57 / 156
アレフガルド - ベリル王国 辺境伯領
薔薇の姫巫女
しおりを挟む
| ローゼンマリー
ベリル王国、ルチー辺境伯領。
領都ネクロンド。
人魔の境界を抜け、人族の限界地点にあるこのネクロンドに私達はたどり着いた。
ベリルは魔族領に接するため、王盾の異名をもつ国だ。その中でも魔族との一番の激戦地がここネクロンドだった。
だからだろう。屈強な戦士に魔法使い、亜人や獣人、他領の騎士もいる。
我々は、魔王を討伐した英雄とは思えない扱いを受けた。神殿騎士に外套を着せられ、人の目に付かないよう案内され辺境伯邸に赴いた。
政治的に何かあるのだろう。わたしにはわからないが、リリィとクロはその辺りは詳しかった。
ベリル王国辺境伯、ガーランド=ルチーと、その息子アラン=ルチーが出迎えてくれた。
「本当によくぞ無事戻ってくれた」
「神託の巫女の皆様方。お勤め無事に果たされた事嬉しく思います」
「ああ、ルチー辺境伯殿。アラン殿。わざわざの歓待、感謝する」
姫巫女の対外的な対応はだいたいリリィが担っていた。私は言葉使いが男勝りだし、クロはカジュアル過ぎる。
特にクロは結論を急ぎ過ぎるきらいがある。商人出身だからか、極端に好かれたり嫌われたりしていた。
ただ今日は少し考えることがあるからとリリィから私に任されていた。ルチー辺境伯の息子、次期辺境伯のアランが私を労ってくる。
「マリー殿、無事で何よりです。心配で心配で」
「あ、ああ、ありがとう、アラン殿。確かに大変ではあったが、皆ともに無事だったよ」
握手に答えると、何かねっとりとした目で私を見てくる。アランは勇者の話題を出さない。一度立ち寄った時には勇者に対してあまり関わろうとしなかった。
リリィは何かに勘付いていたようだが。
「今日はゆっくりと旅の疲れを癒やして欲しい」
「ああ、世話になる」
「ローゼンマリー、その辺で。神殿騎士の方々もいらっしゃるのです」
「そうだな。アラン殿。再会は喜ばしいが、魔族領からの旅に皆も疲れている。良ければ案内を頼みたい」
リリィはいつも貴族の前では冷たく振る舞う。本当は温かく仲間思いの良い友人なのに。
私はそんなリリィが誤解されたままなのは辛い。ただ本人は煩わしいことに巻き込まれたくないからむしろ好都合です。なんて事をいつも言う。
リリィは、魔王討伐からずっと張り詰めている。なるだけ隠しているようだが長く一緒にいるからわかる。ただ唯一、手紙を読む時だけは優しい顔だ。
魔王は落ち、世は救われ、最愛の人は去って行った。これからは…どうしようか。
私はどうすれば良いのか。ずっと考えていた。
◆
「いいか?」
「どうぞ」
こういった貴族の屋敷の時は決まってリリィの部屋を訪ねていた。私の出自はただの平民だ。町の宿屋とか、村の村長宅なら普通に過ごせる。
だが貴族の屋敷だけは気後れしてしまう。だからいつもリリィやクロのところに来てしまう。
「クロも居たのか」
「なんだよ、ボクがいちゃダメなの?」
「くすっ、マリーさんはそんな事思いませんよ」
「そうだぞ。ヒガイモーソーというやつだ」
3人で笑い合う。良かった。いつものリリィだ。だが今日は何だったのだろうか。
一頻り笑いあってから、リリィは表情をただし、荷物の中から[指星の結界石]を取り出した。
「お二人とも」
「わかった」
「はいよー」
魔力次第では空間を切り取り隔離する事も出来る指星の結界石。
魔王討伐の最終夜、私達の覚悟の日に使った完全結界の石。
鉱山の街、メルカインで手に入れてからおよそ一年。ずっと魔力を溜めてきた。
五年越しの一夜を邪魔されないために。
たった一夜の尽きることのない愛のために。
まだ魔力の余韻はあるようだ。結界を張り合え、辺りを確認するとリリィは話だした。
「帰路では神殿騎士もいた為お伝えし辛かったので、ここまで黙っていました」
いくら勇者が帰還したとはいえ、話した内容は神殿騎士によって大教会に伝わる。
大教会に所属する身として、本当にまずい話は避けてきた。この結界石も帰路の途中で使えばよからぬ謀りかと疑われかねない。
「また、貴族の屋敷はだいたいが貴族の都合の良いように出来ています。覗き、盗聴、なんでもあります。これは以前から言ってきましたね」
そうだ。だからいつもリリィの部屋に来ていた。私は棘を突き刺す事しか出来ないしな。京介が街に出ていないときはだいたい索敵の得意なリリィと居た。
「幸い、京介さんがいらした時は常時、索敵の魔法で私達を包んでくれていましたから安心して旅を続けてこれました」
「あれ、未だにどうなってるのかわからなかったよ。あんなに離れてたのに」
「ああ、魔力もそうだが、発想がな」
そう、京介の発想は独特だった。魔力を四種類に分けるなど、歴史上初めてだっただろうし、魔力の量は二年先に修行していた私達のアドバンテージなど無いも同然だった。
「…懐かしいな」
「…ああ」
「…ええ」
救世の旅。
私には昨日の事のようにも、随分昔のようにも感じる。
「ですが、今日から違います。今日からは人族の領地を通ります。京介さんがいなければ、私達の出自からただの平民だと侮り、接してくる阿呆も出てきます」
「いるいる~」
「そうだな」
旅の途中でも私達によからぬ事を考えるやつは多かった。腕力で解決しない輩が厄介だった。
「また、私達の故郷であるラネエッタ王国と水面化で仲違いしている国もあります。このベリルもそうです」
そういえばそんな話を巫女の見習い時期に受けていたか。確か魔石の流通量だったような。
私は戦う事しか出来なかったからリリィとクロに任せっぱなしだったな。
「聖女様も、賢者様もおっしゃっていましたが、過去の文献を見るに、勇者様が元の世界に戻らなかったからこそ、今日まで人族同士での仲違いが表面化しなかったのだと読み解けます」
人族の悲願。魔王の討伐。それは成った。
成ったが故、問題が起こると言う。
「我々は、魔王が現れてから歴史上初めて勇者である京介さんを、いえ京介様を、彼の願いとはいえ元の世界に送り返してしまいました。あれだけこの世界の平和のために尽くされたあの方を、何も伝えず裏切る形で…」
「……」
「…」
最愛の人は去った。
魔王よ、早く逃げろと何度も何度も思っていた。だが、万人の救い手たる京介を救う唯一の方法は勇魔対消滅しかなかった。
何度もこの三人で議論した。
結局この結末を選んだ。
選んだ結果、私に残されたのは後悔だけだった。
「なればこそ、です。平和とはすなわち京介様と我々が産んだ愛しい愛しい我が子同然。私達の子である平和を乱す輩は、勇者の姫巫女として、私が必ず全て討ち滅ぼします」
「それは…」
「リリィ…」
そんな事が出来るのだろうか。
幸い巫女の加護は死ぬまで続くそうだ。その上、人族の限界まで位階を上げた私達だ。やすやすとはやられまい。
だが国同士の争いは流石に違うだろう。
ただ……京介のように諦めなければ叶うのだろうか。
「マリーさん、クロィエさん、その覚悟はありますか?」
「…覚悟とかはまだボクにはわからないけど、この子を守る覚悟はあるよ」
「……」
覚悟、か。
いくら考えてもどうせ何もしたい事などない。京介が居ないんだ。お腹の子もまだ実感などないのだから。
ああ、でもいいさ。京介の残した愛しい子が平和か…守りたいな。この子と共に。
次の目標としては悪くない。
ああ、心に火が灯る。
無くしたはずの心の中の火が。
「そして……私は京介様を諦めてはいません」
………それは、どう言う意味だ、リリィ。
ベリル王国、ルチー辺境伯領。
領都ネクロンド。
人魔の境界を抜け、人族の限界地点にあるこのネクロンドに私達はたどり着いた。
ベリルは魔族領に接するため、王盾の異名をもつ国だ。その中でも魔族との一番の激戦地がここネクロンドだった。
だからだろう。屈強な戦士に魔法使い、亜人や獣人、他領の騎士もいる。
我々は、魔王を討伐した英雄とは思えない扱いを受けた。神殿騎士に外套を着せられ、人の目に付かないよう案内され辺境伯邸に赴いた。
政治的に何かあるのだろう。わたしにはわからないが、リリィとクロはその辺りは詳しかった。
ベリル王国辺境伯、ガーランド=ルチーと、その息子アラン=ルチーが出迎えてくれた。
「本当によくぞ無事戻ってくれた」
「神託の巫女の皆様方。お勤め無事に果たされた事嬉しく思います」
「ああ、ルチー辺境伯殿。アラン殿。わざわざの歓待、感謝する」
姫巫女の対外的な対応はだいたいリリィが担っていた。私は言葉使いが男勝りだし、クロはカジュアル過ぎる。
特にクロは結論を急ぎ過ぎるきらいがある。商人出身だからか、極端に好かれたり嫌われたりしていた。
ただ今日は少し考えることがあるからとリリィから私に任されていた。ルチー辺境伯の息子、次期辺境伯のアランが私を労ってくる。
「マリー殿、無事で何よりです。心配で心配で」
「あ、ああ、ありがとう、アラン殿。確かに大変ではあったが、皆ともに無事だったよ」
握手に答えると、何かねっとりとした目で私を見てくる。アランは勇者の話題を出さない。一度立ち寄った時には勇者に対してあまり関わろうとしなかった。
リリィは何かに勘付いていたようだが。
「今日はゆっくりと旅の疲れを癒やして欲しい」
「ああ、世話になる」
「ローゼンマリー、その辺で。神殿騎士の方々もいらっしゃるのです」
「そうだな。アラン殿。再会は喜ばしいが、魔族領からの旅に皆も疲れている。良ければ案内を頼みたい」
リリィはいつも貴族の前では冷たく振る舞う。本当は温かく仲間思いの良い友人なのに。
私はそんなリリィが誤解されたままなのは辛い。ただ本人は煩わしいことに巻き込まれたくないからむしろ好都合です。なんて事をいつも言う。
リリィは、魔王討伐からずっと張り詰めている。なるだけ隠しているようだが長く一緒にいるからわかる。ただ唯一、手紙を読む時だけは優しい顔だ。
魔王は落ち、世は救われ、最愛の人は去って行った。これからは…どうしようか。
私はどうすれば良いのか。ずっと考えていた。
◆
「いいか?」
「どうぞ」
こういった貴族の屋敷の時は決まってリリィの部屋を訪ねていた。私の出自はただの平民だ。町の宿屋とか、村の村長宅なら普通に過ごせる。
だが貴族の屋敷だけは気後れしてしまう。だからいつもリリィやクロのところに来てしまう。
「クロも居たのか」
「なんだよ、ボクがいちゃダメなの?」
「くすっ、マリーさんはそんな事思いませんよ」
「そうだぞ。ヒガイモーソーというやつだ」
3人で笑い合う。良かった。いつものリリィだ。だが今日は何だったのだろうか。
一頻り笑いあってから、リリィは表情をただし、荷物の中から[指星の結界石]を取り出した。
「お二人とも」
「わかった」
「はいよー」
魔力次第では空間を切り取り隔離する事も出来る指星の結界石。
魔王討伐の最終夜、私達の覚悟の日に使った完全結界の石。
鉱山の街、メルカインで手に入れてからおよそ一年。ずっと魔力を溜めてきた。
五年越しの一夜を邪魔されないために。
たった一夜の尽きることのない愛のために。
まだ魔力の余韻はあるようだ。結界を張り合え、辺りを確認するとリリィは話だした。
「帰路では神殿騎士もいた為お伝えし辛かったので、ここまで黙っていました」
いくら勇者が帰還したとはいえ、話した内容は神殿騎士によって大教会に伝わる。
大教会に所属する身として、本当にまずい話は避けてきた。この結界石も帰路の途中で使えばよからぬ謀りかと疑われかねない。
「また、貴族の屋敷はだいたいが貴族の都合の良いように出来ています。覗き、盗聴、なんでもあります。これは以前から言ってきましたね」
そうだ。だからいつもリリィの部屋に来ていた。私は棘を突き刺す事しか出来ないしな。京介が街に出ていないときはだいたい索敵の得意なリリィと居た。
「幸い、京介さんがいらした時は常時、索敵の魔法で私達を包んでくれていましたから安心して旅を続けてこれました」
「あれ、未だにどうなってるのかわからなかったよ。あんなに離れてたのに」
「ああ、魔力もそうだが、発想がな」
そう、京介の発想は独特だった。魔力を四種類に分けるなど、歴史上初めてだっただろうし、魔力の量は二年先に修行していた私達のアドバンテージなど無いも同然だった。
「…懐かしいな」
「…ああ」
「…ええ」
救世の旅。
私には昨日の事のようにも、随分昔のようにも感じる。
「ですが、今日から違います。今日からは人族の領地を通ります。京介さんがいなければ、私達の出自からただの平民だと侮り、接してくる阿呆も出てきます」
「いるいる~」
「そうだな」
旅の途中でも私達によからぬ事を考えるやつは多かった。腕力で解決しない輩が厄介だった。
「また、私達の故郷であるラネエッタ王国と水面化で仲違いしている国もあります。このベリルもそうです」
そういえばそんな話を巫女の見習い時期に受けていたか。確か魔石の流通量だったような。
私は戦う事しか出来なかったからリリィとクロに任せっぱなしだったな。
「聖女様も、賢者様もおっしゃっていましたが、過去の文献を見るに、勇者様が元の世界に戻らなかったからこそ、今日まで人族同士での仲違いが表面化しなかったのだと読み解けます」
人族の悲願。魔王の討伐。それは成った。
成ったが故、問題が起こると言う。
「我々は、魔王が現れてから歴史上初めて勇者である京介さんを、いえ京介様を、彼の願いとはいえ元の世界に送り返してしまいました。あれだけこの世界の平和のために尽くされたあの方を、何も伝えず裏切る形で…」
「……」
「…」
最愛の人は去った。
魔王よ、早く逃げろと何度も何度も思っていた。だが、万人の救い手たる京介を救う唯一の方法は勇魔対消滅しかなかった。
何度もこの三人で議論した。
結局この結末を選んだ。
選んだ結果、私に残されたのは後悔だけだった。
「なればこそ、です。平和とはすなわち京介様と我々が産んだ愛しい愛しい我が子同然。私達の子である平和を乱す輩は、勇者の姫巫女として、私が必ず全て討ち滅ぼします」
「それは…」
「リリィ…」
そんな事が出来るのだろうか。
幸い巫女の加護は死ぬまで続くそうだ。その上、人族の限界まで位階を上げた私達だ。やすやすとはやられまい。
だが国同士の争いは流石に違うだろう。
ただ……京介のように諦めなければ叶うのだろうか。
「マリーさん、クロィエさん、その覚悟はありますか?」
「…覚悟とかはまだボクにはわからないけど、この子を守る覚悟はあるよ」
「……」
覚悟、か。
いくら考えてもどうせ何もしたい事などない。京介が居ないんだ。お腹の子もまだ実感などないのだから。
ああ、でもいいさ。京介の残した愛しい子が平和か…守りたいな。この子と共に。
次の目標としては悪くない。
ああ、心に火が灯る。
無くしたはずの心の中の火が。
「そして……私は京介様を諦めてはいません」
………それは、どう言う意味だ、リリィ。
0
お気に入りに追加
350
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる