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第一章《吸血姫と機械の侍娘》
第一話 吸血姫
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私の名前はルナリアス・クルド・ガルディアス。
ガルディアス王国の第一王女であり、ガルディアス国王の七人の子どもの中で唯一の女だ。
だけど私にとってはそんなものあってもないようなものだ。
私は城の地下にある牢に幽閉されている。
今から13年前、第3王妃の娘として私は生まれた。
そこから5年間は普通の王族としての暮らしをしていたが、5歳の鑑定の儀の時に私の種族が《人族》ではなく《吸血鬼》と出てから私の人生は変わった。
城の地下の牢にお母様と一緒に幽閉され、食事もろくに与えられなかった。
度々お母様は牢の外に出されるが、帰ってくる度傷だらけだった。
帰ってきたお母様はいつも泣いて私に謝った。
こんなことになってごめんねと。
守れなくてごめんねと。
私はお母様を泣かせているのが自分だと言うのが1番許せなかった。
私が8歳になる頃、またお母様が牢の外に出された。
その時一緒に居た、1番上のお兄様に私は母様を虐めないでと言った。
お兄様は何もしないと笑って言ってくれた。
私はそれを信じた。
1番上のお兄様は小さい頃の私の我儘をよく聞いてくれた。だから信用した。
しかし何時までたってもお母様は帰ってこなかった。
そんなある日1番上のお兄様が久しぶりに会いに来てくださった。
「やぁ久しぶりだね。ルナリアス。」
お兄様はどこか嬉しそうに私を呼んだ。返事をしようと口を開けた時、
「お前の母親だけど、吸血鬼を産んだ罪で死刑になったよ。どうした?そんな怪訝な顔をして?殺される理由なんで1つだろ?お前のせいだよ。お前のせいでお前の母親は殺されたんだよ!お前が産まれてきたせいで!お前は関わる人間を不幸にする疫病神だ!」
笑いながらお兄様は言った。
なんで?・・・なんで?・・・なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?????
私は目の前にいる化け物の感情を理解出来なかった。
何がそんなに楽しいの?なんで裏切ったの?なんで⋯なんで皆私を怖がるの?ねぇなんで皆いなくなるの?
私はその日から誰も信用出来なくなった。
あれから5年たった。私が唯一信頼できた私達専属の従者達も殺された。
誰も信用出来ない・・・。
何も信用ならない・・・。
そんな時に私は出会った。
「お宝さんは~♪こっこかな~♪」
なんにでも軽く考えるお気楽な人に・・・。
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