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第1章 異世界へ
第10.5話 商人はいた! 2話の別サイドのお話です!
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時は遡り、主人公が湖に落ちて来たあたり。
さらさらさらさら…川のせせらぎが聞こえる。
天気は少し白い雲がかかってはいますが、明るい昼下がり、穏やかな川に架かった木製の橋付近に差し掛かる、朝から私は山村より町へと向かい馬車を走らせる。
そんな、馬車の御者台に乗る私はしがない商人です。馬車の荷台には、村から仕入れた商品の荷物が少しと、街の冒険者の方が3人(内女性1人、18歳前後兄妹と幼馴染のチームだそうです。)乗っています
彼らは護衛ですが、昨日の朝からの付き合いで、街から山村へ一緒に向かい、道中で冒険話やらをきいたり世間話にはなを咲かせ、荷物運びもしてくださるほど仲が良くなりました。
夜は、荷物を卸したり、届けたりした後、山村の宿屋に彼らはは泊まったそうです。ちなみに、私は馬車の荷台で寝ていました。
街から山村までですが、朝から馬車で行き、川から少し離れた馬車で馬を休ませてからいかなくてはならないので、村に着くころには辺りが暗くなり始めてきてしまいます。
そんな冒険者方には、強さと実績が評価され、ランクG~Sまでの階級があるのですが、彼らはその若さで考えたら少し高いランクDなのです。
護衛に冒険者の方を付けるのは、まあ、魔王も居るご時世でして、普通な訳なのですが、普通はランクE~Fが数名普通なのです。
何故かはこの地域の平原は、元々は魔物は少なく、森なんかに入り混まない限り、出なかったのです。まあ、出てもあまり攻撃性のないスライムと呼ばれる種や、小さな兎やらイノシシが出るかで、私でも武器を持てば、対処出来なくはない程度の弱い魔物が出るくらいでした。
ですが今回は、どこかの森から森狼が移動してきて、元々森にいた熊と狼縄張り争いが起き、平原と森、川の周りの魔物がピリピリして、攻撃的になっている、幸い熊は森の湖がある場所より奥にしかいないから声も聞こえることはないのですが、まあ、以上が今の状態の要因です。
実は今回一ついいことがあります、Eの方よりDの方は、少し依頼料金が高いのですが…いつもと状況が違うのもあり、ギルドが料金負担し、Eの方と同じ料金で済んでいることです。
あ!今そこの人!みみっちいと思ったでしょう?
重要なんですよ?これは!
私の様な細々と商いをする、商人にはね…いかに商品以外のとこを削るか…
商品に品質を落として削るという行為は私はしません!そんな人は商人の風上にもおけません!
馬車がごとごとと音をたて木でできた、川に架かる木製橋を通過し、問題の森と平原のある辺りに入りだした。
昨日きた時間は昼前と数刻前でしたが、この辺を通りに、数匹魔物でしたが、襲ってきました。それくらい活発だったのですが、今日は何もいません。
私は不思議に思い、馬車を走らせながら後ろの彼らを見ると、彼らも不思議に思ったようで横に皆首を振って警戒を強めました。
何故、何もいないのに警戒するのか?
何もいないならいいじゃないかと思うでことでしょう…
では何故か、それは、まずいくら元々は魔物も少ない地だったとしても、何もいないってことはないのです。虫もいない…
通常なら平原にはスライムうろちょろしていますそれが普通なんです。
ですが今、そんなものすら姿が見えない…音もしない、残骸も何もない…つまり何かに怯え、気配を極限まで消してまで隠れる必要のある何かが居たのか…暴れていた。
そしてこの辺で、そこまで恐れられているのは…
黒地熊とそのボスの黒大地熊、そして最近きた森狼の集団くらいなのである。
以上の理由でこの辺りにあれらが出るかもしれないから、警戒したという訳だ。
危ない場所かもしれないが、そろそろこの辺で馬を休ませなければいけない。
彼らに告げ、馬車を昨日と同じ、街と山村の道の中間地点の場所に止め、馬を休ませ、皆で昼食にする。
山村の野菜に干し肉を混ぜ込み塩味のあるものをパンに挟んだものだ。
それを食べ、警戒各々しながらも食後の小休憩をとり、私は固まった体などをほぐしていた…丁度そのとき!
『ゴゴォゴォーガァガァー!!』(称号野郎がー!!主人公が叫んだとこです。)
と森の方から恐ろしい咆哮が木霊し、聞こえてきたのだ!
私と彼らはその咆哮をきき、顔を見合わせ、黒巨地熊の咆哮じゃないかと話した、そして、聞こえて来た距離からかなり近いとみて焦り、急いで馬車に乗り込み、馬を走らせた…馬も恐怖があったのかいつもののんびりなスピードとは違い、すごいスピードで走ってくれていた。
そのおかげで私達は、いつもより早い、日が傾き夕焼けになり始めた頃に町につけた。
そうして、私は町の門番らに事情を話し、急いでギルドに行くように言われ、ギルドでこの森側であった出来事を話した、彼らとはここで依頼完了となり別れた。
恐らく彼らは、これから参考人として事情の細かいとこも聞かれることになるだろう。
その後、彼らの話も聴き、ギルドは大騒ぎになり、大慌てで受付嬢が、町の領主様の元に走って行った。
その後、領主様が衛兵を引き連れてギルドにやってきた。
領主様は、王国と連絡を取り、明日、王国から調査隊がくることになった、調査隊が調査し見つけ次第、早馬で報告、この町で、領主様の退治隊と作戦立て、場合によっては迎撃するという話しになった。
私はその話を聞いた後、馬車を片付け、震える馬を連れ撫でながら馬小屋のある宿屋の主人に馬を預け、自宅にすぐ戻り、二階の階段を駆け足で登り、寝室のベッドに飛び込み毛布をかぶり、ブルブルと震えながら…あの恐ろしい声を思い出しカタカタと歯を鳴らしながらなんとか眠りについた。
早朝、王国の調査隊がやってきたようだったが…
私は、ずっと震えてまた毛布にくるまってから気を失った…
私がその後、目を覚ましたとき見たのは…
さらさらさらさら…川のせせらぎが聞こえる。
天気は少し白い雲がかかってはいますが、明るい昼下がり、穏やかな川に架かった木製の橋付近に差し掛かる、朝から私は山村より町へと向かい馬車を走らせる。
そんな、馬車の御者台に乗る私はしがない商人です。馬車の荷台には、村から仕入れた商品の荷物が少しと、街の冒険者の方が3人(内女性1人、18歳前後兄妹と幼馴染のチームだそうです。)乗っています
彼らは護衛ですが、昨日の朝からの付き合いで、街から山村へ一緒に向かい、道中で冒険話やらをきいたり世間話にはなを咲かせ、荷物運びもしてくださるほど仲が良くなりました。
夜は、荷物を卸したり、届けたりした後、山村の宿屋に彼らはは泊まったそうです。ちなみに、私は馬車の荷台で寝ていました。
街から山村までですが、朝から馬車で行き、川から少し離れた馬車で馬を休ませてからいかなくてはならないので、村に着くころには辺りが暗くなり始めてきてしまいます。
そんな冒険者方には、強さと実績が評価され、ランクG~Sまでの階級があるのですが、彼らはその若さで考えたら少し高いランクDなのです。
護衛に冒険者の方を付けるのは、まあ、魔王も居るご時世でして、普通な訳なのですが、普通はランクE~Fが数名普通なのです。
何故かはこの地域の平原は、元々は魔物は少なく、森なんかに入り混まない限り、出なかったのです。まあ、出てもあまり攻撃性のないスライムと呼ばれる種や、小さな兎やらイノシシが出るかで、私でも武器を持てば、対処出来なくはない程度の弱い魔物が出るくらいでした。
ですが今回は、どこかの森から森狼が移動してきて、元々森にいた熊と狼縄張り争いが起き、平原と森、川の周りの魔物がピリピリして、攻撃的になっている、幸い熊は森の湖がある場所より奥にしかいないから声も聞こえることはないのですが、まあ、以上が今の状態の要因です。
実は今回一ついいことがあります、Eの方よりDの方は、少し依頼料金が高いのですが…いつもと状況が違うのもあり、ギルドが料金負担し、Eの方と同じ料金で済んでいることです。
あ!今そこの人!みみっちいと思ったでしょう?
重要なんですよ?これは!
私の様な細々と商いをする、商人にはね…いかに商品以外のとこを削るか…
商品に品質を落として削るという行為は私はしません!そんな人は商人の風上にもおけません!
馬車がごとごとと音をたて木でできた、川に架かる木製橋を通過し、問題の森と平原のある辺りに入りだした。
昨日きた時間は昼前と数刻前でしたが、この辺を通りに、数匹魔物でしたが、襲ってきました。それくらい活発だったのですが、今日は何もいません。
私は不思議に思い、馬車を走らせながら後ろの彼らを見ると、彼らも不思議に思ったようで横に皆首を振って警戒を強めました。
何故、何もいないのに警戒するのか?
何もいないならいいじゃないかと思うでことでしょう…
では何故か、それは、まずいくら元々は魔物も少ない地だったとしても、何もいないってことはないのです。虫もいない…
通常なら平原にはスライムうろちょろしていますそれが普通なんです。
ですが今、そんなものすら姿が見えない…音もしない、残骸も何もない…つまり何かに怯え、気配を極限まで消してまで隠れる必要のある何かが居たのか…暴れていた。
そしてこの辺で、そこまで恐れられているのは…
黒地熊とそのボスの黒大地熊、そして最近きた森狼の集団くらいなのである。
以上の理由でこの辺りにあれらが出るかもしれないから、警戒したという訳だ。
危ない場所かもしれないが、そろそろこの辺で馬を休ませなければいけない。
彼らに告げ、馬車を昨日と同じ、街と山村の道の中間地点の場所に止め、馬を休ませ、皆で昼食にする。
山村の野菜に干し肉を混ぜ込み塩味のあるものをパンに挟んだものだ。
それを食べ、警戒各々しながらも食後の小休憩をとり、私は固まった体などをほぐしていた…丁度そのとき!
『ゴゴォゴォーガァガァー!!』(称号野郎がー!!主人公が叫んだとこです。)
と森の方から恐ろしい咆哮が木霊し、聞こえてきたのだ!
私と彼らはその咆哮をきき、顔を見合わせ、黒巨地熊の咆哮じゃないかと話した、そして、聞こえて来た距離からかなり近いとみて焦り、急いで馬車に乗り込み、馬を走らせた…馬も恐怖があったのかいつもののんびりなスピードとは違い、すごいスピードで走ってくれていた。
そのおかげで私達は、いつもより早い、日が傾き夕焼けになり始めた頃に町につけた。
そうして、私は町の門番らに事情を話し、急いでギルドに行くように言われ、ギルドでこの森側であった出来事を話した、彼らとはここで依頼完了となり別れた。
恐らく彼らは、これから参考人として事情の細かいとこも聞かれることになるだろう。
その後、彼らの話も聴き、ギルドは大騒ぎになり、大慌てで受付嬢が、町の領主様の元に走って行った。
その後、領主様が衛兵を引き連れてギルドにやってきた。
領主様は、王国と連絡を取り、明日、王国から調査隊がくることになった、調査隊が調査し見つけ次第、早馬で報告、この町で、領主様の退治隊と作戦立て、場合によっては迎撃するという話しになった。
私はその話を聞いた後、馬車を片付け、震える馬を連れ撫でながら馬小屋のある宿屋の主人に馬を預け、自宅にすぐ戻り、二階の階段を駆け足で登り、寝室のベッドに飛び込み毛布をかぶり、ブルブルと震えながら…あの恐ろしい声を思い出しカタカタと歯を鳴らしながらなんとか眠りについた。
早朝、王国の調査隊がやってきたようだったが…
私は、ずっと震えてまた毛布にくるまってから気を失った…
私がその後、目を覚ましたとき見たのは…
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