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生贄の対価
血のバレンタイン
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| 成瀬 愛香
お風呂から出た後、京ちゃんがコンビニで買ってきてくれた下着に着替え、朋花ちゃんに借りたパジャマに着替えた。お家には連絡を入れてある。
「どうぞ」
「ありがとう、朋ちゃん」
朋ちゃんは冷たいミルクをくれた。
一緒にテーブルを囲み、その上にお菓子を広げる。今日は朋花ちゃんとお泊まり親睦会だ。
今日は朝から色んな事があった。正確には昨日からだけど…
初日、2戦。しかも連敗、大敗北…
わたし、昨日まで処女だったんだけどなぁ。いいのかなぁ。今更だけど。京ちゃんと結ばれたから、ふふっ、ま、いっかー。
それにいっぱい中に出してくれたしね。デキたらいいのになぁ…でも今日は絶望日だから無理か…
「どうしたの?」
「いやー大人になったなぁってさ~」
「そ、そうね」
「なんかごめんね? 初めてがこんな事になっちゃって」
そう。鬼畜過ぎるよ、京ちゃん。思いついたのはわたしだけど。受理したのは朋花ちゃんだけど。鬼畜だったのは京ちゃんだけど。
京ちゃんの癖にー。しゅき~。
「構わない、わ。もしかしたら最悪あの悪魔どもにいいように穢されたのかも知れないし…むしろ、その、最高?…だったし」
「そう?良かった。京ちゃん、良いでしょ?」
「そ、そうね。す、素敵だった」
「ねー。気づかない人多いんだよ」
「それは、ごめんなさい」
「違う違う、京ちゃん、わざとそうしてるだけだから」
「わざと?」
「そうそう。小学生の時ね。京ちゃんは学校の王子様だったの」
「それは…想像出来ないわ。昨日までは」
「そう。心に触れるとね。一変するの」
そう。京ちゃんは王子様だった。すぐに悲しそうな顔を見つけだす。見つけだしたら救わずにはいられなかった。そして救われた子はだいたい初恋に襲われた。
そしてだいたい蹴落としてきた。姫として。
「でね、小学生の時、血のバレンタインがあってから昨日までの京ちゃんみたいになったの。でね、その時ちょうど──」
「血のバレンタインって何?」
「あ…それはね。えっと、京ちゃんの下駄箱にね。チョコと手紙が入れ替わりで入っていたの。ホワイトデーまで」
「?、どうゆう意味?」
「つまりね、先に誰かがチョコと手紙を入れて。次に来た人が先にあったチョコと手紙を砕いて破って捨てて、その次の人が、って言う感じで京ちゃんの下駄箱の下は散々なことになってたの」
「こわっ。…縄張り争い、みたいな?」
「あ、そうそう、それ。ナワバリ」
まあ、裏で煽ったのは私と永遠ちゃんだったんだけど。
「それで京ちゃん、心を痛めちゃって。お父さんも亡くなったのも重なってね、すごく病んでしまったの」
「そうなんだ…」
それは本当に誤算だった。まさかの出来事にわたしも酷く落ち込んだ。
「それでね、学校にはお父さんのことは伏せてたから、バレンタインのせいで京ちゃんが元気無くなったんだーって誰かが言って。女子による乱闘騒ぎまでなっちゃった」
多分、最初に言ったのは、純くんか、聖ちゃん。未知瑠ちゃんは…しない、エリカちゃんも違う。転校した桃ちゃんは、あり得そう…大穴で奈々ちゃん、かな。
「…すごいわ、ね」
「チョコ食べると鼻血が出る、なんて噂があったけど、わたしのところでは鼻血(物理)だった。そこから血のバレンタイン」
「そこからどうなったの? いやでもなんか聞くの怖い」
「京ちゃん律儀だから全員にごめんなさいしたの。お父さんの件で悲しいのに、告白を全員一人一人きちんと断るから罪悪感で辛そうだった。その上、みんなケガもしてるし」
「…それは居た堪れないわね」
「それで、わたしはそんな京ちゃんを助けたくって、告白したの。支えさせてー、なんて言って」
そう、わたしはズルかった。みんなにごめんなさいするまで確信が持てなかったから行動出来なかった。その時はまだ、昔の内気なままだった。
だってみんな可愛いんだもん! なんであんなに集まるの! バカじゃないの! バカじゃないの! 京ちゃんのナデポちーとやろ~! って当時は思ったなー。
「あれ? じゃあ昨日まではなんだったの?」
「中学に入ってから京ちゃんに義妹が出来たの」
「義妹?」
「そう。同い年の、義妹。京ちゃんのお母さんが再婚してね」
「再婚…」
「わたしは嫉妬深くって、一つ屋根の下で暮らすその同い年の女の子にずーっと嫉妬してたの。追いかけて欲しいから素っ気なくしたり別れたりして。昨日まではそうだった。けど、暴行で目が醒めた」
「そういうわけね」
「だから今朝は京ちゃんのお家まで行って、謝ろうって。そしたら義妹に詰られて。遅刻する時間までショックで立ち尽くしてた。でね、その女の子はね。言いふらさないで欲しいんだけど、C組の藤堂未羽ちゃんなの」
トリップしてた事は黙っておこう。…恥ずかしいし。
「Cのかわいい三人組よね?」
「そう。みんな同中でね。狭川さんに浅葱さんに義妹の未羽ちゃん」
浅葱と狭川の中3の時の変身は、絶対京ちゃんの仕業だ。あの壮絶ブラコン未羽ちゃんはそんなことしない。あれを見た時、心が掻きむしられた。
その時期は素っ気ないフリしていたから、京ちゃんにも聞けなかった。廊下でお家に行ったって聞こえたし。わたしに聞こえるように狭川は言ってた。絶対。忌々しい。
もー京ちゃんの無自覚トLOVEルメーカーさんめ! ちゃんと下心待って助けなよ! 下心無いから女の子が警戒しないじゃない! 警戒しないからズッキュンするじゃない! この初恋製造機! べっどやくざ!
…京ちゃんに恋すると性格変わる子が大半だった。狭川と浅葱ちゃんはその典型例だ。
わたしに聞こえるようになんて絶対しなかった。何せ林組だったし。
京ちゃんに褒められると自信付くからなあ。
ま、仕方ないか。
中学の時もいたな。後輩に。蹴落としたけど。
まあ? 今は? 心に? 余裕が? ありますし?
「でも下出は藤堂くんと関係無いって言ってた気がする」
「そりゃ彼女、ひた隠しにしてるもの。でもね、それは裏返しでね。なるだけ周りからも京ちゃんからも女として見られたくて。なのに彼女、血が繋がってないのに、超ド級のブラコンなの」
「超ド級?」
「さっきので解ると思うんだけど、四六時中京ちゃんといたら、そりゃそうなるかーって感じ。仕方ないかーって。まあ、そう思えるような余裕ができたのも、今日初めてをあげたからかな」
「それは、わかるわ。ん? 待って。今日? 昨日までは素っ気なく? …うん?」
「あはは。実は今日、朋ちゃんとはお揃いの記念日なのでした。京ちゃんも」
「えぇっ! その、じゃあ藤堂くんも今日が初めてだった? うそでしょ…? 腰とかもう別の生き物だったよぉ…」
「それは本当だよ。自分で言ってたし。断言できる。京ちゃんは昔から嘘をつけないの。大切なお父さんとの大切な約束だったから」
そう。今でも本当に大事に守ってる。…でも嘘がつけない京ちゃんに詰め寄ると楽しい。あ~小学校の時が懐かしい…
「…そっか。…でも、今日、初めてだったんだ……ふふ」
「………」
あ、童貞切ったの、わたしだから。そこ大事なとこだから。わたし以外はただのどんぐりだから。
お風呂から出た後、京ちゃんがコンビニで買ってきてくれた下着に着替え、朋花ちゃんに借りたパジャマに着替えた。お家には連絡を入れてある。
「どうぞ」
「ありがとう、朋ちゃん」
朋ちゃんは冷たいミルクをくれた。
一緒にテーブルを囲み、その上にお菓子を広げる。今日は朋花ちゃんとお泊まり親睦会だ。
今日は朝から色んな事があった。正確には昨日からだけど…
初日、2戦。しかも連敗、大敗北…
わたし、昨日まで処女だったんだけどなぁ。いいのかなぁ。今更だけど。京ちゃんと結ばれたから、ふふっ、ま、いっかー。
それにいっぱい中に出してくれたしね。デキたらいいのになぁ…でも今日は絶望日だから無理か…
「どうしたの?」
「いやー大人になったなぁってさ~」
「そ、そうね」
「なんかごめんね? 初めてがこんな事になっちゃって」
そう。鬼畜過ぎるよ、京ちゃん。思いついたのはわたしだけど。受理したのは朋花ちゃんだけど。鬼畜だったのは京ちゃんだけど。
京ちゃんの癖にー。しゅき~。
「構わない、わ。もしかしたら最悪あの悪魔どもにいいように穢されたのかも知れないし…むしろ、その、最高?…だったし」
「そう?良かった。京ちゃん、良いでしょ?」
「そ、そうね。す、素敵だった」
「ねー。気づかない人多いんだよ」
「それは、ごめんなさい」
「違う違う、京ちゃん、わざとそうしてるだけだから」
「わざと?」
「そうそう。小学生の時ね。京ちゃんは学校の王子様だったの」
「それは…想像出来ないわ。昨日までは」
「そう。心に触れるとね。一変するの」
そう。京ちゃんは王子様だった。すぐに悲しそうな顔を見つけだす。見つけだしたら救わずにはいられなかった。そして救われた子はだいたい初恋に襲われた。
そしてだいたい蹴落としてきた。姫として。
「でね、小学生の時、血のバレンタインがあってから昨日までの京ちゃんみたいになったの。でね、その時ちょうど──」
「血のバレンタインって何?」
「あ…それはね。えっと、京ちゃんの下駄箱にね。チョコと手紙が入れ替わりで入っていたの。ホワイトデーまで」
「?、どうゆう意味?」
「つまりね、先に誰かがチョコと手紙を入れて。次に来た人が先にあったチョコと手紙を砕いて破って捨てて、その次の人が、って言う感じで京ちゃんの下駄箱の下は散々なことになってたの」
「こわっ。…縄張り争い、みたいな?」
「あ、そうそう、それ。ナワバリ」
まあ、裏で煽ったのは私と永遠ちゃんだったんだけど。
「それで京ちゃん、心を痛めちゃって。お父さんも亡くなったのも重なってね、すごく病んでしまったの」
「そうなんだ…」
それは本当に誤算だった。まさかの出来事にわたしも酷く落ち込んだ。
「それでね、学校にはお父さんのことは伏せてたから、バレンタインのせいで京ちゃんが元気無くなったんだーって誰かが言って。女子による乱闘騒ぎまでなっちゃった」
多分、最初に言ったのは、純くんか、聖ちゃん。未知瑠ちゃんは…しない、エリカちゃんも違う。転校した桃ちゃんは、あり得そう…大穴で奈々ちゃん、かな。
「…すごいわ、ね」
「チョコ食べると鼻血が出る、なんて噂があったけど、わたしのところでは鼻血(物理)だった。そこから血のバレンタイン」
「そこからどうなったの? いやでもなんか聞くの怖い」
「京ちゃん律儀だから全員にごめんなさいしたの。お父さんの件で悲しいのに、告白を全員一人一人きちんと断るから罪悪感で辛そうだった。その上、みんなケガもしてるし」
「…それは居た堪れないわね」
「それで、わたしはそんな京ちゃんを助けたくって、告白したの。支えさせてー、なんて言って」
そう、わたしはズルかった。みんなにごめんなさいするまで確信が持てなかったから行動出来なかった。その時はまだ、昔の内気なままだった。
だってみんな可愛いんだもん! なんであんなに集まるの! バカじゃないの! バカじゃないの! 京ちゃんのナデポちーとやろ~! って当時は思ったなー。
「あれ? じゃあ昨日まではなんだったの?」
「中学に入ってから京ちゃんに義妹が出来たの」
「義妹?」
「そう。同い年の、義妹。京ちゃんのお母さんが再婚してね」
「再婚…」
「わたしは嫉妬深くって、一つ屋根の下で暮らすその同い年の女の子にずーっと嫉妬してたの。追いかけて欲しいから素っ気なくしたり別れたりして。昨日まではそうだった。けど、暴行で目が醒めた」
「そういうわけね」
「だから今朝は京ちゃんのお家まで行って、謝ろうって。そしたら義妹に詰られて。遅刻する時間までショックで立ち尽くしてた。でね、その女の子はね。言いふらさないで欲しいんだけど、C組の藤堂未羽ちゃんなの」
トリップしてた事は黙っておこう。…恥ずかしいし。
「Cのかわいい三人組よね?」
「そう。みんな同中でね。狭川さんに浅葱さんに義妹の未羽ちゃん」
浅葱と狭川の中3の時の変身は、絶対京ちゃんの仕業だ。あの壮絶ブラコン未羽ちゃんはそんなことしない。あれを見た時、心が掻きむしられた。
その時期は素っ気ないフリしていたから、京ちゃんにも聞けなかった。廊下でお家に行ったって聞こえたし。わたしに聞こえるように狭川は言ってた。絶対。忌々しい。
もー京ちゃんの無自覚トLOVEルメーカーさんめ! ちゃんと下心待って助けなよ! 下心無いから女の子が警戒しないじゃない! 警戒しないからズッキュンするじゃない! この初恋製造機! べっどやくざ!
…京ちゃんに恋すると性格変わる子が大半だった。狭川と浅葱ちゃんはその典型例だ。
わたしに聞こえるようになんて絶対しなかった。何せ林組だったし。
京ちゃんに褒められると自信付くからなあ。
ま、仕方ないか。
中学の時もいたな。後輩に。蹴落としたけど。
まあ? 今は? 心に? 余裕が? ありますし?
「でも下出は藤堂くんと関係無いって言ってた気がする」
「そりゃ彼女、ひた隠しにしてるもの。でもね、それは裏返しでね。なるだけ周りからも京ちゃんからも女として見られたくて。なのに彼女、血が繋がってないのに、超ド級のブラコンなの」
「超ド級?」
「さっきので解ると思うんだけど、四六時中京ちゃんといたら、そりゃそうなるかーって感じ。仕方ないかーって。まあ、そう思えるような余裕ができたのも、今日初めてをあげたからかな」
「それは、わかるわ。ん? 待って。今日? 昨日までは素っ気なく? …うん?」
「あはは。実は今日、朋ちゃんとはお揃いの記念日なのでした。京ちゃんも」
「えぇっ! その、じゃあ藤堂くんも今日が初めてだった? うそでしょ…? 腰とかもう別の生き物だったよぉ…」
「それは本当だよ。自分で言ってたし。断言できる。京ちゃんは昔から嘘をつけないの。大切なお父さんとの大切な約束だったから」
そう。今でも本当に大事に守ってる。…でも嘘がつけない京ちゃんに詰め寄ると楽しい。あ~小学校の時が懐かしい…
「…そっか。…でも、今日、初めてだったんだ……ふふ」
「………」
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