、そしてライリー様の親衛隊もあるらしい。

クラブ活動的なものなのかな?
興味がないから全然知らなかった。

校舎を出て、茜色に紅葉した並木道をマチルダ様と並んで歩く。
ハラハラと色づいた葉を落とす風の冷たさに、冬の訪れを感じる。

「マチルダ様は、どうしてエルダー様親衛隊に入ったんですか?」

「どうして…そうですわね……エルダー様も私と同じように、寂しい子供時代を過ごされたと聞いたのがきっかけでしたわ。
エルダー様は幼い頃にご両親を亡くされて、他にご兄弟もいらっしゃらず、公爵であるお爺様にはお会いする機会もあまりなく、広い屋敷でひとり、家庭教師と使用人に囲まれて育ったそうなのです」

話しているマチルダ様の顔も寂しげだ。

「エルダー様が年上の女性に惹かれるのは、亡くなられたお母様を求めていらっしゃるのでしょう。だから、今回これまでの好みとは真逆のシェリルに構い始めた時、親衛隊に激震が走ったのですわ」

「マチルダ様も、親御さんを亡くされているんですか?」

「え?いいえ。両親共に健在ですわ。妹もおりまして、来年魔法学園の入学試験を受ける予定ですの」

あれ?
じゃあなんで、私と同じようにって言ったんだろう。

「ああ、そうですわね。…私も、寂しい子供でした。我が家は男子に恵まれず、私は幼い時から、いずれ婿をとり伯爵家を支えるための教育を受けていましたの。
今思えば仕方のないことですが、両親も家庭教師も跡取りとなる私には厳しく、妹には……」

マチルダ様は辛そうに顔を伏せた。

マチルダ様の言葉を待って、黙ったまま歩いていると、足もとからカシャカシャと落ち葉の音がした。
赤や黄色の落ち葉が、まるで絨毯のように広がって石畳の道を染めている。

「私は…エルダー様と違って家族はおりますが、あまり一緒にいた記憶はありませんの。
両親と妹は、よく三人で出かけたりお茶をしたりしていましたが、私は勉強をしなくてはいけませんでしたから。…いつもひとりでしたわ」

跡取り娘なら、勉強することは沢山あっただろう。
でも、そのことでマチルダ様が寂しい思いをしていたんなら、なんだか可哀想だ。
好きで先に生まれたわけじゃないのに。

「エルダー様の子供時代の寂しさを、自分の寂しさと重ねていたのかもしれませんわね。…少し、エルダー様を冷静な目で見ることが出来そうな気がしますわ」

そう言って顔を上げ、私に微笑みかけるマチルダ様。
ここでちょうど分かれ道に着いた。

「私は自宅に帰りますので、馬車乗り場に向かいますわ」

「マチルダ様…」

「愚痴ならいつでも聞きますわよ。エルダー様の愚痴でも、怒ったりいたしませんわ」

マチルダ様はそう言って、馬車乗り場に向かって歩いて行く。
色付いた落ち葉が、風に煽られてマチルダ様の背中を追いかける。

その背中が、なんだか頼りなく淋しげに見えた。
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