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セックス ※
しおりを挟むさっきまで優しく口づけを返してくれていたジョージは、僕を抱き上げて、小屋の板間に移動した。
あの時と同じ、硬い床の上。
だけど、僕にとっては最高に幸せな時間を過ごしたベッド。
僕はジョージの身体を弄って、何度も何度も口づけをした。
「誰かが来ても知らないぞ」
ジョージは僕の服を簡単に取り除くと、自分の服も脱いでくれた。
「オニとイヌの間に船舶だな」
そこまでズレるともはや意味がわからないよ。
「鬼の居ぬ間に洗濯、ですよ。いつも意味は大体合ってるのにことわざは別の意味になって覚えてるのはなんなんですか」
「教えてくれたやつに文句を言ってくれ」
笑い合いながらも、まだ残っているズボンに手を伸ばすと、服の上から大きなそれをゆっくり撫でた。
ジョージから低い声が漏れて、凄く色っぽい。
優しくさすって、唇で挟むと、膨張して、輪郭もはっきりしてくる。
中で窮屈そうに行き場を失う頃、ゆっくりと取り出すと、ぶるんと音を立てそうな動きで飛び出てきた。
いつ見てもかっこいいし、綺麗だなぁ。
くぱくぱと鈴口を開けて待つそれに、たまらず口を寄せて、久しぶりの味を堪能する。
どうしよう。
凄く美味しい。
こんなこと思ったの、初めてかも。
久しぶりに咥えたそれが、口の中で暴れるたびに、何度も大人しくさせようと舌で押さえた。
「美味しい?」
「(うん!)」
「Ohh!」
「ごめんなさい」
大きく頷いたせいで、歯が当たってしまった。
「大丈夫、讓治、歯を閉じて」
「?」
ジョージがそれを僕の頬に押し込むと、歯を閉じるように言った。
歯の表面をツルツルと滑るそれが頬を大きく押し上げて、存在を強く感じる。
気持ちいいのかな? 痛くない?
歯の上を滑らせるように何度か往復すると、気持ちよさそうに声を上げた。
凄く卑猥な水音が立ってる。
ジョージが気持ちいいなら僕も嬉しい。
もっと気持ちよくなって欲しい。
僕は、慣れた仕草で、舌を差し出すと、その上を滑らせて喉行くまで引きこんだ。
初めはいつも苦しい。
でも慣れてくれば、その苦しさも気持ちよくなってくる。
顎を上げて胸を引くと、根元まで引き込める。
ジョージも僕の動きに合わせて、奥を突いてくれた。
何度も往復して、大量の唾液で濡れたそれは白く泡立って、糸を引いた。
僕、このまましてたらまたイっちゃいそう。
されるがままになっている間、意識が遠のきながらも必死にズボンを脱いだ。
下着を取り払おうとすると、ジョージのが口から抜き出されて、下着を奪われた。
触ってないのにぐちょぐちょだ。
「感じやすいのは相変わらずだね」
「ジョージさんとじゃないとならないです」
一人でやってもこんなふうにはならない。
「……他にする奴がいるのか?」
あれ? 言葉がきつくなった。
他の人なんてあり得ないのに。
「ひ、一人で」
「ふうん? いつもはどんなふうにしてるの?」
「へ!?」
「見せて」
「ええっ」
「見たい」
そんなの恥ずかしいよ。
でも、ジョージが見たいって言ってるし。
僕は自分の小さなそれを手で包み込むと、ゆっくり上下に動かした。
前だけじゃやっぱり足りない。
膝で立って、後ろに手を回すと、もうそこも前から伝ったぬるぬるで濡れていた。
少し体制が辛いけど、後ろに指を入れて抜き差ししながら、前を軽くしごいた。
「後を向いて、よく、見せて」
そ、それは流石に恥ずかしすぎる!
大きく頭を振って拒んだ。
「讓治」
優しい笑顔にやられてしまった僕は、おずおずと後ろを向くと、前屈みになって、後ろをいじった。
少しずつ解れて、入り口が何かを欲するようにくぱくぱと誘った。
何が欲しいかなんて決まってる。
もう一人でなんていや。
僕は手を伸ばしてジョージの太くて長い立派なそれを掴むと、懇願した。
「ジョージさんの、入れて。ジョージさんの欲しい」
ジョージは、何も言わずに僕のお尻を掴むと、いつもの優しい手つきとは程遠い、乱暴な仕草で、奥まで突き入れた。
「ひあっ」
急な衝撃に驚いた体は、痙攣しながら、前から大量の白濁を漏らし、後ろはきゅうきゅうと締め付けるようにジョージを食んだ。
ぎぼち、イイっ。
舌を出して、目が回る。
ずっと欲しかったそれが、今、僕の奥まで入ってる。
「ジョージ、さん、動いてっ」
「讓治は我が儘だな」
「我が儘、でごめん、なさい。僕ジョージさんが欲しい。いっぱい欲しい」
「本当に、困った子だ」
怒られたはずなのに、ジョージの表情はすごく穏やかで、優しく微笑んでいた。
僕の口を奪うと、腰を強く打ちつけてきた。
激しい行為に追いつくのがやっとだけど、脳髄まで響くほど、強烈な快感が身体中を駆け巡る。
こんなに気持ちよくていいのかな。
僕、飛んで行っちゃいそう。
たまらない。もっともっと強く突き上げて欲しい。
あ、また出ちゃう。
ダメ、止められない。
ああっ。
出してもお構いなしに突き上げてくるジョージに、涙を流して懇願しても、何度も何度も突き上げてきた。
ああっ、キモチイイ! おかしくなるっ!
ジョージの熱いのが奥に出されたことを感じて、またイきそうになる。
ずっと痙攣が続いてて、快感が体を支配した。
少し芯の無くなったジョージがゆっくりと出て行くと、とてつもない物悲しさを覚えた。
「ぬ、ぬいちゃ、やだ……」
「讓治……君って子は……」
ジョージが口を開けたままになっていた僕の後ろにもう一度擦り付けると、暫くして芯を取り戻して、中に入ってきた。
「あったかい……」
「讓治、君は悪い子だね」
「ごめ、んなさい」
「最高に可愛いよ。愛してる、讓治」
僕は幸せの微睡の中で、何度も果てては、何度も懇願して、外が暗くなっても貪欲に求めた。
疲れ切って二人は泥のように眠り、朝方、喉が渇いて起きるまで、ずっとくっついたままだった。
こんなにたくさんしたのは初めてだった。
こんなに気持ちいいのも、こんなに余裕がないのも、こんなに貪欲に貪ったのも、初めてだった。
いつもは疲れ知らずのジョージも今日は流石に疲れてイビキをかいている。
その姿が愛おしくて、可愛くて、隣にいられる僕は凄く幸せだった。
僕、ジョージの恋人と思って良いんだよね?
恋人ってどうしてたらいいのかよくわからないけど、僕はジョージさんのものだと思っていいんだよね?
ジョージとは初めて会った時からエッチなことしかしてないけど、多分一目惚れだったんだ。
恋も愛も知らなかった僕は、ジョージに会って、初めて恋をしたんだ。
ずっとわからなかったけど。愛してたんだ。
もっとジョージの事を知りたい。
もっと、ジョージに僕のことを知って欲しい。
体だけじゃなくて、お互いのことをもっと。
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もう、応援しまくってます(੭ ˃̣̣̥ ω˂̣̣̥)੭ु⁾⁾
とてもとてもありがとうございます!!!
嬉しいです\(^o^)/
とうとう(∩︎´∀︎`∩︎)
ハイ! とうとう!!
ウッキー⊂((・⊥・))⊃!
ウッキー!?
猿出てこな… エテキチ出てたな。
その辺のジョージの様子がおかしな部分のネタバレは第二章に持ち越しになりました。
書けるかわかりませんがー😂