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第3章 back to school 青春の甘い楽園
第59話 Winter Love
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冬になり、寒さが日に日に強まってきた。雅文の通う高校は、もうすぐ冬休みになる。ある朝、教室で由香里と話す。
「もうすぐ冬休みやな。」
「まぁ、私は探偵やから、冬休みも仕事やけどね。」
「探偵さんも、冬休みあるんですか?」
「まぁ、年末年始はちゃんと休みあるで。」
手帳を開くと、終業式の前にXmasが控えていた。そこには、里香と由香里とのダブルデートと記入してある。
(この日は仕事休みやからな。神戸三宮やハーバーランド辺り行こうかな。)
雅文はダブルデートに、胸が踊る。
仕事が終わり、雅文は家に帰って風呂に入る。
「ふー…。」
湯に浸かって、一息つく。思えば、この1年は波乱万丈だった。JKビジネスとの戦いに始まり、新人として音無玲奈が入り、髑髏城との戦いに敗れ、青春の記憶を失った。髑髏城に敗れたのは、雅文にとっては不覚であり、屈辱の敗北であった。傷は癒えたが、横腹に痛々しい傷痕が残る。青春の記憶を取り戻すために、所長がツテを利用して、雅文を女子校に通わせた。人気アイドルグループの乃木坂46・櫻坂46・日向坂46を彷彿とさせるような可愛い娘達と出会い、最高のback to schoolとなった。
「女子校は、パラダイスやな…。」
風呂から上がり、身体を拭いて、寝間着に着替える。雅文は、クールでシャイだが、戦う時には頭脳戦で相手の弱点を見抜いて、勝利に持ち込む。容姿端麗な所も相まって、女子にモテる。昨年の夏に出会った沙耶香、女子校で知り合った里香と由香里、Loft101で知り合った友梨亜、と彼は行く先々で女子を一目惚れさせてきた。恋多き男である。仕事の準備をして、この日は眠りについた。
翌日、今年最後の登校でこの日は終業式。大掃除を終えてホームルームも済ませれば、ここからは冬休みとなる。北風が身に染みる。
「ふー、寒い寒い…。」
体育館で終業式をし、大掃除を済ませ、2学期の通知表を受け取る。ホームルームが終わり、ここからは冬休みに入った。
「Xmasデート、楽しみですね。」
里香が雅文に話しかけた。このデートは、由香里も含めたダブルデートとなる。
「あぁ、段取りは考えてあるから、楽しみにね。」
「Xmasにデートって、ロマンチック~!」
由香里が囃し立てる。
「ま、2人共、明日は楽しみにね。仕事やから、お先に。」
そう言って、雅文は走り去った。
「相変わらずイケメンやな。」
「絶対、由香里に気があるわ…。」
探偵事務所に到着し、昼休みなので持参した昼食をいただく。
「終業式終わって、学校は冬休みになった。」
「明日はXmasやね。雅文は誰と過ごすの?」
「明日は、里香と由香里とのダブルデートや。」
「両手に花やね。」
「美夜子は、年末、どこか行くん?」
「今のところは、玲奈ちゃんと女子旅に行こうと思ってるわ。」
美夜子と雑談をかわし、昼食を済ませて、仕事に当たる。楽しみが控えている雅文は、仕事も冴え渡った。この日の仕事が終わり、家に帰って風呂に入る。その後、夕食を済ませ、部屋でデートのプランを整理する。
「これで決まりやな…。」
Xmasダブルデート@神戸
12/24 9:00 阪急電鉄 神戸三宮駅 西改札口集合
午前中 Atoa・南京町散策
午後 ハーバーランド・メリケンパーク散策
18:30 阪急電鉄 神戸三宮駅 西改札口にて解散
里香と由香里は、未成年ということなので、20時までには家に帰す。予算として、財布に15000円入れた。
「夜は、そのまま三宮でいただくか…。そうや、Loft101行こう。」
明日の着替えを準備し、雅文は眠りについた。
翌日、雅文は朝一番にシャワーを浴び、そこからデートの服装になる。ホットミルクティーを飲みながら、バタートーストとフレンチトーストにありつく。
「ミルクティーが美味ぇ…。」
朝食を済ませ、雅文は自転車で阪急電鉄 神戸三宮駅へ向かった。クリスマスということもあって、朝から多くの人で混雑していた。西改札口付近は、飲食店が建ち並び、サンキタ通りとのアクセスが良い。しばらくすると、青いトレーナーに黒いジーパンの娘が現われた。
「おはようございます。雅文さん。」
「あぁ、里香、おはよう。」
「由香里は、もうちょいかな?」
「そうか、由香里ちゃんは大阪から来るからね。」
そうこうしているうちに、一際目立つ格好の女子が来た。
「お待たせ~。」
「由香里、それ、ゴスロリ?」
黒いドレス調のワンピースに、頭に小さいシルクハット、黒い靴下という甘いゴスロリファッションに身を包んだ由香里。小さなポーチを肩にかけている。
「今日はよろしく、ご主人様♥」
「メイドなん?」
雅文の服装は、青いジャンパーに青いジーパンというスタイル。由香里と並ぶと、2000年代に週刊少年ジャンプで連載されていた「BLACK CAT」(矢吹健太朗・2000年~2004年・全20巻)の主人公・トレインとその仲間のイヴのようである。雅文にデレデレな由香里と、クラスの委員長で形式上は教育係という感じの里香とのダブルデートが始まった。
「もうすぐ冬休みやな。」
「まぁ、私は探偵やから、冬休みも仕事やけどね。」
「探偵さんも、冬休みあるんですか?」
「まぁ、年末年始はちゃんと休みあるで。」
手帳を開くと、終業式の前にXmasが控えていた。そこには、里香と由香里とのダブルデートと記入してある。
(この日は仕事休みやからな。神戸三宮やハーバーランド辺り行こうかな。)
雅文はダブルデートに、胸が踊る。
仕事が終わり、雅文は家に帰って風呂に入る。
「ふー…。」
湯に浸かって、一息つく。思えば、この1年は波乱万丈だった。JKビジネスとの戦いに始まり、新人として音無玲奈が入り、髑髏城との戦いに敗れ、青春の記憶を失った。髑髏城に敗れたのは、雅文にとっては不覚であり、屈辱の敗北であった。傷は癒えたが、横腹に痛々しい傷痕が残る。青春の記憶を取り戻すために、所長がツテを利用して、雅文を女子校に通わせた。人気アイドルグループの乃木坂46・櫻坂46・日向坂46を彷彿とさせるような可愛い娘達と出会い、最高のback to schoolとなった。
「女子校は、パラダイスやな…。」
風呂から上がり、身体を拭いて、寝間着に着替える。雅文は、クールでシャイだが、戦う時には頭脳戦で相手の弱点を見抜いて、勝利に持ち込む。容姿端麗な所も相まって、女子にモテる。昨年の夏に出会った沙耶香、女子校で知り合った里香と由香里、Loft101で知り合った友梨亜、と彼は行く先々で女子を一目惚れさせてきた。恋多き男である。仕事の準備をして、この日は眠りについた。
翌日、今年最後の登校でこの日は終業式。大掃除を終えてホームルームも済ませれば、ここからは冬休みとなる。北風が身に染みる。
「ふー、寒い寒い…。」
体育館で終業式をし、大掃除を済ませ、2学期の通知表を受け取る。ホームルームが終わり、ここからは冬休みに入った。
「Xmasデート、楽しみですね。」
里香が雅文に話しかけた。このデートは、由香里も含めたダブルデートとなる。
「あぁ、段取りは考えてあるから、楽しみにね。」
「Xmasにデートって、ロマンチック~!」
由香里が囃し立てる。
「ま、2人共、明日は楽しみにね。仕事やから、お先に。」
そう言って、雅文は走り去った。
「相変わらずイケメンやな。」
「絶対、由香里に気があるわ…。」
探偵事務所に到着し、昼休みなので持参した昼食をいただく。
「終業式終わって、学校は冬休みになった。」
「明日はXmasやね。雅文は誰と過ごすの?」
「明日は、里香と由香里とのダブルデートや。」
「両手に花やね。」
「美夜子は、年末、どこか行くん?」
「今のところは、玲奈ちゃんと女子旅に行こうと思ってるわ。」
美夜子と雑談をかわし、昼食を済ませて、仕事に当たる。楽しみが控えている雅文は、仕事も冴え渡った。この日の仕事が終わり、家に帰って風呂に入る。その後、夕食を済ませ、部屋でデートのプランを整理する。
「これで決まりやな…。」
Xmasダブルデート@神戸
12/24 9:00 阪急電鉄 神戸三宮駅 西改札口集合
午前中 Atoa・南京町散策
午後 ハーバーランド・メリケンパーク散策
18:30 阪急電鉄 神戸三宮駅 西改札口にて解散
里香と由香里は、未成年ということなので、20時までには家に帰す。予算として、財布に15000円入れた。
「夜は、そのまま三宮でいただくか…。そうや、Loft101行こう。」
明日の着替えを準備し、雅文は眠りについた。
翌日、雅文は朝一番にシャワーを浴び、そこからデートの服装になる。ホットミルクティーを飲みながら、バタートーストとフレンチトーストにありつく。
「ミルクティーが美味ぇ…。」
朝食を済ませ、雅文は自転車で阪急電鉄 神戸三宮駅へ向かった。クリスマスということもあって、朝から多くの人で混雑していた。西改札口付近は、飲食店が建ち並び、サンキタ通りとのアクセスが良い。しばらくすると、青いトレーナーに黒いジーパンの娘が現われた。
「おはようございます。雅文さん。」
「あぁ、里香、おはよう。」
「由香里は、もうちょいかな?」
「そうか、由香里ちゃんは大阪から来るからね。」
そうこうしているうちに、一際目立つ格好の女子が来た。
「お待たせ~。」
「由香里、それ、ゴスロリ?」
黒いドレス調のワンピースに、頭に小さいシルクハット、黒い靴下という甘いゴスロリファッションに身を包んだ由香里。小さなポーチを肩にかけている。
「今日はよろしく、ご主人様♥」
「メイドなん?」
雅文の服装は、青いジャンパーに青いジーパンというスタイル。由香里と並ぶと、2000年代に週刊少年ジャンプで連載されていた「BLACK CAT」(矢吹健太朗・2000年~2004年・全20巻)の主人公・トレインとその仲間のイヴのようである。雅文にデレデレな由香里と、クラスの委員長で形式上は教育係という感じの里香とのダブルデートが始まった。
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