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13.ライトの先輩達

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「おっ!ライト、珍しい髪色の子を連れているな。紹介してくれよ。」

「先輩達、ダメですよ。僕が先に目をつけたんですからね。」

「勝手に自己紹介をするだけだ。私はキース・レイダース。ライトと同じ騎士団所属だ。よろしく。」

「僕はマーク。君、可愛いね。仲良くなりたいな。」

「えっと、、レイナ ハラダです。」

なんかグイグイくる人達だなぁ。

「ダメだよ。レイナちゃん、こんな人達と簡単に挨拶をしたらナンパがうつるよ。さあ、行こう。では先輩達、失礼します。」

「オイ!昼飯に行くのだろ?よし!私にご馳走させてくれ。こっちだ。」

「ちょっと、先輩~勘弁して下さいよー。」

あらあら、もう店のドアを開けて待っているわ。

「ああ、仕方ないなぁ。ごめんよーレイナちゃん。入ろう。」

ライトさんったら先輩達には頭が上がらないみたいね。

「さぁて、レイナちゃんって可愛いよね。いくつ?何処の学校なの?」

「学生じゃないです。20歳で社会人です。」

「えっ!若く見えるね。何の仕事をしているの?」

「仕事というか、魔法が使えないので使い方の勉強を始めたところです。」

「へー、魔力の色を聞いても良いかな?」

「オレンジです。」

「だから先輩達とは合いませんよ。先輩達は紫ですからね。でも僕とは相性ピッタリです。邪魔しないで下さいよ。」

「あははは、」

あー早くご飯を食べて家に帰りたいな。
やんわりと切り出そう。

「あの、、すいません。そろそろ家に帰りたいのでこの辺で失礼したいのですが。」

「ああ、そうだね、ごめんね。付き合わせてしまって。家に送るよ。」

「私達も一緒に送ろう。家は何処なんだ?」

「先輩、ゴーゼッド家ですよ。」

「げっ、それは凄い人についてるな。」

「ゴーゼッド家とは方向が悪い。悪いが急用を思い出した。レイナちゃん、またご飯に行こうね。」

ふぅー、やっと解放されたわ。
それにしてもライトさんといい先輩達といいイケメンで人当たりが良くて優しいけど、軽いノリなのね。
思わずやな奴をを思い出したじゃない。
もう軟派な奴に騙されないわ。

「どうかしたの?怖い顔をしてるよ。
屋敷に入りたくないの?」

ライトさんが顔をじーと見つめている。あらら、無意識に屋敷の門を睨んだいたのね。

「何でもないです。大丈夫です。
送ってもらいありがとうございました。」

「またご飯に行こうよ。アンリ室長に連絡を入れるから。」

「ははは。」

ニッコリ笑って返事はしなかった。
ホントにここの人達ってグイグイくるなぁ。
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