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閑話 ①
閑話 ①
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あたしが大学生の頃。
まだ、親バレする前、部屋に隠し持っていたエロ本が弟に見つかった。
「兄ちゃんって男が好きなのか?」
中学生の弟は、その頃精通したばかりで性のことに関心が高かった。
「母さんたちには言うなよ? バレたくないんだ」
「言わねぇから、この本、貸してしてくれよ」
「もしかしてお前も男が好きなのか?」
あたしはもしかして弟も同類なのかと浮足立った。
「んなわけねえじゃん。クラブチームの友達がさ。エロ本見てもなんも思わねぇって言ってたんだ。それでもしかしたらそいつも兄ちゃんみたいなやつなのかと思って」
「そいつに貸すのか?」
「確かめてやろうかと」
「お前、その友達のこと、嫌いなのか?」
「え? 別に嫌いじゃねぇけど」
「もし、そうだったとしてもいじめたりするなよ?」
「はあ? なんでそんなこと兄ちゃんに言われなきゃなんねんだよ」
「言うにきまってるだろ」
この本を貸したせいで、もしその子があたしみたいに周りから浮いてしまったらかわいそうじゃない。
「あいついじめたら、俺がクラブから追い出されちまうよ」
「へ? 何、そんなヤバいやつなのか?」
「あいつじゃなくて、あいつの父ちゃん。前あいつに暴言吐いてた先輩、あいつの父ちゃんの一言で追い出されたんだよ。実際追い出したのはコーチだし、先輩もヤな奴だったから別にいいけど、あいつの父ちゃんなんか怖ぇんだよ」
「ヤバイのは親父の方か」
「じゃあ、借りてくぞ」
「あ、おいっ」
なんか曰くありげな友達だけど、大丈夫なのかしら。
あたしは高校生の時、卒業していく先輩と別れるのがつらくて、勇気を振り絞って告白したの。当然フラれた。それ自体は別に良いの。わかってたことだし。でも、その後が地獄だった。
誠実で、優しいと思っていた先輩が、あたしがゲイであることを言い触らしたの。そういうことする人じゃないと思ってたけど、あたしも見る目がなかったなって反省したの。
周りにバレてしまったことは仕方ないけど、それよりも先輩があたしの顔を見る度に、汚いものでも見るかのような目線を寄越してくるのが辛かった。
あんなに冷たい目をする人だったなんて。
先輩が言い触らしたことで、昨日まで友達だと思っていたクラスメイトはあたしと距離を置くようになった。
「お前、俺達をだましてたのか」
ですって。何をどうだましてたっていうのかしら?
孤立してしばらくは、やっぱりつらい気持ちが強かったけど、取り繕わなくなったことで、胸の中になんだかすっきりした気持ちがあることに気付いたの。あたし、ずっと隠してることがつらかったんだって。
高校3年になって、新学期が始まってから、興味本位で近づいてくる女子たちのおかげで孤立はなくなったけど、あの女達、みんな色物のあたしをネタにして、楽しんでるだけなんだろうなってことは気付いてた。ここでは口にしたくないあんなことまでされたしね。
わかってても、やっぱり一人は寂しいじゃない?
彼女達と仲良くして良かったことは、お化粧を教えてもらったことくらいかしら?
それに、コスメのお店ってやっぱり男一人じゃ入りづらいでしょ。
彼女たちと堂々と入れるからお買い物も楽しかった。
◆
鏡の前でお肌のお手入れをしているところで、弟が部屋に入って来た。
「兄ちゃん、この雑誌返すよ。友達、これじゃ勃たねぇって言ってた」
「部屋に入るときはノックくらいしろよ」
「兄ちゃん、何それ」
「ん? パックだよ。お化粧ノリが良くなるんだって」
「うええぇ。へんなの!」
「お前みたいにきれいな肌じゃないから、スキンケアが大事なんだよ」
「兄ちゃんは女になりたいのか?」
「うーん。まだわかんねぇな」
「そっか。雑誌、ありがとな」
「あ、なあ、そいつどんな奴だ?」
「サッカー上手くて、頭も良くて、顔も良くて、ちんこがデカい」
「ぶふっ、何それ」
「すげぇでけぇんだよ。父ちゃんのちんこの2倍くらい余裕であるし、エロビで見るデカチンコよりでけぇ。あいつの父ちゃんはもっとでけぇって言ってた」
「そんなにデカいのか」
「うん。ちょっとうらやましい」
「だけど、そこまでデカいとモテても使いどころなさそうだな」
「なんで? デカい方がいいんじゃないの?」
「あまりにもデカ過ぎたら女とできないだろ」
「デカい方がいいのかと思ってた。漫画とかめっちゃデカいの喜んでるじゃん」
「漫画はな。普通はエロビ男優のサイズでも無理な女がいるくらいだし」
「兄ちゃん男好きなのに、女に詳しいんだな」
「あ? 俺、女抱いたことあるし」
「えっ!? マジで? 兄ちゃん童貞卒業してたのか! すげぇかっこいい」
女とやらされた、といった方が近いけど。まぁいいか。
弟はまだ未体験のことばかりだから、こういう話の食いつきがいい。
「その友達、結局ゲイじゃなかったんだろ?」
「わかんない。男にも女にも興味ないって言ってた」
「ふぅん。まだそういうこと自体に興味ないだけじゃないか?」
「いつも父ちゃんのことが好きって言ってるよ。あいつんち母ちゃんいねえから」
「同い年なんだろ? 随分と子供っぽい子なんだな。まーまた必要だったら言えよ」
そんなデカいもの持った奴が日本にもいるのね。
サッカーの大会のあと撮った集合写真を見せてもらったその姿は、確かに長身でイケメンだったわ。
あの見た目、外国人の血でも入ってるのかしら。
────
大学を卒業して、いったんは社会人として仕事をしてみたけど、やっぱりあたしには無理だった。ネクタイ絞めて仕事するなんて向いてないわ。
親には申し訳ないけど、こればっかりは仕方ない。
あたしは会社を辞めて、親にすべてを打ち明けて家を出ることを決意した。
話を切り出した時、父さんはブチ切れてたけど、母さんは穏やかにあきらめた顔をしていた。気づかれてたのかもしれない。
家を出たあと、大学在学中から通い始めた二丁目でお世話になったママに薦められて雇われ店長をすることになったの。
父さんには勘当されちゃったけど、母さんはたまには連絡しなさいって言ってくるし、弟はただ家を出ただけだと思ってるのか、普通に連絡してくる。
そのうち父さんとも仲直りできるといいな。
お店を始めてから、変な客や、おかしな客や、失礼な客ばっかりだったけど、自分を隠さずにできる仕事はやっぱり楽しかった。
それにしてもうちのお店、まともなの全然来てないわね。
ママのお店はもう少しいい雰囲気だったと思うんだけど。
たまにはあたしに潤いを与えてくれるイケメンが来ないかしら。
◆
まだ客足が増えるには早い時間、明らかに挙動不審のイケメンが店に入ってきたの。
堂々とした佇まいを装ってるけど、ビビりまくってるのは一目瞭然。年齢は見た目より若いかも。っていうか、成人してる?
「いらっしゃい。何にする?」
空いたカウンターの端に青年は腰かけた。
「ウイスキーを」
あれ? この子、どこかで────。
「どうぞ」
「あ、ああ。ありがとう」
こんな早い時間から、一杯目でウイスキーを頼むなんて、よほどの呑兵衛かウイスキー好きくらいなものだけど、ウイスキー好きならこんな店に入らないだろうし。
「う。にげっ」
ほらやっぱり。もしかしたらお家で親が飲んでるのを真似してみたのかしら。なんだかかわいらしいわね。
「あの、」
声をかけようと思ったら、青年はグラスのウイスキーを一気にあおった。
そんな飲み方するお酒じゃないのに。
「だいじょうぶ?」
「え、あ、ああ、だいじょう……」
えええ? なんか寝ちゃったけど?! どうしよっ
仕方なく毛布を持ってきて、かけてあげた。
30分ほどして、起きた彼は、起き上がった時に肩からずれ落ちた毛布を俊敏な動きで受け止めてしまった。起き抜けの動きにしては機敏ね。
「目が覚めた?」
「う…頭いてぇ。毛布ありがとう。オレ、寝てましたか」
「そうね。30分ほど。未成年が無理して飲むからよ」
「え」
「あなた、未成年でしょ?」
「ばれちゃいましたか、すみません。こういうとこ初めて来たんで、どうしたらいいかわかんなくて」
あら、何この子? やっだぁ。素直でかわいいじゃなぁい。
でも、今の言い方だとお酒のみに来たわけじゃないのかしら?
「もしかして、何か目的があってこのお店に来たの?」
こんな場所だもの。もしかしたらこの子も、自分の性的指向に悩んでいるのかもしれないわ。最初はどこに相談していいかわからないものね。
「ああ、はい。アナルセックスの仕方を知りたくて」
────────────は?
まだ、親バレする前、部屋に隠し持っていたエロ本が弟に見つかった。
「兄ちゃんって男が好きなのか?」
中学生の弟は、その頃精通したばかりで性のことに関心が高かった。
「母さんたちには言うなよ? バレたくないんだ」
「言わねぇから、この本、貸してしてくれよ」
「もしかしてお前も男が好きなのか?」
あたしはもしかして弟も同類なのかと浮足立った。
「んなわけねえじゃん。クラブチームの友達がさ。エロ本見てもなんも思わねぇって言ってたんだ。それでもしかしたらそいつも兄ちゃんみたいなやつなのかと思って」
「そいつに貸すのか?」
「確かめてやろうかと」
「お前、その友達のこと、嫌いなのか?」
「え? 別に嫌いじゃねぇけど」
「もし、そうだったとしてもいじめたりするなよ?」
「はあ? なんでそんなこと兄ちゃんに言われなきゃなんねんだよ」
「言うにきまってるだろ」
この本を貸したせいで、もしその子があたしみたいに周りから浮いてしまったらかわいそうじゃない。
「あいついじめたら、俺がクラブから追い出されちまうよ」
「へ? 何、そんなヤバいやつなのか?」
「あいつじゃなくて、あいつの父ちゃん。前あいつに暴言吐いてた先輩、あいつの父ちゃんの一言で追い出されたんだよ。実際追い出したのはコーチだし、先輩もヤな奴だったから別にいいけど、あいつの父ちゃんなんか怖ぇんだよ」
「ヤバイのは親父の方か」
「じゃあ、借りてくぞ」
「あ、おいっ」
なんか曰くありげな友達だけど、大丈夫なのかしら。
あたしは高校生の時、卒業していく先輩と別れるのがつらくて、勇気を振り絞って告白したの。当然フラれた。それ自体は別に良いの。わかってたことだし。でも、その後が地獄だった。
誠実で、優しいと思っていた先輩が、あたしがゲイであることを言い触らしたの。そういうことする人じゃないと思ってたけど、あたしも見る目がなかったなって反省したの。
周りにバレてしまったことは仕方ないけど、それよりも先輩があたしの顔を見る度に、汚いものでも見るかのような目線を寄越してくるのが辛かった。
あんなに冷たい目をする人だったなんて。
先輩が言い触らしたことで、昨日まで友達だと思っていたクラスメイトはあたしと距離を置くようになった。
「お前、俺達をだましてたのか」
ですって。何をどうだましてたっていうのかしら?
孤立してしばらくは、やっぱりつらい気持ちが強かったけど、取り繕わなくなったことで、胸の中になんだかすっきりした気持ちがあることに気付いたの。あたし、ずっと隠してることがつらかったんだって。
高校3年になって、新学期が始まってから、興味本位で近づいてくる女子たちのおかげで孤立はなくなったけど、あの女達、みんな色物のあたしをネタにして、楽しんでるだけなんだろうなってことは気付いてた。ここでは口にしたくないあんなことまでされたしね。
わかってても、やっぱり一人は寂しいじゃない?
彼女達と仲良くして良かったことは、お化粧を教えてもらったことくらいかしら?
それに、コスメのお店ってやっぱり男一人じゃ入りづらいでしょ。
彼女たちと堂々と入れるからお買い物も楽しかった。
◆
鏡の前でお肌のお手入れをしているところで、弟が部屋に入って来た。
「兄ちゃん、この雑誌返すよ。友達、これじゃ勃たねぇって言ってた」
「部屋に入るときはノックくらいしろよ」
「兄ちゃん、何それ」
「ん? パックだよ。お化粧ノリが良くなるんだって」
「うええぇ。へんなの!」
「お前みたいにきれいな肌じゃないから、スキンケアが大事なんだよ」
「兄ちゃんは女になりたいのか?」
「うーん。まだわかんねぇな」
「そっか。雑誌、ありがとな」
「あ、なあ、そいつどんな奴だ?」
「サッカー上手くて、頭も良くて、顔も良くて、ちんこがデカい」
「ぶふっ、何それ」
「すげぇでけぇんだよ。父ちゃんのちんこの2倍くらい余裕であるし、エロビで見るデカチンコよりでけぇ。あいつの父ちゃんはもっとでけぇって言ってた」
「そんなにデカいのか」
「うん。ちょっとうらやましい」
「だけど、そこまでデカいとモテても使いどころなさそうだな」
「なんで? デカい方がいいんじゃないの?」
「あまりにもデカ過ぎたら女とできないだろ」
「デカい方がいいのかと思ってた。漫画とかめっちゃデカいの喜んでるじゃん」
「漫画はな。普通はエロビ男優のサイズでも無理な女がいるくらいだし」
「兄ちゃん男好きなのに、女に詳しいんだな」
「あ? 俺、女抱いたことあるし」
「えっ!? マジで? 兄ちゃん童貞卒業してたのか! すげぇかっこいい」
女とやらされた、といった方が近いけど。まぁいいか。
弟はまだ未体験のことばかりだから、こういう話の食いつきがいい。
「その友達、結局ゲイじゃなかったんだろ?」
「わかんない。男にも女にも興味ないって言ってた」
「ふぅん。まだそういうこと自体に興味ないだけじゃないか?」
「いつも父ちゃんのことが好きって言ってるよ。あいつんち母ちゃんいねえから」
「同い年なんだろ? 随分と子供っぽい子なんだな。まーまた必要だったら言えよ」
そんなデカいもの持った奴が日本にもいるのね。
サッカーの大会のあと撮った集合写真を見せてもらったその姿は、確かに長身でイケメンだったわ。
あの見た目、外国人の血でも入ってるのかしら。
────
大学を卒業して、いったんは社会人として仕事をしてみたけど、やっぱりあたしには無理だった。ネクタイ絞めて仕事するなんて向いてないわ。
親には申し訳ないけど、こればっかりは仕方ない。
あたしは会社を辞めて、親にすべてを打ち明けて家を出ることを決意した。
話を切り出した時、父さんはブチ切れてたけど、母さんは穏やかにあきらめた顔をしていた。気づかれてたのかもしれない。
家を出たあと、大学在学中から通い始めた二丁目でお世話になったママに薦められて雇われ店長をすることになったの。
父さんには勘当されちゃったけど、母さんはたまには連絡しなさいって言ってくるし、弟はただ家を出ただけだと思ってるのか、普通に連絡してくる。
そのうち父さんとも仲直りできるといいな。
お店を始めてから、変な客や、おかしな客や、失礼な客ばっかりだったけど、自分を隠さずにできる仕事はやっぱり楽しかった。
それにしてもうちのお店、まともなの全然来てないわね。
ママのお店はもう少しいい雰囲気だったと思うんだけど。
たまにはあたしに潤いを与えてくれるイケメンが来ないかしら。
◆
まだ客足が増えるには早い時間、明らかに挙動不審のイケメンが店に入ってきたの。
堂々とした佇まいを装ってるけど、ビビりまくってるのは一目瞭然。年齢は見た目より若いかも。っていうか、成人してる?
「いらっしゃい。何にする?」
空いたカウンターの端に青年は腰かけた。
「ウイスキーを」
あれ? この子、どこかで────。
「どうぞ」
「あ、ああ。ありがとう」
こんな早い時間から、一杯目でウイスキーを頼むなんて、よほどの呑兵衛かウイスキー好きくらいなものだけど、ウイスキー好きならこんな店に入らないだろうし。
「う。にげっ」
ほらやっぱり。もしかしたらお家で親が飲んでるのを真似してみたのかしら。なんだかかわいらしいわね。
「あの、」
声をかけようと思ったら、青年はグラスのウイスキーを一気にあおった。
そんな飲み方するお酒じゃないのに。
「だいじょうぶ?」
「え、あ、ああ、だいじょう……」
えええ? なんか寝ちゃったけど?! どうしよっ
仕方なく毛布を持ってきて、かけてあげた。
30分ほどして、起きた彼は、起き上がった時に肩からずれ落ちた毛布を俊敏な動きで受け止めてしまった。起き抜けの動きにしては機敏ね。
「目が覚めた?」
「う…頭いてぇ。毛布ありがとう。オレ、寝てましたか」
「そうね。30分ほど。未成年が無理して飲むからよ」
「え」
「あなた、未成年でしょ?」
「ばれちゃいましたか、すみません。こういうとこ初めて来たんで、どうしたらいいかわかんなくて」
あら、何この子? やっだぁ。素直でかわいいじゃなぁい。
でも、今の言い方だとお酒のみに来たわけじゃないのかしら?
「もしかして、何か目的があってこのお店に来たの?」
こんな場所だもの。もしかしたらこの子も、自分の性的指向に悩んでいるのかもしれないわ。最初はどこに相談していいかわからないものね。
「ああ、はい。アナルセックスの仕方を知りたくて」
────────────は?
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