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第一章《吸血姫と機械の侍娘》
第二話 出会い
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「ふんふふ~ん♪」
今日の私はとっても気分がいい。
なぜなら、何かはわかんないけど何かに出会う気がする!
「そこのお嬢さん」
「ん?」
私がスキップしながら歩いていると路地裏から声が、かけられた。
「貴方です。貴方」
私が反応しなかったからか声の主は少し強めに私を呼ぶ。
「何?」
声の方を見るとボロボロの布をマントのように着た痩せこけた男が裏路地にいた。
「実は少しお願いが御座いまして。此方に来て頂けませんか?」
「はいはーい」
私は軽く返事をして男について行く。
無警戒とかって思われがちだけど、実際何があったとしてもなんとかなる。私Sランク冒険者だし。
「此方にお掛け下さい」
着いた場所はテーブルと椅子が置かれた小さな集会場みたいな所だった。
「実はここの王城の地下に宝が御座いまして、それを取ってきて頂きたいのです」
宝物か~。私、トレジャーハンターとかじゃないしな~。
「あぁ、宝と言っても物ではなく人です」
適当に聞き流そうと思っていたらとんでもない言葉が出てきた。
「人が宝って何さ」
人を物みたいに言う男が許せなくて、少し威圧しながら言葉をで返す。
「宝のような御方なのです。どうかお願いできますか?」
突然の威圧感に驚いたのか、男が私に土下座して言ってきた。
あ~。そういうタイプか。こういうのってめんどいんだよね。
まぁ、私の探している人かもしれないから行くけどね。
「はぁ、わかった。その依頼受けるよ」
私が威圧をやめながらため息混じりに言うと、男は涙を流しながらお礼を言ってきた。
まぁ、違ったらこいつに渡せばいいや。一応大切な人みたいだし。そう思い準備のために広場から出ようとすると男が小さな声で言ってきた。
「それともう1つあるのですが・・・」
「・・・何さ」
私は不機嫌そうに返事をすると男は少し怯えながらも
「じ、実は彼女はと、とある理由で人を信用出来ない状態にあ、ありません。な、なのでき、気おつけてください···」
「うっわぁ・・・」
何それ。面倒い。
何があればそんなふうになんのよ?
・・・でも、200年も経ってるなら変わっていてもおかしくないか。
私は男と別れた後、すぐ王城に向かった。
「確かここに・・・あった、あった」
男から地下に入る方法を教えって貰っていたため、楽に侵入することが出来た。別段、こんな所教えてもらわなくても城の近くにでっかい穴空けるつもりなんだけど、それ言ったら必死に、「やめてください!」って言われて止められたよ。
「よっ・・・と。うわぁ・・・」
地下室は暗く、まるで迷路の様な複雑な造りだった。
これ探すの面倒い。あんまり使いたくないけど・・・使うか。
「【唯月機構参式・探索眼】」
私の左目にライフル銃のスコープの様な標準が映し出される。
私も普通の人間では無いがこの話はまた今度でいいだろう。
っと・・・危ない危ない、余計なこと考えて見逃す所だった。
「みーつっけた♪」
ここから少し離れた所に大きな魔力反応があった。
てか、この反応大きくない?こんな反応2回しか見たことないんだけど。
とりあえず行って見るか。
「お宝さんは~♪こっこかな~♪」
この時私は不思議と足が軽かった。
先程まで面倒な依頼を受けたと後悔していたはずなのに。私の直感がこの先にいる人物こそが探し人だと告げる。
そして私は出会った。
何よりも大切な仲間となる少女と・・・。
今日の私はとっても気分がいい。
なぜなら、何かはわかんないけど何かに出会う気がする!
「そこのお嬢さん」
「ん?」
私がスキップしながら歩いていると路地裏から声が、かけられた。
「貴方です。貴方」
私が反応しなかったからか声の主は少し強めに私を呼ぶ。
「何?」
声の方を見るとボロボロの布をマントのように着た痩せこけた男が裏路地にいた。
「実は少しお願いが御座いまして。此方に来て頂けませんか?」
「はいはーい」
私は軽く返事をして男について行く。
無警戒とかって思われがちだけど、実際何があったとしてもなんとかなる。私Sランク冒険者だし。
「此方にお掛け下さい」
着いた場所はテーブルと椅子が置かれた小さな集会場みたいな所だった。
「実はここの王城の地下に宝が御座いまして、それを取ってきて頂きたいのです」
宝物か~。私、トレジャーハンターとかじゃないしな~。
「あぁ、宝と言っても物ではなく人です」
適当に聞き流そうと思っていたらとんでもない言葉が出てきた。
「人が宝って何さ」
人を物みたいに言う男が許せなくて、少し威圧しながら言葉をで返す。
「宝のような御方なのです。どうかお願いできますか?」
突然の威圧感に驚いたのか、男が私に土下座して言ってきた。
あ~。そういうタイプか。こういうのってめんどいんだよね。
まぁ、私の探している人かもしれないから行くけどね。
「はぁ、わかった。その依頼受けるよ」
私が威圧をやめながらため息混じりに言うと、男は涙を流しながらお礼を言ってきた。
まぁ、違ったらこいつに渡せばいいや。一応大切な人みたいだし。そう思い準備のために広場から出ようとすると男が小さな声で言ってきた。
「それともう1つあるのですが・・・」
「・・・何さ」
私は不機嫌そうに返事をすると男は少し怯えながらも
「じ、実は彼女はと、とある理由で人を信用出来ない状態にあ、ありません。な、なのでき、気おつけてください···」
「うっわぁ・・・」
何それ。面倒い。
何があればそんなふうになんのよ?
・・・でも、200年も経ってるなら変わっていてもおかしくないか。
私は男と別れた後、すぐ王城に向かった。
「確かここに・・・あった、あった」
男から地下に入る方法を教えって貰っていたため、楽に侵入することが出来た。別段、こんな所教えてもらわなくても城の近くにでっかい穴空けるつもりなんだけど、それ言ったら必死に、「やめてください!」って言われて止められたよ。
「よっ・・・と。うわぁ・・・」
地下室は暗く、まるで迷路の様な複雑な造りだった。
これ探すの面倒い。あんまり使いたくないけど・・・使うか。
「【唯月機構参式・探索眼】」
私の左目にライフル銃のスコープの様な標準が映し出される。
私も普通の人間では無いがこの話はまた今度でいいだろう。
っと・・・危ない危ない、余計なこと考えて見逃す所だった。
「みーつっけた♪」
ここから少し離れた所に大きな魔力反応があった。
てか、この反応大きくない?こんな反応2回しか見たことないんだけど。
とりあえず行って見るか。
「お宝さんは~♪こっこかな~♪」
この時私は不思議と足が軽かった。
先程まで面倒な依頼を受けたと後悔していたはずなのに。私の直感がこの先にいる人物こそが探し人だと告げる。
そして私は出会った。
何よりも大切な仲間となる少女と・・・。
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