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第4章 六凶編 VS 百鬼夜行之衆・猛毒獣大陸
第147話 カルト駆除
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百鬼夜行之衆に、丁クラスを全滅させられ、猛毒獣大陸は憤慨していた。
「丁クラスから、音信不通…。手下からの伝言は「「人魚に殺された…。」」。クソっ!!舐めやがって、あの探偵と妖怪共!!」
百鬼夜行之衆の傘下には、世界T教会がおり、関西には、京都・大阪・神戸に支部を構えている。神戸支部は壊滅させたが、京都と大阪の支部が残っている。
「そうや、百鬼夜行之衆に本格的に宣戦布告して、全面戦争と行こうか。甲乙クラスで乗り込めば、それで仕舞いや。」
ボスのパートナーの女性は、黒髪ショートで右腕にドクロのタトゥーがあり、どこか危険な雰囲気がある。
「フフフ…。百鬼夜行之衆の本拠地は、延暦寺がある比叡山よ。そこに紅き城がある。」
「比叡山か…。よし。そこで全面戦争や。」
百鬼夜行之衆への宣戦布告として、まずは傘下の世界T教会の京都と大阪の支部を壊滅させる作戦に出る。
ゴールデンウイークが終わり、雅文達は来る日も来る日も探偵業に勤しんだ。交換留学生の京子と真帆も健闘し、互いに探偵として切磋琢磨した。梅雨が終わり、7月になって、本格的な夏を迎えた。
「暑いな…。」
「京都に比べたら、まだマシですよ。」
みんなクールビズになっており、所長はキンキンに冷えたレモンティーを飲んでいた。真帆のカッターシャツから覗く谷間とスカートから見える太ももが、セクシーであった。
「世界T教会の神戸支部は壊滅しましたけど、音沙汰なしなのが不気味ですね。」
「あぁ。それは気がかりやな。奴らのバックには、百鬼夜行之衆がおるからな。奴らの本拠地さえ特定出来ればな…。」
「そうですね、所長。沖縄で奴らと戦いましたが、我々だけでは心許ないです。」
雅文は、武器のエアガンを京子に改造してもらい、火炎・電撃・冷凍の3種類の銃弾を使えるようにしてもらった。しかし、それだけでは奴らには太刀打ち出来ない。相手は、裏社会の列強。数では、向こうが上回っている。
「そうやな。戦うとなれば、京都と大阪の支部と連携していくことやな。まぁ、奴らの情報は随時、クイーンオブアリス探偵事務所に送っているから、心配いらんよ。」
戦うとなれば、三つ巴の全面戦争になる。用意周到に行くのは、当然である。
その頃、京都と大阪にある世界T教会の支部に狙いを定めた猛毒獣大陸は、乙クラスのエージェントを送り込んだ。
猛毒獣大陸 エージェント
乙クラス
アフリカゾウ 大麻
コモドドラゴン ジギタリス
ヒグマ ドクニンジン
ツキノワグマ ドクゼリ
カツオノエボシ キョウチクトウ
世界T教会京都支部・大阪支部同時壊滅作戦は、七夕の夜に行われる。そして、迎えた七夕。嵐山にある京都支部に、アフリカゾウ・大麻とコモドドラゴン・ジギタリスが、舞洲にある大阪支部に、ヒグマ・ドクニンジン、ツキノワグマ・ドクゼリ、カツオノエボシ・キョウチクトウが向かった。
「皆殺しやパオーン。」
「毒ガス・細菌・麻薬、どれで殺そうかしら?」
七夕の夜、空には織姫と彦星が現れているであろう頃、嵐山の外れに立っている白い教会にて、信者達が火を焚いて祭りをやっていた。
「我らの仲間であり、聖女になるものであった笹川ひかりよ。この魂よ。天に捧げられたまえ。」
長い黒髪を伸ばした白い服の、40代とおぼしき女性。京都支部の教祖である。神棚には、4月に亡くなった笹川ひかりの遺影とバナナやパイナップルが供えられていた。出家信者は、白衣で舞を踊り、祈りを捧げていた。
「ドラゴンファイヤー!」
掛け声と共に、教会が爆破され、呆気にとられている間にエージェントと手下が、信者達を襲撃した。
「何者だ!?」
乙クラスエージェント アフリカゾウはグレーのタンクトップの大男で、象牙を武器にして戦う。パートナーの、黒いベールを被った女性の、コードネームは大麻。麻薬や幻覚剤の研究・開発をしており、戦闘で用いる。出家信者達も臨戦態勢となり、エージェント達に立ち向かったが、力の差は歴然。
「象牙パンチ!!」
「ギャア!!!!」
コモドドラゴンとジギタリスは、教会を完全に破壊し、神棚と祭壇を潰した。一通り、全員倒した後、大麻が有機リン系の神経毒を擁する毒ガス弾を放ち、エージェント達は逃走した。
「あばよ、カルト教団!」
散布された毒ガスによって、信者達は七転八倒の苦しみを味わい、全員死亡した。
同時刻、大阪の舞洲にて、教会の庭で七夕の儀式が行われていた。教祖と思しき男性が楽器を演奏し、それに合わせて、聖女と呼ばれるひかりと同年代の少女が、舞を踊っていた。
「いやぁ。里沙様の舞は美しい。」
ここでの聖女は、里沙という18歳の少女で、彼女の兄と父も出家信者となっている。お祭り気分でいるところに、狐の面を被った和服の女性が現れた。
「フフフ、哀れな偶像崇拝者達…。本物の地獄へ落としてしんぜよう。」
「誰やお前は!」
突っかかって来た信者に、挨拶代わりの一撃として刀で斬りつけた。その隙に、ドクニンジン・ドクゼリ・カツオノエボシが教会に仕掛けた爆弾を爆発させ、教会は炎に包まれた。
「どういうことや!」
「怖いよ、お父様!」
そこに、熊の被り物をした大柄な男が2人現れ、手には鋭いカキヅメがついていた。
「ヒグマ・ツキノワグマ。奴らを殺しなさい!」
キョウチクトウの号令で、2人は信者達を血祭りにあげる。聖女 里沙は白い羽衣姿のまま、日本刀を持って立ち向かう。彼女の父と兄も武器を持って立ち向かう。
「フフフ、無駄な抵抗およしなさい。」
そこに顔を白く塗った平安貴族のような出で立ちの、カツオノエボシが現れた、カツオノエボシは電気クラゲの異名を持つ毒クラゲで、刺されると心拍数の上昇や呼吸困難を引き起こす。腰から謎のチューブのようなものを出し、襲い掛かる2人に海水入り水風船を投げつけ、濡れた所で高電圧+神経毒の攻撃を食らわす。
「グワァァァァァ!!!」
「里沙!お前だけでも逃げろ、アァァァァァ!!」
2人は即死し、身内を殺された怒りで、里沙は日本刀で斬りかかった。
「よくも、お兄様とお父様を!!」
「フフフ、小賢しい小娘だ。」
そこにヒグマが、彼女の頭を掴んで投げ飛ばし、カキヅメで腹部を切り裂いた。更にツキノワグマのカキヅメで、内臓が出る程、腹部を切り裂いた。
「死んだか?ん?!」
彼女は執念と怒りで立ち上がり、飛び出た小腸でツキノワグマの首を絞めた。
「ハァハァ…。よくも教祖様とみんなを!アンタだけでも殺してやる!」
「おやおや、もう楽になりなさい。」
背後から、カツオノエボシが日本刀で彼女の首を刎ね飛ばした。
こうして世界T教会の関西支部は、完全に壊滅。この件は百鬼夜行之衆の耳にも届いた。
「やってくれるわ…。殺し屋集団が!必ずやわらわが地獄へ落としてやろう!」
妖怪女帝の目は、不気味に赤く光っていた。
「丁クラスから、音信不通…。手下からの伝言は「「人魚に殺された…。」」。クソっ!!舐めやがって、あの探偵と妖怪共!!」
百鬼夜行之衆の傘下には、世界T教会がおり、関西には、京都・大阪・神戸に支部を構えている。神戸支部は壊滅させたが、京都と大阪の支部が残っている。
「そうや、百鬼夜行之衆に本格的に宣戦布告して、全面戦争と行こうか。甲乙クラスで乗り込めば、それで仕舞いや。」
ボスのパートナーの女性は、黒髪ショートで右腕にドクロのタトゥーがあり、どこか危険な雰囲気がある。
「フフフ…。百鬼夜行之衆の本拠地は、延暦寺がある比叡山よ。そこに紅き城がある。」
「比叡山か…。よし。そこで全面戦争や。」
百鬼夜行之衆への宣戦布告として、まずは傘下の世界T教会の京都と大阪の支部を壊滅させる作戦に出る。
ゴールデンウイークが終わり、雅文達は来る日も来る日も探偵業に勤しんだ。交換留学生の京子と真帆も健闘し、互いに探偵として切磋琢磨した。梅雨が終わり、7月になって、本格的な夏を迎えた。
「暑いな…。」
「京都に比べたら、まだマシですよ。」
みんなクールビズになっており、所長はキンキンに冷えたレモンティーを飲んでいた。真帆のカッターシャツから覗く谷間とスカートから見える太ももが、セクシーであった。
「世界T教会の神戸支部は壊滅しましたけど、音沙汰なしなのが不気味ですね。」
「あぁ。それは気がかりやな。奴らのバックには、百鬼夜行之衆がおるからな。奴らの本拠地さえ特定出来ればな…。」
「そうですね、所長。沖縄で奴らと戦いましたが、我々だけでは心許ないです。」
雅文は、武器のエアガンを京子に改造してもらい、火炎・電撃・冷凍の3種類の銃弾を使えるようにしてもらった。しかし、それだけでは奴らには太刀打ち出来ない。相手は、裏社会の列強。数では、向こうが上回っている。
「そうやな。戦うとなれば、京都と大阪の支部と連携していくことやな。まぁ、奴らの情報は随時、クイーンオブアリス探偵事務所に送っているから、心配いらんよ。」
戦うとなれば、三つ巴の全面戦争になる。用意周到に行くのは、当然である。
その頃、京都と大阪にある世界T教会の支部に狙いを定めた猛毒獣大陸は、乙クラスのエージェントを送り込んだ。
猛毒獣大陸 エージェント
乙クラス
アフリカゾウ 大麻
コモドドラゴン ジギタリス
ヒグマ ドクニンジン
ツキノワグマ ドクゼリ
カツオノエボシ キョウチクトウ
世界T教会京都支部・大阪支部同時壊滅作戦は、七夕の夜に行われる。そして、迎えた七夕。嵐山にある京都支部に、アフリカゾウ・大麻とコモドドラゴン・ジギタリスが、舞洲にある大阪支部に、ヒグマ・ドクニンジン、ツキノワグマ・ドクゼリ、カツオノエボシ・キョウチクトウが向かった。
「皆殺しやパオーン。」
「毒ガス・細菌・麻薬、どれで殺そうかしら?」
七夕の夜、空には織姫と彦星が現れているであろう頃、嵐山の外れに立っている白い教会にて、信者達が火を焚いて祭りをやっていた。
「我らの仲間であり、聖女になるものであった笹川ひかりよ。この魂よ。天に捧げられたまえ。」
長い黒髪を伸ばした白い服の、40代とおぼしき女性。京都支部の教祖である。神棚には、4月に亡くなった笹川ひかりの遺影とバナナやパイナップルが供えられていた。出家信者は、白衣で舞を踊り、祈りを捧げていた。
「ドラゴンファイヤー!」
掛け声と共に、教会が爆破され、呆気にとられている間にエージェントと手下が、信者達を襲撃した。
「何者だ!?」
乙クラスエージェント アフリカゾウはグレーのタンクトップの大男で、象牙を武器にして戦う。パートナーの、黒いベールを被った女性の、コードネームは大麻。麻薬や幻覚剤の研究・開発をしており、戦闘で用いる。出家信者達も臨戦態勢となり、エージェント達に立ち向かったが、力の差は歴然。
「象牙パンチ!!」
「ギャア!!!!」
コモドドラゴンとジギタリスは、教会を完全に破壊し、神棚と祭壇を潰した。一通り、全員倒した後、大麻が有機リン系の神経毒を擁する毒ガス弾を放ち、エージェント達は逃走した。
「あばよ、カルト教団!」
散布された毒ガスによって、信者達は七転八倒の苦しみを味わい、全員死亡した。
同時刻、大阪の舞洲にて、教会の庭で七夕の儀式が行われていた。教祖と思しき男性が楽器を演奏し、それに合わせて、聖女と呼ばれるひかりと同年代の少女が、舞を踊っていた。
「いやぁ。里沙様の舞は美しい。」
ここでの聖女は、里沙という18歳の少女で、彼女の兄と父も出家信者となっている。お祭り気分でいるところに、狐の面を被った和服の女性が現れた。
「フフフ、哀れな偶像崇拝者達…。本物の地獄へ落としてしんぜよう。」
「誰やお前は!」
突っかかって来た信者に、挨拶代わりの一撃として刀で斬りつけた。その隙に、ドクニンジン・ドクゼリ・カツオノエボシが教会に仕掛けた爆弾を爆発させ、教会は炎に包まれた。
「どういうことや!」
「怖いよ、お父様!」
そこに、熊の被り物をした大柄な男が2人現れ、手には鋭いカキヅメがついていた。
「ヒグマ・ツキノワグマ。奴らを殺しなさい!」
キョウチクトウの号令で、2人は信者達を血祭りにあげる。聖女 里沙は白い羽衣姿のまま、日本刀を持って立ち向かう。彼女の父と兄も武器を持って立ち向かう。
「フフフ、無駄な抵抗およしなさい。」
そこに顔を白く塗った平安貴族のような出で立ちの、カツオノエボシが現れた、カツオノエボシは電気クラゲの異名を持つ毒クラゲで、刺されると心拍数の上昇や呼吸困難を引き起こす。腰から謎のチューブのようなものを出し、襲い掛かる2人に海水入り水風船を投げつけ、濡れた所で高電圧+神経毒の攻撃を食らわす。
「グワァァァァァ!!!」
「里沙!お前だけでも逃げろ、アァァァァァ!!」
2人は即死し、身内を殺された怒りで、里沙は日本刀で斬りかかった。
「よくも、お兄様とお父様を!!」
「フフフ、小賢しい小娘だ。」
そこにヒグマが、彼女の頭を掴んで投げ飛ばし、カキヅメで腹部を切り裂いた。更にツキノワグマのカキヅメで、内臓が出る程、腹部を切り裂いた。
「死んだか?ん?!」
彼女は執念と怒りで立ち上がり、飛び出た小腸でツキノワグマの首を絞めた。
「ハァハァ…。よくも教祖様とみんなを!アンタだけでも殺してやる!」
「おやおや、もう楽になりなさい。」
背後から、カツオノエボシが日本刀で彼女の首を刎ね飛ばした。
こうして世界T教会の関西支部は、完全に壊滅。この件は百鬼夜行之衆の耳にも届いた。
「やってくれるわ…。殺し屋集団が!必ずやわらわが地獄へ落としてやろう!」
妖怪女帝の目は、不気味に赤く光っていた。
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