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08 待ち望んでいた嵐 ※ 大好きホールド
しおりを挟む助けを求めた後は早かった。
ブレーが魔法道具の持ち手を握って引き抜いてくれたその動きで、もう一度達した。
「あ゛ああっっ……はぁ、っあ、ぶれー、ありがとう、っうぅ」
達した余韻で体を震わせながらも、おかしいなと首を傾げたくなる。
私は確かにこれまでにも魔法道具を使って達した事がある、けれど、毎回ではないし、こんな風に入れてすぐなんて事はなかった。
時間をかけて尻の穴をほぐして緩め、稼働させていない魔法道具に乳油をたっぷりと使って挿入し、馴染む時間をかけて、ようやくそれから起動。
達するまでも、かなり時間がかかっていた。
私の感度が低くて快感に対する反応が悪いから、ブレーとの繁殖行為で達する事ができない、と思っている。
それを慣れと経験で短縮できたら、と目論んで魔法道具を作った。
二百年変わらなかった体質が、いきなり変わったとは思えない。
今回作った魔法道具の出来が素晴らしすぎたのか、乳油と潤滑液を併用した事で違和感と苦痛が減ったのか。
「……ブレー?」
自分で作った魔法道具で、嵐のような体験をしてしまった事に謎を覚えながら、目の前のブレーが動かない事に気が付いた。
「エレン、どうだ?」
「……どう、とは?」
「想定した通りに動いたのか、違うのか、どうなんだ」
かけられる言葉と向けられている表情は真面目なのに、旅装束の上から股間が盛りあがっているのが見えている。
尻の穴がむずりと疼いた気がした。
もう快感は得た。
でも、ブレーに抱きしめられたい。
ブレーを抱きしめたい。
「想定通りに動いたかは、確認しないと分からない」
気が付いた時には、そう言っていた。
なにを確認したいのかは、細かく言わなくても伝わるだろう。
この魔法道具が誰のナニを模して作った淫具なのか、話したばかりなのだから。
「そうか」
「お願い」
自分でもこれはずるいお願いだなと、思った。
ブレーは私の願いを基本的に断らない。
それは、普段の私がブレーに願い事をしないからだ。
大抵の事は自分でできる、自分でやった方が早い。
願う事がない程度に満たされているという意味でもあるのに、ブレーはいつも私を甘やかそうとする。
ドワーフの男にとって、恋人を甘やかすのは当たり前なのかもしれない。
寄り添う事を大切にするエルフとは違う。
「確認、だけで良いのか?」
「……どうかな」
本当は、忘れかけているブレーに抱かれながらの絶頂が欲しい。
でもそれは、望んだからと言って叶う願いでもない。
今でも、何故あの時、二百年できなかった事が突然できたのか、分からない。
ブレーの手が、私の胸元までたくし上がっている長衣に触れた。
「風呂に入ってくるで、待っとれ」
「待ちたくない」
手拭いで私の腹の精液を拭いて、服を引き下ろそうとしていた手が止まる。
さて、私の勉強の成果の見せ所ではないだろうか。
人種族の艶本の内容が、ドワーフのブレーに通用するか不明で、これまで試してこなかったあれこれがある。
言葉を失うブレーに見せつけるように意識して、仰向けになったまま視線をしっかりと合わせた。
「今すぐ確認しないと、分からなくなる」
自分の手を太ももに添えて両足を広げる。
ブレーの上腕と太さの変わらない私の太ももだが、普通だと思う。
エルフは筋肉が太くなりにくい種族だ、貧弱ではない。
知識によれば、太ももの逞しさに関係なくこの行動に意味があるらしいので、鏡を見ながら練習していた。
左右均等に足を広げる事が性的なのか?
足を広げる行為そのものなのか?
私が理解できていないと言う事は、ドワーフもこの動きが色事を匂わせていると理解できない可能性がある。
あまり期待はしていないけれど、何事もやってみてこそだ。
やってみたから、私は変わり者のエルフだと自覚している。
金属臭いドワーフが恋人だけど幸せだし、自己流で魔法道具を作れるようになったし、尻の穴で快感を得られるようになった。
「本物のブレーを確認したい」
意味不明に尻の穴を見せつけながら、本に書かれていた言葉を応用した。
はてさて、男の尻の穴など見せられて喜ぶ者がいるのかは謎だが、男同士の繁殖行為で使う場所だから、意味はあるかもしれない。
「エレン、お主は本当に……」
ふう、とため息をついたブレーの表情が変わった。
雄の顔に。
ブレーはとても重たい。
「ぅあ、あっっ、ああ゛ぁっ、……ぁあ゛っっ!」
「……っ、エレンんっっ」
どすん、どすんとお尻に熱い筋肉の塊が打ちつけられる。
ずぶずぶと押し込まれる熱と与えられる重さで、声が止められない。
遮音結界張っておいて良かった。
いつも、きもちよくて、好き、これ、すき。
「あ゛あ゛っ、……あ゛っ、あ゛あぁっっ」
「……ふっ、……っ」
伸ばした両足を顔に押し付けるように持ち上げられて、二つ折りにされたような姿で、私はブレーに押しつぶされている。
記憶が曖昧だ。
嵐には慣れたはずなのに、ここに至るまでがよく思い出せない。
ブレーの遠慮ない動きと共に、ぐっちゃぐっちゃと尻の中を掻き混ぜられる音が重なり、私の叫びと共に室内に響いて消えていく。
ここは私の自室で寝台は一人用の狭いものだ。
特注で人種族より高い身長に合わせた長さはあるけれど、幅が狭い。
だから、ブレーにしがみつきたいと思った。
広くない寝台なら、抱きついてもきっと誤魔化せるから。
腹の中をごりごりと削っている固い熱を理由に、ブレーに会いたかった寂しさを、こっそりと消化できる。
力の抜けた手を伸ばして、私の太ももを掴んでいる固い指に触れる。
乞い願うように指先で撫でると、腰の動きはそのままにブレーの意識が向けられたのを感じた。
「っ……どうした」
はあはあと息を荒げながら、どすどすと私を潰しながら、それでもブレーは優しい。
ああ、すき、ブレーがすきだ。
二百年が過ぎて、この思いはどんどん強くなる。
いつかきちんと言葉にしないと、私は破裂してしまうかもしれない。
このままぱちんってして、もっとすきってして。
「だいすきしてぇ」
「っ、……だいぶ飛んどるな、ふぅ……よしよし、大好きしてやろうな」
両足が左右に広げられて寝台に落ちると、ブレーの全体重が私にかかる。
お互いの肌が密着して、ブレーの陰茎が根本まで尻の穴に突き立てられた。
「ぅぅぐぅ」
中からも外からも圧迫されて、息が苦しいのに気持ちいい。
自分の腹とブレーの固い腹筋の間に挟まれた陰茎が気持ちいい、押しつぶされる睾丸がじんわりいたくてきもちいい。
「ほれ、しがみつけ」
「んっ」
ぎゅーっとすっぽり全身でブレーをとじこめる。
熱くてかたくて重くて、熱した岩のかたまりをだきしめるのはしあわせ。
あしを分厚いこしに回して、ぎゅうっとしがみつくとこれ以上はいらないくらいおしりの穴がひろがっちゃう。
やあ、きついのすき、きもちいー。
ブレーがうすっぺらいむねに吸い付く。
「ぁあっ、やぁ、むねはだめっ」
赤ちゃんのようにちゅうちゅうされて、うれしくなっちゃう。
「気持ち良かろう?」
「や、だめ、それいやぁ」
「きもちええから、嫌なのか?」
じゅるじゅる音をたてながら、ブレーはわらう。
すき、どすんどすんされるのすき、もっとして、おしりこわれちゃうっ。
いんけいとたまをこすられておもさでつぶされ、おくをつきやぶるようにうごかれ、めのまえまっしろ。
さらにそこにちゅうちゅうされて。
「や、やあ、だめ、やぁっ、きもちぃいっ、ぶれー、これこわいっ」
「エレン、こわくない、な、いっしょにイこうな」
「あぅ、あ゛うぅ、やう、いく、いぐ、いくぅっ!!」
すき、すき、ぶれー、すきぃ。
いっぱいして、もっとして、ぶれーがすき。
ぶれーだいすき。
~~~
題名詐欺案件
記憶飛んでるだけで、きちんと中イきできてます
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