2 / 27
小林次郎と申します。
しおりを挟む
どうも初めまして、小林次郎と申します。
平凡すぎて今時あり得ない。よく言われますよ。分かってますよ。
ぼくはここ、小鳥遊家のお坊っちゃまに仕えてる、一応肩書き執事なのです。
幼少期より、父が仕えてた小鳥遊家。ぼくは、お坊っちゃまと同じ年で、友達として、一緒に遊ぶことを義務づけられていました。最も、義務じゃなくても、お坊っちゃまと遊ぶのは楽しかったから、言われなくても遊んでましたね。
小鳥遊家の広大な敷地の庭には、子供には未知なものがたくさんで、毎日駆け回ったり、探検したものです。あぁ懐かしい。仲良く純粋に遊んでたあの頃。
お坊っちゃまとぼくは、すくすくと仲良く兄弟のように成長していき、今やお坊っちゃまは大変見目麗しくなられ、立派な、
立派な変態さんへと成長されました……。
今日もぼくはお坊っちゃまの言い付けで、メイド服を着せられています。今日のはピンクのフリフリワンピースに真っ白いエプロンをつけ、お揃いピンクのカチューシャまであるという凝りようです。
ぼくは父に習い、坊っちゃま付きの執事になったはず。
だがしかし、未だに執事の服は着たことがありません。なぜでしょうねぇ…。
さて朝です。坊ちゃまの朝食を受け取って運ぶ為、一階にある厨房へ。
「悠仁さんおはよーございます。坊っちゃまの朝ごはん受け取りにきました」
「はよ。ねみぃな。朝からご苦労なこった。あ~、あれだ、今日のメイド服も似合ってるぜ」
朝食作り終わって一服してる悠仁さん。
この方も悠仁さんのお父さんの代から小鳥遊家の厨房を任されています。悠仁さんは僕より10才も年上で、落ち着いた雰囲気をもった方です。
よく眠そうにしてますが仕事中はカッコいいんですよ。ぼくもこんな落ち着いた大人の男、って雰囲気を早く身に付けたいのですが。こんなフリフリの服を着せられてるうちは絶えず出オチしてるようなもんですよね。
「はぁ。一応お世辞でも誉めてくれたということで、ありがとうございます」
「お前が毎度律儀に着てやるから、あのバカ調子に乗るんじゃねえの?」
「ぼくの部屋…坊っちゃまの隣で…朝、坊っちゃまが用意した服しか置かれてないんです…」
「あ~、そういうことか。御愁傷様。大丈夫だ、お前以上にメイド服が似合う男子はいねぇ!」
ビシっと親指を立てて、決まった!みたいな顔されても、悠仁さん。それは、ひとつもフォローになってませんからね。
平凡すぎて今時あり得ない。よく言われますよ。分かってますよ。
ぼくはここ、小鳥遊家のお坊っちゃまに仕えてる、一応肩書き執事なのです。
幼少期より、父が仕えてた小鳥遊家。ぼくは、お坊っちゃまと同じ年で、友達として、一緒に遊ぶことを義務づけられていました。最も、義務じゃなくても、お坊っちゃまと遊ぶのは楽しかったから、言われなくても遊んでましたね。
小鳥遊家の広大な敷地の庭には、子供には未知なものがたくさんで、毎日駆け回ったり、探検したものです。あぁ懐かしい。仲良く純粋に遊んでたあの頃。
お坊っちゃまとぼくは、すくすくと仲良く兄弟のように成長していき、今やお坊っちゃまは大変見目麗しくなられ、立派な、
立派な変態さんへと成長されました……。
今日もぼくはお坊っちゃまの言い付けで、メイド服を着せられています。今日のはピンクのフリフリワンピースに真っ白いエプロンをつけ、お揃いピンクのカチューシャまであるという凝りようです。
ぼくは父に習い、坊っちゃま付きの執事になったはず。
だがしかし、未だに執事の服は着たことがありません。なぜでしょうねぇ…。
さて朝です。坊ちゃまの朝食を受け取って運ぶ為、一階にある厨房へ。
「悠仁さんおはよーございます。坊っちゃまの朝ごはん受け取りにきました」
「はよ。ねみぃな。朝からご苦労なこった。あ~、あれだ、今日のメイド服も似合ってるぜ」
朝食作り終わって一服してる悠仁さん。
この方も悠仁さんのお父さんの代から小鳥遊家の厨房を任されています。悠仁さんは僕より10才も年上で、落ち着いた雰囲気をもった方です。
よく眠そうにしてますが仕事中はカッコいいんですよ。ぼくもこんな落ち着いた大人の男、って雰囲気を早く身に付けたいのですが。こんなフリフリの服を着せられてるうちは絶えず出オチしてるようなもんですよね。
「はぁ。一応お世辞でも誉めてくれたということで、ありがとうございます」
「お前が毎度律儀に着てやるから、あのバカ調子に乗るんじゃねえの?」
「ぼくの部屋…坊っちゃまの隣で…朝、坊っちゃまが用意した服しか置かれてないんです…」
「あ~、そういうことか。御愁傷様。大丈夫だ、お前以上にメイド服が似合う男子はいねぇ!」
ビシっと親指を立てて、決まった!みたいな顔されても、悠仁さん。それは、ひとつもフォローになってませんからね。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる