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第3章 back to school 青春の甘い楽園

第70話 不可思議的楽園

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    手がかりを掴み、所長と薫は依頼人と人形の話を照らし合わせる。雅文・玲奈・穂香は、特別に入場料免除で日本庭園を散策。玲奈と穂香は2人きりとなり、庭園を満喫する。
「穂香ちゃんに、また会えるやなんてね。」
「私も玲奈さんに、また会えて嬉しいです。」
話は3年前の夏休みのことに遡る。あの頃、穂香の他に2人の少女が、玲奈にレズセックスを観賞してもらい、調教してください、と懇願してきた。穂香と共に、その2人をM奴隷として調教し、穂香もMになり、玲奈の調教を受けて、お互いに愛を深めた。穂香と少女2人は、当時、高校3年生。進路を決める時期にあったので、この関係は夏休み最終日と同時に終了。
「あの時のパーティー、最高やったな。」
「はい。思い出しただけでも、お股がキュンキュン、してきます…。」
その年の夏休み最終日、昼下がりから夕方まで、4人はお互いに激しく求めあい、抱き合い、舐め合った。甘い吐息と喘ぎ声がこだまし、えもいわれぬ快楽をこころゆくまで味わい、愛液にまみれて堪能した。穂香は上目遣いで、玲奈を見つめた。
「玲奈さん…。この一件終わったら、Hしたいです…。」
「分かった。穂香ちゃん、たっぷりHしよ。」

    その頃、情報を元に霊視していた薫は、あることに気づいた。
「この男、過去にウチが扱った案件で会うたな…。もしかしたらやけど…。」
深刻な表情を浮かべ、精神統一して霊視を続ける薫。次第に顔から冷や汗が滴る。
「マズい…。その男、今、日本庭園に向かっている!!」
「何やと?!」
一同は、急いで日本庭園へ向かった。日本庭園に1人の黒い服に身を包んだ男が立ち入り、静かに玲奈と穂香の元に向かっていた。

    他の観光客と同じように、料金を払ってから中に入った男。静かな佇まいは、6人殺した殺人犯とは思えない程、落ち着いている。玲奈と穂香は、キャッキャとあの夏のパーティーを振り返って、思い出話に花を咲かせていた。
「あのMの娘達も元気にしてるんでしょうか。私はいっぱい遊んだし、遊ばせてもらいました。」
「穂香ちゃん、あの娘ら可愛がってたからな。全部受け入れて、穴という穴、舐め回しとったやん…。」
「ホンマに聖水まで飲みましたよ。あの娘らも調教される悦びを堪能してたんやろうね。」
「フフフ、調教される悦び、調教する悦び、それがSMの醍醐味やな。」
そうこうしていると、丸渕のサングラスをした例の男がやってきた。
「可愛い顔して、随分と破廉恥な話で盛り上がっておりますね。」
「えっ…。もしかして、今の聞いてたん?」
赤面する玲奈を尻目に、彼は話を進める。
「はい。私は、この辺りが好きでね、万博記念公園と国立民族学博物館、そして、人形の館。ここはいい所や。この日本庭園も、ここでもし何か起きても、全て無かったことに出来る。」
彼の目の奥に、どこか恐ろしいものが滲み出た。懐に手を入れ、じりじりと歩み寄る。彼は、穂香に狙いを定めた。
「お嬢ちゃん、穂香と言ったね。よく見れば、あの時の探偵にそっくりや。決めた。7人目の生け贄は、お前や!!!」
懐からサバイバルナイフを取り出し、穂香に襲いかかった。首根っこを掴み、うつ伏せにして押し付けた。
「うっ!」
「ハッハッハッ!!あの探偵を思い出すわ。俺は昔、ストーカーをして、アイツにそれを暴かれ、刑務所に送られた。そこから俺の人生はドン底や!!」
「ストーカーって、それはアンタの逆恨みやろ!!」
「黙れ!!ハッハッハッ!!」
そこに、所長と薫達が駆けつけた。
「穂香!!」
「お母様!!」
「オイ!!よう見とけ、目の前で娘が殺される様を!!」
サバイバルナイフを振り下ろそうとした時、背後から狙撃された。
「ぐわぁ!!!」 
彼は倒れ、穂香は解放された。エアガンを2丁持ち、華麗に参上したヒーローに、穂香は一目惚れした。
(何?めっちゃカッコいい~!!!)
「己の快楽のために、次々と人を殺した血に飢えた醜い餓鬼道の餓鬼め…。本物の地獄へ連れていってやるよ…。」
これには、玲奈も惚れた。
(雅文さん、決まってる~!!!)
(玲奈ちゃん、雅文にゾッコンやな。)

    その隙に、所長は警察に通報した。遂に見つけた犯人に、遺族は怒りをぶつけた。
「お前か、犯人は!!!」
「この人殺し!!!!!」
彼は立ち上がると、再び穂香を人質にした。
「きゃあ!!」
「しまった!」
「オイ、クソガキ!!よくも俺を撃ったな?この小娘、ぶち殺すぞ!」
そこに薫が前に出て、彼と対峙する。
「貴方、覚えているわ。ウチが担当した案件で出会ったストーカーやな。」
「ハッハッハッ!!その通りや、俺はお前のせいで職を失い、路頭に迷った。そんな俺に声をかけたんは、六凶の1つ 百鬼夜行之衆や!奴らは、俺にこう条件を出した。「「7人殺して、生け贄に捧げられたら、晴れて仲間に入れてやる」」とな。俺は、それで人を殺す快感を覚えた。ハッハッハッ!!最高や、人殺しはな!!!」
犯行動機が分かり、手がかりもある。後は警察に逮捕してもらって、真相を明らかにさせるだけである。穂香は彼の脛を踵で攻撃し、脱出した。
「快楽殺人者って言うけど、ただの人殺しやん。このゴミクズ野郎!!!」
「黙れ、小娘が!!」
激昂した彼は、穂香を殴り飛ばした。殴られた穂香は地面に倒れる。
「オイ、殺すぞ。小娘!!」
そこに雅文が、エアガンを彼の頭の横につける。
「止まれ。」
「あぁ?何やコラ。」
「ありがとう。雅文君。事件の真相は分かった。アンタは快楽殺人で、自殺と見せかけて6人も殺した。そういうことやな。それとアンタ、ウチの娘、ぶん殴ってくれたな。アンタはいっぺん、地獄を見せたらなアカンわ…。」
薫のただならぬ怒りの気配を感じ、穂香は恐れ戦く。
「お母様、怒ってる…。」
「穂香、雅文君。危ないから下がっとき。」
薫は彼と対峙し、静かに精神統一する。背後に黒いオーラが溢れ、薫の目も赤く光る。 
「ウチの娘をぶん殴ったんは許さへんよ。ウチは、探偵である前に、1人の母親やからな。快楽殺人者のアンタには、殺されたモンの怒りを思い知らせたるわ。」
「ハァ?何や、Mr.マリックのつもりか?来てます来てます、か?」
「アンタ、笑うてられるんも今のうちやで。行くで、「「死者地獄絵巻」」!」
念を送ると、辺りが真っ黒になった。彼の足元には、殺した人間の幽霊が現れた。
「許さない、許さない!!」
「うわぁ!!」
生き人形の女性は、目から血の涙を流し、恐ろしい形相で彼に掴みかかる。
「殺したな、殺したなぁ!!!!!」
「ギィヤァァァァァァァ!!!!!許してちょんまげ~!!!!!!」
幻覚が消え、彼は冷や汗を流して悶絶する。
「ハァハァ、ハァハァ…。」 
「分かったやろ。殺されたモンの気持ち。」
雅文は彼の頭を掴んで立たせた。
「これは、穂香ちゃんの分や!!!」
「ぐはぁ!!!」
鳩尾にパンチを入れた。その後、警察が来て、彼は逮捕され、この事件は解決した。一息ついた一同、所長と薫は依頼人と報償金の交渉と調査報告。雅文・玲奈・穂香はそれが終わるまで、収蔵庫で生き人形と戯れる。
「穂香、玲奈ちゃんとの甘い愛撫、たっぷり味わうんやで。」
「はい、お母様。」

    収蔵庫にて、3人は生き人形と戯れる。ベッド・人体模型・ベビーカーと、どこか秘宝館のような雰囲気がある。
「こんにちは。」
白衣に身を包んだ看護師の生き人形、茶髪ショートにスレンダーな身体つき、ミニスカートのような白衣なので太ももが丸出し。奥には、浴槽・テーブル・ティーカップと不思議な雰囲気がある。雅文は、椅子に座り、看護師の生き人形と戯れる。
「幻想的やな。」
「貴方、素敵な方ね。」
玲奈は、人形に許可を取ってから、浴槽に向かう。水は張っていないが、おままごとのように、服を脱いで、下着姿で入る。
「ハァ~、ご主人様。お風呂気持ちいいです。」
「フフフ、穂香ちゃん。あっちにベッドがあるわ。気持ちいいことしよ。」
風呂から上がり、下着姿でベッドに向かう。カーテンがあるので、閉めてから行為に及ぶ。
「3年ぶりやね。」
「はい。玲奈さん、いや、ご主人様。調教してください…。」
玲奈はピンクのブラジャーとパンティに身を包み、黒いストッキングを履いている。穂香は白いブラジャーとTバック、白いニーハイを履いている。
「んっ…。」
「んっ…。」
座って向かい合い、ねっとりとキスする。舌と舌を絡ませ、お互いの背中を触る。そっとブラジャーを外し、胸をくっつけ、体温を感じる。
「ご主人様、オッパイ大きい…。」
「穂香ちゃんも、大きくなってるわ。」
玲奈は穂香の上に覆い被さり、穂香の胸を揉み、乳首を吸う。
「あぁ…。ご主人様…。そんな吸ったら…。」
「穂香ちゃん、Tバックなん?」
「はい。」
「四つん這いなって。」
穂香は、赤面しながら四つん這いになる。Tバックなので、むっちりしたお尻が露になる。秘部もぷっくりしている。
「ハァ…。穂香ちゃん、可愛いお尻やな。ペロペロしてあげたい…。」
「ご主人様、恥ずかしいです…。」
玲奈は、優しく穂香のお尻を撫でる。秘部をつまんで、指でそっと擦る。
「んぁ…。」
「穂香ちゃん、こんなHなパンティ履いてるんやね。」
「Tバックは、お尻が強調されるから、私もそういうの履いてみたいなぁって…。」
Tバックを脱がせると、肉厚な秘部と可愛らしい菊門が見えた。
「お尻にチュッ🖤」
菊門にキスし、それから秘部と合わせてペロペロ舐め始める。穂香の甘い吐息が響く。
「あんっ…。あぁ…。ご主人様、気持ちいいです…。」
「フフ、穂香ちゃんのお汁出てきたぁ…。」
興奮した玲奈も、パンティを脱いで、裸になる。今度は仰向けにさせて、顔の上にしゃがむ。
「ムラムラしてきたぁ…。穂香ちゃん、玲奈のアソコとお尻舐めてぇ…。」
「はい、ご主人様。お尻の穴も舐めます。」
玲奈の秘部と菊門が間近に来て、ムワッと独特なニオイが漂う。穂香は、深呼吸をして、それを堪能する。
「あぁ、ご主人様の香り…。懐かしいです…。」
悦びに浸りながら、玲奈の秘部と菊門を舐める。玲奈は穂香の乳首を摘まんでコリコリといじる。舐めていくうちに、秘部から愛液が染み出し、菊門を伝って、ポタポタと穂香の舌に垂れる。穂香も愛液を堪能しながら、自分の秘部からも愛液が出ているのを感じた。
「あぁ、穂香ちゃん…。上手…。気持ちいいわ…。」
「私も、濡れてきました…。」

 雅文は、看護師の生き人形とティータイム。この人形は、生前、川西能勢口辺りの小さな医院に勤めていた。患者の男の子とよくsexに興じていたが、ある日、その患者の男の子が死んでしまい、そのショックで睡眠薬自殺を図った。そのことを悲しんだ院長は、生前の彼女の功績を称え、彼女を模った人形を作った。その後、医院は廃業し、人形は寄贈された。この看護師の霊は無害で、生き人形として、ここで暮らしている。
「人形には魂がある…。よう言うたもんやな。」
「貴方の連れの女の子、Hしてるわ。覗いてみる?」
「いや、それは野暮やから止めとく。玲奈ちゃんは友達に久しぶりに会えたんや。心行くまで満喫してもらうわ。」
「まあ。紳士やね。」
玲奈と穂香は抱き合い、絡み合い、激しく求めあった。唾液と愛液にまみれ、お互いの秘部と菊門を舐めあった。
「あぁ!穂香ちゃん、女の顔してるで…。男の子とHしたん?」
「はい、ご主人様の教えてもらった通りに、舐めてあげたら喜んでました。」
「ええな。玲奈も男の子とHしたいわ。」
仰向けになり、互いの秘部を合わせて、ねっとりとこすり合わせる。愛液がグチョグチョと音を立て、ネットリと糸を引く。
「あぁ…。気持ちいい…。アカン!あぁ!イク~!」
「ご主人様ぁ!私は、ずっと、ご主人様のM奴隷です~!!」
絶頂した2人は、余韻に浸り、しばらく裸で横たわる。
「ハァハァ、気持ち良かった…。」
「玲奈さん、大好きです…。」
事務所に帰った後、玲奈と穂香は上機嫌だった。
「玲奈ちゃん、上機嫌やな。穂香ちゃんと何して遊んだ?」
「フフフ、それはナ・イ・ショ。」
「穂香、玲奈ちゃんとHしたん?」
「お母様、それはナ・イ・ショ。」
2人だけの秘密である。
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