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第1章 異世界へ

第5話 狼襲来!外套と浮遊! (重複箇所修正しました。)

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「アホォォ~ン!」と聞こえていた鳴き声が…
複数聞こえてきてようやく「アウォォ~ン!」と狼が遠吠えしているのだと、気づいた。

俺はすかさずスキルを発動した。

『マッピング!索敵サーチ!』 


[ここで補足 : 現在地湖の付近説明]
湖のほとりはドーナッツ状の小さな草原幅5m。
その先は森、湖は丸く端から端まで25mほど、プールの距離くらいのイメージです。
北には2つの石に支えられた大きな石台(高さは3メートルくらい)が。西に焚き火と湖に入ってる主人公。南西方面から狼?が焚き火方面に向かって来ています。
ちなみに、主人公が採取しに行った場所は北の石を背に真っ直ぐ北に向かい帰りはくるっ回れ右して戻ってきてました。


マッピングでマップを起動し索敵サーチをした。目の前に地図のウィンドウが浮かぶ。
まだスキルの熟練度が足りない所為かマッピングのマップは夕方に探索した付近と湖の周辺までしか色が着いていない…索敵サーチは結構効果範囲が広いのか、白い空白部分にもちゃん機能し、赤い小さな点とそれに囲まれている少し大きな赤い点が表示された。
赤い小さな点、数は20ほどがおそらく狼か?
だとしたら大きな赤い点数は1匹狼親分か?
距離は近い狼で3、4キロ、狼頭狼リーダー?は5、6キロ

『これまずくね…筋力E物理はダメな上、今の俺は魔法使いじゃなくて、"魔法使えない'、だしな。』

「アウォォ~ン!」×6

そんなこと言っている間に2キロほどまで狼が遠吠えしながら、近づいてきている。

そうしてふと湖面にクラゲのように広がる装備をマントを見て思い出す…

『こ・れ・だ!』

思わず声をだしてしまい口を両手を抑えた。
そして、夜空の外套を裏返しつつ心中でつぶやいた。
マントをくるっと裏返し~隠密マントの出来上がり♪
っとそうだこれしなきゃ忘れてた。
ウィンドウを開きセット装備の効果を切り替える。

《セット装備効果オン》

「アウォォォ~ウォン?」

狼の遠吠えが変わった。

俺がマントを裏返したことで狼達には、突然匂いも気配も消えたのだろう。動揺したのか暫く遠吠えが途中で止まり、虫の音が響くだけの静寂が戻った。

さて呪いの影響がどこまであるか…
わからない今効果は、不明だったが、動揺はしたようだから、効果は間違いなくあった。
この間に念のため、湖面から上がっり、ブーツの浮遊スキルを使い、湖の中心に浮遊移動し避難した。

きっと浮遊スキルあるなら飛んでいれば良いんじゃ?と思うかもしれないので、言っておく。
浮遊スキルは、ゲームの中ではだった今はわからないが、少なくともゲームの中では、地面、水面、下に何かあるという条件を満たせば魔力消費せずに、常に0.5~1.5mの間を浮遊可能だ。更に魔力消費すれば、最大高さ10mだってずっと飛べる。万能だって思うだろ?
だが、消費魔力-100な上に、敏捷関係ないからいから、今の体だと歩くより遅い…よって今の状態ではずっと飛んでるのは厳しい。
呪いさえなければ…使ってたっていいんだけどな。

現在主人公【ステータス】
HP933/950、MP1054/3000
*主人公は知りません。
カースギフトの影響で、装備効果の自動回復中だが、回復の速度は低下中毎分に1ずつ本来(毎秒100)
 
静けさが数10分ほど、経ち諦めたか?と思っていたら、他の狼とは明らかに違う低い遠吠えがした。

「ヴオォォォーーーーン!!」

『うわ…うるさ!』
耳に響いてキーンとなり耳を手で押さえた。
やっぱり諦めてなかったか、湖に避難してて正解だったな。
そんなことを考えながら。マップを確認したときにはもう狼集団は、1キロを切った位置にいた。数分経つか経たないかぐらいで、焚き火のあった辺りの森と湖ほとり草むら方面から、カサカサと草がなりだし、唸り声や生き遣いまで聞こえてきた。

遂に狼が焚き火の所に次々現れだした!
現れた動かず、狼を遠目で体色全体は苔の様な緑色お腹は黄ばんだ白、狼頭狼頭狼のリーダーらしき奴はまだ確認出来ない。
一応地図でも確認してみた、小さな赤い点はやはり狼達だったようだ、赤い大きな点は2キロ先にまだ距離がある。

狼達は、焚き火を囲み唸りながら辺りの匂いを嗅いだり見回している。
どうやら俺を探して居る様だが、湖の方面を向いても見つけられずに居る様だ。

呪いがどの程度かわからないのもあり、この際、効果がどこまで有効か試してみようと、湖側に近く、他の狼から離れている1匹に目を付け近づいた、背後1mほどまで近づいてみた。
気づいていないようだったので、近くで観察してみる。
目は獰猛そのもの野生、爛々としている。
色は黒、大きさは大型犬くらいで、違いといえば少し尻尾が体に比べると太く少し短い?

そうして色々な角度から観察していたが、何事も無かったように違う方向の匂いを嗅いだりして辺りを見ていた。
狼の上に浮遊して顔を覗き込み、目の前凝視してみたり、試しに尻尾をさっと一瞬触ってみたり、それをしたときは流石に振り返ることもあったが、他にも色々と悪戯をしてみたが、完璧に見えも感じ取れもしていないようで一瞬不審がり唸るが、頭をかしげてまた違う方向を見出していた。

流石この異世界でもアーティファクトに、認定されるだけはある、呪いも特殊機能は、おそらく無効だった?

だがまだ、戦える状況ではないので、また湖の中心に行き様子を見ることにしようとしたとき。

『ヴオォォォーーーーン!!」

また低い遠吠えが聞こえた。

耳が痛い…防音必要だな…などと呑気に考えてると主人公…

そんな姿を近い場所と遠い場所から見る存在がいた。

近い場所では、面白い展開になったなと、黒い空間に、浮かびながら様子をみて笑みを浮かべて眺めている者。

一方の遠い場所では…白いカフェテラスの様な場所で主人公をみながら、ティータイムをしている三人。

「あら?狼に襲撃されてるみたいね。大丈夫かしら?」と心配そうに見ていた。

「ヒカティーナ様心配無いと思いますよぅ~祝福ギフトも転生者にはありますしぃ~」

「リクエルが言う通り、彼は祝福ギフトも貰ってました、のでそこまで心配することはないかと。」

女性ヒカティーナの心配に対し、双子天使リク・リナ祝福ギフト
があるから大丈夫だと言うとそれもそうですねと、ティータイムに戻り楽しむのであった。
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