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五、受け入れて、受け入れられて
63 東鬼
しおりを挟む駅弁の許可を得て、ゆっくりとちんぽをタクの中に沈めてく。
「っぅ……んっ」
おれがしっかりと両手で抱えてるから、タクが首に回してる腕さえ離さなきゃ、フラフラすることはねえ。
身長は人並みにあっても、細くて薄っぺらくて軽すぎる体は、支えるのに少しコツがいる。
タクはおれの肩に口を押し付けながら、必死で声を我慢してんだけど、腕がぷるぷるしてんのが可愛すぎる。
あーもー、言った方が良いのか?
声出すの我慢されっと、逆に燃える!ってよ。
でもそれ言ったらよ、これまでにタクが声出さねえようにしてきた努力は、無意味でした~って言うみてえじゃね?
まあ、我慢してんのを責めたてて、随喜の涙を流させてえ!って思ったのは、相手がタクだから、だと思うんだよな。
セフレ相手に、同じことを思ったことねえもんな。
ちょっとアヒアヒ喘ぎ過ぎじゃね?うるせえなあ、と思ったことならあるけどよ。
きっと「ひいひい」泣こうが「あんあん」言おうが、相手がタクだと変わんねえだろう。
そんなら、無理させねえ方が良いよな、きっとそうだ、うん。
現在の方針から変更なしってことで。
一息に突っ込みたい気持ちをごまかそうと、あれこれ考えている内に、ぺたりとタクの尻がおれの腹についた。
やっぱ駅弁だと角度が悪いな。
タクの尻が股間にくっついてんのに、根元まで入ってねえ。
まあ駅弁は立ってる上に抱えるって不安定さが、スリルあって良いんだけどな。
気持ちを補う的なもんで尻を揉むか。
筋肉足りねえから、タクの尻は肉付きが薄いのに柔らけえんだよな。
それでも女の肉質とは違うとこが良い。
「タクー、入ったぞ」
「ん、いうな、って、やめろ、なめるな、もむなぁ」
自分で体重を支えてる訳でもねえのに、もう呼吸を荒くしているタクに囁き、首筋から耳を舐め上げる。
もう何度もイっちまってるせいで、口調がふにゃふにゃになっちまって、かわええ。
「これまでは、やめろって言わなかったろ?」
「いまは、やめてくれ」
なんもしてねえのに、ピク、ピクってタクは体を震わせてる。
動いてないのに、タクの腹の中がうねうねとうごめいて、ちんぽに纏わりついてくる。
珍宝を受け入れ慣れてきたからなのか、前のようにキツすぎってことはなくなったが、緩くもなってねえ。
おれの珍宝の形になっちまってるってことか。
あー、おれのおひいさまだ、って感動しちまう。
「なんでだ?」
「ちからぬけるから、こわい」
おれはタクが天然すぎて怖い。
その力抜けるってのは、気持ちよくて、ってことだよな?
腹の中がうねってっから、またちんぽ突っ込まれただけで、イきそうになってんのか?って思っちまったのは間違ってねえのかもしんねえ。
「タクが腕を離したとしても落としたりしねえって」
「……」
「激しくもしねえよ」
「……」
「他になんかあんの?」
あんまり表情は変わんねえのに、目では色々伝えてくれるタクが、ぎゅうとおれの首にしがみついた。
「このかっこうがはずかしいんだよ、アホっ」
そうか?って聞きてえけど、我慢しとく。
立ってるってこと以外は、いつもと大して変わんなくねえ?って言うと、間違いなく怒るだろう。
そうか、タクは駅弁が恥ずかしいのか。
あーもー、たぎるなー。
でも激しくしてここで潰しちまうと、この後で鬼の珍宝を入れらんなくなるから、我慢するぞ。
「そっか、おれはタクを抱っこできて最高だけどな?」
「だっことかいうなっ、あっ、ま、まって、だめ、これ、やだっ、ん、んん"ーっ」
抱えてるタクの体を落とさねえように、ゆっくりと腰を揺らしてやると、いつもと違うところにちんぽの先端が当たってるのか、悲鳴が上がる。
腹の中の収縮が強くなって、あー、イってんなーと分かる。
角度的に、タクが一番気持ち良くなれる場所には当たってねえはずだし、人の姿で入る一番奥までも届いてねえけど、感度が上がっちまってっと関係ねえのか。
「や、あ、たっくん、だめ、とまって、とめて、やだ、やら"っ」
「おー、悪いけど、止めらんねえから」
これ、昨日みてえにすぐイき落ちしちまうんじゃねえの?と思いながら、ゆっくりと揺さぶり続ける。
消耗しちまってるタクには悪いけど、おれは、昨日から一度も中出ししてねえから、これ以上我慢すんのつれえんだよ。
うねうねと、おれのちんぽからザーメンを絞ろうとする肉に包まれ、幸福に浸る。
柔らけえ、気持ちいー。
ねっとりとほぐれた柔らかい筒が、おれを抱きしめてくれる。
ずっとこうしていてえけど、鬼の姿でもしてえから。
「ごめんなータク」
「ん、っん、んん"っっ」
ゆらゆらと前後に腰を揺らすだけじゃイけねえから、タクの尻を左右に割るように抱え込んで、本格的に腰を振る。
終わった後にタクが寝込まねえ程度に加減すんのって、めっちゃムズい。
おれがやめる気がねえって知るなり、口を肩に押し付けて、声を出すのを我慢しだすタク。
ふす、ふすって肩に当たる呼吸や、腰を振るたびに聞こえる、気持ち良さそうな呻き声が、おれを煽ってるって分かってねえんだよな。
昼までおれに付き合ってくれる気でいるから、消耗を抑えようとしてんのは理解してんだ。
タクに我を忘れて声を上げさせんのは、長期休みまで待とう。
立ったままイくまで腰を振るのは、ちょっと難しい。
タクを抱えたままだからな。
タクを壁に押し付けると楽なんだが、背中に傷がつきそうだから、それはしたくねえ。
となると、やっぱこのままか。
じゅぼ、じゅぶ、ぐぷ、とおれが腰を振るたびに音がする。
そんな音を立てるといつも耳を塞ぐタクだけど、今はおれの首に腕を回してるから、いやいやと首を振るだけだ。
ねと、ねと、と絡みついてくるヌルヌルのケツマンがたまんねえ。
タクが軽くイくたびに、うねるのがヤバい。
「ん、出す、イく、でるっ」
「ーっ、ん、んん、っ」
やっぱり、いつもと当たる場所が違うからか、気絶するほどのイき方はしてねえか。
そう思いつつ、ようやくタクの腔の中に、たっぷりと子種を満たすことができた。
腹ん中に注ぎ込んだもんが出てくる前に、タクを抱え上げて抜いて、その場であぐらをかいて座る。
「鬼の姿になっていいか?」
潮吹きはもう諦めて延期する、のんびりしてっと時間が足んなくなる。
今日はこのまま、鬼の姿に戻ってタクを愛してえ。
「うん」
もうふにゃふにゃになっちまってるタクを足の上に座らせて、変化の途中で床に落とさねえように腕を回す。
一瞬、親父が母親を抱え込んでいた姿を思い出し、思った。
宝を抱え込みてえって気持ちは、鬼の本能か、と。
おれは親父と同じ道は歩まねえ。
タクを大切にする。
タクの意思を尊重する。
タクがおれの側にいる。
それが一番の幸せだから、もしかしたら子供ができても可愛がれねえかもしんねえ。
おれのタクを奪うな、って子供に思っちまうかもしんねえ。
最悪、そんときゃ、おやっさんに助けを求めりゃいいか
そう思ったら、気が楽になる。
変化を終えて、ごろりと横になった。
「持ち上げていいか?」
「まって、できる」
四つん這いで胸の方に体を動かしたタクが、ぺたりと腹の上に腰を下ろす。
おれの珍宝が、腹にくっつくほど勃起しちまってるのを、片手で持ち上げながら、自分の尻へと添えた。
え?
「うごかないで、くれよ?」
溶けてんのに少し不安そうな声で言って、グッとおれの腹に置かれた腕に力が入った。
細い腕に筋肉の筋が浮いて、くぼみを汗が伝っていく。
「ーふーっ……っぅ……ーーっ」
ゆっくりと受け入れられながら、おれの腹の上で快感に浸るタクを見つめた。
タクが、自分でおれを受け入れようとする日なんて、来ないと思ってた。
深い付き合いになるまで、タクがこんなに思い切ったことをしでかすタイプだなんて思いもしなかった。
あーいや、サーキットでのコーナーの攻め具合とか思い出せば、そうでもねえか。
振り回されてる。
鬼のおれが。
それが、嬉しくてたまらなかった。
大変申し訳ないのですが、復帰までお待ち下さい
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