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第4章 六凶編 VS 百鬼夜行之衆・猛毒獣大陸

第116話 リベンジ to Mosra

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    不良グループ達の目星は付き、ここからは着実に証拠を集めていくことになった。翌日、美夜子はダークウェブの動画を解析し、投稿者の名前を特定した。
「DEATH MOSRA?どういう連中なのかしら?」
DEATH MOSRAを調べると、とんでもない奴らであることが明らかになった。

DEATH MOSRA
拠点 神戸市須磨区
構成員 20人
神戸警察がマークしている不良グループ。ダークウェブにイジメや暴力の動画を投稿し、再生回数を稼いで、資金を得ようとしている。暴走族でもあり、最近では、六凶の猛毒獣大陸や百鬼夜行之衆の傘下に入ることを目指し、ダークウェブを通して、強さを売り込んでいる。

    反社会的勢力に繋がろうとし、イジメや暴力を正当化しているDEATH MOSRAに美夜子は怒りが込み上げる。
「許せないわ。必ず潰してやるわ…。」
その日の夕方、京子はイジメの主犯に勇気を持って立ち向かった。
「あんたやんね?私をイジメた動画を投稿したんは!!」
茶髪のチャラいギャル、一見軽い感じだが、その中身はとんでもない奴である。
「そうやけど。てか、あんたウザいし、アタシのバックに誰がおるんか分かってるん?族やで?DEATH MOSRAやで!!」
「モスラやかゴジラやか知らんけど、あんたのやってることは、怪獣以下のゴミや!!!」
彼女は、京子を殴り飛ばし、何度も踏みつけた。
「あんたにゴミ言われた無いわゴラァ!!!弱肉強食のアンダーワールドでアタシは裏社会の女帝になるんや!!!そのためにあんたなんか踏み台にでも何でもしたるわ!!!粋んなやボケぇ!!!」
(み、美夜子さん…。)
京子は、一瞬の隙をついて逃げ出し、美夜子に連絡した。一方で、彼女も誰かに連絡した。
「もしもし、クイーン様。アタシです。ミナです。今、アタシ達の秘密を知った京子が逃げました。どうします?」
「捕まえて血祭りや。」
ミナは京子を追いかけ、捕まえようとした。
「私をどうする気なんよ?!」
「決まってるやろ?生け贄や!!ダークウェブでリアルな殺人動画を公開したら、アタシらは晴れて、六凶の傘下に入れて貰えるんや!!!」
「何考えてるんや!!!」
「場所はね、須磨区の須磨海浜公園や!そこで殺人動画を投稿する!あんたは生け贄や。」
京子は美夜子に場所を伝えた。すると、背後からバイクに乗った男2人組が現れた。
「何、誰?」
「フフ、さて、アンタを連れていってもらうで!」
京子は、気絶させられ、バイクに乗せられた。ミナもバイクの後ろに乗り、須磨海浜公園へ向かった。

    その頃、京子からの電話を受けた美夜子は、雅文を連れて、須磨海浜公園に向かう。
「ダークウェブとは、とんでもない奴らやな…。これは戦いになりそうやな…。」
「そうよね。戦って救い出すしか他にないわね…。」
日が暮れた真冬の須磨海浜公園は、潮風が吹き、寒さが染み渡る。
「寒い…。一体何する気や!」
「口を慎め!クイーン様、連れて来ました。」
DEATH MOSRAのボスが姿を現した。黒髪をなびかせ、黒いジャケットとスカートと露出の高い格好をしている。
「アタシが、DEATH MOSRAクイーンの神原マキ。アタシらの秘密を知った以上、処刑するし、その様子をダークウェブに公開してやるわ。」
背後にいる手下が数人、カメラを回し、リアルタイムでダークウェブに配信した。
「さぁ、処刑の始まりやー!!」

    そこにエアガンでの銃撃で、手下が数人攻撃された。
「ぐわぁ!!!」
「な、誰や!!」
2丁のエアガンを巧みに操り、カッコ良く登場した雅文は、ビシッと決めた。
「処刑されそうなプリンセスを助けに来た、俺は1人のプリンスさ…。」
京子は、雅文の勇姿に一目惚れした。
「何、プリンス、カッコいい…。」
そこに、美夜子も木刀を持って現れた。
「貴方達の蛮行は、全て盗聴器で録音したわ。証拠は手に入れた。後は貴方達を撃破して、監獄へ葬り去ってくれるわ!!」
マキは、チェーンを振り回し、2人を挑発する。
「フン、何者か知らんけど、アンタらもぶち殺して生け贄にしたるわ!!やってまえ!!」
手下達が襲ってきた。手下は16人。男女比は8:8。雅文は野郎相手に、容赦なくエアガンを連射し、中国拳法で軽々と撃破する。美夜子は木刀で次々と倒していくが、ミナの攻撃に苦戦していた。
「フフ、木刀でアタシに勝てるとでも?痺れてもらうで。」
スタンガンを取り出し、握り締めて攻撃する。
「スタンガンね、そんなものしか使われへん哀れな者よ。」
「食らえ!スタンガンパンチ!」
スタンガンで攻撃してきたが、ひょいとかわして、木刀でスタンガンを落として、中国拳法で撃破した。
「フン、手下は雑魚ね。」

    3人の幹部が前に出て来た。黒いスカジャンにサングラスの男が、雅文に襲いかかる。
「中々いい腕やな。せやけど、動きが遅い!!」
ジャンプして顎に蹴りを入れ、鳩尾への連続パンチをお見舞いし、KOさせた。あとの2人も雅文が倒し、警察に通報した。
「さて、証拠も押さえたし、コイツらを逮捕でええな。美夜子、後はソイツとタイマンやな。」
美夜子とマキがにらみ合い、相対する。
「我輩は、桐島美夜子。探偵である。反社会的勢力を潰したのよ。探偵が依頼人を守るのは当然のことよ。」
「探偵が族に喧嘩売るん?フフ、地獄へ送るわ!!!」
チェーンで襲いかかり、木刀で応戦する。リーチを活かして、お互いに激しい攻防を展開する。チェーンが首に巻きつき、美夜子は締め上げられる。
「うぅ!!」
「フフ、そのまま死になさい!!!」
そこに京子が後ろから、マキに体当たりし、美夜子は逃れられた。
「京子ちゃん!!」
「私は、イジメなんかに負けない!!」
「く、テメェ!!」
再びマキが襲いかかるが、美夜子は回し蹴りで鳩尾を攻撃し、最後は飛び蹴りで倒した。
「美夜子さん!!!」
「京子ちゃん、カッコ良かったわよ。」
その後、マキと幹部らは逮捕されたが、数人の手下が現場から逃走した。

    夜に、京子の両親が迎えに来て、依頼は無事に解決した。謝礼と報酬を貰い、京子をイジメから解放した。
「強い子ね。頑張ってね。」
「中々やるな…。」
その頃、逃走したミナと数人の手下は、夜の須磨海水浴場の砂浜で、何者かに襲われていた。
「イヤァァァァァァ!!!!!」
黒い和服の少女が、この世の者ではないモノ達を連れて来ていた。
「海には、怨念が宿る。成仏出来ひん幽霊達に、地獄へ連れていって貰いましょう。」
「嫌やて!!百鬼夜行之衆やろ?アタシらを入れてくれるんちゃう?」
「フン、貴様らのような弱卒に用はない。粋がった小物よ。本物の地獄へ送ろう。」
少女の背後に、無数の怨念が現れ、ミナに襲いかかる。
「さて、怨念達よ。その少女を食らうがいい!!」
「えっ、イヤ、止めてぇぇぇぇー!!!」
夜の海と砂浜が血に染まり、ミナは無惨に食い千切られて死んだ。
「フフ、神田雅文と桐島美夜子か…。中々やるようだな…。」
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