19 / 156
禁断の恋
禁断の恋2 -エンカウント
しおりを挟む
| 藤堂 未羽
昼休み。あの動画はついに学校中に浸透していた。1-Cの誰もかれもが小声でヒソヒソしていた。
この分じゃあ京介は呼び出されるかもしれない。動画でモザイクがないのは京介だけだったし。
由真と響子と一緒に食堂に行く際に1-Aを少し覗いてみた。
多分、葛川の狙いは愛香をぽつんとボッチにさせて、向こうから媚びてくる、みたいなストーリーだと思う。
無駄なことを。
相手はあのサイコパス愛香だ。そんなメンタルなんてしていない。そういう点では信頼していた。
ただ、流石に肉体的なイジメがあれば見過ごせない。腐っても、いや、腐り落ちたとしても京介の幼馴染なんだから。
三人で京介を廊下側から探してみた。
私は愛香も探す。
「…居ないわね」
「やっぱり居づらいのではないですか?」
「もしかしたら食堂かも」
あれだけ昨日はケロっとしていたから普通にコンビニかと思ってたけど、やっぱり食堂かも。愛香はもしかしたらトイレか、校舎裏か。いや、ないか。
「まあ、心配しても仕方ないわ」
「本人がいませんしね」
「あー京介くんを癒したいよー」
「わたしもです」
「三人でね」
◆
| 葛川 翔
「っち」
「くっすん聞こえるって」
「…ちゃんと情報封鎖してたんだよな?」
「それは間違いないよ」
昨日の動画は成瀬愛香には流れないように慎重に事を運んだつもりだった。
何も知らない成瀬愛香が、周囲の小声の合唱によって不安を大きくさせ、俺以外の連中が冷たく当たることで俺だけだと無意識に刷り込む日が、今日だった。
仕込みが空振りしそうでつい舌打ちが出ていた。
今はもう昼休みだ。未だに成瀬愛香は来ていない。メールもSNSも反応しない。
昨日はやり過ぎたのか? 藤堂京介をそこまで大事にしていなかったはずだったが、違っていた?
これでも時間をかけて調査したのだ。あまりに関係のないやつとコラボ動画を出してもさして罪悪感は刺激されない。
その点では幼馴染の藤堂京介が一番適任だった。よれた制服にぼさっとした髪の陰気なやつ。
同中の奴に聞いたところ中学3年の時には成瀬愛香とはすでに疎遠になっていた、という話しだった。
だいたい幼馴染なんてその辺にゴロゴロ居るんだから、大袈裟に考える方がおかしいだろ。
その藤堂も休んでいた。
流石にやり過ぎたか。最後の一撃で沈めたのが随分効いたか。今まで絡んだ奴らの中じゃ、体力もあり、根性はあった方だと思ったが、見込み違いか。
成瀬愛香が見ていないところで、かなり痛めつけていたからな。
成瀬愛香は藤堂京介に何の感情も持っていなかったが、藤堂京介は違った。
確実に恋慕していた。それに気づいて腹が立ち、いかに成瀬愛香が俺に惚れてるかを刷り込んでやった。
シモに頼んで作った適当なコラ画像を見せながら。
あの情け無い表情は傑作だった。画像をばら撒くと脅せば簡単に呼び出しに応じ、殴っていた。昨日もそれだ。
これは計画の見直しか…うん?
「あれは…」
「あーCのトップ女子三人組だね。かわいい」
「アイドルでも売り出せそうじゃん」
「それな」
たしかに。一人一人見れば成瀬愛香に及ばないが、三人集まると随分と華やかだ。
シモが各々教えてくれる。
「誰がタイプ?俺カチューシャ」
「狭川響子ね」
「俺は黒髪ボブメガネ」
「浅葱由真ね」
「俺は…真ん中だな」
「流石くっすん」
「何が?」
「あの子がランキング3位の藤堂未羽だよ」
確かに。左右二人よりあたま一つ出ている。自分の魅せ方をわかっている歩き方だ。
「3位か…まてよ?藤堂?」
「あーこっちの藤堂とは関係なかったんじゃね?」
「同中だけど、転校生だったみたいだしな」
「同い年だと普通双子だしな」
「まあ、全然似てないか。兄妹なら面白い事が出来たのにな」
身内がエサなんて、ボーナスタイムだ。
お互いを庇う兄妹のキズナ…を普通にぶち壊す愉悦…いかんいかん。
「…よし、一旦愛香は置いといて、行くぞ」
「はいよ、リーダー」
「いいじゃん、いいじゃん」
「それな」
とりあえずちっと粉かけとくか。
◆
| 藤堂 未羽
私達は食堂の四隅の端の方で食事を終え、食堂内を見渡していた。
「そう言えば気になっていたのですが」
「何?」
「京介さんと成瀬さんは結局今はどうなっているのですか?」
「どーもこーも。最近見る限りじゃ、まだ京介が追いかけてるように見えてたけど、昨日の件でどんな心境なのかは」
「そうですか」
「そうなんだね」
昼休憩も半ば、京介は食堂にもいなかった。まあ、慌てない。今日の私は心に余裕があるから大丈夫なのだ。
「それにしても…あんなにお似合いでしたのに」
「湊小の王子と姫、だよね。懐かしい」
「ちょっと」
「あーごめん、でもちょっとくらい浸らせてよー」
「私と由真はいつも木でしたから」
この二人は、男女を見てカップリングを妄想するのが趣味だった。
元々私も根暗だから根本は理解できるが、そのカップリングはダメ。
「木からはキラキラして見えてたんだよー」
「思い出補正もあるでしょうけど」
「京介くん格好良かったなーって。…もちろん今も、その、素敵だけど!」
「ええ。こんな事言ってはダメなんでしょうけど、未羽が友達になってくれなければ当時は近づくなんてっ!そんなことっ!わたしっ!どうなっちゃうの!…みたいな心境でしたから」
「少女漫画読みすぎ」
「いいじゃないですかっ!」
「そうだよっ!」
この二人は王子様系少女漫画のことになると急に推しが強くなるのだ。はー、やれやれ。
「やれやれみたいにしてるけど、だいたい、未羽の本棚の方がやばいからね、京介くん引くからね」
「…私も人のことはあまり言いたくありませんが、未羽さんのはその、ガチっぽくて…その」
「なんでよっ!いいじゃない、禁断の恋!」
「ぇえ~」
「ぇぇ…」
「何よ」
「ま、まあ、現実は現実ですし…」
「そうそう現実にそんな事…ね?」
「……」
本当に二人はわかっていない。至高とは障害を乗り越えた先にあるのだ。ただの平凡なボーイミーツガールに価値などないのに。わかってない。やれやれ。
ふと、ふいに、声をかけられた。
「ちょっと良いかな?」
「誰?」
「あれ、俺知らない? 葛川って言うんだけど」
そうそう、こんな平凡な押し売り営業ボーイミーツガールなど。
価値なんてないない。
昼休み。あの動画はついに学校中に浸透していた。1-Cの誰もかれもが小声でヒソヒソしていた。
この分じゃあ京介は呼び出されるかもしれない。動画でモザイクがないのは京介だけだったし。
由真と響子と一緒に食堂に行く際に1-Aを少し覗いてみた。
多分、葛川の狙いは愛香をぽつんとボッチにさせて、向こうから媚びてくる、みたいなストーリーだと思う。
無駄なことを。
相手はあのサイコパス愛香だ。そんなメンタルなんてしていない。そういう点では信頼していた。
ただ、流石に肉体的なイジメがあれば見過ごせない。腐っても、いや、腐り落ちたとしても京介の幼馴染なんだから。
三人で京介を廊下側から探してみた。
私は愛香も探す。
「…居ないわね」
「やっぱり居づらいのではないですか?」
「もしかしたら食堂かも」
あれだけ昨日はケロっとしていたから普通にコンビニかと思ってたけど、やっぱり食堂かも。愛香はもしかしたらトイレか、校舎裏か。いや、ないか。
「まあ、心配しても仕方ないわ」
「本人がいませんしね」
「あー京介くんを癒したいよー」
「わたしもです」
「三人でね」
◆
| 葛川 翔
「っち」
「くっすん聞こえるって」
「…ちゃんと情報封鎖してたんだよな?」
「それは間違いないよ」
昨日の動画は成瀬愛香には流れないように慎重に事を運んだつもりだった。
何も知らない成瀬愛香が、周囲の小声の合唱によって不安を大きくさせ、俺以外の連中が冷たく当たることで俺だけだと無意識に刷り込む日が、今日だった。
仕込みが空振りしそうでつい舌打ちが出ていた。
今はもう昼休みだ。未だに成瀬愛香は来ていない。メールもSNSも反応しない。
昨日はやり過ぎたのか? 藤堂京介をそこまで大事にしていなかったはずだったが、違っていた?
これでも時間をかけて調査したのだ。あまりに関係のないやつとコラボ動画を出してもさして罪悪感は刺激されない。
その点では幼馴染の藤堂京介が一番適任だった。よれた制服にぼさっとした髪の陰気なやつ。
同中の奴に聞いたところ中学3年の時には成瀬愛香とはすでに疎遠になっていた、という話しだった。
だいたい幼馴染なんてその辺にゴロゴロ居るんだから、大袈裟に考える方がおかしいだろ。
その藤堂も休んでいた。
流石にやり過ぎたか。最後の一撃で沈めたのが随分効いたか。今まで絡んだ奴らの中じゃ、体力もあり、根性はあった方だと思ったが、見込み違いか。
成瀬愛香が見ていないところで、かなり痛めつけていたからな。
成瀬愛香は藤堂京介に何の感情も持っていなかったが、藤堂京介は違った。
確実に恋慕していた。それに気づいて腹が立ち、いかに成瀬愛香が俺に惚れてるかを刷り込んでやった。
シモに頼んで作った適当なコラ画像を見せながら。
あの情け無い表情は傑作だった。画像をばら撒くと脅せば簡単に呼び出しに応じ、殴っていた。昨日もそれだ。
これは計画の見直しか…うん?
「あれは…」
「あーCのトップ女子三人組だね。かわいい」
「アイドルでも売り出せそうじゃん」
「それな」
たしかに。一人一人見れば成瀬愛香に及ばないが、三人集まると随分と華やかだ。
シモが各々教えてくれる。
「誰がタイプ?俺カチューシャ」
「狭川響子ね」
「俺は黒髪ボブメガネ」
「浅葱由真ね」
「俺は…真ん中だな」
「流石くっすん」
「何が?」
「あの子がランキング3位の藤堂未羽だよ」
確かに。左右二人よりあたま一つ出ている。自分の魅せ方をわかっている歩き方だ。
「3位か…まてよ?藤堂?」
「あーこっちの藤堂とは関係なかったんじゃね?」
「同中だけど、転校生だったみたいだしな」
「同い年だと普通双子だしな」
「まあ、全然似てないか。兄妹なら面白い事が出来たのにな」
身内がエサなんて、ボーナスタイムだ。
お互いを庇う兄妹のキズナ…を普通にぶち壊す愉悦…いかんいかん。
「…よし、一旦愛香は置いといて、行くぞ」
「はいよ、リーダー」
「いいじゃん、いいじゃん」
「それな」
とりあえずちっと粉かけとくか。
◆
| 藤堂 未羽
私達は食堂の四隅の端の方で食事を終え、食堂内を見渡していた。
「そう言えば気になっていたのですが」
「何?」
「京介さんと成瀬さんは結局今はどうなっているのですか?」
「どーもこーも。最近見る限りじゃ、まだ京介が追いかけてるように見えてたけど、昨日の件でどんな心境なのかは」
「そうですか」
「そうなんだね」
昼休憩も半ば、京介は食堂にもいなかった。まあ、慌てない。今日の私は心に余裕があるから大丈夫なのだ。
「それにしても…あんなにお似合いでしたのに」
「湊小の王子と姫、だよね。懐かしい」
「ちょっと」
「あーごめん、でもちょっとくらい浸らせてよー」
「私と由真はいつも木でしたから」
この二人は、男女を見てカップリングを妄想するのが趣味だった。
元々私も根暗だから根本は理解できるが、そのカップリングはダメ。
「木からはキラキラして見えてたんだよー」
「思い出補正もあるでしょうけど」
「京介くん格好良かったなーって。…もちろん今も、その、素敵だけど!」
「ええ。こんな事言ってはダメなんでしょうけど、未羽が友達になってくれなければ当時は近づくなんてっ!そんなことっ!わたしっ!どうなっちゃうの!…みたいな心境でしたから」
「少女漫画読みすぎ」
「いいじゃないですかっ!」
「そうだよっ!」
この二人は王子様系少女漫画のことになると急に推しが強くなるのだ。はー、やれやれ。
「やれやれみたいにしてるけど、だいたい、未羽の本棚の方がやばいからね、京介くん引くからね」
「…私も人のことはあまり言いたくありませんが、未羽さんのはその、ガチっぽくて…その」
「なんでよっ!いいじゃない、禁断の恋!」
「ぇえ~」
「ぇぇ…」
「何よ」
「ま、まあ、現実は現実ですし…」
「そうそう現実にそんな事…ね?」
「……」
本当に二人はわかっていない。至高とは障害を乗り越えた先にあるのだ。ただの平凡なボーイミーツガールに価値などないのに。わかってない。やれやれ。
ふと、ふいに、声をかけられた。
「ちょっと良いかな?」
「誰?」
「あれ、俺知らない? 葛川って言うんだけど」
そうそう、こんな平凡な押し売り営業ボーイミーツガールなど。
価値なんてないない。
0
お気に入りに追加
353
あなたにおすすめの小説

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる