俺の息子の息子が凶悪な件

把ナコ

文字の大きさ
上 下
25 / 32
第一章 尊編 ③

誕生日プレゼント ※

しおりを挟む


 柊の誕生日はケーキとディナーを作った。
 何をプレゼントするかずっと考えてたけど何も浮かばなくて、柊が好きな食材を選んでたらかなり早い段階で予算をオーバーしていた。
 バイト代がほとんど飛んでっちまったな。

 柊が毎年オレの誕生日に用意してくれる、フレンチレストランみたいな料理に挑戦しようと思っただけなのに。懐は一気に寂しくなったが、柊が毎年こんなにオレに、金と手間をかけてくれてたんだと知って嬉しくなった。
 無いものは出せないし、もう一つ考えていたプレゼントを用意することにした。
 オレ自身だ。
 柊は受け取ってくれないかもしれないし、どっちかというとオレにとってのプレゼントになりそうだけどな。
 
 準備は万端だ。

 オレも浮かれてだったのか、風呂でオイタしてしまい、柊が疲れた顔をしていたから、やめようと思ってたんだが、しまい忘れたスキンが柊に見つかってしまった。
 
 せっかくだし、この勢いでオレを差し出してみる。

「今日、誕生日だろ? だから、その、オレをプレゼントしてやろうかと」
「ふ、ふふっ」

 笑われてしまった。確かに必死過ぎだな。
 だけど、笑いすぎだろ。

「誕生日だからな。ありがたくもらってやる」

 マジか!?
 どうしよう、すげぇ嬉しい。ずっと駄目だって言ってたのに。
 ヤベェ。夢か? 夢じゃ無いよな?



 男とのやり方なんてわからないって言ってたくせに、前立腺はすぐに見つけるし、あろうことか口で解してくれた。柊のエロメーターってよくわかんねぇ。でもやる気になってくれたのは嬉しい。

 だけどオレが余裕ブッこいてたのもそこまでだった。

 柊が優しい手つきで、だけど確実にオレの快感を引き出す触り方をするもんだから、すぐに切なくなって、欲しくてたまらなかった。
 胸が苦しい。ずっと望んでた瞬間なんだ。

「中にくれ。もう、我慢できねぇ。柊と一つになりてぇよ」

 心の底から柊が欲しかった。
 ずっと望んでた身体の繋がりだけど、それ以上に心の奥底へ入って来て欲しかった。オレの全部を暴き出して、柊のものにして欲しかった。

 柊は時間をかけてオレに侵入して来た。ゆっくり、優しく。
 慣らしたはずのオレの淫肛は、柊のちんこを美味しそうに締め付けながら、ゆっくり受け入れていった。
 すげぇ熱い。本物ってこんなに熱いのか?
 マジで嬉しい。泣きそうだ。

「あっ、んんぅ」

 覆い被さっていた柊が、身体を離したと思ったら中を勢いよく擦られた。そんなに早く動くな。
 
 また伸し掛かって来て今度はさっきより深く抉られた。

 あ、ヤベェ。

「あああっ、くそっ」

 出ちまった。クソ、なんだこれ。

「もう出たのか?」
「あんたのがデカ過ぎるんだよっ!」

 その上、いいところに当たりやがる。

「尊の方がデカいじゃないか」
「そういう問題じゃねぇ」
「もう止めとくか?」

 そんなこと言わないでくれ。
 これからが本番だろう?

「なんでだよ。一回出しただけだろ。それにまだ柊はイってねぇし」
「そういうもんなのか?」

 体勢を変えて、前からしてもらった。
 視界がヤベェ。
 ニヤついた表情でゆっくり腰を振る柊が、凄く楽しんでいるように見えた。
 内壁を撫でるように、柊のちんこが縦横矛盾に動く。さっき出したばかりなのに、もう出てしまいそうだった。
 柊は眉間に皺を寄せて苦しそうな顔だったが、あの時見たのとは違う、何故か楽しそうに微笑みを携えていた。

「あ、あ、はぁっ、すげ。本物やべぇ」
「尊……」

 柊は狙いを定めたように強く擦り上げた。本当に男、初めてなのかよ? ピンポイントにえぐられて、オレはどうしようもなくなった。身体は言うことを聞かなくなり、全身をめぐる快感に意識が占領されて、溶けてしまいそうだった。
 出さないように我慢するのが精一杯で、ぎゅっと身体に力が入る。
 
「あっ、あっ、あっあっ、ふっ、んー、んっんんぅ、ああっ」

 柊、何すんだ! そんなとこ齧るな!
 腰に電流が走って堰き止めていたものが、いとも簡単に吐き出された。
 ちょ、ちょっと休憩。
 え、柊? なぁ、止まれって、柊!!

「あっ、柊っあ、ああ、い、出たばっかだから」
「まだ出てるぞ? 足りないんじゃないか?」
「はあっ、くそっ、あああぁぁっ」

 逃げようにも、脇から手を差し込まれ、ガッチリと肩を掴まれた。強すぎる快感から逃げようと、腰を浮かせば胸を吸われ、追加される刺激から逃げようと胸を下げれば中を強くえぐられて、逃げ場が無くなった。

 なんだよこれ、セックスってこんなに凄いのか? 飛びそうだ。
 オレばっかりこんなに気持ちよくていいのか?
 
「柊も、気持ちいい、か?」
「ああ、想像以上だ。1回で終われると思うなよ」

 マジかよ。オレの体、持つかな。

 柊の出した量は凄かった。ゴムに溜まった精液がもったいなくて飲み干した後、ちんこを濡らす精液も綺麗になめとった。自分で言うのもなんだが、オレ、柊の舐めるの本当好きだな。
 すぐに硬さを取り戻した柊のちんこを堪能していると、頭を掴まれて引き剥がされた。
 いやだったのか?

 怒られるかと思ったら強く唇奪われて、口内を熱い舌にまさぐられる。
 強引な柊に驚いて、うまくついていけなかった。

「柊のセックスは結構激しいんだな」
「そうか?」
「他のやつともこんな感じなのか?」
「尊とだけだ」

 オレとだけ……
 その言葉を聞いて胸が熱くなる。
 あれ?

「オレだけ……って、あんた15年以上女としてないだろ」
「そうだ。だから言ったろ? 尊とだけだ。俺にはお前以外いらなかったからな」

 やべぇ。オレ、もう死んでもいいかも。
 
「そんなことより、もう一回いいか?」
「あ、ああ」
「辛いか?」
「大丈夫だ。……来いよ」

 新しいゴムを手に取って、装着する姿を見て、調子に乗って誘ってみる。こんな誘い方して、柊は興奮してくれるんだろうか。

 恥部を見せびらかすような姿勢をしたものの、柊の視線が恥部に注がれると途端に恥ずかしくなった。
 つい目を背けてしまったが、無理やり引き寄せられると、唇を奪われた。
 次の瞬間には淫肛に強い衝撃と快感が走る。

 耳元で甘く囁かれると、胸がいっぱいになって、身体も心も満たされるように感情が溢れた。

「愛してる」

 言うつもりなんてなかったのに。

 こんなことを言っても困らせるだけと頭ではわかっていたが、今のこの幸せな気持ちが行き場を失って言葉になってしまった。
 柊は柔らかい笑顔を見せて、息を吐くと、強く突き上げてオレの身体を翻弄した。

 柊の攻めは手加減なく、でも確実にオレを絶頂に向かわせた。天にも昇る気持ちよさってこう言うことを言うんだ。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?

青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。 そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。 そんなユヅキの逆ハーレムのお話。

愛され末っ子

西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。 リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。 (お知らせは本編で行います。) ******** 上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます! 上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、 上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。 上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的 上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン 上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。 てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。 (特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。 琉架の従者 遼(はる)琉架の10歳上 理斗の従者 蘭(らん)理斗の10歳上 その他の従者は後々出します。 虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。 前半、BL要素少なめです。 この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。 できないな、と悟ったらこの文は消します。 ※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。 皆様にとって最高の作品になりますように。 ※作者の近況状況欄は要チェックです! 西条ネア

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

処理中です...