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ダズンローズの花束

16 / 100 | 飛鳥馬 遊子

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| 飛鳥馬 遊子


 丸テーブルの口裂け姫にあんな事を言われ、事務所の社長椅子に座り、クルクルと回りながらボーっと考えていた。

 なんかずっとソワソワしてる…

 魔女同士での裏切りはしない約束だった。ただ、抜け駆けやエッチなんて、みんな何にも考えてなかった。精々がキス…したら、なんて…それがまさかの…

 よし、やっぱりはるはるに直接聞こう!





「ねーはるはるーなんか京介さんのことでうちらに隠してない?」

『…』


「沈黙は肯定と見做す、だっけ。うみうみが言ってたけど、こういう時に使うんだね………はるはるっ!」

『…はいはい、しましたよ。エッチしましたよ。すみませんでした~みんなより先に大人になってました~』


 はるはるの様子がおかしかったのは、これだったんだ。

 クネクネソワソワしてたのは雑草じゃなくて…花が咲いてたんだ…

 そしてこの態度…はるはるの首の根、引き抜こうかな…


「…その態度…それは駄目なんじゃない?」


『だって…ゆーゆー、お子ちゃまなんですもの…』

「はあーん! どこが! ぁ、いや…」


 そんなの自分でもわかってるよ! 眠らせと口裂けに女として負けてるの! なんなのよ、あのおっぱいとお尻! 大人って感じで…それに比べて…なんの特徴もない…私の身体…なんて…あ~なんかイライラする!


『…今ソワソワしてるでしょ? でも何したらいいかわかんないんでしょ? だからなんかイライラしてるんでしょ? それこっちに伝わるから。そうですねー。そこから丸テーブル覗けますか?』

「覗く?! そんなこと…なんか駄目でしょ!」


 はるはるは何言ってんの! そーゆーのはなんか駄目でしょ! それに…王子様の…京介さんは、た、多分、はだ、はだかが…それにほかの女と…ショックで魂抜けちゃうでしょ!


『はー…だからお子ちゃまなんです…良いですか、今はピンチですか? チャンスですか?』

「………チャンス…だと…思う…いや、逆にピン───」

『そうです! チャンスなのです! しかも他の魔女はいない! なら…ね? あ~変わって欲しい! というか場所どこですか? そっこー行きたいんですけど!』


 はるはる…いつからそんな肉食系ビッチに…あんたキス話で顔赤くしてたじゃない! それに生粋のストーカー…駄目だ、負けちゃう! そんなの嫌! それに…さっきの部屋から聞こえてきた…行く。

覗いてやるんだから!


「……場所は教えないよ…今…覗い…た…」

『…どうですか?』


「あ、あ、ああ…すごい…大きな…おちんちんが…」


 口裂けのおっきな…お尻に…突き刺さ…うわっ! うわー、うわー、すご、うわぁー、うわぁ! あひあひとか言うんだ…うわぁ! うっわぁ!


『思い出すからやめて! 具体的なのはやめて! でも安心してください。京介さんは不思議使いなので痛くありません。寧ろ逆で辛いかもです。あと正式な呼称はおちん、ぼ、です。ちん、でもぽ、でもありません。なんか格好良いでしょ? ふふん。でも魔女内だけですよ』


「不思議は知ってるよ…さっき巻き込まれたから…いや…あれ…だって、私の木刀くらいのおちんぼ?…が丸テーブルの口裂けのお尻に…出たり…入ったり…早素振りみたいに…」

『だからやめて! それは良いから。お相手の様子は? まあ聞こえる限り、だいたいわかりますけど……イラつきますけど』
 

 口裂け…口、裂けるくらい叫んでるけど…やめてって、ダメって言ってるけど…そんな顔してないんですけど…うわぁ、うわぁ! なんかパシャって出たよぉ! 人間ってすごい! 京介さんのはだ、裸! 王子様のおちんぼ、すごい! 雰囲気、本黒檀の木刀みたい! 格好良い!


「……何っていうか…もう…ぐちゃぐちゃに…蕩け…て…あっち行ってるみたいな…」

『やめてやめて! …ね? 幸せそうでしょ? 幸せに…捨てる、いや貰ってもらう…チャンスですよ? 私はそれで幸せになりました。そりゃー最初はわたしも躊躇しましたよ? ええ、ええ、それはもう。でも余韻だけで何度も…幸せ…それに…他の魔女には黙っておくよ…? ね?……一緒に幸せに…なろ?」


 こいつ…本当に魔女みたいなやつだな…どう、しよう…


「あ、はるはるの~魔法の幸せル~ト~! イェー! 聞きますかー? 実績ありますよー? 確実ですよー? うみうみのJCパンツ案よりですよー? まー……でもな~これはな~はるはる先輩って言わないとな~教えてあげれないなー』

「うぐ。そういうのナシじゃない?」


『へー…あーバッテリーがー電波がー』


 くそう…でもあんな京介さんの顔…口裂けの顔…真剣勝負で真っ向勝負のぶつかり合い! 私もしてみたい…うわぁ! なんかまたバシャバシャ出たよぉ! すご……なんかお股がムズムズしてきた…ああ! もう! くそう!


「…教えて…ください…はるはるパイセン…」


『…まあ…良いです。いろいろとあんまり嬉しくないけど…はー。では早速。そこにマジック、ガムテープ、セロテープ、包帯、絆創膏、紐…葉っぱのいずれかはありますか~?』

「? …そんなもの…何するの?」


 はるはるの言うことに従うとは決めたけど…そんなものなんで…いや、はるはるの方がパイセンだし、絶対に必要なんだ…事務所にあるかな…観葉植物は…あったな…


「それは初めての攻略には必須アイテムでして─────」





| 藤堂 京介


「寝ちゃったか…」


 ノノメちゃんは撫で撫でしながら洗浄魔法を掛けてあげると、すぐに微笑みながら寝てしまった。

 永遠ちゃんの横に寝かせて、布団を掛けてあげる。

「ふー…」

 一息ついたところで、扉が開き、先程の飛鳥馬さんがおずおずと入ってきた。


「き、き、京介さ、ん…」


 黒髪をポニーテールにしている彼女の前髪はわりと短く、真っ直ぐに切り揃えられていて、おでこの方が多く出ていた。

 そのおでこまで顔を赤らめ、もじもじと…可愛いらしい仕草をしながら───


 大きめの葉っぱ二枚を胸に。葉っぱ複数枚で作った腰蓑を、裸に装備した姿で立っていた。


「………」


 南国少ね……少女…かな?

 いや、Eはっぱのふく…Eくさのふく、か…

 それより…驚いたな…


「はるはる…春香に聞きました! こういう格好がお好きだと聞きました! 私を可愛がってくださいませんか! お願いします!」

「……」


 そう言って、彼女は頭を下げた。

 …春風ちゃんの見解では、僕はいったいどういう風に見えていたのだろうか…


 彼女の胸を隠す二枚の葉は手のひらに乗るくらいの大きさで、腰蓑は超絶ミニスカートくらいの長さ。葉は二枚を繋ぎ合わせて長くしていた。

 ホッチキスと両面テープ、あとビニール紐…かな?


 彼女の肌は白く、少し濃い緑色の葉がよく映えていて、頭を下げたまま、プルプルと震えていた。すごく恥ずかしいのだろう。

 その格好、勇気、いるよね……

 わかる。

 異世界でもそんな人はいなかったよ。

 強いて言うならば……僕だけだった。

 辛かったよ…とても…

 冤罪からその格好で逃げるのは。


「おいで」

「うわぁ~、はい!」


 僕はとりあえず、自分がその時して欲しかったように、その格好には触れない事にした。


 瞳の色がわかれば十分だ。





「えへへ。抱きしめられちゃった…あ…ん、はー、キス、しちゃった…死にそう…」

「もう一度、しよう」


「は、はい! え、あ、ん、んちゅ、はあ、ちゅ、ちゅぷ、あ、んむ、はー、おとな…キスです…ね…あ~はるはる…素敵な服…ありがとう…」

「……」





「レロ、ちゅ、んむ、あむ、んぢゅ、チュパ、はー…なんだかこのまま溶けそうです…あの、遊子の身体…ガキ、くないですか? 先輩お二人みたいな…大人っぽくないし…」

「綺麗だよ。シミ一つないし、お手入れしてるんでしょ? それになんと言っても可愛いしね」


「うわぁー、本当ですか! …でも…なら! だ、だ、だ、抱いていただけますか! 私を!」

「いいの?」


「はい! ただ…私…上手く出来るか…不安で…はるはるは全部任せたら良いって…教えてくれるって…」

「なら任せてくれる?」


「ぁ、あ、はい! 不束者ですが、精一杯頑張ります! よろしくお願い致します! うわぁ~! バクバクします!」





「───あ、あ、あ、あ、あん! あ、そこ良いです! お豆さん! 舐め舐め! 好き! こんな! 気持ち! 良い、あひっ、あ、あん! ですね! なんだか、乳首が、ムズムズ、します! あひ! あぁぁぁ───」

「───こお、ですか? んむちゅ、チュパ、レロ~~、じゅずずぅ、あむ、んちゅ、えへへ、上手くできてますか? やった! ちゅ! んちゅ! じゅずずっ、あ、あ、でも口に入らないです。ごめんなさい────」

「───あー、あー、あ、わぁ、あ、わわ、なんかあ、ごめんなさい! 我慢出来なくて! あ~オシッコ出ちゃいます~! あ、あ~…ごべんなざい…ひっく、ひっく──」

「───え、みんな出るんですか! ほ、本当ですか? なら精一杯飛ばします! 負けません! 我慢もしません! よろしくお願いします─────」





「───いくよ。遊子ちゃんの初めてを貰うね」

「は、はい。お願いします! あ、ちょっと待ってください! え~と…なんだったっけ…はるはるは…あっ! ……ゆ、ゆーこの、JCお、ぉまんこ…を、あ、青い光でワカラセて? く、ください! あれ? あ、王子様おちんぼで!」

「………う、うん」


「あ、あぁ─青い光が───降って…はぁ、素敵な王子様の、はぁ、木刀みたいな格好良いおち、んぼ、が、はぁ、はぁ、王子様おちんぼが、はぁ、あ、あ、あ、ゆーこの鞘に…収まってきます───」

「………」





「っか、はあ、すご、すご、気持ち、良い! 気持ち、良い! なん、ですか!
これ、なんなん、ですか! 良い! 気持ち、良い! んです! また、出ちゃい、ます! ああっ! はぁへ──、あーおしっこまた飛ばしちゃった…えへへへ…」

「二人とも、起きたんだね」

「うん。おはよー、京くん。ちゅ。…あーゆーちん気持ち良さそう」

「はい。ちゅ、ちゅ…そうですね…でも…この草? 葉っぱ? なんなんですか…なぜ初めてなのに…原始人のコスを…」

「……」


「ああ! 先輩方! 失神とか! だらし! ない! ですよ! これ! すっごい! 王子様おちんぼ! カチカチ! すっご、いんです、よ! あん! 頭、チカチカ、します! あん! たまに、ビクン、ビクン、来ます! オシッコ、出ちゃう、んですよ! ここのお豆、さん! も、乳首も、おっきく、なって! 不思議! あ、んん! 不思議良い! っくはぁ! はぁ、はぁ、あ、また…飛ばしちゃったぁ…えへへ」

「…知ってるよ。落ちてたしね。あとそれ京くん手加減してるだけだし」

「なんか…優しい感じでムカムカムカつきますね…全然全部入ってないじゃないですか…しかも抱きしめられながらとか…それに…おちんぼですって?」

「……」





「はぁ──! あ、あ、すっごぉ、あ、あ、すっご、く気持、ちいー! っくっ…は、あ、あ、高い、とこ、登ってる、感じで、す! っくぅ─……っ、は、あ、あ、あ、高い! 気持ち、良いです! っく──っ、は、は、は、はわ──王子様のおちんぼ! 気持ち良いです──!」

「あ、急に階段なくなるから気をつけた方がいいかも」

「…おち、んぼ…なんって下品な……確かに変っちゃいましたけど…そのまま早く落ちればよろし…」

「…そろそろいくね。出すよ!」

「え、ぁあん! はい! ゆーこの、中、に、お願い、しま、す! 今日は! 大丈夫です! ぁあん! 京、介、さん、ゆーこ、の鞘、気持ち、良いですかあ? ぁあん、あ、私! 王子様のおちんぼ! すっご、く気持、ち良い、です──! っぁ…え? ああ、あん、あえ? ぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁぁぁ! っは───っ、は────っ、はっ、はっ、な、何が…奥? あ、え、また! さっきよりおっきいのが! 何これぇぇぁぁぁぁぁぁああああああっ?! っ────っ!! っはぁ、っはぁ、ああっ、あっ─ダメダメダメもうダメれす! っあ!! はー、はー、はー、またぁ?! もう気持ち良いのいやいやいやっれす!! いやれす! らめぇぁぁあああああああぁぁぁぁぁぁぁ! っはぁ───ぁ………」

「よく頑張ったね。可愛いかったよ。おやすみ」


「こんな感じで…失神するんですね…」

「そう…みたいね…ほんとにらめぇとか言う人いるんだ」


「…そ、そうですね」

「………」








「…今どきの中学生はすごい発想ですね…。初めてを原始人コスとか…何考えてるのか1ミリもわかりませんでした…。しかも、お、おちんぼなんて…下品な…誰か突き止めないと…口裂いてやります……というか永遠さんもぐっすり落ちてましたよ。 ふふ…」


「? ね~ダーリ~ン…永遠にゃんこ起きたよ~まだいけるみたい…なんか…もう少しで…あー…ダーリンまで寝ちゃった…というか初めてをお風呂場とかもどーかなって」


「魔法バンバン使ってましたしね…そのダーリンってなんですか…。あと、お風呂場は思い出の場所なんだから良いんです!」


「あ、ところで詩ちん、あれ何? 何かキラキラしてキレーだったな……そういえば助けに来てくれた時は……特に何にも思わなかったけど…というか魔法って何? あーダーリンはダーリンじゃん。詩ちんも呼べば?」


「まだ角でぶつかってませんし…呼べませんよ。ああ…ぶつかる前に違うとこぶつけ合っちゃったよぉ…あああ順序が…夢が…。いや、ある意味叶えたんですけど…しかし相変わらずあなた大物ですね…これですよ、この動画」


「…詩ちん、まだかどパン諦めてなかったんだ…どんな激ムズシチュだし…これが暴行動画ね……絹ちん見せてくれなかったのはこういうことか…本当だ…キレー…昔から使えたって…言ってた?」


「は~ノノメの魔法使い様…いや…エリカさんが聞いたところによると、高校生になってからみたいです。でも諦めませんよ、角パン」


「そんな事って…あるの? これ…藤堂の? 角パンとか無理だし」


「いや…違うと思いますよ…琥珀こはくさんはそんな事…でも確かに何ででしょうね…動きも藤堂ではなかったし…聞けば教えてくれるでしょうけど……もしかして鉛家でしょうか…いや……でも私は…自分から教えて欲しいですね…お父さんのこともありますし…」


「うーん。気になると言えば気になるけど…まあ京くんだし……それに……ぶっちゃけ今は…こっちかにゃ?」


「…そ、そうですね。しゅごぃ…まだ硬い……でも勝手に良いのですかね……。あの、ちょっと…ねえ…永遠さん……なんか…手慣れてませんか? 今日初めてだったんですよね?」


「にゃはは…今日は…格好良かったなあ。ぜ、だってさ~さ、詩ちんも一緒に…お掃除にゃん…やり方教えるにゃん。こうやって…かりくび──」


「あー! やっぱり経験者じゃないですか──! あ! あの強面レイパーと?! 私は無理…いだっ! ちょっと~叩かないで~くださいよぉ~」


「何嬉しそにしてるし。京くん以外にある訳無いもん。それに…その…初めては…ちょっと…夢叶えた…みたいな…だけだもん」

「なぁんだ…まああの永遠が京たん以外となんて……ん?…夢を…叶えた?………あぁぁぁ! こいつマジか……襲いましたね…物理で仕留めてからレイプしましたね!…いつかいつかこいつはやるやると思ってたけど! ほんとにヤりやがりましたね!! 私、角パンもまだなのに!」


「くっくっくぅ……にゃ──っはっはっはっはっは────京くん気絶白目バージョン子種、レアゲットしてたのにゃ─────!」

「こいつ全然昔と変わってな──い! 永遠! あなたはいつもいつも! このぉ、京たんのカタキ──ぇ?──ぶほぉっ! 乳ビンタぁっ?! いったぁい!? …おっぱいで…二重の…極み…?…いったぁ…嘘でしょ…」


「ふっふーん! どう? びっくりした? わたし天才だし。ま、使う機会ないけどね。そ、れ、よ、り、どーするにゃ?」


「ぐぬぬぬ……なんって下品な技…狂ってる…そもそもなんでそれ垂れないんですか…無重力なんですか…は────……もちろん一緒にペロペロするでしゅ」


「詩ちんのお尻もじゅーぶんお下品だよ。じゃー左半分、詩ちんね」


「それはもちろん、戦争反対ですし。ちゅ、ちゅぴ、レロォ…」



「ふふ、詩ちんの嘘つき────瞳が濁ってる……わよ?」


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