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第56話 2011リアル
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盆が終わり、夏も終わりが近づいていた。薫は翌年のロンドンオリンピックと、3年後の20th2014FIFAW杯ブラジル大会で、日本代表が出ることを祈り、自分もカメラマンとして撮影に行けるかもしれない、とワクワクしていた。
「そういう大会出るには、まずはアジア予選を突破するのが先やんね。」
「せやな。そこや。アジアのサッカーも大分レベルは上がっとるみたいやからな。」
7月30日に発表された20th2014FIFAW杯ブラジル大会アジア3次予選の組み合わせを確認。
20th2014FIFAW杯ブラジル大会 アジア3次予選(2011 9/2~2012 2/29)
グループA
中国
ヨルダン
イラク
シンガポール
グループB
韓国
クウェート
アラブ首長国連邦
レバノン
グループC
日本
ウズベキスタン
タジキスタン
北朝鮮
グループD
オーストラリア
サウジアラビア
オマーン
タイ
グループE
イラン
カタール
バーレーン
インドネシア
前回の南アフリカW杯と同様の形式になっており、前回出場+大陸間プレーオフ進出の5チームをシードにして、残りチームをAFCランキングで分けて、4ラウンド制で行う。1次予選はランキング28~43位の16チームを8組に分けてホーム&アウェイで対戦。2次予選はランキング6~27位の22チームと1次予選勝者8チームの計30チームを15組に分けてホーム&アウェイで対戦。3次予選からリーグ戦となり、シード5チーム+2次予選の勝者15チームの計20チームを5グループに分けてホーム&アウェイのリーグ戦を行い、各グループ上位2チームの計10チームが最終予選進出。最終予選は3次予選の勝者10チームを2グループに分けてホーム&アウェイのリーグ戦を行い、各グループ上位2チームがW杯出場権獲得。3位同士でプレーオフを戦い、勝者はアジア・南米プレーオフに進出。
「長丁場やね。」
「日本の相手やな。北朝鮮はブラジルから1点取ってたし、ウズベキスタンもそこそこやる。タジキスタンが何なのか。まぁ、いずれにせよ、ホームで勝つことや。」
卒業アルバムを担当している高校は、夏休みが終わり、2学期を迎えた。3年生達は、ここから受験へ向けてラストスパートとなる。
(皆、自分の進路に向かって、頑張るんやで。)
薫も、翌年のロンドンオリンピックの撮影に向けて、博信と連絡を取り合っている。オリンピックでは、サッカーを撮影する。男子サッカーは、6月に行われた2次予選でクウェートに勝利して最終予選に進出。最終予選は9月から翌年の3月まで行われる。
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
アジア最終予選(2011 9/21~2012 3/14)
グループA
韓国
カタール
サウジアラビア
オマーン
グループB
オーストラリア
イラク
シリア
アラブ首長国連邦
グループC
日本
バーレーン
シリア
マレーシア
「今は、Jリーグで活躍してる若手が充実しとるからな。この組み合わせなら軽々と行かなアカン。」
「そうやな。突破してくれんかったら、俺、ロンドンで撮るもんあらへんくなる。」
女子サッカーは、6th2011FIFA女子W杯ドイツ大会で優勝し、なでしこJAPANは世界一の称号を手にした。女子は中国・済南で集中開催される最終予選から出場。オーストラリア・中国・韓国・北朝鮮・タイと対戦。
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
アジア最終予選(2011 9/1~9/11)
オーストラリア
中国
日本
北朝鮮
韓国
タイ
「中国で集中開催。これはサバイバルやで。」
「中2日の連戦、過酷やな。」
薫は、ロンドンオリンピックとブラジルW杯に乗り込むためにも、サッカー日本代表を応援する。秋の連戦の幕開け。リアルタイムで観戦出来るものは、出来るだけ観戦。
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
アジア最終予選
2011年9月1日 第1戦 VSタイ
W杯を制したなでしこJAPAN、オリンピックも獲るため、予選突破を目指す。東南アジアの雄 タイと対戦し、川澄奈穂美と田中明日菜のゴールもあり、3-0で快勝した。
20th2014FIFAW杯ブラジル大会 アジア3次予選
2011年9月2日 第1戦 VS北朝鮮 H
アジアカップで優勝し、2010年から無敗のザックジャパン。初戦は北朝鮮と対戦。フィジカルと粘り強さを誇る北朝鮮に、日本はゴールを奪えず苦戦を強いられる。
「粘り強いな、北朝鮮。」
「1発カウンター行かれたらキツいで。」
耐え続ける日本は、90+5分にセットプレーから吉田麻也のヘディングで先制し、1-0で勝利した。
「よっしゃあ!!!!勝った!!!」
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
アジア最終予選
2011年9月3日 第2戦 VS韓国
ライバルの韓国と対戦。阪口夢穂と大野忍のゴールで2-1と勝利し、2連勝を飾った。
2011年9月5日 第3戦 VSオーストラリア
アジアの強豪の地位を固めつつあるオーストラリアと対戦。川澄奈穂美のゴールを守りきり、1-0で勝利し、3連勝に伸ばした。
20th2014FIFAW杯ブラジル大会 アジア3次予選
2011年9月6日 第2戦 VSウズベキスタン A
中央アジアの難敵 ウズベキスタンと対戦。8分にジェパロフのゴールで先制されたが、65分に岡崎慎司のゴールで追いつき、1-1で引き分けに持ち込んだ。
「まぁ、アウェイやから妥当やな。」
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
アジア最終予選
2011年9月8日 第4戦 VS北朝鮮
東アジアの強豪 北朝鮮と対戦。膠着状態の中、1-1と引き分けた。
2011年9月11日 第5戦 VS中国
最後は開催国 中国と対戦。田中明日菜のゴールで1-0で勝利。4勝1分0敗 勝ち点13 8得点2失点の首位で予選突破を果たした。
「よし、なでしこJAPANはロンドンオリンピック出場や!!!」
仕事でも、卒業アルバム撮影に励み、文化祭ではスペシャルゲストとして招待された。
体育館のステージに上がると、歓声が挙がった。
「どうも、こんにちは。世界を又にかけるカメラマン 香塚薫です!!!」
グラビアアイドルやパンチラの美学について語る。体育祭も躍動感あふれる写真を撮影。
「このキラキラ感、青春やな。」
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
アジア最終予選
2011年9月21日 第1戦 VSマレーシア H
東南アジアのマレーシアと対戦。鳥栖で開催され、東慶悟と山崎亮平のゴールで2-0で勝利。
「男子も続け。」
進路に向けて勉強する3年生。真剣な様子も収める。女子高生のグラビアを撮っていた頃とは、また別の緊張感がある。
20th2014FIFAW杯ブラジル大会 アジア3次予選
2011年10月11日 第3戦 VSタジキスタン H
失格処分となったシリアに代わって登場したタジキスタン。初対戦となったが、力の差は歴然。ハーフナー・マイク、岡崎慎司、香川真司が2得点、駒野友一、中村憲剛も得点し、8-0で一蹴した。
2011年11月11日 第4戦 VSタジキスタン A
ウズベキスタンと共に2勝1分で折り返した日本。北朝鮮は1勝2敗、タジキスタンは3連敗。ここで勝てば最終予選進出に近づく。岡崎慎司が2得点、今野泰幸、前田遼一が決め、4-0で快勝。3勝1分となり最終予選進出を決めた。
「よし、行けた。」
2011年11月15日 第5戦 VS北朝鮮 A
約22年ぶりに平壌開催となった日朝鮮。異様な雰囲気漂う平壌で、苦戦を強いられる。50分にパク・ナムチョルに決められ、0-1とザックジャパン初黒星を喫した。
「平壌ヤバいな。」
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
アジア最終予選
2011年11月22日 第2戦 VSバーレーン A
アウェイでバーレーンと対戦。大津祐樹と東慶悟のゴールで2-0で勝利。
2011年11月27日 第3戦 VSシリア H
2011年最後は、シリアと対戦。濱田水輝と大津祐樹のゴールで2-1で勝利した。
薫は卒業アルバムの撮影を終え、編集作業にあたる。2011年はリアルタイムで追いかける年となった。
「来年、ロンドンへ行けますように。」
「そういう大会出るには、まずはアジア予選を突破するのが先やんね。」
「せやな。そこや。アジアのサッカーも大分レベルは上がっとるみたいやからな。」
7月30日に発表された20th2014FIFAW杯ブラジル大会アジア3次予選の組み合わせを確認。
20th2014FIFAW杯ブラジル大会 アジア3次予選(2011 9/2~2012 2/29)
グループA
中国
ヨルダン
イラク
シンガポール
グループB
韓国
クウェート
アラブ首長国連邦
レバノン
グループC
日本
ウズベキスタン
タジキスタン
北朝鮮
グループD
オーストラリア
サウジアラビア
オマーン
タイ
グループE
イラン
カタール
バーレーン
インドネシア
前回の南アフリカW杯と同様の形式になっており、前回出場+大陸間プレーオフ進出の5チームをシードにして、残りチームをAFCランキングで分けて、4ラウンド制で行う。1次予選はランキング28~43位の16チームを8組に分けてホーム&アウェイで対戦。2次予選はランキング6~27位の22チームと1次予選勝者8チームの計30チームを15組に分けてホーム&アウェイで対戦。3次予選からリーグ戦となり、シード5チーム+2次予選の勝者15チームの計20チームを5グループに分けてホーム&アウェイのリーグ戦を行い、各グループ上位2チームの計10チームが最終予選進出。最終予選は3次予選の勝者10チームを2グループに分けてホーム&アウェイのリーグ戦を行い、各グループ上位2チームがW杯出場権獲得。3位同士でプレーオフを戦い、勝者はアジア・南米プレーオフに進出。
「長丁場やね。」
「日本の相手やな。北朝鮮はブラジルから1点取ってたし、ウズベキスタンもそこそこやる。タジキスタンが何なのか。まぁ、いずれにせよ、ホームで勝つことや。」
卒業アルバムを担当している高校は、夏休みが終わり、2学期を迎えた。3年生達は、ここから受験へ向けてラストスパートとなる。
(皆、自分の進路に向かって、頑張るんやで。)
薫も、翌年のロンドンオリンピックの撮影に向けて、博信と連絡を取り合っている。オリンピックでは、サッカーを撮影する。男子サッカーは、6月に行われた2次予選でクウェートに勝利して最終予選に進出。最終予選は9月から翌年の3月まで行われる。
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
アジア最終予選(2011 9/21~2012 3/14)
グループA
韓国
カタール
サウジアラビア
オマーン
グループB
オーストラリア
イラク
シリア
アラブ首長国連邦
グループC
日本
バーレーン
シリア
マレーシア
「今は、Jリーグで活躍してる若手が充実しとるからな。この組み合わせなら軽々と行かなアカン。」
「そうやな。突破してくれんかったら、俺、ロンドンで撮るもんあらへんくなる。」
女子サッカーは、6th2011FIFA女子W杯ドイツ大会で優勝し、なでしこJAPANは世界一の称号を手にした。女子は中国・済南で集中開催される最終予選から出場。オーストラリア・中国・韓国・北朝鮮・タイと対戦。
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
アジア最終予選(2011 9/1~9/11)
オーストラリア
中国
日本
北朝鮮
韓国
タイ
「中国で集中開催。これはサバイバルやで。」
「中2日の連戦、過酷やな。」
薫は、ロンドンオリンピックとブラジルW杯に乗り込むためにも、サッカー日本代表を応援する。秋の連戦の幕開け。リアルタイムで観戦出来るものは、出来るだけ観戦。
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
アジア最終予選
2011年9月1日 第1戦 VSタイ
W杯を制したなでしこJAPAN、オリンピックも獲るため、予選突破を目指す。東南アジアの雄 タイと対戦し、川澄奈穂美と田中明日菜のゴールもあり、3-0で快勝した。
20th2014FIFAW杯ブラジル大会 アジア3次予選
2011年9月2日 第1戦 VS北朝鮮 H
アジアカップで優勝し、2010年から無敗のザックジャパン。初戦は北朝鮮と対戦。フィジカルと粘り強さを誇る北朝鮮に、日本はゴールを奪えず苦戦を強いられる。
「粘り強いな、北朝鮮。」
「1発カウンター行かれたらキツいで。」
耐え続ける日本は、90+5分にセットプレーから吉田麻也のヘディングで先制し、1-0で勝利した。
「よっしゃあ!!!!勝った!!!」
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
アジア最終予選
2011年9月3日 第2戦 VS韓国
ライバルの韓国と対戦。阪口夢穂と大野忍のゴールで2-1と勝利し、2連勝を飾った。
2011年9月5日 第3戦 VSオーストラリア
アジアの強豪の地位を固めつつあるオーストラリアと対戦。川澄奈穂美のゴールを守りきり、1-0で勝利し、3連勝に伸ばした。
20th2014FIFAW杯ブラジル大会 アジア3次予選
2011年9月6日 第2戦 VSウズベキスタン A
中央アジアの難敵 ウズベキスタンと対戦。8分にジェパロフのゴールで先制されたが、65分に岡崎慎司のゴールで追いつき、1-1で引き分けに持ち込んだ。
「まぁ、アウェイやから妥当やな。」
2012ロンドンオリンピック 女子サッカー
アジア最終予選
2011年9月8日 第4戦 VS北朝鮮
東アジアの強豪 北朝鮮と対戦。膠着状態の中、1-1と引き分けた。
2011年9月11日 第5戦 VS中国
最後は開催国 中国と対戦。田中明日菜のゴールで1-0で勝利。4勝1分0敗 勝ち点13 8得点2失点の首位で予選突破を果たした。
「よし、なでしこJAPANはロンドンオリンピック出場や!!!」
仕事でも、卒業アルバム撮影に励み、文化祭ではスペシャルゲストとして招待された。
体育館のステージに上がると、歓声が挙がった。
「どうも、こんにちは。世界を又にかけるカメラマン 香塚薫です!!!」
グラビアアイドルやパンチラの美学について語る。体育祭も躍動感あふれる写真を撮影。
「このキラキラ感、青春やな。」
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
アジア最終予選
2011年9月21日 第1戦 VSマレーシア H
東南アジアのマレーシアと対戦。鳥栖で開催され、東慶悟と山崎亮平のゴールで2-0で勝利。
「男子も続け。」
進路に向けて勉強する3年生。真剣な様子も収める。女子高生のグラビアを撮っていた頃とは、また別の緊張感がある。
20th2014FIFAW杯ブラジル大会 アジア3次予選
2011年10月11日 第3戦 VSタジキスタン H
失格処分となったシリアに代わって登場したタジキスタン。初対戦となったが、力の差は歴然。ハーフナー・マイク、岡崎慎司、香川真司が2得点、駒野友一、中村憲剛も得点し、8-0で一蹴した。
2011年11月11日 第4戦 VSタジキスタン A
ウズベキスタンと共に2勝1分で折り返した日本。北朝鮮は1勝2敗、タジキスタンは3連敗。ここで勝てば最終予選進出に近づく。岡崎慎司が2得点、今野泰幸、前田遼一が決め、4-0で快勝。3勝1分となり最終予選進出を決めた。
「よし、行けた。」
2011年11月15日 第5戦 VS北朝鮮 A
約22年ぶりに平壌開催となった日朝鮮。異様な雰囲気漂う平壌で、苦戦を強いられる。50分にパク・ナムチョルに決められ、0-1とザックジャパン初黒星を喫した。
「平壌ヤバいな。」
2012ロンドンオリンピック 男子サッカー
アジア最終予選
2011年11月22日 第2戦 VSバーレーン A
アウェイでバーレーンと対戦。大津祐樹と東慶悟のゴールで2-0で勝利。
2011年11月27日 第3戦 VSシリア H
2011年最後は、シリアと対戦。濱田水輝と大津祐樹のゴールで2-1で勝利した。
薫は卒業アルバムの撮影を終え、編集作業にあたる。2011年はリアルタイムで追いかける年となった。
「来年、ロンドンへ行けますように。」
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