悠生が息をする為の方法

七々虹海

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数年後の二人の……

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 あー、くそぉぉぉ、昨日もむちゃくちゃしやがって。喉いてぇし身体中いてぇしケツも…まだ博美さんのが挿いってる気がするじゃねぇかよ。……嫌いじゃねーけど。

 俺は今日は新しいターゲットの下見に行くっていう仕事が入っててだなぁ……ん?なんだこれ。

 起きようとした体を阻んだのは首に付いていた無機質な首輪。ご丁寧にベッドの支柱に鎖で繋がれてるらしく、行動範囲が非常に狭められている。

 などと冷静に分析している場合ではない。
「おい!コラ!このふざけた首輪早く外せ!おい!博美さん!仕事行くから外せこの!」
叫んだら更に喉いてぇなバカやろうが。

 ガチャ。
「朝から元気ですね。昨日あんなにしたのに。足りなかったですか?」
「んなわけねーだろ。早く外せよこれ」
「ん?嫌ですよ」
「おい」
「だって君、依頼で世界中飛び回ってて、なかなか私のとこ来てくれないじゃないですか。昨日のじゃ足りませんね」
「っんぐ」
 鎖を上方に引っ張られ首を圧迫されながら口内を犯される。もう片方の手は早々とスウェットのズボンに手を突っ込んできた。くちゅっ。なんだよこれ聞いてねーよ。
 昨日ので体が敏感になったままなのかすぐに昂ってくる身体。
「あなたやっばり、少し手荒にした方がすぐ反応してくれますよね。可愛い体。ほら、先走りで私の指がどんどん濡れていきますよ」
「あんたが昨日しつっこくしたからだろうが!」
「あ~、後ろもまだ柔らかいままだ」
「朝方までしてたんだから当たり前だ、っんく」
「ローション足していきますね。ほら、前も後ろもとろとろだ。ほんと、未だ負けたことのない君が私の下でだけこんな従順だなんて、もしかして世界中に他にもお相手いるんですか?」
「触らせるわけねーだろ!あんただけだよバカ!」
「いい答えです」
「っあ、バカ!急に激しくすんな!っんん」
「可愛い。愛してるから私との子ども孕んでみましょうか」
「んなっ、奥!ダメなっとこ!っはぁ♡あっは♡俺男だから子供できなっ、んっ、聞けって!っんひぃ、あぁっ、ムリ!」
「はい、結腸いけそうですよ」
「っが、あ"ぁ"ぁっ、うぁっ♡♡♡ハァ♡」
「クスクス。前から精子飛んじゃってますね。まだまだイケそう…って、トんじゃってて聞こえてないか」

 可愛いんですよねこの人。意識トンでんのにちんちん反応するんですよ。結腸の入口ヒクヒクさせて。はぁ、気持ちいい、あなたを知ってからもう数年たちますが、飽きるどころかどんどんのめり込んで、他の人なんて抱けない体になりましたね。
 強いのに私にだけ従順な人。

「おぃ、……抜けって、」
「ダメですよ。せっかく開いたんですから。ここから本番です」
「バッカやろ…んっ、ひぃっ…」
「いい。の間違いでしょ。」


 こうしてその日は朝から散々種付けされてしまった悠生くん。出発の日を1日遅らせる事になったのでした。
 普段薄着な彼が、この部屋から帰る時だけはタートルネックで、出来るだけ肌を見せないとかなんとか。





 お読み頂きありがとうございました♡
このお話は、年上敬語攻めさん×殺し屋受けくんを書きたいな…って気持ちから、最初はこのページだけ書いたものでした。
 そこから膨らみこんな作品になったものです。実際はもっと悠生くんの殺しのシーン入れたいな♪とか、モブに捕まって監禁、ボロボロ犯されて博美さん迎えにくるシーンも書こうか♪諸々考えたけど当たり障りない感じに仕上がりました。




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