10 / 27
次郎のパンツ
しおりを挟む
昨日も怒っちゃったし反省してたみたいだしな…。
「ぼくが怒ってたから謝ってて、そのまま廊下で眠っちゃったんでしょう?そんな総ちゃんの事怒れないよ」
「ジロ優しい……。じゃぁ、いっぱいつけちゃったけど、許してね」
「どの辺?」
「首から鎖骨辺りかな」
「鏡みてくる」
「待って。その前にさ、せっかく隣同士で寝るの久しぶりなんだから、ジロの事堪能させて」
どうやって?と聞く前に、スンスン、スンスン、首回りの匂いを嗅ぎ始めた。大型犬みたいだ。たまにサラサラの髪が肌を掠めてくすぐったい。でも総ちゃんなんて廊下で寝てたんだから、くすぐったいのは少し我慢する。
ぼくも目の前ある後頭部の匂いをこっそり嗅いでみた。総ちゃんがいつも使ってるシャンプーの香りがする。
総ちゃん、好きだよ。触れあってるところから、こっそり伝わっちゃえばいいのにね。
でも気づいてしまった。下半身がスースーする事に。これはもしやと触って確かめると、パジャマのズボンどころか、パンツも穿いてない。なにこれ?なにこれって、怪しげな人物1人目の前にいるし。
「総ちゃん、ぼくのパンツ知らない?」
「んー?うっ、うわぁ、ジロってばだいたーん。パンツ穿かないで寝てるんだね♡」
空々しくて怪しい事この上ない。
「総ちゃん、どさくさに紛れてちんこ握るんじゃない。パンツを出せパンツを。今ならまだ見逃してやるから」
「オレ知らなーい」
はい、完全に目反らした。犯人確定。いや最所から確定してたけどな。
「お坊っちゃま。今日わたくし執事としての仕事が大変忙しいので、お坊っちゃまと一言足りとも話す時間がありません。朝食ご一緒も無理でございます。って言われるのが嫌だったら、パンツ返して」
「ごめんなさい。今日の夜おかずにしようとポケットに突っ込んでおきました」
「おかずとかそこまで正直に白状しなくてよろしい。あっ、そう言えば今日は?休みだけど総ちゃん忙しいの?」
「今日?あ~、確か誠が遊びにくるって言ってたなぁ」
「誠ちゃん!わぁ、久しぶりだなぁ。働くようになってからそんなにぼくは会えてないもんね。楽しみだぁ」
「ねぇ、そんなに誠に会えるの楽しみなの?オレは?」
大型犬が下から見上げてくる。イケメンはこんな表情まで様になるから正直ズルいなと、実は毎日思ってる。
「総ちゃんは同じお屋敷で毎日会えてるじゃん」
「ふ~ん、毎日一緒だとどうでもいいんだ」
「そんなことは一言も言ってないよ!」
ちょっと真剣な表情になって黙ってしまった総ちゃん。あんまり真面目な顔しないでほしい。ぼくは総ちゃんのその顔にもかなり弱かったりする。
「じゃぁジロ!オレ、今日のジロの服用意しなきゃならないからこの辺で!」
「あ……うん。誠ちゃん来るなら、出来るだけスカートじゃなくて、メイド服でもないものを……」
聞こえたかな?すごい速さで布団から出て去っていったけど……。
あ"っ……。やられた…。パンツ返してもらってない…。
「ぼくが怒ってたから謝ってて、そのまま廊下で眠っちゃったんでしょう?そんな総ちゃんの事怒れないよ」
「ジロ優しい……。じゃぁ、いっぱいつけちゃったけど、許してね」
「どの辺?」
「首から鎖骨辺りかな」
「鏡みてくる」
「待って。その前にさ、せっかく隣同士で寝るの久しぶりなんだから、ジロの事堪能させて」
どうやって?と聞く前に、スンスン、スンスン、首回りの匂いを嗅ぎ始めた。大型犬みたいだ。たまにサラサラの髪が肌を掠めてくすぐったい。でも総ちゃんなんて廊下で寝てたんだから、くすぐったいのは少し我慢する。
ぼくも目の前ある後頭部の匂いをこっそり嗅いでみた。総ちゃんがいつも使ってるシャンプーの香りがする。
総ちゃん、好きだよ。触れあってるところから、こっそり伝わっちゃえばいいのにね。
でも気づいてしまった。下半身がスースーする事に。これはもしやと触って確かめると、パジャマのズボンどころか、パンツも穿いてない。なにこれ?なにこれって、怪しげな人物1人目の前にいるし。
「総ちゃん、ぼくのパンツ知らない?」
「んー?うっ、うわぁ、ジロってばだいたーん。パンツ穿かないで寝てるんだね♡」
空々しくて怪しい事この上ない。
「総ちゃん、どさくさに紛れてちんこ握るんじゃない。パンツを出せパンツを。今ならまだ見逃してやるから」
「オレ知らなーい」
はい、完全に目反らした。犯人確定。いや最所から確定してたけどな。
「お坊っちゃま。今日わたくし執事としての仕事が大変忙しいので、お坊っちゃまと一言足りとも話す時間がありません。朝食ご一緒も無理でございます。って言われるのが嫌だったら、パンツ返して」
「ごめんなさい。今日の夜おかずにしようとポケットに突っ込んでおきました」
「おかずとかそこまで正直に白状しなくてよろしい。あっ、そう言えば今日は?休みだけど総ちゃん忙しいの?」
「今日?あ~、確か誠が遊びにくるって言ってたなぁ」
「誠ちゃん!わぁ、久しぶりだなぁ。働くようになってからそんなにぼくは会えてないもんね。楽しみだぁ」
「ねぇ、そんなに誠に会えるの楽しみなの?オレは?」
大型犬が下から見上げてくる。イケメンはこんな表情まで様になるから正直ズルいなと、実は毎日思ってる。
「総ちゃんは同じお屋敷で毎日会えてるじゃん」
「ふ~ん、毎日一緒だとどうでもいいんだ」
「そんなことは一言も言ってないよ!」
ちょっと真剣な表情になって黙ってしまった総ちゃん。あんまり真面目な顔しないでほしい。ぼくは総ちゃんのその顔にもかなり弱かったりする。
「じゃぁジロ!オレ、今日のジロの服用意しなきゃならないからこの辺で!」
「あ……うん。誠ちゃん来るなら、出来るだけスカートじゃなくて、メイド服でもないものを……」
聞こえたかな?すごい速さで布団から出て去っていったけど……。
あ"っ……。やられた…。パンツ返してもらってない…。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる