85 / 156
悪魔との接触
何も言えねぇ
しおりを挟む
| 葛川 翔
藤堂の様子がおかしい。
いつもはだいたい無口で、アイコラ写真を見せた時だけは拡散はやめてくれ、と必死だった。
先週ボコった時も碌に反応しなかったやつだ。
それが今朝は一変して煽ってくる。
なんだ、何が起きてる? シモのおかげでさっきは落ち着いたが…
シモはイメージを大事にしすぎる。圧を掛けるタイミングを間違えちゃいけない。クラス内なら尚更だ。
今日はナカとウエは揃って休みだ。ナカはいつもの小学生ナンパ、上は飼い犬に会いに行くらしい。こういう時に限ってナカはいない。ウエもだ。仕方ねぇな。まったく。
ん? おいおい、もしかして本当にナカがボコり過ぎて変わっちまったのか? いや、んなわきゃねえか。陵辱した女でもそこまで変わるやつはいなかった。ナイフを持たせてもだ。まあ反逆なんてさせないようにしてたしな。
ならなんだ? …まあ、昼休みまで待つか。
それより愛香だ。
先週とはかなり変わっている。しかも俺の好みの方向バッチリだ。股間がいてぇ。ギンギンだ。この変化は…動画を見ての防衛策か。
いいな、その健気な感じ。
これぞ純愛って気がするぜ。
そうか、こうやって彼氏彼女になるんだな。今まで飼い主と雌犬だったから新鮮だ。
ただ、クラスの様子がなんかおかしい。ひそひそとこちらを見ながら…何だ?
見るなら愛香の方だろ。ああ、救えるのが俺しかいないってか? まったく。仕方のねえ奴等だ。早くその時が楽しみだ。くひっ。
「くっすん」
「何だ?」
シモの様子が、さっきと違い変だ。何だ?
「何かおかしい。今まで仲良くしてたやつから総スカンだ」
「? そんなこと…あるもんなのか? ちょっと待ってろ。─────ね、笠原さん、みんな何を話してるのかな? 教えてくれないかな?」
こいつはクラスメイトの笠原皐月。いつも話しかけると頬を染めて嬉しそうにしやがる。全然激らねーが、まあニッコリ笑顔のサービスだ。
「ひっ、葛川くん、何?」
なんだ? こいつ、激るじゃん。そんな表情するとか…煽ってんのか? リストに入れとくか。…じゃねぇ。なんだ? なんで怯える?
「あはは、どうしたんだい? 緊張してるのかい?」
「ううん、いや、ちょっと聞いたんだけど、これ…。…葛川くん…女の子に昔酷いことしたって本当?」
あるSNSの呟き。そこに書かれていた内容。それは予想の斜め上だった。
◆
三限目の休憩時間。シモと連れ出って四階の教職員用トイレに来ていた。ここには滅多に教師はこねぇ。シモが言っていた。
俺は、昂った感情を吐き出した。
「なんだぁっ! これはぁ!」
「ふふ、やってくれたね。誰だ。しでかした奴は…これは…@KUBIHARU19…?こいつか、バラ蒔いたのは」
「ふざけやがって! …しかもこの内容の一致……誰だ?雌犬の誰かか? 今、19歳とか居たか?」
「居たよ。でも特定は…難しそうだね。まあ、さっきみたいにシラを切れば大丈夫だよ。とりあえず昼休みに憂さ晴らしだね…僕が心当たり探してみるよ。ウエの飼い犬とかにも」
SNSの呟きのリンク先には、俺の過去の陵辱の手口が載っていた。主人公が俺で、まるで陵辱モノのWEB小説だ。
しかも全部事実だ。
高校に入ってからの猫被りも綺麗にトレースしてやがる。SNSの方にはたった5秒の動画も載っけていた。
動画は、俺にはモザイク無しで藤堂にはモザイクしている暴行シーンだ。つまりそれに陵辱小説をくっつけている。下手に訴えると、こちらがマズい。
「これが親父にバレたら次は不味いってのに、誰だこんなモノ流しやがって…! しかも、ぼさおはぼさおで、木偶のくせにイキがりやがって…! 昼休みに絶対ボコってやる!」
◆
俺は、いま、何を、見せ、られ、てい、る?
「はい、あーん、京ちゃん。美味しい?」
「はい、兄さん、こっちも。頑張ったでしょ?」
「きょんくん、こっちも、食べなさい」
「みんな、美味しいよ」
「聖ん、いつの間に!」
「未羽もいつの間に!」
「由真、私達もお弁当作ってこれば良かったですね…」
昼休みの屋上。
シモは噂の出所を調べてくると行って教室を出て行った。俺は一人で屋上に来た。
屋上の端、六人の女がぼさお、藤堂を囲って弁当を食べていやがった。
ここに居るのは、ランキング10内のやつばかりだ。愛香はもちろん、藤堂未羽、三之宮聖、新津瑠璃、浅葱由真、狭川響子…
藤堂未羽は藤堂に兄さんだと…先週否定したばかりだろうが!
なんだ、このギャルゲーみたいな状況は!
しかも、愛香は京ちゃんだと? 何故ぼさおに弁当食わせてやがる! それは、そこは俺だろうが!
藤堂…こいつ、異世界転生でもしてきたっていうのか?! いったい何があったらこうなるんだっ!!
「あの、藤堂くん、少し良いかな?」
「あー、聖ちゃん、どさくさに紛れて何お弁当作ってきてるの!」
「ふん、愛香が被るのがいけないんじゃない。きょんくん、こっちのが美味しいわよ~あーん」
「あの、その、藤堂…くん?」
「もぐもぐ」
「未羽! 作るなら声かけてよ~」
「そうです! 私達は感謝祭という名の一夜を…」
「響子! 兄さんを困らせないで! また今度誘うから。今日は愛香と作ったの。なんだかんだで一番理解してるし…」
「未羽のお弁当、美味しいよ」
「本当ですか! 兄さん!」
「……あの、藤堂く、ん…」
「未羽ちゃんさー、いつの間に成ちゃんと融和したの?」
「いろいろあったのよ。それより新津も、それに三之宮もさあ、いつの間に兄さんの近くに? 血のバレンタインはどうしたのよ。愛香にやられたんじゃなかったの? 自慢してたわよ、こいつ」
「京ちゃんの前でサラッとやめて! 未羽ちゃん、酷い!」
「愛香が酷いのは昔から知ってるわよ。幼馴染なんだし、ふー、そうね。先週いろいろあったのよ。ね、瑠璃」
「そーそー、あれ? そーいえば…それってクズ川のおかげだよね」
「あ、そうだよ!」
「そういえば…そうよね…」
「元を辿ると…そっか」
「そうなるね」
「そうですね」
「じゃ、さん、はい」
「「「「くずかわくん、ありがとね~」」」」
何だ、なんなんだ、なんなんだっ! こいつらは!! ウォー!!!
何も、言えねぇ…
「葛川くん、今お昼ごはん中だからさ。用事は普通、食べ終わってからじゃないかな? 気をつけた方が良いよ。もぐもぐ」
……こいつ、ぶっ殺していいか? いいよな?
藤堂の様子がおかしい。
いつもはだいたい無口で、アイコラ写真を見せた時だけは拡散はやめてくれ、と必死だった。
先週ボコった時も碌に反応しなかったやつだ。
それが今朝は一変して煽ってくる。
なんだ、何が起きてる? シモのおかげでさっきは落ち着いたが…
シモはイメージを大事にしすぎる。圧を掛けるタイミングを間違えちゃいけない。クラス内なら尚更だ。
今日はナカとウエは揃って休みだ。ナカはいつもの小学生ナンパ、上は飼い犬に会いに行くらしい。こういう時に限ってナカはいない。ウエもだ。仕方ねぇな。まったく。
ん? おいおい、もしかして本当にナカがボコり過ぎて変わっちまったのか? いや、んなわきゃねえか。陵辱した女でもそこまで変わるやつはいなかった。ナイフを持たせてもだ。まあ反逆なんてさせないようにしてたしな。
ならなんだ? …まあ、昼休みまで待つか。
それより愛香だ。
先週とはかなり変わっている。しかも俺の好みの方向バッチリだ。股間がいてぇ。ギンギンだ。この変化は…動画を見ての防衛策か。
いいな、その健気な感じ。
これぞ純愛って気がするぜ。
そうか、こうやって彼氏彼女になるんだな。今まで飼い主と雌犬だったから新鮮だ。
ただ、クラスの様子がなんかおかしい。ひそひそとこちらを見ながら…何だ?
見るなら愛香の方だろ。ああ、救えるのが俺しかいないってか? まったく。仕方のねえ奴等だ。早くその時が楽しみだ。くひっ。
「くっすん」
「何だ?」
シモの様子が、さっきと違い変だ。何だ?
「何かおかしい。今まで仲良くしてたやつから総スカンだ」
「? そんなこと…あるもんなのか? ちょっと待ってろ。─────ね、笠原さん、みんな何を話してるのかな? 教えてくれないかな?」
こいつはクラスメイトの笠原皐月。いつも話しかけると頬を染めて嬉しそうにしやがる。全然激らねーが、まあニッコリ笑顔のサービスだ。
「ひっ、葛川くん、何?」
なんだ? こいつ、激るじゃん。そんな表情するとか…煽ってんのか? リストに入れとくか。…じゃねぇ。なんだ? なんで怯える?
「あはは、どうしたんだい? 緊張してるのかい?」
「ううん、いや、ちょっと聞いたんだけど、これ…。…葛川くん…女の子に昔酷いことしたって本当?」
あるSNSの呟き。そこに書かれていた内容。それは予想の斜め上だった。
◆
三限目の休憩時間。シモと連れ出って四階の教職員用トイレに来ていた。ここには滅多に教師はこねぇ。シモが言っていた。
俺は、昂った感情を吐き出した。
「なんだぁっ! これはぁ!」
「ふふ、やってくれたね。誰だ。しでかした奴は…これは…@KUBIHARU19…?こいつか、バラ蒔いたのは」
「ふざけやがって! …しかもこの内容の一致……誰だ?雌犬の誰かか? 今、19歳とか居たか?」
「居たよ。でも特定は…難しそうだね。まあ、さっきみたいにシラを切れば大丈夫だよ。とりあえず昼休みに憂さ晴らしだね…僕が心当たり探してみるよ。ウエの飼い犬とかにも」
SNSの呟きのリンク先には、俺の過去の陵辱の手口が載っていた。主人公が俺で、まるで陵辱モノのWEB小説だ。
しかも全部事実だ。
高校に入ってからの猫被りも綺麗にトレースしてやがる。SNSの方にはたった5秒の動画も載っけていた。
動画は、俺にはモザイク無しで藤堂にはモザイクしている暴行シーンだ。つまりそれに陵辱小説をくっつけている。下手に訴えると、こちらがマズい。
「これが親父にバレたら次は不味いってのに、誰だこんなモノ流しやがって…! しかも、ぼさおはぼさおで、木偶のくせにイキがりやがって…! 昼休みに絶対ボコってやる!」
◆
俺は、いま、何を、見せ、られ、てい、る?
「はい、あーん、京ちゃん。美味しい?」
「はい、兄さん、こっちも。頑張ったでしょ?」
「きょんくん、こっちも、食べなさい」
「みんな、美味しいよ」
「聖ん、いつの間に!」
「未羽もいつの間に!」
「由真、私達もお弁当作ってこれば良かったですね…」
昼休みの屋上。
シモは噂の出所を調べてくると行って教室を出て行った。俺は一人で屋上に来た。
屋上の端、六人の女がぼさお、藤堂を囲って弁当を食べていやがった。
ここに居るのは、ランキング10内のやつばかりだ。愛香はもちろん、藤堂未羽、三之宮聖、新津瑠璃、浅葱由真、狭川響子…
藤堂未羽は藤堂に兄さんだと…先週否定したばかりだろうが!
なんだ、このギャルゲーみたいな状況は!
しかも、愛香は京ちゃんだと? 何故ぼさおに弁当食わせてやがる! それは、そこは俺だろうが!
藤堂…こいつ、異世界転生でもしてきたっていうのか?! いったい何があったらこうなるんだっ!!
「あの、藤堂くん、少し良いかな?」
「あー、聖ちゃん、どさくさに紛れて何お弁当作ってきてるの!」
「ふん、愛香が被るのがいけないんじゃない。きょんくん、こっちのが美味しいわよ~あーん」
「あの、その、藤堂…くん?」
「もぐもぐ」
「未羽! 作るなら声かけてよ~」
「そうです! 私達は感謝祭という名の一夜を…」
「響子! 兄さんを困らせないで! また今度誘うから。今日は愛香と作ったの。なんだかんだで一番理解してるし…」
「未羽のお弁当、美味しいよ」
「本当ですか! 兄さん!」
「……あの、藤堂く、ん…」
「未羽ちゃんさー、いつの間に成ちゃんと融和したの?」
「いろいろあったのよ。それより新津も、それに三之宮もさあ、いつの間に兄さんの近くに? 血のバレンタインはどうしたのよ。愛香にやられたんじゃなかったの? 自慢してたわよ、こいつ」
「京ちゃんの前でサラッとやめて! 未羽ちゃん、酷い!」
「愛香が酷いのは昔から知ってるわよ。幼馴染なんだし、ふー、そうね。先週いろいろあったのよ。ね、瑠璃」
「そーそー、あれ? そーいえば…それってクズ川のおかげだよね」
「あ、そうだよ!」
「そういえば…そうよね…」
「元を辿ると…そっか」
「そうなるね」
「そうですね」
「じゃ、さん、はい」
「「「「くずかわくん、ありがとね~」」」」
何だ、なんなんだ、なんなんだっ! こいつらは!! ウォー!!!
何も、言えねぇ…
「葛川くん、今お昼ごはん中だからさ。用事は普通、食べ終わってからじゃないかな? 気をつけた方が良いよ。もぐもぐ」
……こいつ、ぶっ殺していいか? いいよな?
0
お気に入りに追加
354
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
鋼なるドラーガ・ノート ~S級パーティーから超絶無能の烙印を押されて追放される賢者、今更やめてくれと言われてももう遅い~
月江堂
ファンタジー
― 後から俺の実力に気付いたところでもう遅い。絶対に辞めないからな ―
“賢者”ドラーガ・ノート。鋼の二つ名で知られる彼がSランク冒険者パーティー、メッツァトルに加入した時、誰もが彼の活躍を期待していた。
だが蓋を開けてみれば彼は無能の極致。強い魔法は使えず、運動神経は鈍くて小動物にすら勝てない。無能なだけならばまだしも味方の足を引っ張って仲間を危機に陥れる始末。
当然パーティーのリーダー“勇者”アルグスは彼に「無能」の烙印を押し、パーティーから追放する非情な決断をするのだが、しかしそこには彼を追い出すことのできない如何ともしがたい事情が存在するのだった。
ドラーガを追放できない理由とは一体何なのか!?
そしてこの賢者はなぜこんなにも無能なのに常に偉そうなのか!?
彼の秘められた実力とは一体何なのか? そもそもそんなもの実在するのか!?
力こそが全てであり、鋼の教えと闇を司る魔が支配する世界。ムカフ島と呼ばれる火山のダンジョンの攻略を通して彼らはやがて大きな陰謀に巻き込まれてゆく。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クールな生徒会長のオンとオフが違いすぎるっ!?
ブレイブ
恋愛
政治家、資産家の子供だけが通える高校。上流高校がある。上流高校の一年生にして生徒会長。神童燐は普段は冷静に動き、正確な指示を出すが、家族と、恋人、新の前では

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる