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12.繋がった時
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事務所に戻るとウィリアムはいつものように仏像を綺麗にすると壁の棚に陳列した。
この2体で最後と言っていたのですぐに送らないのが不思議だった。
「ねえ、なぜまだ送らないの?」
エリザベスが素朴な疑問を問うとウィリアムは弱々しく笑った。
「その前に君の希望を叶えたい。君の話だと探している場所はこの近くみたいだし。なあに、すぐだよ。私達には光と言う最強な助っ人がいるからすぐ見つかるよ。」
「私の事より先に送ってあげて。やっと帰れるのよ。待たしたくないわ。手伝うから今から送ってあげましょう。」
「いや。気持ちはありがたいがもう少し彼らには待ってもらおう。」
「でも、、。」
「この話は終わりだよ。」
そう言って読書を始めてしまったのでこれ以上は話せなかった。
その夜、エリザベスはウィリアムの事が気になって中々寝れなかった。
(どうしてだろう?エネルギー不足?私の力があれば送れるのに。それに部下達も何百年も待っていたのに更に待たせるなんてウィリアムさんらしく無いわ。)
ウィリアムの長い時間かけての仕事が終わる。何よりやっと故郷に帰れるのに何故ここに残るような事を言い出したのか?いくら考えても理由がわからなかった。
この2体で最後と言っていたのですぐに送らないのが不思議だった。
「ねえ、なぜまだ送らないの?」
エリザベスが素朴な疑問を問うとウィリアムは弱々しく笑った。
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「私の事より先に送ってあげて。やっと帰れるのよ。待たしたくないわ。手伝うから今から送ってあげましょう。」
「いや。気持ちはありがたいがもう少し彼らには待ってもらおう。」
「でも、、。」
「この話は終わりだよ。」
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その夜、エリザベスはウィリアムの事が気になって中々寝れなかった。
(どうしてだろう?エネルギー不足?私の力があれば送れるのに。それに部下達も何百年も待っていたのに更に待たせるなんてウィリアムさんらしく無いわ。)
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