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第2章 小さき従者とともに

第24話 初めてのギフトCC使用、小さな従者に名付けを!

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朝の鐘光の6刻(午前6時)がゴーンゴーンゴーンと鳴った。
この世界では夜3時、12時を除き、3時間毎に鐘がなる。

その音でスライムは目覚めたが、主人公はスースピーと、寝息を立ててまだ寝ていた。
スライムはそれを見て、主人公の額の上に乗りぴょんぴょんと起こすべく跳ねた。

『後、5分…いや…10分寝かせて…』

主人公は寝言で、そんな事を言っていた。
スライムは、仕方ないですね、10分だけ待ちましょうかと、主人公の乱れた髪を、直しながら待っていた。

『モフモフ…白いモフモフ…』

主人公は、そんな寝言を笑顔でいいながら、ゴロゴロ転がって、床に落ちた。

ドシン…

『いってー!?、あ、おはようスライム。』

俺は、ベッドから床に落ちた、衝撃で起床し、目の前にいた、スライムに挨拶した。

『今何時だ?…朝なのは、間違いなさそうだな。』

窓から見える日の光が、まだ弱いことから、朝だということは、わかった。
そんなことを、いっていると、コンコンとドアを叩く音がした。

少女「朝の食事をお持ちしましたが、お客さん?大きな音しましたが、大丈夫ですか?」

『あ、ベッドからちょっと落ちてしまっただけですので、大丈夫ですよ。』

言いながら、急いで起き、フードを被って、ドアを開ける。

少女「ふふ、そうでしたか!わたしもたまにやるんですよね!寝相悪い仲間ですね!」

少女は、軽く笑い、元気よく、寝相悪い仲間宣言をされた。
手には、お盆に、パン2つ、昨日と同じ具沢山な野菜スープ、緑のバナナの様な果物2本。
スプーンが置かれていた。
腕には、薄い布で包まれた何かがかかっていた。

『今日は、たまたまですよ!、あ、それと、おはようございます!』

少女「ふふふ、おはようございます!今日は、お父さんが、昨日、お客さんからお礼を伝えたら、機嫌がよくて、そんな礼儀正しい若い者には、ババナの実を1本追加サービスしなさいって言われましてね! 今回1本追加しました!」

そうなんだ、お礼なんて、普通だと思うんだがな、少女のお父さんには、ある程度やること済んだら、改めてお礼を言いにいこうか。

それにしても、ババナの実って、見た目も大きさも、バナナだよな、これ、緑だけど。

『ありがとうございます!、じゃあ、昨日の夜の食事、凄く美味しかったですよ!と改めてお伝えしてください!』

少女「はい!それと、この布で包んであるのが、お昼持ち運び用のサンド、コッケーの卵サンド、レタの葉とトマの実、ワイルドボアを挟んだサンド2個づつになります!」

おー、なんとなく、卵サンドとトマトレタス入りのハムサンドが思い浮かんだいいね!

お盆を受け取り、包みは、テーブルに置いて、もらった。

少女「では、失礼します!、食事の器類も昨日と同じようにして置いてください!
それから、お出かけの際は、鍵を受け付け台の上に置いて、いただくだけで良いので、お声がけなくて、大丈夫ですからね!」

そういうとドアを閉め、少女は下へ降りていった。

朝から元気の良い子だな~。

『さて、いただきます!』

テーブルにお盆を置き、椅子に座り食べる。
キラキラな目を向ける、スライムにスープを浸したパンを一つ渡し、俺もパンを一つスープに浸しながら食べた。
ちなみにパンは、見た目は、中くらいの太いフランスパンだ。

ババナの実だが、とりあえず、ストレージバッグに収納した。

そして、1階に降り、鍵を受付台に置き、宿屋を出た。

俺は、気持ちが良い、朝の風を感じながら、歩いて行き、門をくぐり、木の吊り橋を渡り、平原へと出た。

平原を、キョロキョロと辺りを見回し、大きな岩があるところを見つけ、その影で遂に俺は、ギフトを使った。

< CCキャラクターチェンジ:テイマー>

そう発動させると、俺は光に包まれ、エルフへと姿を変えた。

服装は色だけ主に変化する。
帽子は、色が淡い、青い羽根はそのまま。
マントは裏はそのまま、表は淡い水色になり。
上衣の黒いベース部分が濃い青それに白いモコモコした羽毛が手首、首元などに着いている。
中は、薄い青と白に近い水色。
下ズボンは、色が濃い青の色に変化し、モコモコした羽毛が足首辺りに着いて、ブーツからは出ている。靴と装飾品は変わらない。

エルフの体は、全体的に体は細長く、肌は白い、耳は尖り細長く、背も少し伸び、長髪ストレート、髪色は金ベースを緑が薄っすら混じった色、猫目の瞳は水色と黄緑、顔はやっぱり童顔。

『さっき、自分の変わる姿薄っすら見えたが、実感ないな、服は色が変わったのわかるが、あ、髪と耳は長いな。』

ステータスを開いた。

【名   前】ネムレスト
【種   族】エルフ族?
【称   号】名前を手に入れた者(笑)
【レベル】Lv1 (統合:Lv200)
【ジョブ】テイマー (統合:獣奏者、魔獣使い)
【ステータス】
HP3000/MP1500
STR:B
INT:B
VIT:C
AGI:C
DEX:C
LUK:A

【アビリティ/スキル】
アイテムボックス(倉庫容量∞)
ストレージボックス(バッグ容量アイテム30種)
全属性魔法(無、聖、光、闇、火、風、土、水)
異次元の魔法(統合:ゲーム由来魔法/スキル)
合成/強化

ジョブ固有《テイム》

《異世界言語》《鑑定眼Ⅲ》《索敵Ⅰ》《隠蔽Ⅰ》《マッピング》《神への祈り》《成長スキル》

世界神の恩恵 : CC(キャラクターチェンジ)

カースギフト:転生者の枷、恩恵制限、能力低下(極)
"解除条件一定レベルアップ、真名の解放、力の渇望'


物魔半々なんだよな、他は変わりはないけど、種族って必ず(?)入るのか?

『テイムのスキルは、あるな、よし、にしても。髪長いな、手触りサラサラ髪いいな、これ!』

憧れの直毛サラサラ髪を触りながら、観ていたら、スライムが帽子から飛び出してきた。
そして、俺を見て驚愕のしたようで、石化したみたいに固まっていた。

『あー、やっぱり説明いるか?』

スライムは、激しく頷いた。
その後、スライムに、俺のギフトCCについての説明をした。

『って、訳だ、だから今後も姿は、ちょくちょく変わると思うから、宜しくな!』

そういいながら手をだすと、スライムは、激しく頷づいて、蔓のような手を2本伸ばし、両手?で手を掴み、ぺこりとお辞儀をして、キラキラこちらを観ている。
てっきり、スリスリするのか期待したんだが、手を握る動作するとは、器用なスライムだな。

(ご主人様、こちらこそ宜しくお願いします!)

『何か、今薄っすらと声がした、気がしましたが…気のせいでしょうか?』

キョロキョロ見回してみたが、別に俺たち以外は、いなかった、スライムの方を見るが、きょとんとしていた。
なんだったのだろうか?

『さてと、気を取直して行きましょうか!』

あれ?…何か変だな。
ま、いいか?

『まずは、そうですね、倉庫から、初心者経験値ボトルを…』

あれ…おかしい?
俺は、レベルアップを考えていたら、無意識に、言葉が出て、初心者経験値ボトルを手にしていた。

この初心者経験値ボトルについて
1~20LVのプレイヤーキャラ限定で、使用可能な、習得経験値アップ(極)付与するアイテムである。
効果は、使用すると20レベルになるまで切れない。

『これは、ゲームであった頃の癖が、出ているようですね…』

あー、わかった、そういえば、俺キャラで、喋り方少し変えてたっけか。
意識すれば、治るか?

『あー俺は、ネムレストだ、レ****じゃない…」

ん?なんか…あれ?
なんて言った?

『まあ、いいか?、あ、治った?』

変な気分も、取れた様な気がした。
手に持っている、ウィスキーのボトルの様な、経験値ボトルを観た。

『これ、液体だけど、全部飲むのか?かけるのか?』

とりあえず、線を抜き一口飲んでみる。

『この液体、味は、少し甘いが…何か暑い?』

カッと体が熱くなる気がしたが、すぐ落ちついた。

【ステータス】習得経験値アップ(極)

あー、これ一口でいいんだな。
スライムは、キラキラした目で、俺を見上げていた。

『あんまり、美味しくはないぞ?』

スライムは、ブンブンと横に体を振る。
違う?もしかして、経験値アップって聞いてたのか?

『経験値アップって聞いたから、飲んでみたいのか?』

スライムは、ブンブンと激しく頷いていて、キラキラした目で、ボトルを観ていた。

『おまえに、効くかはわからないぞ?』

そういい渋っていると、スライムは、俺の足元にきて、ペタンペタンと頭を必死に下げていた。土下座か!
あーもう、可愛いな!

『あー、わかった、わかったから、はい、どうぞ!』

足元のスライムに、手渡すと、蔓の様な手を伸ばし、受け取り、ごくごくと飲んでいる。

『あんまり、ごくごく飲む必要はないぞ?、それ一口で効果あるみたいだし、20LVまでなったら効果無くなるからな』

スライムは、それを聞いて、ピクっと止まりボトルを返してきて、ぺこぺこと頭を下げていた。
試しに、効果が付いたか、スライムを鑑定してみる。

<鑑定眼Ⅲ>
【ステータス】習得経験値アップ(極)

『おー!、ちゃんと効果付いたな!』

それを聞いたスライムは、ぴょんぴょんと高く飛び跳ねている。
これで、準備は、とりあえずいいな。
モンスターにも効果有りか、もし、今後仲間が増えたら、使えそうだな。

『おし!じゃあ、その辺りの魔物を狩るぞ!』

"了解(*`・ω・)ゞ'

ん?何か今見えた?
スライムはやる気満々で、ぷるんぷるん揺れていた。

『まあ、いいか。』

準備した終えた俺は、スライムを帽子に入れ、魔物を探して平原を歩いている。

そして、1匹目を見つけた。

『あ、ゴブリンか?』

見た目は、緑の肌の黄色の目の小鬼で、茶色の腰布を付けている。

<鑑定眼Ⅲ>
【ゴブリン:LV5】

『やっぱりゴブリン、王道モンスターきたー!』

俺の声に、ゴブリンが気づき、棍棒を向け襲いかかってきた。
スライムが、ぴょんと前に出てきたが、手で静止する。
何故止めたか?それは、武器を試すいい機会だからだ!

『えっと、顕現せよ?だっけか?』

すると、ポンっと目の前に、白銀色のメイスが出てきた。
勿論、ただのではなく、先端に薔薇の蕾2つと、葉がある特殊な物。

『うわ、本当に出てきた、さていっちょやりますかね!』

俺は、5mくらいまで来ていた、ゴブリンに向かって、このメイスをびゅんと振る。

すると、青い花が咲き、先端から緑の茨が伸び、ゴブリンを絡めとり身動きを封じた。
ゴブリンは驚いた表情を、している気がする。

『うん、ゲームと何ら変わらない仕様だな、さてと、これをひょいとな!』

俺が、白銀色のメイスの様な鞭の持ち手を、ブンと一振りすると、ゴブリンに絡まる茨は鞭の様にしなり、ゴブリンを地面に叩き付け、持つ棍棒を落とさせる。

『よし、敵の武器を落とした、これでよし、じゃあ、仕上げは、こうだ!』

俺は、白銀色のメイスの様な鞭の持ち手を、上に振り上げ、ゴブリンを一気に地面に叩き付けた。

ゴブリンは地面に叩き付けられめり込み、黒いを放ち姿が消えた。

ピピン♪
【レベルアップ:LV1→LV3】

『お、レベル上がったな、まあ、鞭の通常攻撃は、こんなとこか?』

そういえば、熊と違って、ゴブリンは消えるんだな、これ退治報酬の素材あるのか?
そう思い、ゴブリンがめり込み穴の空いた、位置を確認しに、近づいた。

『ん?なんだ、この紫の小石?』

疑問に思いながら、拾ってみると、ゴブリンの魔石と表示された。
あー、疑問に持ちながら、見たから自動鑑定されたのか、今度からも気になるって、観るだけでいいのなら楽だな。

『ゴブリンの魔石か、これで、納品出来そうだな。』

ふと、側に居る、スライムを観ると、固まっていた。

『えと、さっきギフト話したから、わかるだろうけど、俺は呪いで弱体化してるが、装備は、ほとんど影響出てない、しかも、あれ、軽く振ってあの威力だから、あんま驚くと持たないぞ?』

そういうと、スライムは、パタンと倒れた。

『おい、大丈夫か…?』

顔を突っ伏しているスライムに、つんつんとする、プニュプニュして面白いな~これ。


蒼水華の鞭について
収納時、白銀色のメイス。
その先端には剣の唾の様に葉が生えており、そこに青と水色の薔薇の蕾がある。

長距離形態、青薔薇の鞭
白銀色のメイスの青薔薇が咲いた先端から、緑の茨が出る、非常にしなやかであらゆる物を絡めとれるので投げ飛ばし攻撃用や、大きな棘があり締め付け時ダメージが入るので、持続ダメージ拘束用にもなる。

中距離形態、水華の鞭
白銀色のメイスの水色の薔薇が咲いた先端から、白銀色の茨が出る、非常に表面は硬く打ち付け攻撃用や、小さい棘が大量にあるので捕縛用にもなる。


しばらくして、スライムがぴょんと、起き上がり、ぴょんぴょんとした。

どうやら、復活したみたいだな!

『さあて、近くにゴブリンがまだいるから、行くぞう!』

同じ要領で10行くかくらいの数のゴブリンを狩り終えた。
今はレベルアップしLV10。スライムはLV12。

そんなとき、野生のスライムひょこっとが現れ襲いかかってきた。

見た目は、ゲル状生物、不定形、青色の水の塊、勿論、顔などない。

<鑑定眼Ⅲ>
【スライム:LV1】

現在、そんな襲いかかってきたスライムに、丸いスライムが、正面から、ぶつかり抑え込んで、飲み込みそうだ。

うん、ややこしいな、名前必要だな…

それに、あれが本物のスライム、別者だよね!

『あ、それ、倒し終わったら、スライムじゃややこしいから、名前付けようと思うんだが…』

と言った瞬間、丸いスライムは、一気にその敵スライムを飲み込み、マッハごときスピードで俺の前にきて、キラキラした目でこちらを見ている。

うわー、今まで見たことないスピード、名前そんなに欲しかったのか…

『うーん、どんな名前でもいいか?』

スライムは、こくこくと頷いて、キラキラ目を輝かせている。

あーどうしよう、こんな期待されても、ネーミングセンスなんて、ないんだぞ。

連想…スライム…ジェル…ゼリー

見た目、固体+液体
ゼリー+ジェル…ジェリースライム…ジェリム!

『ジェリムってどう?』

ブンブンと激しく頷かれた。
良いようだ…どうせなら愛称も付けようか。

『じゃあ決定だね、ついでに愛称でジェリーなんてどう?』

愛称なんて言ったら、更にキラキラした目をして、凄いスピードで、俺の胸あたりにぴょーんと、大ジャンプをしてきた、キャッチは出来たが、勢いで尻餅ついてしまった。

尻餅つき、抱き上げてる状態で、スリスリタイムが始まった。
気に入ってくれたみたいで、本当に良かったな~。


もし、なんか次仲間にすることがあったら、今度はすぐ付けないとな~と、思う主人公なのでした。

という訳で、スライムの名前は【ジェリム】となりました!

今後は、ジェリーを声掛けるとき、それ以外はジェリムと、表示されますので、宜しくお願いします!
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