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バンマヌッシュ

08 雲となり雨となる ※

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 見られてる。
 恥ずかしい。
 なのに、なんで?
 いつもより気持ちいい。

 シャンプルディさんに二度もイかされたせいで、すでにお尻の中はドロドロになっていた。
 狭い入り口だけは、乾いた指でこじ開ける時に突っ張るような痛みがあったけれど、一度、口が開いてしまえば粘度の高い愛液の助けで楽になった。
 中が濡れるのって本当に便利だ、尻用のローションとかないから、無理に突っ込んだら血みどろになりかねない。

 「っ、ん、ぅっ」

 ぬるぬると滑る中をゆっくりと撫でてから、入り口を広げるために二本目の指を少し強引に突っ込む。
 大丈夫、早くシャンプルディさんと繋がりたいだけだから、痛くない。
 それにおれを見るヘーゼルの瞳が、勃起してひくついているシャンプルディさんのチンポが、これで良いって言ってる気がする。

 色っぽくて凄艶って言葉がこんなに似合う人が、おれがオナニーしてる所を見て興奮してる。
 嬉しい、もっと見て。

「バンマヌッシュ」
「ふぁ、はい?」
「いつも自分でこんなことをしているのか?」
「え、あの……は、はい」

 ……あれ、ダメだった?
 興奮してくれてるって思ったのに。

「そうか、どうしたらいいか、教えてくれないか?」

 続けられたシャンプルディさんの言葉にホッとしながら、穴から指を抜く。
 今世の恋人は自分の手だけだったから、指を突っ込むオナニー自体には慣れてるけど、自分の指二本よりも太いものは入れたことがない。
 ゴリラのごつくて太い指だから、これまでは前立腺トントンでイけてた。

 セックス初心者のシャンプルディさんが、前立腺を見つけてくれたらいいんだけど。

「あ、あの……指、入れてください」
「分かった」

 おれの指の半分ほどの太さの指だけれど、傭兵をしているシャンプルディさんの手は硬い。
 硬い指先で、濡れた入り口を撫でられただけで、お腹の中がジンジンする。

 おれの体、期待しすぎ!
 どんだけシャンプルディさんに抱かれたいんだよ!

 きっと初めてだから気がついてないけど、濡れすぎてドロドロになっている腹の中に、ぬるりと指が滑り込んでくる。
 歯を食いしばって声を出さないように気をつけたけど、頭の中でハートマークが飛び回ってる。
 好き、好き、シャンプルディさん、好きっ。
 もっとちょうだい、おれにシャンプルディさんちょうだいっ。

「とても淫らな腹だな」
「……っっ」

 バレてる、おれが変態だってバレてるっ。
 でも、好きだから、何されても良いって、本気で思ってるからっ。

「あっ」

 ぬるりとほとんど抵抗なく二本目の指が滑り込んでくる、ふぁ、中、撫でて、気持ちいい、前立腺こすこす、トントンして欲しい。
 荒ぶっているのを知られたら恥ずかしい、と必死で我慢していたら、ぐに、と尻の穴を広げられる感覚がした。
 え、何してんの?

「ふぁっ、な、なにしてるんですかっ」
「感激している」
「え、あの?」
「入れたい」

 シャンプルディさんの返事がよく分かんなくて何それ、と思った直後に、細い指の一本が前立腺をかすめた。

「あ、あのっ、あっっや、ダメ、そこっ」

 うわ、うわ、気持ちいい。
 好きな人にされてるから?
 すごい気持ちいい、腰が溶けちゃうぅ。

 ぐるぐると中を撫でるように指がかすめ、その度に体が跳ねそうになる。
 気持ちいい、もっと欲しい、指じゃなくてもっと太いのが欲しい、ジンジンする奥まで届くのが欲しい。

 ぬちゅ、と音を立てて指が抜かれ、腰の左右に手が置かれた。
 ああ、もらえる?
 シャンプルディさんの、チンポ。
 おれの中にもらえるの?

 ……怖い。
 今世のおれは、ディルドとかエネマグラで中を開発してない。
 好きと嬉しいで頭の中がいっぱいになってたけど、もしも失敗して、シャンプルディさんをがっかりさせちゃったら?
 そう思うと、チンポを突っ込んで欲しいのに、怖くてたまらなくなった。

「入れるぞ」
「んっ、ぅぐっ」

 やめて、と言いそうになった口を両手で塞ぐ。
 入れて欲しいと頷きながら、それでも強張る体がいやだ。
 シャンプルディさんが好きすぎて、何されても平気って思ってるのに、体がついてこない。

「バンマヌッシュ」
「ぅ、ふぁい」

 ぐりぐりと先端を押し付けられてる。
 ぬるぬる滑るのが気持ちいい、もっと入り口ぬるぬるして欲しい。
 お腹痛い、ジンジンするのつらい。
 怖い、中で気持ちよくなれなかったらどうしよう。

「怖いのか?」
「んっっ、!?~~~~~っっっ!!」
「っく、うっっ」

 まさか見抜かれてると思わなかった。
 なんで!?と思った瞬間、グッと体重が押し付けられる感覚がして、尻の中に指とは違うものが入ってくる。

 あ、あ、あっ、入った、入っちゃった。
 シャンプルディさんの先っぽ、綺麗な形の亀頭がおれの中に入ってきたっ。
 好き、シャンプルディさん、好き。
 気持ちよくなりたい、気持ちよくしてあげたい。

 気持ちが全部声になってしまいそうで、口を押さえる手に力をいれる。
 手が震えて、力が入らないなりに精一杯。

「……とても気持ちがいい、お前の腹の中は楽園のようだ」

 ナニソレ。

「愛らしいお前の腹に、俺の子種を注ぎたい」

 な、なんでいきなり二次元夫みたいなエロ発言!?

「っ、っぁ、ぅうっ」

 尻を撫でられてる、おれのでかくて毛深いゴリラ尻が。
 ゆるゆると揺さぶられて、少しずつ、おれの中にシャンプルディさんが押し入ってくる。
 指が届かない深い場所を押し開かれながら、嬉しくて、苦しくて、叫びそうになる。

「バンマヌッシュ、可愛い声を聞かせてくれ」

 可愛くない、雄ゴリラの喘ぎ声なんて絶対に可愛くない!
 聞かせたくないと首を振っていると、再び腰の両側を押さえる手を感じた。
 あ、なんか、これ、まずいかも?と思った直後に、ずぶっ!と一気に突かれた。

「ぅああ"あ"っっ」
「んうっ!」

 痛いのか苦しいのか、とにかく気持ちよくはない、それでも尻に当たるシャンプルディさんの体を感じて、喜びで腹の奥がわなないた。
 汚い喘ぎ声で叫びながら、腹の奥に叩きつけられる熱と、それを受けた腹の再奥がじわりと緩んだのを感じた。
 やぁ、精液出てるぅ、おれの腹の中にシャンプルディさんのっ、うぁあ嬉しいいぃっ。

「~ぁっ、ああっ」

 奥、腹の奥がっおかしいっ。
 快感とかじゃなくて、これ、何が起きてんの?

 もっと欲しい、奥に欲しい。
 お腹いっぱいになるまで精液を注ぎ込まれたい。
 そんな欲求が湧き上がってきたことに動揺しながら、体の奥の熱をなんとか逃がそうとする。

 ずるり、とシャンプルディさんが腰を引き、腹の中が空っぽになる……いいや、奥に熱が残ってる。
 まだ腹の奥に放たれた熱が静かに沸騰しているように疼いて、もっと、と口から溢れる前に、シャンプルディさんがおれの中に戻ってきてくれた。

「あ、ああっおく、そこ、ふかいぃっ」

 目の前が揺れてる。
 ナニコレ、おかしい、溺れちゃうっ。

「バンマヌッシュ、止められそうにない」
「あ、ああ、っん、おれも、もっと欲しいっ」

 まだ気持ちよくはない、でも、幸せで、幸せすぎて、気が狂いそうだ。
 もっとして、おれをシャンプルディさんのものにして、激しいのも優しいのもエロいこと全部おれに教えて。
 こんなゴリラで良かったら、シャンプルディさんの全部の初めてを、おれにちょうだい。

「ぅあ"あ"ああぁっっ」

 深いところをえぐるようにガンガン突かれると、普通に痛い。
 でも腹の中にシャンプルディさんの完璧チンポが入ってる、って思うだけでジンジンする。
 幸せだから、痛いのに、嫌じゃない。

 おれはもう、ダメかもしんない。
 ゴリラの前に人としてダメだ。
 このままシャンプルディさん専用の処理穴にしてくらしゃい!って思っちゃうんだよ、変態すぎて引かれちゃうー。
 
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