【R18】I've got a crush on ogre

Cleyera

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四、生まれたままで

39 東鬼 :暴走

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 ボクサーの中がベッタベタで気持ち悪いなあと思いながら、それよりもタクの投下した爆弾の衝撃の方が大きかった。
 つまり、今のおれのちんぽはしっかりと臨戦態勢だ。
 一回こっきりで萎える、軟弱ちんぽじゃねえってことよ!

「タク……本当か?」
「そんな嘘はつかない」

 ゆっくりとした動きで体を離して、マットレスの上で立ち膝をついたらしいタク。
 その体はずっともふもふの毛布で隠されてきた。
 毛布の色が灰色がかった茶色のせいで、丸まってるヤマネそっくりで可愛かったんだよ。

 やっぱりおれは、猫だろうがヤマネだろうが、タクでありゃなんでもありらしい。

 ずっと毛布をかぶって寒さ対策をしていたタクが、ゆっくりと毛布をマットレスの上に落とした。
 タクの近くだけ暖房を効かせてあるのに、ずっと毛布を離さねえから、中も着膨れてんじゃねえかと思ってたのに、毛布の下はアパートから持ってきたスウェットだった。

 色はチャコールグレイな。
 タクはこのなんとも言えねえ色が好きなのか、黒でも灰色でもなく、この系統の色味の服を多く持ってる気がする。

 スウェット姿は、特にいつもと変わんねえ……え??
 ……あれ、なんかおれ、目がおかしくねえ?
 なんか、目の前にあるもんが信じらんねえんだけど。

 タクが、スウェットの下を履いてねえように見えるんだけど。
 そんでもって、下着が見えねえ。
 下着を履いてるように見えねえ。

 おれの目を気にしながら、スウェットの裾を持ち上げるタクの顔をがっつり見てたもんで、反応が遅れちまった。

「……」

 グビリ、と喉が鳴った。
 やばい。
 こいつはやばい。
 本気でやばい。
 何が起きてんのか理解できねえくれーやばい。

 タクがおれの目の前で、マットレスの上に膝立ちして下半身を晒してる。
 ぺったんこの腹と、細い足。
 女よりも真っ白な体は、痩せて筋張ってる。

 そんでもってよ、おれから顔を背けてるタクの股間には、見たことのねえ紐みてえなもんが巻きついてた。

 なんだこれ?と思ってよくよく見てみると。
 片方の足に通して履く、布があまりにも少なすぎる……ビキニ?だ。
 色は光沢のある黒。
 反対の足側も布があれば、ブーメランパンツってのに似てっかもな。

 ってすっげぇ食い込んでんだけど!?
 ちょっと待て、タク、お前、シモの毛をどこにやった!
 な、なんなんだよこのご褒美!

 ……って、え?どういうことだ?
 肌が露出しまくってるエロい黒下着?をタクが履いてる?
 日焼け知らずの真っ白な肌に、艶のある黒が食い込んでっとこがクッソエロい。
 寒くねえのか、大丈夫なのか!?
 違う!そうじゃねえ!
 タク、お前はおれをどうしたいんだよぉ!?

 あっという間に、さっき以上に硬くなったちんぽの痛みに呻くしかねえ。
 片手で股間をおさえて、反対の腕をタクに向かって伸ばすおれを、潤んだ目で睨んでくるとか、なんだよそれ、拷問なのかー!!!
 恥ずかしいなら、んなエロ下着を履くなよ!

「まだ触るな、準備はしてあるから」

 はあ!?
 何が起きてんだ、おれは地獄にいるのか?
 これ以上の拷問とか、耐えらんねえよ!!
 それともこれから天国を期待して良いのか!?

 タクがゆっくりと体を反転させて、背骨の凹凸が見える背中が向けられる。
 そのまま、タクがスウェットを脱いで、アンダーシャツもマットレスへ落とす。
 皮膚の下に肋骨が見えるが、一時期のような病的な痩せ方でなくなってることにホッとする。

 独身寮の奴らが、タクの虚弱さと腹の弱さを知って、腹に優しく体に良いものを差し入れしまくって、生真面目なタクはせっせと食ったんだろう。

「っぅ、……ふぅ」

 マットレスの上で尻を突き出すようにして、上半身を倒したタクが苦しそうに息を吐くと、布が少なすぎる下着は、履いたままでも尻が丸見え……。

 ……ちょっと待て。
 この下着どうなってんだよ!?
 ケツに布ねえじゃねえかよ!
 ちんぽと玉以外むき出しじゃねえか!!
 おいおい、ちんぽと玉しか入らねえビキニって、需要はどこなんだ!?

 ほっそりとした小ぶりなケツが、呼吸にあわせて、ふる、ふるっと震える。
 肉付きが薄いから骨盤の形が見えてるけど、筋肉質じゃねえから、揉むと柔らかくて気持ちよさそうだ。
 むっちりと肉付きが良いケツでも良いけどな。
 つまり、タクのケツならどんなんでも構わねえ。

 いや、それ以上にやばいもんが。
 タクのケツが。
 違う、タクのケツマンにっ。

「これくらい広げれば、もう入るだろ?
 なあ、入るよな?」
「……」

 顔をマットレスに向けて声を震わせるタクを見ながら、おれは目の前の楽園じみた光景を見つめた。
 ぜってえアホヅラしてっけど、マットレスに向かって四つん這いになってるタクには見えてねえはずだ。
 なんて言ったら、いいんだよ。

 ディルドを二本も咥え込んで、とろっとろにほぐれて、どろっどろに濡れたケツマンが、おれの目の前にさらされてる。
 タクが尻を震わせるたびにひくついて、鬼の珍宝が欲しいっておねだりしているような気までしてくる。

 何言ってるか分からねえって?
 おれも何言ってるか分かってねえよ。
 履いたまま突っ込めるエッロい勝負下着を装備済みで「突っ込んでお願い」っておねだりされてるおれは、このままタクを抱き潰して……良いんだよな?

 これは据え膳だよな。
 据え膳食わねえとダメだよな。
 え、罠?
 なんの?
 真面目で頑固なタクが、どこで売ってんだよ!みてぇなエロ本気下着で迫ってくるわけがねえ?
 そいつぁおれも同意だ。
 でもよ、こんなエロいタクを見て、引き下がれるか!?
 ニセモン?
 タクが?
 偽物かー。
 そうか、おれは独身寮の妖共に騙されてんのか。
 騙されてる、に決まってるか。
 ……そうだよな。
 おれのタクが、こんな格好するわけねえよな。

 なんだ、こいつぁおれの妄想か。
 妄想のくせに、おれが見たこともねえエロパンツが出てくるとか、どうなってんだ。

 あんまりにも興奮しすぎた後の落胆が酷すぎて、グルッグル頭ん中を引っかき回されたような気がして、そのままマットレスから落ちて、床に尻餅をつく。

 あんまり興奮しすぎて、頭の中の誰かと会話しちまった。
 そんな奴はいねえっての。
 あーあーやばいな、興奮しすぎて、ちょっとクラクラしてる。
 下半身に血がいきすぎてねえ?
 変化が解けちまう。

 そうだよな、おれが突っ込むまで、まっさらな処女ケツマンだったタクが、自分でディルド二本刺しして、珍宝チンポウをねだって迫ってきてくれるとか、幻覚に決まってるわ。
 がっかりすんなって、おれ。
 クッソ、タクに突っ込みてぇなぁ。
 タクに珍宝突っ込みてえよぉ。

「タッくん?」
「あーわりぃけどおれはホンモンのタクしか犯さねえぞ。
 テメェがなにかしんねえけどタクのカッコしてせまってくるとか壊しちまうぞ?」

 ぎろりと睨む。
 マットレスの上で四つん這いになってた、タクそっくりの何かが体を起こす。
 振り返っておれを見つめてくる目に困惑が浮かんでる。

 どっからどう見ても本物のタクに見える。
 それにしてもエッロいなぁ。
 あんな下着どこに売ってんだ。
 なんでちんぽと玉しかしまえねえ形状にしちまったんだよ。
 ショウ品コンセプトはなんなんだよ。
 布メン積の限カイにイドむとか?
 ヌいだらただのワっかじゃねえの?
 アラってもホしにくそうじゃねえか。
 なんでクロなんだよ。
 ツヤツヤクロヒモパンエロい。
 タクがこんなエロいなんて。
 エロいタク。
 タクを……クいたい。

「タッくん……東鬼、大丈夫か?」

 タクがくる。
 そっくりなやつが。
 しんぱいそうなカオして。
 エロいまま。
 シロいハダが。
 チのイロにソまんのミてえ。
 ガマンできねえ。

「東鬼?なあ、どうしたんだよ?」

 カラダオこす。
 メのマエ。
 ウマそう。
 ウデのばして。
 クいたい。
 ツカまえて。
 ツブして
 タク。
 アマいニオい。
 カオる。
 おれのだ。
 おれのもんだ。
 クう。
 クらいたい。

「……東鬼?
 なあ、お前の……お前のちんぽう?で確かめてくれないのか?」

 フアンそう。
 ウマそう。
 コワがれ。
 違う。
 フルえろ。
 オソれろ。

「東鬼、どうしたんだよ。
 鬼の姿になってくれないのか?」
「……」
「……東鬼、俺はお前に抱かれたいって、ッな!?」

 クわせろ。
 チをススらせろ。
 違う。
 ヒきサいて。
 ツっこんで。
 クらう。
 カンキ。
 違……わないのか。
 カラダが。
 フルえる。
 ジュウリン。
 キタイ。
 ヨカン。
 正しい。
 ウデのナカに。
 タクの。
 ニセモンが。
 いる。
 正しいなら。
 クえ。
 クおう。

「東鬼、なに、痛い、離せ、離せって!」

 クらおう。
 おれのエモノを。
 
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