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22 告白 ※口淫
しおりを挟む一年で見慣れた、目の離れた魚を思わせるおっさんの顔。
人の姿でも口は大きくて頭のてっぺんは薄い、どこからどう見てもイケメンじゃない。
「あとはこれだ」
そう言って、握られていた指に、何かがはめられる感触。
「一周年の結婚記念だ、今はこういうのを送る風習があるって知らなかったんだよ、悪かったな」
視線を向けてみれば、おれの左手薬指で、シンプルな形で複雑な青緑色に光る指輪が光っていた。
「これ……」
「結婚指輪って言うんだろ?……シゲ?サイズがおかしかったか?」
おれの目の前にいるのは、見た目だけなら格好良くない緑ばっかり着てるおっさんだ、でも……。
「……ジョー」
「やっぱり外で豪華なフレンチディナーの方がよかったか?高級ホテルとか行きたいか?」
「おれ、ジョーの子供産みたい」
「…………あぁ?」
「ジョーの子供を産みたいっ」
好きだなんて、言えない。
恥ずかしいから無理だ。
本当におれは、ジョーが時々面白そうに言う通り、意地っ張りだと思う
「あー……そ、そんなに感動したか?」
「っ」
おれの言葉で、うろたえたように視線をさまよわせて、困った顔をするジョーに抱きついて、キスをねだる。
「何度も言わせるなよ!」
喜んでくれないのか、信じてくれないのか?と情けなくて涙が滲んだ。
それもそうだ、信じられないのも当たり前だ、おれは、一度もジョーに好きだって言ってない。
恋じゃないと思っていたから。
恋愛感情ではないと思い込んでいたから。
これまでに一度も好きだって言ってこなかったおれが、ジョーの子供を産みたいなんて言っても、きっと説得力なんて一欠片もないんだ。
おれは、ジョーを幸せにしたい。
ひとりぼっちじゃない、と教えてあげたい。
ジョーの望みが、おれがジョーの子供を産んで、これからも一緒にいることなら、すごく嬉しい。
結婚指輪をくれたってことは、望んでるんだよな?
そう思っていいんだよな?
だから、恥ずかしいのを我慢して、ジョーの耳元で囁く。
「おれ以外を嫁にしないで」
声明で鍛えてるのに、震えている声が情けなく弱々しく響いた。
おれ以外を抱かないでほしいなんて言えない。
なけなしのプライドが、ジョーに縋ることを格好悪いと思わせるけれど、見捨てられてしまうかも?と考えると言わずにはいられなかった。
「……そんなん、当たり前だろうがっ」
震えるかすれ声が応えてくれて、苦しいほどきつく抱きしめられると、ずっと苦しくて痛かった胸の奥に喜びが溢れた。
これからも、おれを望んで、側に置いてくれるのか。
おれに、ジョーの子供を産ませてくれるのか。
たくましい腕がおれを抱きしめてくれて、目を黄色に光らせて口を裂けさせたジョーが、深く息を吐いた。
ゆるりと細められた目は、すごく優しい。
「今すぐシゲを抱きたいけど、ケーキ食ってからな?」
「やだ」
「あ?」
「今すぐが良い、今すぐおれにジョーの子種を仕込んでくれよ」
「……己は夢でも見てんのか?」
ガリガリと頭を掻いて困った顔をする姿を見て、この一年でジョーにしっかりと仕込まれたケツマンコがきゅんとうずいた。
すごく幸せな気持ちだから、これが夢じゃないと、もっと強く感じたい。
きっとジョーの河童の魔羅を受け入れたら、夢でも幻でもないと信じられるから。
「ジョー?」
甘えるように抱きついたまま、正座しているジョーの部屋着のスウェットに手を這わせる。
寄り道せずに、一直線にスウェットのパンツに手を突っ込んで、トランクスの中の竿が芯を持ち始めていることを知って、再びケツマンコがうずく。
……初めてだけど、うまくできるだろうか。
少しだけ不安を覚えながら、スウェットとトランクスのウエストゴムを引っ張って、ずるりと引っ張り出した柔らかい魔羅を一息に咥えた。
ジョーの股間に顔を埋めるように、じゅるじゅるとすする。
「お、おいっシゲ?そいつはやめろって、シゲ!」
おれの恋愛対象が女性だと思い込んでいるジョーは、一度だって魔羅を咥えさせようとしたことがない。
石ですら噛み砕けるという硬いくちばしで怪我をさせたくないと、おれのを咥えることもないけれど。
「やめはい」
やったこともやられたこともないから、口でのやり方なんて知らない。
舌先を動かしてべろべろと舐めるようにしたら、ジョーの魔羅が一気に口の中で硬くなった。
初めてのことだから歯を立てないようにするのが精一杯で、気持ちよくできてないだろうけれど、一生懸命に舌を動かし続ける。
どんどん硬く、太く長くなっていく。
おれの絶対に下手くそな口淫で興奮してくれてるのが、嬉しくて、涙が頬を伝っていく。
ジョーが好きだ。
どうして、もっと早く、認めなかったんだろう。
「シゲ、苦しいだろ、やめろって」
「んーっ」
はっ、はっ、と息を荒くしていても、急所を咥えられているからなのか、ジョーは声をかけてくるだけだ。
いやだ、やめない、と小さく首を振って見上げたら、おっさんの顔立ちが、河童に近づいていくのを見て思わず笑ってしまい、ジョーが息を飲むのが聞こえた。
「ああ、もう、本気なんだな?」
「ん、んんっ」
うん、と言ったはずなのに、長くて太いものが口の中に収まっているので、言葉にならなかった。
「……本当に、飲ませるからな?」
「んんっ?」
その言葉に、どんな意味があったのか。
この時は考える余裕もなかった。
口の中の魔羅を、この状態からどうしたらいい?と初めて気がついたから。
おれの剃ったばかりの頭を、ジョーの分厚い手ががっちりと押さえ込む。
それと同時に、喉の奥を太い魔羅で貫かれた。
「……っぅお"ぼぇっ!?」
嘔吐反射でおれの意思とは関係なく逆流してきた胃液を、パニックになって飲み下している間も、ジョーはおれの喉を遠慮なく突き続けて、そして。
「っ、飲めよ、いいな!」
どぷどぷと音がしそうな勢いで、喉の奥に精液を注がれた。
ちょっと待ってくれ、なんだよこの量は多すぎるだろ!?と逃げようとしても、頭をがっちりと押さえ込まれているので、逃げられない。
正座してジョーの股間に頭を埋めるような、土下座しているような体勢なので、逃げようとしてもうまく力が入らない。
両手でジョーの太ももを叩いて、苦しい!死ぬ!と訴えるけれど、喉の奥に注がれる液体は止まらない。
飲み込めない精液が逆流して鼻からあふれ、口の隙間からもだらだらとこぼれて顎を伝っていくのを、苦しさの中で感じる。
喉の奥に注がれた精液が喉を冷やして、冷たい飲み物を飲んだ時のように腹に入ったのを感じたと同時に、胃の周辺に違和感を覚えた。
腹の奥が焼けるような、へその奥がギュウギュウと絞り込まれるような痛み。
体の中をかき回して、作りかえられているような激痛と窒息寸前の苦しさで、このまま死んでしまうのではないか、と怯えた。
助けて、ジョー、助けて!と声にしたくても、この苦しさを与えてきているのはジョーで、逃げられないおれは必死でもがくけれど、当然のように腕力では叶わない。
「ん"ん"ーん"っ……っ…………」
酸欠で目の前が暗くなってきて…………一瞬、意識が飛んで気がついたら、おれは全裸で河童のジョーがあぐらをかいた上に、横抱きで乗せられていた。
「シゲ、己の嫁、可愛いシゲ」
尻の下に、硬くて太いものがある。
この状態で、うっとりとした顔で可愛いと連呼されるのは、ひどく居心地が悪い。
尻がうずいて仕方ないのだから。
さっきまでの苦しさが嘘のようで、顔中がドロドロになっていたのも、綺麗に拭かれているようだ。
鼻の奥に痛みと違和感が残っているけれど。
頬に頬ずりをされて、硬いくちばしが押し当てられる。
ねろりと顔中を舐められる。
……スッキリしている顔は拭かれたんじゃなくて、舐められたのか?
ジョーの手で優しく撫でられる腹が重い。
じんじんとうずきが走って、入れてくれないと物足りない!と尻穴、いいや、ケツマンコがヒクヒクしている。
「お利口で飲めて偉いぞ、これでシゲの準備はできたな、己の子を孕んでくれよ?」
「準備ってなんだよ?」
「たしか前に言ったよな?シゲに飲ませている薬は、体を変えるためのもんだって。
シゲが望んでくれるんなら、一気に進めちまおうと思ってよ」
「進める?」
「今から、孕むまで腹の奥の奥に種を注いでやるからな」
幸せそうにニタニタと笑う河童は、横抱きにしているおれの体を軽々と持ち上げて、見えないはずの尻の穴を、正確に魔羅の先端へと当てた。
それだけでケツマンコが喜んで、くぱくぱと自ら口を開けたのを感じた。
「心配しなくても休みはもぎとってくるし、寺にも連絡しとくから。
あー、あと」
「ま、待った!いきなりかっ!?」
「これからは、ケツマンコ以外も開発してやるからなー♡」
「っあ、あああ"!?あ"ぉ"ぉっっあ"ーっっっ♡」
指一本触れられてないのに、おれのとろけきったケツマンコは、ジョーの魔羅を美味しいっ♡と深く深くまで咥え込んだ。
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