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初めて愛したいと思った ※結腸
しおりを挟む「おわりー!」
「~~っ」
雌ライオンとの訓練はもうおしまい!と飛びついてきた、みっしりと生えた密度の高い毛に抱きしめられてつぶされそうになる。
鯖折りされてたまるか、と必死で手を伸ばして鼻先に触れた。
鼻先はほぼ全ての者にとっての急所なので、本来は触れてはいけないらしいが、毛皮に覆われている場所だと本気で叩いても、くすぐったい、と言われてしまって許可が出た。
か弱いと言われたようで頭に来るが、叩いた手の方が痛かったので、反論できなかった。
「苦しいっ、もっと優しく」
「うん、優しく、優しく、うん、愛してるぞ!」
「……なぜそう繋がるのか理解できない」
「すごく熱心に見ていてくれただろう!嬉しかったんだ、怖くなかったか?」
「格好良くて見惚れた」
素直に褒めたくない、と思ったのは一瞬で、さっきまでの勇猛なイタチの姿が脳裏をよぎったら、本音が口からこぼれ落ちていた。
嘘を言いたくないと思ってしまうほど、本当に格好良かったのだ。
長い胴体を巧みに使い、ぬるりと避けるようなすばしこい動きで攻撃を避け、避けられなくても全く痛みを感じていないように、すぐに反撃に移る。
不死身と言われても納得してしまいそうな獰猛な姿に、心から見惚れた。
「~っ!!嬉しい、愛おしい、愛してる、愛してるぞっ」
「ちょ、待て、こんなとこでやめろ!」
「愛して、るっ……あ、……ハッ……ハッ……ハッ……」
頬ずりしようとしてくるイタチを押し返そうとするが、力で叶うはずもない。
その場で抱き込まれて、いつになく荒い息が顔にかかる。
やめろ!見られてるから!と訴えると、ようやく離してくれたが、そのまま抱えられて部屋に連れ込まれた。
ベッドの上に下ろされ、そのまま毛皮に押しつぶされる。
重すぎて声を出すこともできず、苦し紛れに毛皮をタップするが、反応は鈍い。
「ギル、くるし、ギルっ」
「ハァ、ハァ、ハァ」
必死で叫ぶけれど、体を擦り付けてくるイタチからの反応がない。
いつのまにか、走った後のように息を荒げている。
さっきまでは戦った後でも呼吸を乱していなかったのに、今は以前のように荒い呼吸を繰り返すのみで、言葉を発することがない。
「ギルっどうし、うあっ」
べろりと首筋を舐められ、反射的に体が強張った。
寒さを感じて視線を下げてみれば、体に巻いていた布が鋭い爪で引っかけられて、引き裂かれていくところだった。
イタチが体に巻いていた布はすでにボロ切れになっている。
ぬちょりと音を立てて尻臀に熱が押し付けられた。
「ギル、嫌だ、やめ、やめろっ!」
「ギャィンっ」
いきなり人が変わったように、獣じみた反応をするイタチに恐怖を覚え、鼻っ面を拳で殴った。
戦っている時のように平気だったらどうしようかと思ったが、ちゃんと衝撃が伝わったようで、ブルブルと素早く首を振ったイタチが小さな目を瞬いた。
「……イソスーヤ?」
「な、なんなんだよお前!いきなり、怖いんだよ!犯されたくないって言っただろうが!!」
「あ、あぁ、うん、すまない、ちょっとおかしくなってた」
「ちょっとどころじゃない!あんなの二度とごめんだ!言葉が通じるんだから、ちゃんと話し合うとかやりようがあるだろ!」
「う、うん」
表情なんて分からないはずなのに、途方に暮れているように見えた。
恐怖からの反動で、散々まくしたててしまったけれど、言いたいことを言いつくしたことで一つ息をつく。
「怖いから、さっきみたいなのはやめてくれ」
「イソスーヤ……すまない、ルルクルを呼べ!」
寄ってくる虫を振り払うように、首を何度も振りながらイタチが声を張る。
やってきたルルクルさんは明らかにうろたえている様子で、二人で部屋の隅でコソコソと話し込んでいる。
しばらくして戻ってきたイタチは、明らかに気落ちしている。
元から見事ななで肩だが、背中までいつも以上に丸くなって見える。
「イソスーヤ、頼みがある」
「……内容による」
「神殿でお前と婚姻の儀を受けたい」
「断る」
いつものように間髪入れずに言葉を返したけれど、これまでなら何を言い返しても最終的には、愛しい!と言い始めていたイタチの思い詰めたような様子が気にかかる。
これまで「愛してる」と「嫁になれ」は言われ続けてきたが、ここで婚姻ときたか、なぜ段階を飛ばしていこうとするんだ。
雄同士だ、と説明しても流される、もしかして理解できてないのか?
「イソスーヤ様、お願いできないでしょうか」
そしていつもなら、イタチが何を言おうとも何を言われても、簡単にあしらってしまうルルクルさんまで、同じようなことを言い始める。
シカの頭は目が左右に離れているせいで、視線は合わないけれど、真剣な表情なのだろうなとは声音からわかる。
「無理だ、まだ、無理だ」
イタチが悪い奴じゃないっていうのは、一緒にいるうちに分かった。
一緒に過ごすようになって十日程度しか経っていないのに、隠す気のない「愛してる」を雨のように降り注がれて、絆されているところもある。
それでも、無理やり体を押さえ込まれて行われた行為への恐怖が忘れられない。
宰相さんは忙しいと言ったきり姿を見ないし、イタチにこの国の名前や常識を聞いても幼稚園児と話しているようで、会話にならない。
ルルクルさんは食料やイタチの話以外をしたがらない。
人間が一人もいないらしく、まともに食べられるものがない、この時点で国が違う程度の問題じゃないのは分かっている。
全く知らない未知の場所にいるのだと。
物語でいうところの、その存在を証明できない異世界と呼ばれる場所にいるのではないかと。
この状況で精神がおかしくならずに過ごせているのは、会話ができるようになったからだ。
間抜け顔のツートンイタチと、年齢不詳のシカしか話し相手がいなくても、意思疎通ができる。
イタチを好きになりかけているかもしれない。
でもそれは、まだ、恋や愛じゃない。
多分。
沈黙の満ちた部屋に、ハァハァと苦しそうな呼吸が聞こえる。
「どうした、どこか痛いのか?」
そういえば、さっきも調子が悪そうだった。
殴った鼻が痛いのかもしれない……と手を伸ばしかけて、黒い瞳が普段と違うことに気がついた。
イタチの顔は、普段はほとんど白眼が見えないで黒い瞳だけが見えていて、顔立ちや白と黒の毛並みのせいでどことなく間が抜けて見える。
初めは自分よりもデカイ間抜け顔のイタチ……と思っていたが、見慣れてくると可愛い。
全身を覆っている黒と白の毛皮も硬いだけだと思っていたが、背中側の白い部分は毛皮の下の肉が柔らかくて、しがみつくと適度な弾力が気持ち良かったりする。
腹側の黒い毛皮も分厚くて、中に手を差し込むと柔らかくて気持ちいい。
ハァハァと苦しそうに息をついていたイタチの目が、ゆっくりと瞬きをして、その目から光が、消えた。
「ギル?」
「……ぁ、イ、ソ……」
乱暴な仕草で首を振って、目に光が戻る。
「ルルクル、イソスーヤをここから、ゥ、ウウッ」
「できかねます、それこそ殿下方にイソスーヤ様が殺されます!」
「早く、しロッ!」
え、殺される?
いつからそんな物騒な話になったんだ?
パニックになっていると、ルルクルさんがイタチとこちらを見比べた。
「イソスーヤ様、ギルクロプトル殿下を助けてくださいませ、無理を頼んでいるのは百も承知の上で、何卒お願い致しまキャアアアッ!」
「ルルクルさん!」
「も、申し訳ありません、どうか、何卒っ」
何が起きたのか、と思っている間にルルクルさんは飛び跳ねるように部屋を出ていき、後には突然ルルクルさんに噛み付いたイタチが残された。
「何やってんだよ!ルルクルさんに噛み付くとか、頭おかしくなったのか!?」
肌まで黒い口元に、引き抜かれたルルクルさんの毛が貼り付いている。
光の無くなった目はぼんやりとどこかを見つめ、なで肩で猫背気味の広い背中は丸められている。
フゥフゥと暗闇で散々聞かされて、聞き慣れた調子の呼吸を聞いて、なぜか、ひどく悲しくなった。
「……ギル、助けて欲しいのか?」
こうなった時のイタチの望みは分かっている。
下腹部の被毛を押しのけて、先端からぬめりを帯びた体液を垂らした竿が伸びてきているから。
初めて明るいところで見たそれは人のものとは形が違うけれど、細くなった先端から垂れている分泌物や、怒張してひくひくと動く様を見れば性器であることを疑いようがない。
助けてくれと言われても何もできない。
助ける方法は聞いていないし、どう助けて欲しいのかも知りようがないけれど、普段とあまりにも違う様子を見ていると、悲しくてたまらない。
こいつには呑気で間抜けなイタチ殿下でいて欲しい。
ただ、そう思った。
フゥフゥと息を荒げているのに、イタチは全身を震わせてその場を動こうとしない。
何かに必死で耐えている様子を見て、これまでの自分がどれだけ余裕がなかったのかが分かった。
言葉が通じるようになってからのイタチは、いつも言葉で伝えてくれた。
その前だって、雄弁に体で語っていたのだとしたら、襲いたいのを必死で耐えている、って思っていいんだよな。
これで後からただの発情期で、相手は誰でも良かったんだ、なんて言われたら生きていける気がしない。
イタチが与えてくれた「愛してる」に、いつからこんなにすがっていたのだろう。
「ギル……お前はどうしたいんだよ?」
「……イソ、スーヤ、あ、い、して、ル、ゥゥッ」
ぐるぐると喉を鳴らすように、唸るように絞り出された言葉が耳に届いて、胸が締め付けられるように苦しくなった。
「ギル」
ゆっくりと自分から距離を詰めて、暖かな胸元へ顔を埋める。
背中よりは柔らかいとは言え、みっしりと生えた毛の弾力が凄く、全力でツートンカラーの体を抱きしめる。
「お前の好きにしていいよ、受け入れる……努力をするから」
くるりと視界が回って、むきだしの背中にベッドのシーツが触れる。
揺れていた視界が定まると、目の前にはどろりと濁った目をしたイタチの頭があり、悲鳴をあげるべきか?と思っている間にべろりと首元を舐められた。
普段イタチが愛してると言いながら舐めてくるときは、じゃれついてきているように感じるのに、これは違う。
カチカチと牙同士の当たる音が聞こえた。
黒い鋭い爪が腹に触れて、刺さるのではないかと恐怖でひきつる体の奥、腹の中がじんわりと熱くなった。
イタチが入れる前にしてくる行為だが、なんのためにかは知らない。
「ア、イ、シテ、ルゥ」
二重音声の同時通訳が片言に聞こえはじめ、思わず顔をあげると、声を出すのも精一杯という様子のイタチが、荒い息を吐きながら苦しそうに顔にしわをよせている。
一番苦しんでいるのはイタチなのだと感じ、恐怖心は持ったままで精一杯微笑んだ。
「ギル、ありがとう」
愛してる、とは返せなかった。
嘘をつくくらい簡単なのに、おかしくなっているイタチを喜ばせるための簡単な一言なのに、口にできなかった。
「アイ、シ、テっ、ウゥ」
「っ!?、ゔぁっ」
尻に爪が食い込んで高く持ち上げられると、ごりごりと尻臀を割り開きながら、肉竿が奥へと突き込まれる。
上から体重をかけられるような体勢は初めての上、自分の尻にイタチの黒くて太い竿が押し込まれていく様子が見えて、頭に血がのぼる。
恥ずかしいなんてもんじゃない、なんでこんなこと!
体格が大きいイタチが体重をかけてくるせいで、押し開かれている股関節が痛い。
意思疎通ができるようになってからの行為は初めてで、おそらく二週間以上ご無沙汰だったが、自分自身が受け入れると覚悟をしたせいか、それほどの痛みは感じなかった。
それでも本来は外から何かを入れるべきではない場所に、出るものよりも大きなものを受け入れる違和感はひどく、演技しようにも甘い声よりも苦鳴ばかりが溢れる。
「アイ、シ」
イタチが行為中に声を出すのは初めてだった。
いつも獣じみた荒い呼吸を繰り返すだけだったので、ずっとキノコを食べさせてくる誰かと同一人物だと思わなかった。
「テ、ルゥッ」
その言葉しか知らないようにぶつ切りの愛を告げられながら、太く熱い肉竿での蹂躙にひたすら耐えていると、ポタリと顔に水が垂れてきた。
よだれでも垂らしてるのか、と見上げてみれば、イタチの瞳からポロリと涙がこぼれるのを見てしまった。
「ギル、なんっ、で、泣いて、るっ、んだ?」
人ではないからなのかイタチの腰の動きは早く、体重をかけて揺さぶられているせいで声が途切れてしまうが、言いたいことは伝わったらしい。
白い坊ちゃん刈りの頭が動いて、伸ばされた薄い舌がぺろりと顔を舐めてくる。
イタチの胴体が長いからこんな芸当ができるが、奥まで入っている部分が熱くて痛い。
「ア、イッ、シテ、ルゥ」
「ギル……ギル、いいから、もっと、お前の好きなように、んゔっ、あ、うっ」
もっと奥に入りたいと言わんばかりに、ガツガツと小刻みに突き刺されるが、ベッドに押し付けられているので逃げ場がない。
体を半分に折るような不自然な体勢は呼吸がうまくできなくて、次第に息苦しさで目の前が暗くなり、よく分からなくなった。
まどろみから目が覚めたように意識が戻ると、ぶちゅぐちゅと粘液質の水音が耳に届く。
光のない暗い部屋の中で、頬に濡れた布が擦れる感触がしているので、まだ行為が続いているのだとわかった。
あれから、どれだけ時間が経ったのか。
どうやらうつ伏せでベッドに押し付けられているようだが、下半身が痺れて感覚がない。
「……ギ、ル」
気絶している間に口でも開けていたのか、喉が渇いて貼りついているし、痛くて声が出ない。
ようやく声を絞りだすと、胸の下に腕が差し込まれた。
「っ!?」
身動きが取れないまま上半身が抱き起こされ、痺れている尻の奥の更に奥に衝撃を感じた。
感覚がほとんどないのに、本来なら入ってはいけないところに、肉竿の先端が入ったことだけはわかった。
「ぁがっ、ぁたす、ぇあっ……っっっ!!」
腹を突き破られたとしか思えず、助けてくれと叫んだつもりが、その声もかすれてしまいほとんど声になっていない。
イタチが小刻みに腰をうごめかすたびに目の前を星が飛び、頭が破裂したように意識が真っ白に染まり、喉から声にならない悲鳴があがる。
壊れてしまい戻らなくなるのではないか、という本能的な恐怖が湧き上がる。
一突きされるごとに気絶と覚醒を繰り返して、もう許してくれ!気が狂ってしまう!とそれを与えてくるイタチへ助けを乞い続けた。
一度解放された後で再び仰向けにされ、子供に振り回される人形のようにイタチの動きに翻弄され、かすれた声を上げ続ける。
望まずに受け入れてしまった奥の奥が、イタチにとっては快感を覚える場所だったらしく、執拗に奥を突かれて捏ねられたせいで涙も出ないほど泣かされた。
一度開いてしまった奥に、根元まで突っ込んでぐちぐちと捏ねまわすことが、イタチは気に入ったようだ。
相変わらず気持ちいいとは感じていないのに、体だけがすでにおかしくなっているのを知った。
イタチがようやく竿を抜いてくれて、泥のようにベッドの上で広がり、文字どおり指一本動かせないでいると、背中が毛皮に覆われるのを感じる。
まだやるのか?と視線だけを動かして問う先にあったイタチの目が、行為の前の濁ったものではなく、いつものクリクリとした艶めく黒になっていることを認めたら、安堵で一気に張りつめていたものがあふれだした。
「ギ……ル」
「イソスーヤ、ごめん、やめられなかった、ごめんっ」
「そ、こは……ケホ、いつもど、り、あいし、てるっ、ていえよ」
「愛してる、イソスーヤ愛してる、ずっと大事にするっ」
背中を覆う暖かさからは重さを感じない。
いつものイタチが戻ってきた、いつものように気遣ってくれているのだと、胸がじわじわと熱くなる。
子供の頃にわかりやすい優しさを与えられていないせいか、ずっと人との距離を詰めることに臆病になってきた。
自分などが人を好きになるなんてありえない、おかしい——といつも言い訳を続けてきた。
こいつになら、その言い訳をしなくてもいいだろうか。
誘拐監禁の被害者が加害者に愛情に似た感情を抱くことがあるというが、今のこの気持ちはもしかしたらそれなのかもしれない。
それでも、初めて与えられた優しさを甘受したい。
受け入れたら何かが変わると信じたい。
愛したい、と思ったのは初めてだ。
◆ ◆
愛おしい、大好き、愛してるイソスーヤ、僕だけを見て……苦シ、イ、いやだ、イソスーヤに嫌ワレたくナイッ!……ホシイ、イソスーヤ、ボクノオヨメサン、ボクノ……ッイトシ、イッ、キモチ、イイ、イソスーヤ、アイシテル、キモチイイ、タイセツ、ボク、ユイイツッ!!
◇ ◇
:補足:
毒殺騒ぎと「愛してる」絨毯爆撃のせいで、自分の怪我の原因を聞くことを忘れています
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