20 / 218
第2章 VS JKビジネス
第19話 KANSAI BLACK PANTHER
しおりを挟む
怪しげなパーティーは、より一層盛り上がりを見せ、あちこちでJKコンパニオンと客が意気投合して、地下2階のプレイルームに降りて行った。その様子を見つめている2人の黒い水着の男女。観察しているかのように、乱痴奇騒ぎを冷めた目で見て、チビチビとドリンクを飲んでいる。
「バカみたい…。モテない男達が、JKに夢見させてもろうて、イチャイチャして…。」
黒髪を肩まで伸ばした女性は、はしゃぐ男達を蔑視して呟く。
「まぁ、これは需要あるからな。皮肉やけど。この娘達も、救い出したらなアカンからな。」
横のガッチリとした体格の男性は、ため息をついて語る。その頃、3人は地下2階へと降りた。
地下2階は、個室が8部屋あり、意気投合した男女がJKコンパニオンと性行為(本番は禁止)をする。耳を済ますと、艶かしい喘ぎ声と汁気のある音がした。
「何をやっとるんや…。」
恐る恐る目の前の個室のドアを開けると、そこには客の男性とJKコンパニオンが全裸で、Hなことに興じていた。
(一体、俺は何を見せられてるんや…。)
性的なことには興味がない雅文は、呆然と眺める。美夜子は嫌悪感むき出しで呟く。
「ホンマに、下卑た所やね。気分悪いわ。」
「雅文、昨日会うた娘は居てるんかな?」
「居てたら、ちょっと二人きりで話したいな。」
雅文は、他の部屋を見回って由香里を探す。そうすると、そこにゴールデンビキニを着て接待している彼女に出会った。
「由香里ちゃん、ちょっとええかな?」
「雅文さん、ええよ。」
個室の近くにあるベンチに座り、2人きりになって話をする。
「由香里ちゃん、危ない目には遭ってへん?」
「大丈夫やで。」
「そうか。あのオープニングで喋っとったオッサン知ってる?」
「ああ、あの人ね。確か「「Golden Fruit」」のお偉いさんで、大倉って言うんよ。」
このGolden Fruit一派が、JKビジネスをしている反社会的勢力である、という手がかりを掴みたい雅文は、更に質問を続ける。
「由香里ちゃん、このイベントで何か特典とか付いてへん?」
「特典ね。そういや、裏DVDを売ってるとか言うてたな…。」
雅文は、裏DVDというワードに反応し、頭の中で思考を張り巡らせた。JKビジネスで風俗まがいの如何わしい商売をして、JKを性的搾取し、美味い汁を吸っているのなら、そのDVDには決定的な証拠となる映像が収められているかもしれない。
「裏DVDか。」
「普段は、ウチのお店と「「Golden Apple」」・「「Golden Banana」」で売ってる。ウチの所では2000円で売ってるんやけど、パーティーの時には、200円にまで値下げして売ってる。」
「そうか、ありがとう。」
必要な情報を入手した雅文は、その場を後にし、3人は店を出た。
時刻は18:00。すっかり日も暮れて、辺りは暗くなっていた。繁華街の梅田は、夜になるとますます人通りが増え、賑やかになる。
「情報は手に入れられたわね。」
「はい。このDVDも3種類共、買いました。600円とかなり安い値段でしたけど、内容を確認しないと証拠とは言い切れないです。」
「あのパーティー、不快だったわ。男尊女卑にも程がある。」
東梅田通りを抜け、HEP FIVE周辺の路地裏に行くと、先程のパーティーで見かけた女子高生がチンピラのような風貌をした男2人に絡まれていた。
「なぁ、お姉ちゃん。俺らの店で働かへんか?」
「何ですか…。止めて下さい。」
「へへへ、JKビジネスやっとるんやろ?裸なんか平気やん。来いや、ほら。」
もう一人の男に、腕を掴まれ引っ張られる。
「ちょっ、止めて下さい!!」
今にも連れていかれそうになっていた。
「マズイわね。」
「止めに行こう。」
雅文が駆け寄った、その時、黒服の男女が間に割って入った。
「ちょっと、お二人さん。止めたってな。」
「そうそう、嫌がっとるやん。」
「あぁ?!何やコラァ!!」
黒服の男性は、殴りかかるチンピラのパンチをかわし、みぞおちに回し蹴りを食らわした。
「かはぁっ…。」
チンピラはそのまま蹲る。恐れをなしたのか、もう一人の男はチンピラを担いで逃げ出した。
「あ、ありがとうございます。」
「いいってことよ。」
女子高生はその場を後にした。3人は黒服の男女の元に行く。
「大したモンですね。」
「いえいえ。」
「あなた達は、さっきパーティーで見かけたわ。何か捜査しているようやったけど、一体何者なの?」
3人は、まず自分達から自己紹介した。
「こんばんは。私は神戸の中村探偵事務所の探偵 烏丸 雫と申します。」
「同じく、神田 雅文と申します。」
「同じく、桐島 美夜子と申します。」
「ほう、探偵か…。」
「お二人さん、随分とお若いわね。」
黒服の男女も自己紹介した。
「改めまして、レジスタンス「「KANSAI BLACK PANTHER」」の緒方 正昭と申します。」
「同じく、矢神 李羅と申します。」
KANSAI BLACK PANTHERは、2019年に結成された大阪を拠点とするレジスタンス勢力で、これまで反社会的勢力や麻薬密売人などを検挙し、逮捕・壊滅に貢献してきた。彼らは、大阪市で蔓延るJKビジネスと、それを行って勢力を広げている反社会的勢力がいることを突き止め、調査している所であった。3人はこれまでの経緯を説明した。
「ほうほう、分かった。」
「そうね、私たちのボスに話しておきましょう。来週の月曜日の昼頃に、Zoomで会議という形でいいかしら?」
「ええ、そうしていただけるとありがたいです。」
お互いの連絡先を交換し、この日の現地調査は終了。阪急電鉄で神戸に戻った。
事務所に戻って来たのは18:50。19:30までDVDの内容をチェック。タイプA・B・Cとあり、それぞれには、女子高生を盗撮した動画が収められていた。タイプAは、女子高生達が更衣室で着替えている所、タイプBは、女子トイレの個室、極めつけはタイプCであった。これには、女子高生達との売春の様子があり、半ばレイプのような行為が行われていた。
「とんでもない奴らやな…。」
「ホンマに不愉快、女子高生達を何やと思っているのかしら?!」
雅文と美夜子は嫌悪感を隠しきれなかった。情報を共有し、来週の月曜日にKANSAI BLACK PANTHERとZoomで会議ということが決まった。
翌週の月曜日、この日は雅文が休み。朝礼で所長に情報を伝え、各々の作業にかかる。昼休憩が終わり、13:00にパソコンからZoomを起動し、KANSAI BLACK PANTHERとリモートでの会議を始めた。
「繋がっとるんかな?」
KANSAI BLACK PANTHERの事務所は、大阪市北区のグランフロント大阪にあり、電波状況で繋がるかどうか不安であった。幸い、無事に繋がり、始めることが出来た。
「改めまして、こんにちは。」
「こんにちは。」
彼らの事務所の窓は、梅田のビル群が映り、都会の真ん中ということが伺える。事務所のデスクの中央に黒いTシャツを着て、眼鏡をかけた細身の男性が座っている。両サイドに正昭と李羅がいた。
「私は、「「KANSAI BLACK PANTHER」」のリーダー 松本 孝一と申します。」
「改めまして、私は中村探偵事務所 所長 中村 景満と申します。」
「探偵ですか、先日はウチの正昭と李羅が、貴方の所の探偵にお会いしたそうですね。」
景満の両サイドには、雫と美夜子が座っている。ボスとは初対面の2人は、前に出て挨拶した。
「改めまして、烏丸 雫です。」
「桐島 美夜子です。」
「こんにちは。美夜子ちゃん、随分とお若いね。」
雑談を交えて、ここから本題に入る。KANSAI BLACK PANTHERのリーダー 松本は元警官で、警察とのツテがある。警官だった頃に、ある事件を担当。犯人は逮捕されたが、その過程で襲撃されて重傷を負い、目の前で依頼人を殺害された。傷は回復したが、自責の念に苛まれ、警官としての職務に支障をきたす程、精神的に苦しんだ。警官というポジションから退き、2019年に一般社団法人 KANSAI BLACK PANTHERを設立。反社会的勢力を取り締まる立場で、警察と関わっている。1年前からJKビジネスを行っているGolden Fruitを追跡。バックに反社会的勢力がいるのではないか、と目を光らせる。
「神戸市内の女子高生から、友人がJKビジネスに絡んどるかもしれへんから調査してくれ、との依頼が来たんやね?ほうほう、ウチらも奴らのことは調査しとる。絶対に反社会的勢力がバックにおるわ。」
「やはり、その可能性は強いんやな。だが、決定的証拠が乏しいな。」
「証拠となるモンを、正昭と李羅が見つけてくれたんですよ。タイプA・B・Cと書かれたDVDを。まだ中身は見てへんからアレやけど、我々は警察と関わりがあるし、私は元警官。証拠として提出はする。貴殿方は探偵、依頼人含めて危ない目に遭わせる訳にはいかへん。反社会的勢力が絡んでいる以上は。」
「そうやね。探偵には警察のような逮捕権は無いからな。我々だけでは心細い。勝手なお願いで申し訳ないですが、お力添えしていただけるでしょうか?」
その一言に、松本は待ってました、と言わんばかりに二つ返事で
「ええ。私共もちょうど同じ事を考えていました。では、同盟を組みましょう。」
KANSAI BLACK PANTHERからすれば、探偵の力を借りて、Golden Fruitのその分派の内部調査をしてもらえる。中村探偵事務所からすれば、反社会的勢力に襲われても、警察と繋がりがあるKANSAI BLACK PANTHERに守ってもらえる、というようにお互いにメリットがある、Win-Winの同盟である。
「分かりました。」
その後、様々な話をし、14:30に会議は終了。夕方に、先日、美夜子が連絡先を交換した由香里とそのツテでGolden AppleとGolden Banana、Golden Fruitから女の子を1人ずつ呼んで、裏DVDを検証する。
「バカみたい…。モテない男達が、JKに夢見させてもろうて、イチャイチャして…。」
黒髪を肩まで伸ばした女性は、はしゃぐ男達を蔑視して呟く。
「まぁ、これは需要あるからな。皮肉やけど。この娘達も、救い出したらなアカンからな。」
横のガッチリとした体格の男性は、ため息をついて語る。その頃、3人は地下2階へと降りた。
地下2階は、個室が8部屋あり、意気投合した男女がJKコンパニオンと性行為(本番は禁止)をする。耳を済ますと、艶かしい喘ぎ声と汁気のある音がした。
「何をやっとるんや…。」
恐る恐る目の前の個室のドアを開けると、そこには客の男性とJKコンパニオンが全裸で、Hなことに興じていた。
(一体、俺は何を見せられてるんや…。)
性的なことには興味がない雅文は、呆然と眺める。美夜子は嫌悪感むき出しで呟く。
「ホンマに、下卑た所やね。気分悪いわ。」
「雅文、昨日会うた娘は居てるんかな?」
「居てたら、ちょっと二人きりで話したいな。」
雅文は、他の部屋を見回って由香里を探す。そうすると、そこにゴールデンビキニを着て接待している彼女に出会った。
「由香里ちゃん、ちょっとええかな?」
「雅文さん、ええよ。」
個室の近くにあるベンチに座り、2人きりになって話をする。
「由香里ちゃん、危ない目には遭ってへん?」
「大丈夫やで。」
「そうか。あのオープニングで喋っとったオッサン知ってる?」
「ああ、あの人ね。確か「「Golden Fruit」」のお偉いさんで、大倉って言うんよ。」
このGolden Fruit一派が、JKビジネスをしている反社会的勢力である、という手がかりを掴みたい雅文は、更に質問を続ける。
「由香里ちゃん、このイベントで何か特典とか付いてへん?」
「特典ね。そういや、裏DVDを売ってるとか言うてたな…。」
雅文は、裏DVDというワードに反応し、頭の中で思考を張り巡らせた。JKビジネスで風俗まがいの如何わしい商売をして、JKを性的搾取し、美味い汁を吸っているのなら、そのDVDには決定的な証拠となる映像が収められているかもしれない。
「裏DVDか。」
「普段は、ウチのお店と「「Golden Apple」」・「「Golden Banana」」で売ってる。ウチの所では2000円で売ってるんやけど、パーティーの時には、200円にまで値下げして売ってる。」
「そうか、ありがとう。」
必要な情報を入手した雅文は、その場を後にし、3人は店を出た。
時刻は18:00。すっかり日も暮れて、辺りは暗くなっていた。繁華街の梅田は、夜になるとますます人通りが増え、賑やかになる。
「情報は手に入れられたわね。」
「はい。このDVDも3種類共、買いました。600円とかなり安い値段でしたけど、内容を確認しないと証拠とは言い切れないです。」
「あのパーティー、不快だったわ。男尊女卑にも程がある。」
東梅田通りを抜け、HEP FIVE周辺の路地裏に行くと、先程のパーティーで見かけた女子高生がチンピラのような風貌をした男2人に絡まれていた。
「なぁ、お姉ちゃん。俺らの店で働かへんか?」
「何ですか…。止めて下さい。」
「へへへ、JKビジネスやっとるんやろ?裸なんか平気やん。来いや、ほら。」
もう一人の男に、腕を掴まれ引っ張られる。
「ちょっ、止めて下さい!!」
今にも連れていかれそうになっていた。
「マズイわね。」
「止めに行こう。」
雅文が駆け寄った、その時、黒服の男女が間に割って入った。
「ちょっと、お二人さん。止めたってな。」
「そうそう、嫌がっとるやん。」
「あぁ?!何やコラァ!!」
黒服の男性は、殴りかかるチンピラのパンチをかわし、みぞおちに回し蹴りを食らわした。
「かはぁっ…。」
チンピラはそのまま蹲る。恐れをなしたのか、もう一人の男はチンピラを担いで逃げ出した。
「あ、ありがとうございます。」
「いいってことよ。」
女子高生はその場を後にした。3人は黒服の男女の元に行く。
「大したモンですね。」
「いえいえ。」
「あなた達は、さっきパーティーで見かけたわ。何か捜査しているようやったけど、一体何者なの?」
3人は、まず自分達から自己紹介した。
「こんばんは。私は神戸の中村探偵事務所の探偵 烏丸 雫と申します。」
「同じく、神田 雅文と申します。」
「同じく、桐島 美夜子と申します。」
「ほう、探偵か…。」
「お二人さん、随分とお若いわね。」
黒服の男女も自己紹介した。
「改めまして、レジスタンス「「KANSAI BLACK PANTHER」」の緒方 正昭と申します。」
「同じく、矢神 李羅と申します。」
KANSAI BLACK PANTHERは、2019年に結成された大阪を拠点とするレジスタンス勢力で、これまで反社会的勢力や麻薬密売人などを検挙し、逮捕・壊滅に貢献してきた。彼らは、大阪市で蔓延るJKビジネスと、それを行って勢力を広げている反社会的勢力がいることを突き止め、調査している所であった。3人はこれまでの経緯を説明した。
「ほうほう、分かった。」
「そうね、私たちのボスに話しておきましょう。来週の月曜日の昼頃に、Zoomで会議という形でいいかしら?」
「ええ、そうしていただけるとありがたいです。」
お互いの連絡先を交換し、この日の現地調査は終了。阪急電鉄で神戸に戻った。
事務所に戻って来たのは18:50。19:30までDVDの内容をチェック。タイプA・B・Cとあり、それぞれには、女子高生を盗撮した動画が収められていた。タイプAは、女子高生達が更衣室で着替えている所、タイプBは、女子トイレの個室、極めつけはタイプCであった。これには、女子高生達との売春の様子があり、半ばレイプのような行為が行われていた。
「とんでもない奴らやな…。」
「ホンマに不愉快、女子高生達を何やと思っているのかしら?!」
雅文と美夜子は嫌悪感を隠しきれなかった。情報を共有し、来週の月曜日にKANSAI BLACK PANTHERとZoomで会議ということが決まった。
翌週の月曜日、この日は雅文が休み。朝礼で所長に情報を伝え、各々の作業にかかる。昼休憩が終わり、13:00にパソコンからZoomを起動し、KANSAI BLACK PANTHERとリモートでの会議を始めた。
「繋がっとるんかな?」
KANSAI BLACK PANTHERの事務所は、大阪市北区のグランフロント大阪にあり、電波状況で繋がるかどうか不安であった。幸い、無事に繋がり、始めることが出来た。
「改めまして、こんにちは。」
「こんにちは。」
彼らの事務所の窓は、梅田のビル群が映り、都会の真ん中ということが伺える。事務所のデスクの中央に黒いTシャツを着て、眼鏡をかけた細身の男性が座っている。両サイドに正昭と李羅がいた。
「私は、「「KANSAI BLACK PANTHER」」のリーダー 松本 孝一と申します。」
「改めまして、私は中村探偵事務所 所長 中村 景満と申します。」
「探偵ですか、先日はウチの正昭と李羅が、貴方の所の探偵にお会いしたそうですね。」
景満の両サイドには、雫と美夜子が座っている。ボスとは初対面の2人は、前に出て挨拶した。
「改めまして、烏丸 雫です。」
「桐島 美夜子です。」
「こんにちは。美夜子ちゃん、随分とお若いね。」
雑談を交えて、ここから本題に入る。KANSAI BLACK PANTHERのリーダー 松本は元警官で、警察とのツテがある。警官だった頃に、ある事件を担当。犯人は逮捕されたが、その過程で襲撃されて重傷を負い、目の前で依頼人を殺害された。傷は回復したが、自責の念に苛まれ、警官としての職務に支障をきたす程、精神的に苦しんだ。警官というポジションから退き、2019年に一般社団法人 KANSAI BLACK PANTHERを設立。反社会的勢力を取り締まる立場で、警察と関わっている。1年前からJKビジネスを行っているGolden Fruitを追跡。バックに反社会的勢力がいるのではないか、と目を光らせる。
「神戸市内の女子高生から、友人がJKビジネスに絡んどるかもしれへんから調査してくれ、との依頼が来たんやね?ほうほう、ウチらも奴らのことは調査しとる。絶対に反社会的勢力がバックにおるわ。」
「やはり、その可能性は強いんやな。だが、決定的証拠が乏しいな。」
「証拠となるモンを、正昭と李羅が見つけてくれたんですよ。タイプA・B・Cと書かれたDVDを。まだ中身は見てへんからアレやけど、我々は警察と関わりがあるし、私は元警官。証拠として提出はする。貴殿方は探偵、依頼人含めて危ない目に遭わせる訳にはいかへん。反社会的勢力が絡んでいる以上は。」
「そうやね。探偵には警察のような逮捕権は無いからな。我々だけでは心細い。勝手なお願いで申し訳ないですが、お力添えしていただけるでしょうか?」
その一言に、松本は待ってました、と言わんばかりに二つ返事で
「ええ。私共もちょうど同じ事を考えていました。では、同盟を組みましょう。」
KANSAI BLACK PANTHERからすれば、探偵の力を借りて、Golden Fruitのその分派の内部調査をしてもらえる。中村探偵事務所からすれば、反社会的勢力に襲われても、警察と繋がりがあるKANSAI BLACK PANTHERに守ってもらえる、というようにお互いにメリットがある、Win-Winの同盟である。
「分かりました。」
その後、様々な話をし、14:30に会議は終了。夕方に、先日、美夜子が連絡先を交換した由香里とそのツテでGolden AppleとGolden Banana、Golden Fruitから女の子を1人ずつ呼んで、裏DVDを検証する。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
Strawberry Film
橋本健太
現代文学
「写真と言うのは、人の人生の中の、ほんの少しの断片を切り取ったもの。後で見た時に、美しいと思えるようにするもの。カメラマンっていうのは、そういう仕事さ。」
その一心で、ある時はグラビア専門のカメラマンとして、何人もの少女の写真を撮り、イメージビデオ作成に貢献し、写真集も出した。またある時はジャーナリストとして、海外に赴き、テレビで放送されない真実を撮影し、報道してきた。いつしか大物になった彼は、地元の京都に芸能事務所 Strawberry Milkを立ち上げ、多くの夢見る少女達の背中を押し、才能を引き出して、花を咲かせた。
この物語の主人公 香塚 薫(1974~2019)は、京都府出身のカメラマンである。これは、彼の生涯と彼が遺した写真集やイメージビデオ、また、撮影してきたものにまつわる物語である。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
お隣さんの、お話
MEIRO
大衆娯楽
【注意】特殊な小説を書いています。下品注意なので、タグをご確認のうえ、閲覧をよろしくお願いいたします。・・・
壁の薄いアパート内で起きた、とある下品なお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる