上 下
67 / 189
第3章 back to school 青春の甘い楽園

第66話 秘宝遊戯

しおりを挟む
    SMについて話をしていく内に、2人は性的な高揚感に包まれた。
(SM嬢をやっていたなんて…。見かけによらず、大胆ね。玲奈ちゃん…。)
(美夜子さんのSの部分が見てみたいわ…。)
夜も深まり、外は北風が吹きすさび、大雪が続いている。部屋の電気を豆電球にして、薄暗くすると、どこか官能的なエロチズムが漂う。
「美夜子さん、ちょっとやってみます?SM。」
耳元で囁かれ、美夜子の中のエロチズムがムクムクとわき上がる。
「ええ。玲奈ちゃんの話を聞いたら、1度は味わってみたいわ。官能的なサディズムとマゾヒズム…。」
玲奈は、鞄から麻の紐を取り出し、入念に手入れする。布団は既に敷いてあり、薄暗さと相まって奥ゆかしい雰囲気となる。
「楽しみ…。」
「美夜子さん。脱がしてあげます。」
浴衣に手をかけ、そっと脱がせる。先程、温泉で見た時と違い、暗闇で裸を見ると、より一層エロチズムが際立つ。はだけた浴衣を畳み、布団に置く。白い褌一丁で寝そべる美夜子を見下ろし、玲奈は慣れた手つきで紐を持って、じっくりと吟味する。SMでは、Sはボンテージなどの衣装を着ており、Mは最低でもパンツ1枚は履いている。その暗黙の了解として、褌は脱がさず、まずは両腕をピシッと身体に密着させて縛る。乳房が強調され、先端も大きく立っている。続いて、足を曲げてふとももを縛り、M字開脚の体勢にする。
「美夜子さん。裸やったら、アソコとお尻の穴丸見えやで🖤」
「褌で隠れてるから…。もう、イジワル…。」
(これで、今まで女子高生にも同じことしてたんやね…。)
(フフフ、美夜子さん。可愛い…。人間誰でもMの本性が眠ってるんよ…。)
「ねぇ、これで私に何するん?火を点けた蝋燭の、溶けた熱い蝋を垂らすの?」
「蝋責めはしたことありますけど、ここは旅館やし、部屋燃えたら満月城の一件みたいになるやないですか。」
「満月城、昔のことよう知ってるんやね。」
蝋燭は灯さなかったが、美夜子のマゾヒズムに火を点けた。
「蝋燭以外に、オモチャはいっぱいありますよ。一緒に遊びましょう🖤」

    最初に取り出したのは、小さな刷毛。そっと美夜子の乳房をくすぐる。
「あぁ、くすぐったい…。」
「フフフ、どんどん下りていきますよ。」
腹部を刷毛で擦りながら、徐々に秘部へ下りる。褌で隠された秘部を摘まみ、刷毛でフサフサと擦る。
「あぁ…。気持ちいい…。」
「フフ、あぁ、美夜子さんの秘部、いい香りします。こんにちはー。」
「こんばんは、やろ…。」
「刷毛のオモチャあるで。」
そう言って、小さな刷毛が数本ついた水車を取り出した。コンセントを挿して、美夜子を起こして、水車の下に座らせる。
「支えていますから。」
「何か、子どもが用足す時に、親に支えてもらってる時みたい…。」
スイッチを入れると、高速で回転する刷毛が美夜子の股間に直撃。エンドレスで秘部を責められ、美夜子は悦に入る。
「んんっ…。あぁっ…。気持ちいいっ…。」
「美夜子さん、もっとアンアン喘いでいいですよ…。」
乳首を摘まんで、コリコリといじる。
「玲奈ちゃん…。オッパイまでいじられたら、あぁ…。刷毛、容赦ないわね…。」
「お股気持ちいいですか?」
「ええ、気持ちいいわ…。」
(あぁ…。秘部を激しく責められたら…。あんっ、あぁ、とろけそうっ…。)
「吐息が結構増えてきましたよ。気持ちよくなってますね。とろけちゃって下さい。」
「あぁ、んっ、んあっ!!あんっ!!あぁ…。ハァハァ…。」
「フフフ、イッチャッいましたね。今度は美夜子さんのSの部分を見せて欲しいです。」
美夜子の紐をほどいて渡した。
(あぁ…。秘部がヌルヌルするわ…。私のSね…。玲奈ちゃんにたっぷり見せたるわ…。)

    今度は、玲奈の浴衣を脱がして、布団の上に畳んで置く。
「縛って吊るすことは、出来なさそうやね…。」
「あれは、上級者用ですよ。」
先程と同じように、寝転がらせて、今度は四つん這いの状態で手を後ろ手に縛り、膝立ちさせる。
「さっきは、私の股間をさんざん弄んでくれたわね…。お仕置きが必要やね…。」
舌舐めずりをして、オモチャを手に取る。
「いいですよ。美夜子さん、玲奈にお仕置きしてぇ…。」
刷毛を手に取り、お尻を撫でる。
「あはっ、やんっ…。くすぐったい…。」
「フフ、玲奈ちゃん、いいお尻してるわね…。」
褌を掴んで、ぎゅっと食い込ませる。
「やんっ!!お尻食い込む!」
「秘部がぷっくりしてるわ。」
美夜子は、玲奈の上に覆い被さり、耳を舐める。
「あぁ、美夜子さん…。激しいです…。」
「フフ、玲奈ちゃんは私のSの部分を引き出したんよ…。可愛い反応してるわ…。」
それから、両手で玲奈を抱き、乳房を揉み始める。
「やんっ、美夜子さん!玲奈のオッパイ揉んでるん?」
「あぁ、玲奈ちゃん、いいオッパイしてるわ…。これ、雅文が見たら、どんな反応するんやろね?」
「えっ…。雅文さんに、玲奈がオッパイ揉まれとる所なんか、恥ずかしくて見せられへん…。」
美夜子は身体を起こすと、玲奈の尻に刷毛水車をセッティングし、電源を入れる。高速回転する刷毛が、玲奈の秘部を刺激する。
「あぁんっ!やぁっ、めっちゃ激しい!!」
「玲奈ちゃん、オッパイだけやなくて、いいお尻してるわ…。」
「そんなに、揉み揉みせんといてくださ、あぁん!刷毛のスピード速い!」
「じゃあ、速度MAXにするわね。」
速度MAXにすると、超高速で刷毛が回転し、秘部への刺激も最高潮に達する。
「んあぁっ!あんっ、アカンっ!イッチャう~!!」
喘ぐ玲奈の横に寝転がり、自らの口で玲奈の口を塞いだ。
(ん?美夜子さん、一体…。アカンっ!刷毛、気持ちいい!!)
口を開かせ、舌を入れて絡ませ合う。
「んっ、んあっ…。」
「あぁ、んっ、イクッ!!」
玲奈の身体が、ビクビクっと震えた。
「ハァハァ…。気持ち良かったぁ…。」
「私もよ。刷毛水車なんて、面白いモンがあるんやねぇ。秘部を容赦なくフサフサと責める、病みつきになるわ…。」
「ですよね。刷毛水車は気持ちいいですよ。特に、人に見られていると、より一層。」
オモチャを片付け、浴衣を着て、眠りについた。

    翌朝、SMプレイの刷毛水車で絶頂したことにより、2人は心地よい感じで目覚めた。
「おはようございます。」
「おはよう、玲奈ちゃん。刷毛水車のおかげで、ぐっすり眠れたわ。」
私服に着替えてから、2人は朝食をいただく。
「外は雪止んでるわ。」
「美夜子さん、城崎に来たら、城崎マリンワールド行きましょう。」
「城崎マリンワールド?水族館やんね?」
「はい。」
朝食を済ませ、旅館をチェックアウトし、城崎マリンワールドへ向かった。ありとあらゆる魚や海洋生物が展示され、イルカ&アシカのショー、釣った鯵を捌いていただけるアジバーなどがある。入館料は大人1人で2000円は越える。
「魚いっぱいおる~!」
「ジンベイザメはおるんかな?」
その後、イルカ&アシカのショーを観賞。
「イルカ可愛い~!!」
「シャチとは大違いやね。シャチはクジラを食い殺すわ。」
「美夜子さん、セイウチの吐息を間近で嗅いでみたいと思いませんか?」
「海底に引きずり込まれて、食い殺されるわ。」
アジバーに行き、釣竿を買って鯵を釣る。しばらくすると、活きのいい鯵が釣れた。
「釣れたー!!めっちゃピチピチしてる!!」
「フフフ、これから食べられるとも知らんとね…。」
釣った鯵は、アジバーで捌いてもらい、天ぷらにしていただく。揚げたての天ぷらには、シンプルに塩を振っていただく。
「揚げたてやし、釣ったばかりやから新鮮で美味しい~!!」
「ついさっきまで生きてたんやね…。魚の目の前で魚をいただく。食物連鎖ね。」
その後、水族館を満喫し、館内のレストランでランチタイム。美夜子は天ぷら盛り合わせを、玲奈は海鮮丼をいただく。
「水族館はええとこやね。海の中におるみたい。」
「そうですよね。水族館でデートとかしてみたいです。」
「デート、雅文と?」
「や、雅文さんと?ちょっ…。」
雅文とのデートを想像して、赤面する。

    昼食を済ませ、しばらく館内を散策する。館から見える日本海、その近くに謎の城跡のような建物がある。
「美夜子さん、何か見えませんか?」
「んっ?あっ、ホンマやね。城のようやね。」
後ヶ島と呼ばれる無人島で、浦島太郎の竜宮城伝説に因んで、あの建物は造られた。
「竜宮城みたい、ロマンチックやな~。」
「城跡のようやから、もう誰もおらんようやね。竜宮城の夢の跡地、儚い無常感がいいわ。」
城崎マリンワールドを満喫し、雪が止んでいる間に帰路に着く。
「旅行楽しかったわ。玲奈ちゃんの意外な一面が見れて良かった。」
「フフ、美夜子さんのSMの要素を引き出せて、楽しかったです。」
「玲奈ちゃんが話していた、お嬢様探偵と「「なんでもSちゃん」」はお目にかかりたいわ。」
「玲奈も、あれから会うてないんですよ。だから、いつかはまた会いたいなー。」
1泊2日の女子旅を満喫し、美夜子と玲奈の絆もより深まったことであろう…。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

20BIRTHDAYーLimit

SF / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

包丁一本 1(この家に生まれて)

青春 / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:1

ダイアリー・ストーリー

大衆娯楽 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

王太子妃殿下の離宮改造計画 こぼれ話

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:422

真夏の夜に降りよる雪

歴史・時代 / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:0

問題の時間

ミステリー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:7

【完結】君を守るのが俺の使命・・・2度は繰り返さない。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:646pt お気に入り:2,387

処理中です...